書籍 軍人

2023年4月14日 (金)

本・指揮官たちの第二次大戦―素顔の将帥列伝 ②(2022/5)・大木毅

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第七章 「経済参謀総長」の憂鬱 ゲオルク・トーマス歩兵大将(ドイツ陸軍)
第八章 消された英雄 ハンス・ラングスドルフ大佐(ドイツ海軍)
第九章 「幸運」だった将軍 ゲオルギー・K.ジューコフ(ソ連邦元帥)
第十章 医学と人種主義 エルンスト・ローデンヴァルト軍医少将(ドイツ陸軍)
第十一章 霜おく髪 山口多聞中将(日本海軍)
第十二章 非エリートの凄み ウィリアム・スリム元帥(イギリス陸軍)
終 章 現代の指揮官要件 第二次世界大戦将帥論
主要参考文献
初出一覧

 

第七章 「経済参謀総長」の憂鬱 ゲオルク・トーマス歩兵大将(ドイツ陸軍)
知らない名前である!!
ドイツ国防軍の元帥たちは、何か飛びぬけて優れていた??
ドイツ空軍の戦闘機パイロットの圧倒的な撃墜機数??
先輩にもそう言う人がいて、ドイツ至上主義者である!!
おかげで書籍など教えて貰ったが………

ロンメル、グデ―リアン、マンシュタイン、ルントシュテット、モーデル、ハインリーチ………
ガーランド、メルダース、ノボトニー、マルセイユ…………

ドイツ軍指揮者は、作戦次元、戦闘や戦役に優れて、戦略次元ではそれほどでもない!
作戦次元の勝利で、戦争に勝つ??

例外的な、ゲオルク・トーマス歩兵大将!!
経済的な戦争準備を整え、国力の戦力化により敵を屈服させる!
ゲオルク・トーマスは、第一次世界大戦後の軍縮にも生き残る!
軍備、生産計画を所轄する陸軍兵器局に配置される!
「編制展開の経済的準備作業の目的・必要性・規模」
覚書を作成し新しい戦争観を示した!
「人員のほかにも、工業ならびに経済といったあらゆる手段を利用可能」
にしなければならない!
平時から戦争準備を行う!

・1933年 ヒトラーが政権を取る
・1934年 大佐に進級 「国防経済・兵器関連」事務局長に補せられる!

ドイツは大砲とバターを追求する!
中途半端になる!
軍備優先にはならない??
それでも初戦に勝利するが、綱渡りだった………

「飢餓計画」
開戦と共に、慢性的な食料不足をソ連からの収奪にによって解決する??
独ソ不可侵条約でソ連は友好国であるが、ソ連が態度を覆せば消える?
ソ連人が死んでも買わない!
トラック4,000両でウクライナより30万トンの穀物を挑発する!
戦争犯罪である!

ヒトラーと対立し、戦時経済の指導者の地位をシュペーアに奪われる!
1942年には無役になる!

変わっている!!
1938年、1939年クーディター計画の積極的に関与する!
敗北必至の戦争を避けようとした!!
1944年 ヒトラー暗殺計画で関与していなかったが逮捕され、死刑になるところだったが、
終戦で救われ、取り調べの後解放される!
ドイツの矛盾を背負って戦い敗れた??
よく死刑にならなかったと思うが………
ヒトラーに悲観主義者と言われたようだが、忖度しない人間はそう言われる!

ロシアのウクライナ侵攻でエネルギーが止められている!
同じことの繰り返しなのか???

 

第八章 消された英雄 ハンス・ラングスドルフ大佐(ドイツ海軍)
ラプラタ沖海戦である!
ポケット戦艦???
     攻撃    防御    速度
戦艦   〇     〇     △
巡洋戦艦 〇     △     〇

ポケット戦艦 グラーフ・シュペー!
通商破壊に活躍する!
補給の問題もあり、良く活躍できたと!
ただ、重巡と言った方が良いかも………

シュペーは、艦長ハンス・ラングスドルフ大佐!
評価は分かれる!
著者は読者からの依頼もあり、取り上げる?
第一次世界大戦 ユトランド沖海戦に参加している!
縮小された海軍に残る!
スペイン内戦に参戦する!
1938年 シュペー号艦長になる!

通商破壊戦に投入される!
大戦初期は、武装商船と共に活躍する!

ラングスドルフ大佐は、騎士道精神を発揮する!
退艦の時間を与えて撃沈する!
敵味方から尊敬される!

H・ハーウッド准将率いるイギリス艦隊!
重巡洋艦「エクスター」
軽巡洋艦「エイジャックス」、「アキリーズ」
「シュペー」と海戦になる!
損傷しウルグアイに逃げ込む!
中立国は24時間しかいられない!!

重巡洋艦「カンバーランド」を呼び寄せている!
空母「アーク・ロイヤル」、巡洋戦艦「レナウン」を含む
有力なイギリス艦隊が集結中であるという偽の情報を流した?
流石イギリス!!

1939年 自沈と自決を決め、1,000人の命を救う!
が、ヒトラーは激怒する!
最後まで戦うと信じた?
いまだに復権はなされていない??
犯罪人でも復権しているが………

 

第九章 「幸運」だった将軍 ゲオルギー・K.ジューコフ(ソ連邦元帥)
プロイセンのフリードリヒ大王!!
「将軍たるもの、有能であるだけでは足りぬ、幸運を持ってなければ!」
エリートではない! 有能ではあったが………
第一次世界大戦で招集されて軍人となり、キャリアを積む!
1930年代 スターリンによる軍の粛清がある!
34,301人が逮捕、追放される!
逮捕も覚悟したようだが、幸運が救う!
ノモンハンに派遣される!
第一次ノモンハン事件の実情調査である!
能力はあったが、この時期はスターリンに名も知られていなかった??
当然か!!
評価は「前線指揮官」
ソ連の軍事理論! これは研究していたようだ!!
・作戦術 著者の本で知ったが………
・縦深戦
・縦深作戦

ソ連の損害の多さに驚く? かろうじて勝ったようだ!
日本兵の強靭さか??
ジューコフは57,000の兵、戦車・装甲車900両、火砲500門を集中する!
それで攻勢をかけるが、ジューコフはまだ未熟である!
それに日本軍は尋常でない抵抗をした!

「赤軍野外教令」 先進的だと!!
攻撃はあらゆる戦闘資材の協調により、
同時に敵防衛配備の全縦深を制圧するの主義によりて指揮せらるべきものとする!
航空部隊は敵の予備、後方を攻撃する!
苦戦していたようだ………
・将校  11,034人
・下士官 14,033人
・兵士  51,407人
膨大な兵を失いながら日本軍を壊滅される!

政治の追い風がある!
ソ連はヒトラーの戦争に巻き込まれたくない??
西では独ソ不可侵条約!
東では日本を叩く必要があった!
その為には、ノモンハン事件は幸勝であってはならない!
ジューコフはノモンハンの英雄になり、スターリンの切り札になった?
ジューコフは傑出した存在であるが、はじめは苦戦している………
「幸運」にめぐまれた………
いちばん困難だった戦闘は「ノモンハン」と答えたようだ!!

ノモンハンの三悪??
・五味川純平
・司馬遼太郎
・半藤一利
この三人が負けた負けたと言うから負けたと!
実際にソ連の方が損害が多かった??
なので日本は勝っていた???
そう言う馬鹿がいる!
お互い相手に一撃を加えておとなしくさせたい!
目的を果たしたのはソ連である!
幸運に、戦い抜いたジューコフの意志が勝利を導いた??
それに引き換え日本は???
ノモンハンの日本軍の将校!
「元亀天正」の武器で戦ったと???
幸運は掴むものだと!!!

 

第十章 医学と人種主義 エルンスト・ローデンヴァルト軍医少将(ドイツ陸軍)
業績は凄いようだ!
熱帯衛生の権威で、マラリア研究により世界的権威になる!
が、実情が分かってくる…………
「地誌医学」???
植民地、トーゴランドで天然痘、マラリアの治療に精通する!
が、白人に限られて原住民には何もしない!!
第一次世界大戦がはじまり、トルコに派遣される!

敗戦で東南アジアに研究する!
その反面「人種衛生学」を主唱する!
名前からして内容が想像できる!!
・混血には弊害がある!
・メンデルの法則は人間にも適用できると!
・1932年 ナチ党に入党
・1933年 離党
・1934年 キール大学に招請
・1935年 ハイデルベルク大学に移る
・人種主義者に変わる!
・「ニュルンベルク法」に賛同!
・人種混淆は人間共同体にとって危険
・ヒトラーに歓迎される
・自身を「将軍閣下」と呼ばせる!
・「地誌医学」の創始者! 「地政学」の影響を受けている!
・民族の繁栄には「生存圏」が必要だと!

第二次世界大戦である!
・陸軍衛生長官付熱帯医学顧問官の資格で、
 フランス、ベルギー、オランダ、バルカン諸国、北アフリカに派遣される!
・1940年 フランスで黒人捕虜専用特別野戦病院で非人道的な研究を行う!
・1943年44年 イタリア モンテ・カッシーノでマラリアの研究を行う!
 生物兵器のために??

戦後無罪判決を勝ち取る!
・ハイデルベルグ化学アカデ三―地誌医学研究所所長
・連邦経済協力者、連邦国防軍衛生・健康業務顧問に就く!
・1965年 亡くなる!

人種主義者で人体実験も辞さない!
コロニアリズム、医学とイデオロギー、生命を救うとは?
死後、評価が変わる例は多い!!

石井四郎とは違う感じである!!!

 

第十一章 霜おく髪 山口多聞中将(日本海軍)
「佐藤大輔 レッドサン・ブラッククロス」
架空戦記だが、日独が第三次世界大戦を戦う!
・米内光政首相
・山本五十六海軍大臣
・井上成美統合軍令部総長
・連合艦隊司令長官 栗田健男

山本五十六は栗田健男を呼び付けて解任する!
戦意不足である!!
後任は山口多聞!!

山内昌之は山口多聞を評価する!
角田寛治と共に闘将だと!!

山本五十六機攻撃で、成功した後山本五十六より優秀な司令官が出てくれば困る!
この時は、山口多聞と言う名前が挙がるが戦死している!
レイトンは言う! ミニッツ提督と同じで変わりはいない! ゴーである!!

それほどの評価がある!!
その評価はどうなのか? 著者が分析する!!
エリートである!
同期には、福留繁、宇垣纒、大西瀧治郎らがいる!
第一次世界大戦で欧州に行く! 水雷屋からスタートしている!
・アメリカ駐在
・海軍大学校入学
・第一潜水戦隊参謀
・軍令部第一班第二課参謀
・ロンドン軍縮会議全権委員随員
 これは対米6割と言っても、英米にも制限をかけ有利だと?

山本五十六の影響で航空畑に転じている!
・1940年 第一連合航空隊司令官
 重慶爆撃を行う!
 参謀長ではなく、乱暴長 大西瀧治郎と対立する!
・犠牲を顧みず攻撃重視という
・第二航空戦隊司令官 飛龍、蒼龍である!

真珠湾攻撃に参加!
・二次攻撃を進言した事実は無さそうである!
 が、未練はあったようだ!
 やっておればという願望がなせる………
・以降、インド洋、太平洋と活躍する!

山口多聞の第二段作戦は?
・インド要地
・オーストラリア、ニュージーランド、サモア………
第三作戦
・アリューシャン、ミッドウエー、ハワイ
・北米西海岸、パナマ運後、南米

日本の国力を越えている?
しかし、山本五十六の短期でアメリカに打撃を与えて講和に持ち込む!
この考えの計画ではないかと??
豪放磊落であるが、細心さも持ち合わせている!
ミッドウェーでは飛龍一隻になり健闘する!!
ミッドウェー前には白髪が多くなっていたようだ!
恐らく名将になったであろうが、やってみなければわからない??
ミッドウェーで死ぬ必要は無かったのでは???

 

第十二章 非エリートの凄み ウィリアム・スリム元帥(イギリス陸軍)
インパール作戦では牟田口廉也と軍首脳部の錯誤と無謀さに帰す!
ロジェステック?
日本は補給について考えていない??
牛に資材を運ばせて、牛を食べて行けば一石二鳥だと!
牟田口廉也である!
牛の水に飼料、糞尿の仕舞など考えれば無理なのは分かる!
ウィンゲート空挺師団は有名である!!

ウィリアム・スリム元帥!
一般平民から軍人へと這い上がる!
・1915年 初陣はガリポリ上陸作戦! 重傷!
・第一次世界大戦後、英印軍に転属
・1938年 中佐
・1939年 第二次世界大戦勃発! 准将! 中東方面の作戦に参加する!
・1941年 負傷
・1942年 「ビルマ軍団長」 インドへ撤退
・1943年 第15代軍団長

エリートコースとは無縁で一兵卒とも気楽に話す!
インド東部の山岳地帯で重装備は空輸される!
日本軍に包囲されても動揺せず、全周陣地にこもり、
空中補給を受け抵抗を継続する!

インパール作戦である!
「ウ号作戦」
補給が出来ず反対意見も多かったが実行される!
ウィリアム・スリムは日本軍の集結状態を見て侵攻を予想する!
インパールで日本軍を前進させる!
アラカン山脈の高山群を越えなければならない!
日本軍は徒歩である!
【だいたい日本は地図を立体的見れない】
【ニューギニアもそうであると!】
スピードで勝てない日本である!
引き寄せて叩く!!
日本の「釣り野伏」である!
それ相応に英軍は鍛えられている!

・1944年3月8日 発動される!
最初は不意を突かれたが、補給が無い日本と、空中補給が出来る英国とは差がある!
包囲した日本軍の方が破れる!!
完敗である!!
日本は3個師団の長すべて解任される!

英国には「焼き印のない牛」 異端者が要路に付くことを許す風土がある!
「軍隊文化」である!
・ウィリアム・スリム元帥
・アラビアのロレンス
・オード・ウィンゲート

平時では、厄介者、変わり者であるが放逐しない!
こう言う非エリートが活躍できる要素があると!!

「ジャック・ヒギンス 暗殺のソロ」
炭鉱夫の息子 エイサ・モーガン!!
関係ないか???

 

終 章 現代の指揮官要件 第二次世界大戦将帥論
執務室の統帥!!
日本は参謀が好きである!
「籌を帷幄の中に運らし勝ちを千里の外に決す」

戦場を見下ろす丘に立ち、一時的な態勢にもひるまず、
勝機を見抜いて最後の予備を投入し、勝利を得る!!
「日本の名将である」

総力戦の時代は?? その時代の「名将」は???
・戦略の次元に卓越した能力を持つ!
・外交、同盟政策、国家資源の戦略家、戦争目的・軍事目標の設定、
 きわめて高度な判断と戦略策定の可能な軍人!

首都にある国防省や参謀本部にいる!
例としては?
・アメリカ 陸軍参謀総長 ジョージ・マーシャル元帥
・イギリス 帝国参謀総長 アラン・フランシス・ブルック元帥
持てる国の特権か??
日独伊は?
・ドイツ  ゲオルク・トーマス歩兵大将は失敗!
作戦次元での勝利の積み重ねで勝利に結びつける?

戦争には3種類ある!
・戦略
・作戦
・戦術

Rシアでは作戦の理論が構築される!
日露戦争で負けた経験から始まる!
・ソ連 アレクサンドル・AQ・スヴェーチン
・ミハイル・N・トゥハチェフキー
作戦術は?
・地上部隊の正面軍作戦
・作戦、軍作戦ならびに各軍歴の準備と実行の
・理論と実際を研究する兵術の構成部分
・作戦術は戦略と戦術を結ぶ環である
・戦略の諸要求にに立脚し
・作戦術は戦略目的達成のため
・必要な作戦準備と実行の方法を定め
・かつ作戦目的と作戦任務に合致するように
・諸兵連合部隊を準備し実施するために
・必要な戦術の基礎諸元を与える

著者の作戦術の解説!!
「戦争目的を定め、国家のリソースを戦力化するのが戦略である
 その目標を達成するために戦線各方面に作戦、
あるいは「戦役」を相互に連関するように配していく」

ソ連の戦略・作戦次元の両方で手腕を発揮したのは、
・ゲオルギー・K・ジューコフ
・あれく・M・ヴァシリェフスキー

ドイツは作戦そのものは勧める能力を発揮した!
・エルヴィン・ロンメル元帥
・ハインツ・グデ―リアン上級大将
・エーリッヒ・フォン・マンシュタイン元帥
いずれも作戦にこだわり過ぎたと!
それは持たざる国だったから………

アメリカは?? これぞ作戦レベルの名人?
・ジョージ・S・パットン大将
が、アメリカは、作戦次元での綱渡り的な勝利を求めていない!
有り余るリソースを適分に配分・投入し堅実な形で勝利を得る!
「将校かマネージャーか」
答えはマネージャー!!
故にパットンは、アイゼンハワーの評価では4番目になる!

パットンに突出させてベルリンを押さえることも出来たが、
それより確実に前線を進んでいった??
アメリカの戦争はそう言うものなのか??

戦術の次元での指揮官!
・アメリカ第一海兵師団長 アレグザンダー・ヴァンデグリフト少将
 ガタルカナルで日本軍を粉砕した
・ドイツ ヘルマン・バルク装甲大将
 独ソ戦後半でしばしばソ連軍に有効な反撃を行った!
 最も優秀な装甲部隊長!

現在は、戦術次元の決定を行う場合でも、
戦略・作戦次元での考慮が必要だと!!


「戦艦シュペー 艦長ハンス・ラングスドルフ大佐」
避退するとしたら? 戦略的に考える??
・政戦略の影響
・中立国の港湾に逃れた場合の支援はどれだけ期待出来るか?
これは、COIN、対反乱戦において顕著であると!

COIN? counter-insurgency
ゲリラ、テロリストなどの反乱勢力などを鎮圧する作戦や行動をいう!

戦略・作戦次元の判断に、戦術次元の指揮官がいかに対応するか?
重要な課題だと!!


主要参考文献


初出一覧

 


揮官たちの第二次大戦―素顔の将帥列伝 ②・大木毅

 

2023年4月13日 (木)

本・指揮官たちの第二次大戦―素顔の将帥列伝 ①(2022/5)・大木毅

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猛将、賢将、凡将、愚将―。新しい軍人評伝の決定版!
南雲は、デーニッツは、そしてパットンは、本当に「名将」だったのか? 
猛将、賢将、凡将、愚将………
大戦をリードした参戦各国の指揮官たちにつきまとう「評価」は、本当に正しいものなのか?
戦後永らく日本を支配してきた俗説を排し、日進月歩の最新研究に基づいて明かされる、
将軍たちの知られざる言動と意外な横顔!
戦後七十七年、ついに登場した『独ソ戦』の著者による軍人評伝の決定版!
終章に「第二次世界大戦将帥論」を付す!

 

大木毅の本はよく読んでいる!
かって観た夢がはか無くも消えて行ったが…………
独ソ戦が専門ではないが、それが詳しい!!
著者は、ロンメル、グデ―リアン、山本五十六らについて書いている!
マンシュタインも書いて欲しいが………

デーニッツ、パットン、ド・ゴール、ジューコフ、山口多聞、
南雲忠一、フィリップスらはよく見るが、こう言う人物もいたのかと?
大変楽しい!!
内容は下記の通りである!! ① ②と分けて紹介する!!

 


はじめに
第一章 ラケットを携えた老提督 南雲忠一大将(日本海軍)
第二章 「高潔な武人」だったのか? カール・デーニッツ元帥(ドイツ海軍)
第三章 多面体の「猛将」 ジョージ・S.パットン大将(アメリカ合衆国陸軍)
第四章 影を負わされた光 水上源蔵中将(日本陸軍)
第五章 死せる提督の呪縛 トム・フィリップス大将(イギリス海軍)
第六章 挫折した機甲師団長 シャルル・ド=ゴール准将(フランス陸軍)


第七章 「経済参謀総長」の憂鬱 ゲオルク・トーマス歩兵大将(ドイツ陸軍)
第八章 消された英雄 ハンス・ラングスドルフ大佐(ドイツ海軍)
第九章 「幸運」だった将軍 ゲオルギー・K.ジューコフ(ソ連邦元帥)
第十章 医学と人種主義 エルンスト・ローデンヴァルト軍医少将(ドイツ陸軍)
第十一章  霜おく髪 山口多聞中将(日本海軍)
第十二章  非エリートの凄み ウィリアム・スリム元帥(イギリス陸軍)
終  章 現代の指揮官要件 第二次世界大戦将帥論
主要参考文献
初出一覧

 

はじめに
本書には第二次世界大戦の軍人たちの側面に光を当てて、
軍人の小伝を列ねて行くことで、ある第二次世界大戦像を刻む!

 

第一章 ラケットを携えた老提督 南雲忠一大将(日本海軍)
子供の頃からよくこの写真を見ていた!

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いつも思っていたが、自信無さそうな怯えている感じだった?
作家・阿川弘之が言う!
海軍でこの部署にこんな人間が欲しいと言えば、ぴったりの人間を送り込んでくる?
手品のように?? チョット信じがたいが………
が、高級指揮官は??
真珠湾攻撃の空母機動艦隊司令官はどうかなと??
南雲忠一! よく言われない………
水雷屋だと?? 日本の人事はハンモッグ番号で決まる?
小澤治三郎、山口多聞らがいるが、硬直化している!
アメリカ ミニッツ提督は29人ごぼう抜きの人事で太平洋艦隊司令長官になる!
戦意不足と見ればすぐ更迭される!
太平洋艦隊司令長官 キンメル………
成績も当てにしない! だからハルゼーが抜擢される??
日本は情実が入る! もう一度??

南雲は「艦隊派」と言われる1
現場の指揮官としての声望がある!
野蛮ともいえるが………
・各国の武官が来ている園遊会で・池に放尿した?
・井上成美に、殺したろかと??

この本ではないが、淵田美津雄が、
「かってははつらつとしていたが、今やおっさんである」
一時的に輝いたが、時機が過ぎると光を失った………

「小心翼々」
真珠湾攻撃も自信が無かった??
心理学者の解説があるが、脳学者と言いどうなのか?
余り信じれないが………

日本の将帥は統率に重きを置く!
航空の専門家でなくともよい??
南雲艦隊は、源田艦隊だと!
出した書類が無条件で承認される!
山口多聞、大西瀧治郎らであれば、赤鉛筆で真っ赤になるが………

その指揮には批判も多い!
真珠湾攻撃の二次攻撃である!
これをやらなかったことを批判されている!
「ゴードン・ブランゲ トラ トラ トラ」
映画でも山口多聞、源田実、淵田美津雄が攻撃を進言した?
これは言っていないようである!
ホラ、嘘をついた??

実際は?
・駆逐艦の燃料
・再給油にかかる時間
・損傷機の数と種類、再攻撃に使える機種と機数
・大型、陸上爆弾の桀需
以上より二次攻撃は行わなかった?
これは正解か??
悪く言われ過ぎている??

陸上勤務になるが、前線を希望する!! 覚悟は出来ている!!
もはや緒戦の戦いは出来ない1!
サンパン島で死ぬ!
死ねと言われているみたいなものである………

 

第二章 「高潔な武人」だったのか? カール・デーニッツ元帥(ドイツ海軍)
初めて読んだデーニッツ関係の本は?
「D・マッキンタイア  海戦 連合軍対ヒトラー」
それ以来読んでいる本である!!
「ヘルベルト・A.ヴェルナー  鉄の棺 Uボート死闘の記録」
「W.フランク  デーニッツと灰色狼 Uボートの栄光と悲劇」
「ジェフリ・ジョ-ンズ  狼群作戦の黄昏」
「ポール・ケネディ  第二次世界大戦影の主役 勝利を実現した革新者たち」

自衛隊幹部が読んでいる?
「デーニッツ回想録 10年と20日間」は読んでいないが…………

デーニッツに関しては悪い評判は聴かないが………
ヒトラーの後継者に指名されている!
ドイツ海軍の最後の任務!
東から数百万人引き上げさせたようだ!!
軍人であり、ナチではない???
どうもそうではなさそうである………
日本では軍人と言う評価であるが、パウル・カレルと同じで今は違う??
・積極的なナチズムの支持者
・敗戦が必至になってからも無意味に命を捧げるよ用要求した!
・悪魔の提督
が息子二人に、娘婿が戦死している!

ドイツの海軍は後発である!
陸軍が主流である!!
それゆえ、陸軍以上に国家主義、保守主義、軍国主義、貴族的に振るまう!
第一次世界大戦に従軍、潜水艦に注目する!
敗戦を経験し、ドイツ国民の団結不足と思う!
縮小された海軍に残ることが出来る!
デーニッツは民主主義による新しい体制を拒む!

ヒトラーを歓迎する!
1935年 軍備増強に走り、Uボートを得る!
潜水艦艦隊の戦略、作戦の立案に携わる!
実質ナチ党員である!

・1939年 ドイツ潜水艦部隊の長
・1943年 元帥になる
その指揮は??
・通商破壊 イギリスを干し上げる?
・イギリスの補給を断つために、Uボートで商船を破壊する!
・航空機、戦艦、武装商船もある!
・「狼群」 多数のUボートで商船隊を襲う!
プリーン、クレッチマー、シュプケの撃沈王を生む!

「ポール・ケネディ 第二次世界大戦影の主役 勝利を実現した革新者たち」
この本では、T34、P51もあるが………
連合軍に航続距離の長い航空機の出現があると!!
・B24リベレーターがある!
・護衛空母の出現もある!
・対潜前投兵器、ヘッジホッグの改良がある!
・レーダーの発達がある! センチ波レーダー! HF-DFにマグネトロン!
・海面から飛び出ている潜望鏡も発見できる!
・哨戒機に強力な探照灯を取り付ける! リー・ライトと呼ばれる!
・空中投下ホーミング魚雷!
それらの登場がUボートを制圧する!
1943年末には、Uボートは制圧される!!

出撃すれば帰ってこない?
それでもデーニッツは出撃命令を出す!
「カミカゼ」とも言われる!!

終戦前に、東からドイツ人を船で引き上げさせた!
デ―ニッツの指示と言われるが、限定的であると!
本人は自分の指示だと??

ヒトラーがデーニッツを後継者にしたのは??
・ナチズムの信望者
・大量の犠牲者を出すこともいとわない

裁判では、軍人であり政治に関与しなかったと主張するが、
10年の刑を言い渡される!
葬式には5千人参列し、ルーデルも参列する!

 

第三章 多面体の「猛将」 ジョージ・S.パットン大将(アメリカ合衆国陸軍)
「映画 パットン大戦車軍団」
・磨き上げられたヘルメット
・長靴
・乗馬鞭
・象牙の柄の拳銃
ジョージ・C・スコットが演じている!

狡猾な味方より勇敢な敵を好む!!

良家の子弟で、軍人が多い!
名門家庭は学校にも行かずに家庭教師に教わる!
ただ読み書きが少し出来ない!
11歳で軍人になると決めている!
・1903年 ヴァージニア軍事学校に入学!
・ウエスト・ポイント以外にも士官学校はある!
・数学が不得手??

・1909年 103名中46番で卒業する!
・1912年 ストックホルムオリンピックに近代五種競技で参加する! 
・1916年 メキシコ遠征で功績を上げる!
・1917年 第一次世界大戦に参戦  戦車隊を率いる!
・1918年 初陣であるが戦果は無い

戦後、アイゼンハワーと出会う!
戦車隊の訓練と編成に取り組んでいた!

第二次世界大戦が近づいてくる!
・1940年 第二機甲師団隷下の第二機甲旅団長になる 大佐
・1941年 真珠湾攻撃
・1942年 トーチ作戦
・1943年 シチリア上陸

この時期か??
「生まれ変わり」
「輪廻転生」を繰り返す!
何度となく戦士に生まれ変わっていると!
カリスマ指揮官??? やらせか??

シチリアで兵士殴打事件を起こす!
2人殴り、イギリスに送られる!
ノルマンディー上陸作戦のおとりになる!
本番には、突破の見込みが出た時、第三軍を率いて参戦する!
バルジ作戦の対応、救援に成功する!
丼付本土深くに進撃!
燃料があればベルリンまで侵攻した??
チェコスロヴァキアで終戦を迎える!!

アイゼンハワーの評価!
順番に、
・オマー・ブラッドレー中将 第二軍集団指令官
・カール・スパーツ中将 戦略空軍司令
・ウォルター・ベテル・スミス中将 参謀長
・パットン

4番目である!
パットンは現場の将軍である!
戦術家であって、戦略家ではない?
戦後交通事故で亡くなるが、その方が良かったのかも………

 

第四章 影を負わされた光 水上源蔵中将(日本陸軍)
辻政信の名前が出る!
嫌になる話である!
何故重要視されたのか??

日本軍の高級将校??
エゴイズム、怯懦、無責任………
武人にあるまじき醜態をさらした軍人が多い!!
富永恭二、牟田口廉也、栗田健男………

水上源蔵中将  「義人」と言われる!
要はインパール作戦後に、穴が開いた地区の防衛である!
持久は困難だと??
これに対して、辻政信が起案した命令がある!
水上少将は死守すべし!

辻政信は現場に責任を押してけて自決させたりしている!
が、陥落しても撤退しても命令違反にならないように配慮した命令だと!
水上源蔵は、兵に対する愛情があると!
自分が死ぬことにより、兵を救おうとしたと!!

・戦死者  780名
・負傷者  1,180名
・残存兵力 1,500名
結局自決し、退却させるが、帰った兵には辻政信は、
「死守せよと言ってあるのにおめおめ生きて帰って」
びんたを食らわせる!
その上激戦地に掘り込み戦死させた!!

辻政信!
戦犯を恐れて逃亡し、国会議員になり、昭和36年ラオスで失踪する!

水上源蔵は、死後中将になり、生き残りの兵からは「閣下」と呼ばれる!

半藤一利が書いている!
辻政信にインタビューしたようだ!!
やわら服を脱いで、傷を見せ「これは何処の戦場、これは何処の………」
すごい迫力だったと!!!

 

第五章 死せる提督の呪縛 トム・フィリップス大将(イギリス海軍)
◇ タラント空襲
第二次世界大戦中の1940年11月11日から12日に実行された、
イギリス海軍の空母艦載機によるイタリアのタラント軍港空襲!
この攻撃でイタリア海軍は戦艦3隻が大損害を受けたのに対し、
イギリス側の損害は雷撃機2機のみであった………

◇ 真珠湾攻撃  日本軍の攻撃

どちらも軍港に停泊している軍艦に対する攻撃である!
自由に動ける広い海で、自由に攻撃出来る航空機との戦い!!
その場合の、戦艦と攻撃機はどちらが勝つのか??
その問題に結論を出したのが、マレー沖海戦である!!

戦艦プリンス・オブ・ウェールズ、巡洋戦艦レパルス!
イギリス艦隊の司令官は、トム・フィリップス大将!
頑固な大艦巨砲主義者である!
どちらかと言うと「執務机の提督」と言われている!
身長132センチ! 親指トムである!

「ノーサンキュー」と言い、艦と共に海に沈んだ!
が、イギリスではこれは知られていない!
「ノーサンキュー」は伝説みたいである!
最後まで任務を遂行し、戦死したようだ!

実情は、捕虜を取材した日本の記者に、自国の英雄の美談として語った?
ウソ、ホラ、はったりだった??
日本の記者は、事実か確認もせずに報道するのは今も昔も変わらない??
また日本の海軍も美談として伝える!
艦が沈むときに、ともに沈む??
ミッドウェー海戦で、山口多聞、加来止男は艦と運命を共にした!
南雲忠一は避難した!
栗田健男もである!
沖縄特攻の大和の伊藤整一は共にした!
艦長を育てるのに何年かかるのか?
そんなに死んでもらうと困る!
山本五十六もそれを憂慮したようだ………
ただ、俺も後から行くと言って、復興の方が大事だと死ななかった軍人は多い!
そんな軍人こそ死ぬべきだったと思うが………

死せる提督は、一水兵の壮語が、プリンス・オブ・ウェールズ、レパルスの、
撃沈以上戦果を挙げた………

 

第六章 挫折した機甲師団長 シャルル・ド=ゴール准将(フランス陸軍)
「でかアスパラガス」
196センチ!!
裕福な家庭で、軍人を志望する!
・1909年 サン=シール陸軍士官学校を受験 221人中119番で合格!
・「でかアスパラガス」とあざなされる!
・1912年 13番で卒業する!
・1913年 少尉に任官 
・1914年 初陣
・1916年 ヴェルダン要塞攻防戦を経験する! 捕虜になる!
 脱走を繰り返したため警戒厳重な収容所の入れられる!
 ここでロシアのトゥハチェフスキー中尉と出会う!
 「縦深戦」理論の主唱者である!!
・1918年 解放される
・1919年から21年 ポーランドに軍事顧問団で派遣される!
・1922年 陸軍大学に入学 軋轢を起こす
・1924年 卒業でキャリアは潰れたかと思われたが、ペタン元帥に救われる!

フランスは第一次世界大戦で、18~27歳の男子の27%が戦死、戦病死、行方不明になる!
人的資源の問題で、「マジノ線」が造られる!!
・1929年 マジノ線の構築が決まる!

マジノ線の背後に隠れて防衛する?
作戦計画通りに防御する!
臨機応変の処置は要らない??
ペタン共不仲になる??
ド・ゴールの近代化の意見は、軍事ではなく政治家にアピールする!
が、機甲部隊構想は日の目を見ない!

ドイツのフランス侵攻時の戦車は?
・ドイツ  2,439輌
・フランス 3,254輌
性能もドイツ以上か??
が歩兵部隊の支援に使う!!

第四機甲予備師団
これを率いて反撃する!
一時的には成功する………
がJu87が攻撃し、グデ―リアンが側面を攻撃し、退却になる!

ド・ゴールの前線勤務は終わり、国防次官に補されて、イギリスの亡命する!
イギリスBBCがド・ゴールの徹底抗戦を放送する!
ペタンはドイツに協力し、戦後反逆罪に問われる!
ド・ゴールは祖国解放を運命つけられた………

 


指揮官たちの第二次大戦―素顔の将帥列伝 ①・大木毅

 

2023年4月 8日 (土)

本・帝国軍人 公文書、私文書、オーラルヒストリーからみる ②・戸高一成・大木毅

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第四章 海軍は双頭の蛇  海軍編2.
第五章 日本軍の文書改竄  史料篇1
終 章 公文書、私文書、オーラルヒストリー  史料編2
あとがき
ブックガイド


第四章 海軍は双頭の蛇  海軍編2.
証言する時の本人の状況がある!
三国同盟に反対する!
涙を流して………
白っとして………
同席しなければ分からない!

忖度がある! それも天皇である!
◆ ガタルカナル撤退でも航空制圧は続けていると!
それをどうなっているか天皇に言われて、空母搭乗員迄出して消耗した!

◆ 沖縄特攻も天皇に航空機だけの攻撃か?
艦船は?
それで大和を出した??

日本の作戦目的は分かり難い??
目的が二つある? 相手を迷わすためにである!!
ミッドウェー海戦!
アりューシャン攻撃から始まる! 空母がとられている!
時間をきっちり決めている!
ミッドウェー海戦など負ける戦いではなかった!
そう豪語したのは、黒島亀人!!
◆ ミッドウェー海戦も敵艦隊撃滅と島の占領がある!
◆ ガタルカナルでも敵艦隊か、輸送船かがある!
◆ レイテ沖海戦でも同様である!!

奉勅命令、大海令、大陸令??
違いがあるが、良く分からない?
都合よく利用する??

大砲は当たるのか?
アウトレンジで敵の射程外から撃つ!!
がそんなに離れると時間がかかり回避される!
実戦経験でそう言っても、理論派は認めない!
アメリカの戦闘精神は素晴らしいと!

2.26事件?
海軍も同調するのか??
富岡定俊と石原莞爾が鎮圧する?
この時、石原莞爾は兵を東京に集めていて、クーデターを起こす気か?
そう思った話を、半藤一利が紹介していた!
富岡定俊は降伏調印に嫌だが行っている……… 行かされた………

土居明夫!
連合艦隊のコアな部分に生きた!
終戦時、富岡定俊に命じられて、国体保護に必要なものを確認に行く!
歴史学者、平泉澄に確認に行く!
「三種の神器」だと! これで安心する!!
国共内戦で台湾の海軍の設立に力を貸した!!
しかし石川信吾を弁護した???
大井篤は非難しまくるが………

澤地久枝、吉村昭の執念は凄いと言う!
吉村昭 史実を歩く」を読んだが、幕末のその日の天気を知る!
その為に沢山の人に協力して貰える!!
書き損じの原稿も置いている??

澤地久枝はミッドウェー海戦を書くのに、海軍を知らないので、
まず空母赤城のプラモデルを造ったと!!
恐れ入ります!!

陸海軍に取材すると、海軍を先に取材すると陸軍に海軍派かと?
逆も真なりである???


第五章 日本軍の文書改竄  史料篇1
練習生につけられた、甲乙丙???
良い方からの順番かと思う???
実際は??
◆ 甲 中学卒
◆ 乙 高等小学校
◆ 丙 水兵出身
乙の方が先輩なのに、甲の下に見られる??

中島飛行機 中島知久平!
戦艦1隻で、航空機3000機造れる??
どうかなと? 航空機の工場、飛行場、整備、パイロットの養成!
いくらでも金がかかる!!
パイロットの養成も考えていない! 開戦当初の戦力でやる気だった??
ミッドウェー海戦前に、ベテランパイロットを教官に回している!

戦艦大和に武蔵、使いようがあったのではないかと!
例えば艦砲射撃である!
動かない基地など攻撃するのに良い!
よく当たると思うが………

ミッドウェー海戦で、山本五十六が、将棋を指しながらまたやられたかと?
これは長官の従兵長の証言であるが、ウソではなく勘違いのようだ!
思い違いは誰にでもある!!
ここでは捕虜をボイラーに投げ込む!
おもりを付けて海に投げ込む!
こう言う秘密も残さなければならないと!
「我、真珠湾上空にあり」
危ないと思ったらウソである! ほらと言うのか??
実際に多いと思うが………
特攻隊員と嘘をつく!

日本の軍隊はかなりいい加減である!!!
その例が、松井石根の『陣中日記』改竄である!
本人は絞首刑である!
秘書が改竄している! 改竄だらけである!
これを見つけた著者たちも凄いと思う!!
突き止めた舞台裏はがあるが、平気で改ざんするのは許せないが!

宇垣纒の「戦藻録」
後世に読まれると意識して書いている!!
貴重な文献である!
これを借り出して失くしたと!!
列車の棚に置き忘れた? 一部である!!
昭和18年4月頃が失くなっている!
失くしたのは黒島亀人である!!
都合の悪いことが書かれていたのではないかと?

日記は建前と本音がある! 2冊ある?
そう言うのが出て来ると楽しい!!

図上演習をやって分かることがある!
当時のルールでハワイ、ミッドウェー海戦をやったようだ!
半藤一利も参加している!
◆ ある程度現実を知っているので、早めにしたりする!
が、あまり結果は変わらない!
◆ 人員が不足気味だった!

記録は大切である! 今は紙の質も問題である!
酸性紙で読めなくなる??
下士官の挙げた戦果の記録が、指揮官が兵学校出身の士官になっている!
戦闘記録の改ざんは日本のお家芸なのか?

空軍の戦果がある!
ドイツ軍は厳格と言う!
ドイツ本土爆撃のアメリカ軍のドイツ戦闘機の戦果!
ある戦闘で21機撃墜である!
この時はある筋を通じてドイツの被害が分かった!
7機???

大戦末期の紫電改! 源田実である!
54機撃墜であるが、アメリカの損害は14機!
なので日本の戦果が大きいと信用出来ない!!

歴史に残るメイキング、ババル島虐殺事件!
島民、女子供を含み400名を銃殺した!
この報告書が3ヴァージョンある!!
第一 都合の悪いことも書かれている!
第二 複数個所削られている!
第三 不遜な動きをしたから仕方がないと!

事実と違う報告書は、台湾沖航空戦の源田実!!
「俺の部下の報告が信じられないのか」
しかしよく国会議員になれたと思うが………


終 章 公文書、私文書、オーラルヒストリー  史料編2
亡くなった人の日記など奥さんは貸してくれる!
が、娘は勝手に日記を見させないと!!
親が泣いていると思うが………
今後何か史料が出るとすれば、アメリカ国立公文書記録管理局からだと!!
アメリカ議会図書館にも行くべきだと!

時代は進む!!
もはや使われない言葉がある!
研究者も大変である!
「ブッカバン」 物干場 ものほしばではないか?
「コシタ」 袴下  ズボン下

書籍も横やりが入り偏向さされる!
澤地久枝は戦闘記録を巡って海軍と争う!
海軍も海軍である! そんなもの改竄されていると!

日本軍はお役人文化である!!
出世するのは官僚タイプか??
佐藤優の名言!!
「昔陸軍、今外務省」
どちらも、企画立案、実施実行、その評価を同じところがやる!
何をやっても、大々成功に、万々歳であると!

手堅い入門書から入る必要がある!
その本は紹介されている!

オーラルヒストリー
気持ちがある!
三国同盟に反対した!
その時の気持ちは?
涙を飲んで………
激昂して………
それが無ければニアンスガ伝わらない??
郡内の派閥もあれば、親分のことを悪く書けない!
文献だけでは伝わらないことも多いと!!


あとがき
かって存在した世界にあったドラマも、僅かしか残っていない!
立派な大礼服は残っているが、普段着などは残っていない!
同じで、戦史も大所高所からのものは残っているが、
個々の兵士の生活感や軍人としての心理、末端にいる者の生活実態は残っているのか?
そう言う物が伝わればよいと!!

ブックガイド

 

帝国軍人 公文書、私文書、オーラルヒストリーからみる・戸高一成・大木毅

 

 

2023年4月 7日 (金)

本・帝国軍人 公文書、私文書、オーラルヒストリーからみる ①(2020/7)・戸高一成・大木毅

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大日本帝国、陸海軍秘話???
大和ミュージアム館長と『独ソ戦』の著者が初公開!
戦後、将校・下士官兵は何を二人に語り残したのか……
戦後も陸軍はヤマタノオロチで、海軍は双頭の蛇の組織構造だったこと、
瀬島龍三が情報を握りつぶした話が漏れた経緯に、
松井石根の『陣中日記』改竄を突き止めた舞台裏をはじめ、
日本軍の文書改竄問題から、証言者なき時代にどう史資料と向き合うかに至るまで、
直に証言を聞いてきた二人が語りつくす!!


大木毅はドイツ軍事史である!
グデ―リアン将軍の実像を知らしめてくれた!!
これからも読んでいきたい!
戸高一成は、戦艦大和の1/10の復元である!
この本を読んでいて思ったが、完璧主義者か?
大和の目撃証言に、写真を探し出して詳細を掴む!
特に甲板に貼る木目、年輪の幅である!
当然模型なので合わない! それを合う木を探しだしたと!!
感動ものである!!
大和ミュージアムには行っているが、楽しかった!!

三船敏郎の日本のいちばん長い日がある!
この冒頭の場面で、敗戦が近くで書類を焼いている場面がある!
相当焼いている! 焼いてごまかすのは日本のお家芸か??
この本にも沢山の例が出て来る!!
保阪正康が書いていたが、インタビューした結果である!
◆ 初めからウソを言う!
◆ 本当のことと後から聞いたことが混ざって分からなくなる!
◆ ここまでははっきり覚えている!
しかしここからは後で聞いた証言が混じっているかも分からない!
こういう人が信用出来ると!!
この本でもそんな話は多い!!
捕虜虐殺の話も書いている!
陸海軍の改竄、自己弁護もあぶり出している!!
自衛隊の改竄もあるが、日本の体質は変わっていない!
よく書けたと思うが…………
内容は下記の通りである!! ① ②と分けて紹介する!



まえがき 
序 章 帝国軍人との出会い 
第一章 作戦系と情報系  陸軍編1
第二章 陸軍はヤマタノオロチ  陸軍編2
第三章 連合艦隊と軍令部  海軍編1


第四章 海軍は双頭の蛇  海軍編2.
第五章 日本軍の文書改竄  史料篇1
終 章 公文書、私文書、オーラルヒストリー  史料編2
あとがき
ブックガイド


まえがき 
大木毅!
20代半ばで「歴史と人物」の編集に携わる!! 横山編集長!
そうそうたる顔ぶれにインタビューしている!
堀栄三、大井篤、千早正隆、小島秀雄、小沼治夫、林三郎………

昭和60年には公開出来なかったが、
そう言う歴史的資料を対談形式で公開する!!


序 章 帝国軍人との出会い 
海軍の資料調査室! 設立は富岡定俊!
自分で絞首刑だと、責任を認めている???
戸高一成は資料集めを手伝う!!
保阪善次郎!
高松宮!!

海軍は吉川英治に大東亜戦史を書かせようとした??
ソ連の反対でモノにならなかった!!
長い月日をかけてインタビューする!
世が世ならば同席など出来ないが………


第一章 作戦系と情報系  陸軍編1
「参謀本部と大平洋戦争」
この中で分かったのは、陸軍は一枚岩ではない!
海軍は所帯が小さいので一枚岩である!
陸軍はヤマタノオロチだと!
頭が一杯いる??
作戦系と情報系がいる!
作戦系優位である!
服部卓四郎、辻政信………

軍官僚の小沼治夫!
涙の証言があり、喋った内容をまとめる!
気に入らないので自分で書く!
自分を正当化する! 悪いなんて少しも思っていない!
官僚はミスを公の場で認めない!

林三郎情報将校!
作戦課に対して恨み骨髄だと!
言うことを聞かない!
◆ ノモンハン事件のソ連の情報を信じない!
◆ 独ソ戦は短期間で終わらない!
◆ ドイツ勝利の前提を覆さない!
◆ 独ソ戦で前線からの話を聞き大変だと分かるが、
認めないようだ!
◆ 日本陸海軍はスマートに勝つことを認めない!
血みどろになって勝たなければならない!
◆ 日本は敗戦の経験が無い!!

源田実もバトル・オブ・ブリテンではドイツは勝てないと!
上陸作戦など無理である!
船を見ればわかると………
それでも信じて貰えない!!

阿南惟幾が長沙作戦で被害が多く撤退した!
人格を評価されている??
「役所広司 日本のいちばん長い日」
ここで言われている! 
乃木希典と阿南惟幾ぐらい兵を殺した将軍はいない!

ロシア課に浅井勇がいる!
能力はあるが、評価されない??
公開情報から全容を掴む!
オシント(公開情報から分析)か??

昭和17年に瀬島隆三に言われる!
ソ連の日本への宣戦布告を1年前に予測してくれと!
一時は高評価であったが、現在は下がり続けている!
個人的には、保阪正康の意見が影響している!
1945年2月に極東への戦力増強を打電する!
5月にシベリアの集中輸送は開戦前であると!
人間見たい現実しか見ない??
今こられたら困る! 

インパール作戦従軍者の座談会がある!
高木俊郎が牟田口廉也の批判をする!
現地を知っているだけに激しい!

マッカーサーの参謀 堀栄三!
凄い人である!
アメリカの株価から作戦を読む!
缶詰会社と製薬会社の株価が上がれば作戦前であると!

台湾沖航空戦でも大戦果がある!
がこれを疑問に思い調査に行く!
聞き取り調査に行くともう白どもどろである??
パイロットの練度も落ちている!
確認せずに帰ってくる!
疑問を挟めば、源田実が「俺の部下の言うことが信じられないのか」
そりゃ負けるわな!
戦果のでたらめさを打電するが握りつぶされる!
「ほら話の朝枝繁春」
これが口火を切り、堀栄三が喋った!!
瀬島龍三が情報を握りつぶした!!
海軍では瀬島龍三を良く言う人はいないようだ!
この戦果でレイテの決戦になる!!
沈んだ敵機動艦隊が浮き上がって来ている!!

大統領、首相はなる前に死んだら高評価になる!
軍人もそう言うところがある!
山本五十六は、成功して負けつつあるときに死んだ!
最後まで生き残ったら悲惨だった………
大平洋戦争では実戦経験がある軍人は少ない!
中国の海軍相手に勝っても米英ではない!
そのあたりが分かっていなかった………


第二章 陸軍はヤマタノオロチ  陸軍編2
藤村義一の「誇張」、坂井三郎の「加筆」、朝枝繁春の「ほら」???
◆ まず藤村義一の「誇張」???
スイスで和平工作をしたのは自分だと!
手柄を独り占めにする!!

◆ 坂井三郎の「加筆」??
版を重ねるごとに文章がきれいになる?
段々と都合の悪いことは無くなっていく………

◆ 朝枝繁春の「ほら」??
証言は覆すし、ウソも多い???

陸軍は暴露しあう!
海軍は悪意なく隠す??

史料もここを削除しろとか言うのが多い!
複数の人間にチェックして貰ったらそうなる!
都合の悪いことは隠す!!
海軍はストーリーを考える!
ミッドウェー海戦は5分の時間であれば間に合っていた?
若いころをは信じていた!
しかしその5分とは??
空母から発信するのには時間がかかる!
まして日本はカタパルトが無い!
5分で何機発信できるのか???
その割合は? 戦闘機、艦爆、艦攻は何機か??
そんな際どいことで発進で来るのか?
仮に出来たとしてもアメリカと鉢合わせである!
やはり空母はやられる? 4隻全部でないかもしれないが………

喋らないのは瀬島隆三と源田実!!
諸悪の根源か???

『滄海よ眠れ』でミッドウェー海戦は暴露された………
陸軍は「南京事件」を無いものだと証言を集めた???
が実際は悪いことをしたとの証言も多かった?
悪いことの内容は分からないが………

旧軍からの引継ぎは?
海自は後継者だと思っている????
佐藤優は、海自でなく、保安庁が後継者だと言っていたが………
海軍に海自は機雷掃討をやっていた!!
海軍は復員を船で行った………
海自は旭日旗をそのまま使用した!
海軍の後継者である! 批判する国は一つであるが………

日本の軍隊は、卒業時に将来が決まる!
成績が悪いと何処へでも行かせてくれる!
優秀なものは戦死の確率の高いところへは行かせない!
通信屋、飛行機、潜水艦!
エリートは大砲、水雷に鉄砲屋???


第三章 連合艦隊と軍令部  海軍編1
海軍には反省会があった!!
よいように書きすぎです!!
例えばミッドウェー海戦で反省会を開いていないはずだが…………

悔いが残っている?
◆ 何であんな戦争を始めたのか?
◆ 何であんな身も蓋もない負け方をしたのか??
反省会と言っても海軍擁護と自己弁護がある!!

大井篤が漏らした「連合艦隊との戦いは終わった」
最終的には書き直したが………
輸送船の護衛の重要さが分かり、太平洋戦争後半に護衛艦隊をつくる!
が艦船はない??
連合艦隊に分けて貰えるように頼む………
大井篤が苦労する!
◆ 陸軍と戦う?
◆ 連合艦隊とも戦う?
◆ アメリカとも戦う?
大西瀧次郎が言った???
海軍は全力で陸軍と戦い、その余力で戦争している!
陸海軍共同の作戦はどうも無理だったようだが………

平時の海軍を20年経験して一人前になる!
50期までは、きちんと教育を受けている!
60期代は、すぐに志那事変である!
70期代は、すぐに大平洋戦争である!

陸海軍が別々に戦史を作った!
国連が何をしてくれるのかと!
日本は悪くない!
なぜあんな戦争を始めたのか?
立場によって証言が違う?
それを見極める!!

アメリカとの戦争を何故始めたのか??
三国同盟に反対した軍人もいる!
が石川信吾がいる! 問題の第一委員会のメンバーである!
半藤一利が調べるが、調査過程で高木惣吉に脅されている??
「俺が戦争を始めたと!!」
中佐である! たかが中佐で国策を左右したのか?
中佐は中佐の頭しかないと? 誰か言っていたが………
人事権を握っていたのが、岡敬純!
この二人はコンビで扱われる!

半藤一利に保阪正康は、「海軍も戦争したかったと!」
これは石川信吾批判だったようだが、海軍の話になる!
ずらりと並ぶ、薩長土の開戦派の軍人たち!
半藤一利の持論、開戦に反対した賊軍の軍人!!
長岡、仙台、盛岡………

「出師準備」
要は開戦準備である!
船のメンテナンスをして、魚雷に砲弾を積む!
輸送船などを徴用する!
船の補強はメンテナンス出来なくなると!
だから出師準備は開戦を意味する!!
これを昭和15年に発動している!!
やる気満々と言うことか??

『滄海よ眠れ』が問題になる!
海軍公式見解が崩れる! 海軍は怒る!
が、澤地久枝は検証し、証言を取って来ている!
海軍と討論会を行う!
海軍の戦闘詳報がある! れっきとした海軍士官が信用出来ないと!!
日本の伝統みたいである!
信じられないが、ミッドウェイで捕虜を殺している!
ボイラーに入れて茹で殺し??
これを言いもの見せて貰ったと言う???
編集者もいやになる!!
おもりを付けて海に沈める??
世も末である!!

ミッドウェー海戦で偵察機の発進が遅れた?
1台故障だが、もう一つある!
この捜査員がストライキを起こしていた!
兵を殴り過ぎだと!!

ドイツの話が続く!
◆ ドイツは真珠湾攻撃に驚く! 
ドイツは急降下爆撃である!
動いている駆逐艦にでも当てれる!!
航空魚雷に信をおいていない!
が日本の成功を見て驚く!!
◆ ドイツへの空襲は恐ろしいと! 1000機である!
ドイツは石造りだが、爆撃でも家の中は燃える!
そこへ水を注入する!
焼け死ぬか、おぼれ死ぬ???
◆ 空襲が激しく、戦闘機量産で、爆撃機を製造しなくなる!
これで負けたと!!
◆ ドイツは大島浩である! 連合軍勝利の立役者である!
ドイツがモスクワ、スターリングラードで負けている?
自分で東部戦線まで言っているが、報告しない!
岡敬純が富岡定俊に12月8日ではなく、
2,3カ月様子を見たらどうかと?
今しかないとの返事である!!

スイスの和平工作!
藤村義一の功名心??
自分がやったと! 改竄までする!
そうなると他の証言も信用出来ない!

真珠湾攻撃をまずいと思った黛敏夫!
砲術の権威である!
真珠湾は2隻前後している!
外は魚雷で攻撃出来るが、内側は爆弾である!
それに沈んでも引き上げられる!
それより高速戦艦4隻で砲撃すると!

海軍は記録の残っている分以外は、ゴマ化した!
まとめ役がいる!
微妙に事実を変える!
死んだ人間の責任する!!!
何を信じてよいのやら…………


帝国軍人 公文書、私文書、オーラルヒストリーからみる ①・戸高一成・大木毅

 

2023年3月23日 (木)

本・灰緑色の戦史 ドイツ国防軍の興亡 ③(2017/4)・大木毅

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第Ⅲ部 鋼鉄軍の黄昏 1943~1945年
第五章 ビヒモス陸に退く
〇 シチリア撤退戦  シチリア1943年
北アフリカの勝利から、シチリア島に連合軍は向かう!
パレルモを奪われる!
パットンとモントゴメリーの対立もある!
イタリアは無条件降伏する!
独伊の仲で戦闘が起こる!!

ここにスターニングラードへ一番乗りしたフーベ中将が派遣される!
ケッセルリングに可能な限り兵員と資材を救うことを命じられる!
「課程1a」 暗号名である!
狭い海峡である!
ドイツは柔軟に対応して撤退を成功させる!
海軍に空軍は???
手出しできなかった???
シチリア守備隊の壊滅で終わるはずが、
ドイツ6万、イタリア7万5000が退却する!
イタリア防衛の戦力である!!
フーベは幸運も持ち合わせたと!!!


〇 海峡の牙  栄光なきドイツ水雷戦隊
1939年 レーダー元帥!
「イギリスより数も戦力劣り、全力を投入しても、名誉ある死に方を示せるだけであろう」
戦争は1944年以降だと、ヒトラーに保障されている!!
それでも戦争に突入し、戦艦の活躍、Uボートでの活躍もある!
戦力不足の海軍は、水雷艇で戦う!!
1943年 コーラウフ少佐は水雷艇5隻で夜間雷撃する!
イギリスは軽巡1隻、駆逐艦6隻!
これに勝利する!!

半年後、第5水雷隊がノルウェー駆逐艦を撃沈する!

ノルマンディー上陸戦で、第8駆逐艦司令は出撃する!!
駆逐艦3隻、水雷艇1隻である!
連合軍の8隻の駆逐艦と戦う!
ドイツ軍人魂か??
最後まで戦い、全滅する!!
名誉ある死に方を示せる!!!
実際にその通りになった!!!


〇 ドイツ軍のいちばん長い日  1944年6月6日
連合軍の上陸地点は???
当初はパ=ド=カレーが有力であった!
別の可能性が出てきた?
ノルマンディーである!
ヒトラーとヨードルが疑う!
ロンメルがフランスに来ると別の対立が起こる!
装甲部隊の配置は海岸か? 内陸か??
◆ 上陸を阻止するのか??
ロンメル、ヒトラー、国防軍総帥幕僚軍
◆ 上陸させて叩くのか?
ルントシュテット、西方総軍、グデ―リアン
ドイツは二線級の兵である!!
質もバラバラである!

6月5日 悪天候でドイツは上陸は無いと考える!
が上陸が始まる!
秋の歌 レジスタンスへの合言葉である!
空挺部隊は風に流され分散し、逆にドイツ軍を惑わす!

上陸が始まるが、まだカレーが捨て切れない!
オハマは一時上陸を諦めかける………
ロンメルは戦場に戻る!
ヒトラーは朝寝坊である!
全てが後手に回る!
もっとも脆弱なである1日に、決定打を与えられなかった?


〇 コラム ⑧ 原爆製造に後れを取ったのはなぜか
ヒトラーのユダヤ人への偏見がある!
原爆製造の科学者は、ユダヤ人が多い!
原爆はユダヤ的なものと見なした!
ユダヤ人を憎んだ時から遅れている!!
それより、V兵器開発に力を入れた!
連合軍もノルウェーの重水工場を破壊する!

「映画・テレマークの要塞」
「テレビドラマ・ヘビー・ウォーター・ウォー」
そう言う映画にドラマがあった!!!


第六章 狼たちの落日
〇 ヤーボの神話
戦闘爆撃機!
連合軍はロケットに多数の機銃掃射!
恐ろしい!!
まず打撃効果は少なかった???
8月7日~10日の間の戦果がある??
イギリス 140両の戦車を破壊、損傷を与える
アメリカ 112両
実際は46両で、航空機による損傷は9両????

なぜこのような神話が広がったのか??
1 高級軍人が広めた
2 東部戦線出身者で、効果を高めらずにいられなかった
3 現場ではドイツ空軍さえ活躍しておればと言う感情が言わせた!

移動中の部隊への航空攻撃も効果がない?
ではどう言う効果があったのか???
「航空阻止」
1 輸送路、線路、橋や集積所を狙った
2 砲兵陣地
3 燃料集積地

敵を攻撃するより、移動を妨げ時間を稼いだ!
インフラを破壊する!
気になる記述! パンター1両に7立方メ―トルの燃料が必要!
全長 8.66 m
車体長 6.87 m
全幅 3.27 m
全高 2.85 m
それにしては燃料タンクが大き過ぎないのか???

重爆撃機の戦術使用も効果はすくなかった???


〇 第2VS第2  名門師団セルの死闘
◆ ドイツ第2装甲師団! 名門???
1935年 創設され初代師団長はグデ―リアン将軍!
1938年 ウィーンに移動する!
以降電撃戦のあらゆる場面に参加する!
クルクスの戦車戦にも参加!
1944年 フランスに移動し、ノルマンディー上陸戦で壊滅する!
再建され、歴戦の戦車指揮官、ラウヘルト大佐が指揮する!
ヘスラ―大佐のモデル?? ではなさそうである!!

◆ アメリカ第2機甲軍! 「手に負えないやつ」 
1940年 ジョージア州で設立される!
演習を繰り返す!
1942年 北アフリカに派遣される!
ノルマンディー上陸、ベルギー、オランダ進撃に参加する!

バルジ大作戦で両者は激突する!!
第2機甲師団は、建前で中戦車252両、兵員1万4000!
ちょっと勝てない!!
結果は第2装甲軍の完敗である!
一方的である! 完敗の理由は??
1 航空兵力の差で、ドイツは軌道を阻害された
2 披露しきっていた時に襲われた
3 優れた通信システム、豊富な装備弾薬のアメリカ砲兵に対抗出来なかった


〇 王虎枯れ野を疾る  第503重戦車大隊ハンガリー戦記
第503重戦車大隊は、マニアの中では有名か??
砲塔がヘンシェル砲塔、ポルシェ砲塔がある!
2両に、ティーガーⅡ45両がやってくる!!
ケーニヒスティーガー47両である!
1944年 ハンガリーに向かう!
この時期、ハンガリーはソ連と講和の道を探っている!

ソ連との交戦になる!
これに圧勝しているようだ!!
スターリン戦車とも対決する!
王虎は無敵か??
ハンガリーを転戦し、スロヴァキアで終戦を迎える!
第503重戦車大隊  503を使う!!
ナチスの寧相は使わなかったようだ!


〇 ゼーロフの「古典的勝利」  ドイツ陸軍最後の勝利
1945年 ソ連がモスクワに迫る!
スターリンは慎重になる!
1920年 スターリンはポーランドに敗退させられている!
その記憶がある!!
ドイツは、ゴットハルト・ハインリーチ上級大将である!

     ドイツ   ソ連
兵員   129,151   908,500
戦車   512     3,155
砲    1,602    17,482

ドイツは縦深陣地を築造する!
三層である!!
ジューコフはここで勝負をつける!
ベルリンではない!!
圧倒的兵力差である!!
ジューコフは過大な攻撃をかける!
夜間爆撃 砲弾は1,236,000発!!
これだけ撃ち込んでも反撃される!
要は目標となるところから兵を退避させて、攻撃前に戻す!!
これにより、戦車を投入する!!
10キロの正面に1,000両である!!
それだけつぎ込むと、身動きが取れない!
361両の戦車が撃破される!!
勝利は一瞬の輝きか???
スターリンは悪の指導者か??
将軍を競わしている!! 分割統治??
ベルリンへいかなる犠牲を払っても行かなければならない!!


〇 コラム ⑨ 連合軍に降伏したドイツ軍捕虜100万人の処遇は
シベリア送りのドイツ兵は日本兵と同じで虐待された??
自国の食料が無いのに、捕虜に食べさせれるかと!!
それに比べると、連合軍の扱いは???
ところが日韓関係のウソツキと同じで100万の捕虜を虐殺したと!
死体は何処にある? 知らん!!!
カティンの森の虐殺は、埋めた死体が発見されて分かった!!
何処にでもこう言うジャーナリストはいる!!
それがベストセラーになる!!
南京の30万と言われる人間の死体は???
アウシュヴィッツは無かった??
こう言う新設には注意である!!
日本もある!!
これが「本能寺の変の真実だ」
ロクな本ではないのと同じか!!!


あとがき
ドイツ国防軍の歴史である!
雑誌などに発表したものをまとめている!
著者の本は下記の作品を読んでいる!!
大変楽しい!! 続いて読んでいきたい…………

◆ 戦車将軍グデーリアン 「電撃戦」を演出した男
◆ ドイツ軍攻防史 マルヌ会戦から第三帝国の崩壊まで
◆ 帝国軍人 公文書、私文書、オーラルヒストリーからみる
◆ 独ソ戦 絶滅戦争の惨禍
◆ 「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨
◆ ドイツ軍事史 その虚像と実像
◆ 第二次大戦の「分岐点」


主要参考文献

索引


灰緑色の戦史 ドイツ国防軍の興亡 ③(2017/4)・大木毅

 

2023年3月22日 (水)

本・灰緑色の戦史 ドイツ国防軍の興亡 ②(2017/4)・大木毅

 

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第Ⅱ部 巨大なる戦場へ 1940~1944年
第一章 閃く稲妻ー電撃戦の時代
〇 マリアンヌが稲妻に打たれるとき  フランス1940
1940年 フランスである!!
第一次世界大戦後、機動防御か、陣地防御か???
フランスは第一次世界大戦の損害から陣地防御を選択する!
マジノ線である!!
このマジノ線で防御し、それにより余った兵力で攻勢に出る!
ところが、マジノ線に隠れて、安全な戦をする!
大モルトケが言う??
「作戦を立てた通りに進むと考えるのは、素人である」
フランスはそうは考えなかった!!

◆ 1936年 ラインラント進駐 ここで軍を出していればと………
◆ 1938年 ミュンヘン協定 チェコ解体
◆ 1939年 独ソ不可侵条約でポーランドに侵攻されて宣戦布告になる!
この時期にもフランスが積極的に行動すれば………
1939年から1940年にかけての「座り込み戦争」である!
ドイツの作戦は、シュリーフェン計画のやり直しか??
ヒトラーは気に入らずに、マンシュタインのアルデンヌの森突破作戦を取る!
別の本であるが、マンシュタインがグデ―リアンに出来るかどうか確認している!
「鎌の一撃」である!!
これに成功するが、フランスは第一次世界大戦から抜け切っていない!
ムーズ川も強行突破である! 砲兵の到着を待たない!!
空飛ぶ砲兵が活躍する!
フランスはドイツより空軍は優勢ながら、温存を図った!
ドイツの作戦名「黄号」 「黄色の場合」
フランスは戦力的はドイツに劣っていない!
フランスは同じペースで戦っている??
フランスは予備軍も無い!!
ドイツは「赤号」作戦を発動する!

マリアンヌは力によって倒されていない!
稲妻に打たれて全身がマヒし、その場に崩れ落ちたと!


〇 地球の頂上の戦い  銀狐作戦1941
リデル・ハートが書いていた!
ヒトラーお気に入りの二人の将軍!
ロンメルと、ディートル!!
片や太陽、片や雪原である!!
そう言うことでデイートルの名前は知っていた!

フィンランドである!
フィンランドはソ連に善戦している!!
攻め込んだソ連軍を撃退した!!
それを見たヒトラーはソ連が弱いと誤解した!!

「青狐」作戦
「白狐」作戦
「北極狐」作戦
読んでいて思うが、1941年のドイツ軍とは思えない!
フィンランドの森、湖沼で戦う訓練を受けたフィンランド軍は、
ドイツ軍よりこの地では精鋭である!


〇 狐は本当に賢かったか?  エルヴィン・ロンメル小考
ロンメルの将才は???
絶えず疑問視されている???
ロンメルの経歴は???
◆ フォンが付いていないので貴族ではない
◆ ヴェルテンベルグの生まれでユンカーではない
◆ 軍人の家系ではない
◆ 幼年学校を出ていない
つまり軍隊内でも不利である!
元帥大将のエリ-トコースではない!

フリードリッヒ大王
「将軍たるもの勇敢であるだけでは足らぬ、幸運を持っていなければ」
ロンメルは戦場の指揮官である! 実績を上げる!!
ルントシュテットが言う!
「せいぜい優秀な師団長と言うところで、それ以上ではない」
「歩兵は攻撃する」がヒトラーの目にとまる!
装甲師団の指揮を要求するが、人事局は反対する!
歩兵将校であり戦車のことは知らないと!
がヒトラーには誰も逆らえない!!
1940年、危機に際し88mm高射砲を水平に撃ち逃れる?
これをロンメルの創意工夫と言うが、先例がある!
よく分から無いが、ロンメル自身が自慢したらともかく、
そうでなければ問題視する必要はないのでは??

1941年 アフリカ軍司令官として北アフリカで攻勢に出る!
しかしここでは対ソ戦の最中に、イギリス軍がちょっかいを出さないようにする!
けん制である!! 主戦場は東部戦線である!! 
余計なことをするなと??
ロンメルの作戦計画はそれなりに評価出来る!
があくまで北アフリカで、全体から見れば兵力が不足する!
これを分かっていないと!!
フランツ・ハルダーは補給を考えないロンメルを評価しない!

「マーチン・フォン・クレフェルト 補給戦」
ロンメルはイタリアが補給出来なかったので負けた??
そうではなく、港から補給するトラックが足らなかった??
港も限定されていたと!!
つまりけん制に徹すればよかったと???
アフリカに取られた戦力を東部に回した方が良かった????

ノルマンディーの対応は??
水際での連合国軍撃滅か?
内陸での遭遇戦か???
ロンメルは連合軍の空からの攻撃を知っている!
一旦上陸させたら、戦えるものでは無い!!
ヒトラー暗殺に連座する! それでよかったのか??
山本五十六と同じで、死に場所を得た?????

孫子言う!!
「将とは智、信、仁、勇、巌なり」
ここでピーターの法則がある!
有能な人間が昇進していくうちに無能になる??
会社でもよくある!
あの人は課長の時は良かったのに?????
ロンメルは??
◆ 智 軍団長としては優秀であるが、軍司令官としては・
◆ 信 部下から支持されている
◆ 仁 仝上
◆ 勇 あり過ぎる
◆ 巌 敬愛されると同時に恐れられていた

きついようであるが、北アフリカ戦線は最終的には枢軸軍が負ける!!


〇 コラム ⑤ 電撃戦成功の要因は
電撃戦は、敵国を外交的に孤立させる!
攻撃は相手の指揮系統である!
ドイツは短期決戦にこだわる!

しかしソ連はそうではない!
外交的に孤立していない!
近代化が進んでいなかったので、指揮系統が断絶しても戦えた!
ソ連は総力戦可能だった………
ドイツはそうではなかった…………


〇 コラム ⑥ ヒトラーはなぜダンケルク撤退を許したか
ダンケルク撤退は成功した!
後日の反撃の戦力である! 30万人???
何故攻撃を停止したのか??
戦術的理由は??
◆ ゲーリングの空軍のみで撃破
◆ ルントシュテットが停止した
◆ ヒトラーも装甲軍を温存したかった

伺った見方???
◆ イギリスとの講和のために停止した
◆ 捕虜を取りたくなかった? 食べさせるのが惜しい??

いずれにしろ分からないと!!


第二章 ロシアのフォン・マンシュタイン
〇 クリミアの機動攻囲  セヴァストポリ攻略戦
1941年9月16日 ショーベルト将軍が事故で亡くなる!
新司令官はマンシュタインである!!
ドイツ最高の軍人と言う!!
ここはロストフとクリミヤの目標がある!
優先順位を決める!
クルミアのゼヴァストポリ要塞攻略を優先する!
ロストフは抑えで、兵力をクリミヤに集中する!
ゼヴァストポリ要塞攻略が始まる!
黒海艦隊から21,000名がゼヴァストポリ要塞に入る!
ここで抗命がある! 軍人もやるときはやる!!
「兵力」を正面から撃破するのではなく、
指揮統制システムを混乱させ「戦闘力」を奪い勝っていた?

スターリンの攻勢がある!
これを撃退する!  「雁猟」作戦!
次に「蝶鮫漁」である!
2度セヴァストポリ攻略に失敗している!!
1300門の砲を集める!
巨砲もある!!
マンシュタインは引かない!!
敵が来ないと思っているところから攻撃する!
攻撃続行である! ついに落とす!!


〇 誇張された勝利
「城塞」 クルクスの戦いである!!
スターニングラードで負ける!
マンシュタインも救出に行きながら失敗する!
この時期は、ドイツも戦略攻勢を実施できない!
「後手からの一撃」
ソ連軍をドニエプルまで進ませ、伸び切ったところを叩く!
しかし実行出来ずに、クルクスに目を付ける!
ただしヒトラー単独ではない!
将軍たちも賛成したと!!
これは早いほうが良いと!!

しかし作戦発動は遅れる!!
この兵力は??
ソ連 1,426,352
ドイツ 518,000
これに戦車に航空機、パルチザンが加わる!!
勝負にならない!
その他の戦線も同じである!!
「ヒュドラ」 マンシュタインが例える!
ソ連のことである!! 兵は増強されている!!
この時は、ドイツはパンターにティーゲルを投入している!
これにT34が歯が立たない!!
おかげでⅢ号、Ⅳ号戦車を見ても恐怖をきたす!
ドイツは順調か???
ソ連は手持ちの戦車部隊を投入する!

ここは独ソで捏造している!
ソ連は戦車戦で勝ったと??
ドイツはヒトラーのせいにする??
連合軍のシチリア上陸がある!!
これで作戦が中止になった!!
マンシュタインはあくまで戦えば勝利出来たと!!
ヒトラーはイタリアのことも考えなければならない!
戦線を広げ過ぎた????
局地的な勝利は得られても、決定的勝利にはならない!
勝って和平も人種戦争であるから無理である!!!


〇 ジークフリートの背中
クルクスの戦い以降、ロシアは主導権を握る!
ソ連は兵力を独ソ戦に集中出来る!!
ドイツは他戦線に必要である!!
細かな作戦が多い!
そのたびに火消しに走る!!
マンシュタイン???
ドイツも開戦当初のドイツ軍ではない!
逆にソ連軍は鍛えられている!
この時期はソ連も損害が多い!

マンシュタインはヒトラーに言う!!
南方軍集団の自由裁量権か、解任かを求める!!
脅しか?? 自分より優秀な軍人がいるのかと???

「ルミャンツェフ」作戦!
1,144,000の兵、2800両の戦車、12,866門の砲、ロケット砲767門!
これでは勝てないと!!

ハリコフでは流石ドイツ軍だと!!
逆に包囲するが、兵力不足で歩撃滅が出来ない!!

ヒトラーは言う!
「将軍たちは軍事的な理由と、退却しか考えない!
経済的理由については考えないのだ」
信用出来るのか分からないが、ツァィツラーが資源で退却を拒まれる!
シュペーアに聞くと影響ないと! それをヒトラーに言う!
シュペーアと直接話することを禁止される????
あり得そうな話であるが…………

ハリコフは奪われる!
ソ連に相当な損害を与えているが、ドイツの消耗している!
損得から言うとドイツが補給が続かない!!

ジークフリードは、退治した悪魔の血を浴びて不死身になった!
菩提樹の葉が背中に張り付いてそこだけ不死身でない!!
背中があらわになった時、ドイツは終わるのか???


〇 ドニエプルへの撤退
ソ連はマンシュタイン攻勢用の戦力がある??
兵2,633,000人、戦車2400両、砲51,200門、航空機2,850機!!!
これではドニエプルまでの撤退で消耗する!!
が、スターリンは慎重である!
直ぐには許可しない?? しておけばどうなっていたか??

「東方防壁」 そんなものはない!!
各方面でソ連は攻勢をかける!
マンシュタインは耐え切れない???
1943年9月8日 ヒトラーは南方軍司令部を訪れて会見する!
退却は許可されない!!
ついに退却する!
退却し700キロにわたり再展開する!
387ヶ所の野戦病院から20万の傷病兵と救護要員も後送する!
自発的に同行するウクライナ人もいる!
ドイツ系の民間人37万5000!

ドイツは焦土作戦を実施する!!
それでもソ連の一部は既に渡河している!
このチャンスにソ連は、ブクリン空挺作戦を発動する!
約450機使用する!!
結局失敗する……… スターリンの秘密主義が原因か??
ドイツ兵は守ってくれる陣地があると期待したが…………
そんなものはない!!!!!


〇 マンシュタイン最後の栄光  第1装甲軍奇跡の脱出
1944年 ドイツは「春の泥寧」を待つ!
この間はソ連も動けない???
がこの時期になると、アメリカ製のトラックが多量にある!

マンシュタインVSヒトラー 死守、死守
ソ連の攻勢が始まり、マンシュタインは撤退の許可を求める!
ヒトラーを会談する!
20万人の命がかかっている!!
撤退が認められる!

傷病兵と救護要員、ウクライナ人、ドイツ系の民間人はどうなっているのか??
マンシュタインは、「白鳥の歌」を聞く!!
解任される…………
4000人の新兵が包囲されて、53人しか助からなかった………


〇 コラム ⑦ なぜ対ソ侵攻に失敗したのか
ヒトラーは人種戦争を仕掛ける???
もっとも有名なユーゴスラビアで1ヶ月、開始が遅れた!
これがなかったら冬将軍到来前にモスクワ攻略が出来ていた??
そんなことは無い!!
春の泥寧「ラスプーチツァ」もある!
アメリカはトラックも援助している!
ソ連は「ラスプーチツァ」の時期も攻勢に出れる!
「マーチン・フォン・クレフェルト 補給戦」
これにもドイツの補給が問題だと!
劣等人種の絶滅の為の戦争に、他民族を使えない!!
失敗は運命付けられていた???

 

本・灰緑色の戦史 ドイツ国防軍の興亡 ②(2017/4)・大木毅

2023年3月21日 (火)

本・灰緑色の戦史 ドイツ国防軍の興亡 ➀ 2017/4)・大木毅

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戦略の要諦! 用兵の極意! 作戦の成否!
シュリーフェン計画、電撃戦から、最後の勝利「ゼーロフ高地の戦い」まで、
その「勝利」と「失敗」の本質から学ぶ。
独自の視点、最新の研究、ドイツ連邦軍事文書館などの第一次史料の渉猟からつむがれる
「灰緑色」の軍隊、ドイツ国防軍の戦史!


大木毅の本を読むようになって、証言が信じられなくなった!
保阪正康の本にもそう言うところがあった!
ドイツ国防軍の優秀さ?
ヒトラーがいなければ勝っていた???
夢が無くなり続けている………
いちばんのショックは、パウル・カレルである!
リデル・ハートもええ加減なのか???
特にパウル・カレルは会社の先輩が絶賛していた………
それに武装SS!! ラインハルト・ゲーレンである!!
今から思うと腹が立つが!


序   ドイツ国防軍にまつわる「神話」の解体
第Ⅰ部 国防軍ーその前史と誕生 第一次大戦 1939年
第2部 巨大なる戦場へ 1940~1944年
第3部 鋼鉄軍の黄昏 1943~1945年
あとがき

主要参考文献
索引


序   ドイツ国防軍にまつわる「神話」の解体
ドイツ国防軍の戦争指導は終始正しい???
ドイツ軍は無敵である!
間違いはヒトラーだと!!
しかし神話は崩れている!!
◆ パウル・カレル、グデ―リアン将軍、マンシュタイン元帥らの回想録
◆ フランツ・ハルダーの証言
ことごとく覆されている!

◆ ダンケルクの戦闘停止はルントシュテットが関与している!
◆ モスクワ攻略は平坦面から失敗を運命付けられていた?
◆ スターニングラード以降も勝利を掴み和平の道はあった?
◆ 大モルトケも戦略ではなく、戦術勝利の積み重ねで勝利を掴む????


第Ⅰ部 国防軍ーその前史と誕生 第一次大戦 1939年
第一章 軍事思想の相克
〇 シュリーフェン計画と言う神話  その虚像と神話
この計画は、ハンニバルのカナンの森の戦いが原点か?
史上まれにみる包囲撃滅戦である!!
それにシュリーフェンはヒントを得た!

「渡部昇一・ドイツ参謀本部」
リデル・ハートもやりそこないの形で始まったと!
それでもあわや勝利を収めそうになった????
そう言うイメージがある!!
小モルトケが計画を変更したために失敗したと!

そもそもはドイツが二面作戦が出来ない前提で始まった!
まずフランスを叩き、ロシアに対する!!
その為には7/8の軍を西方戦線の右翼に配置する!!

「シュリーフェン学派」
この計画を正当化し、ドイツ国防軍の名誉を守る??
この計画は文書で残っていない!  空襲で焼かれたと!!
がワシントンに残っていた??
ここから神話の崩壊が始まる!!
作戦に合わせてまわりを考える!
◆ オランダ、ベルギーの侵略に無頓着だった
◆ 東部戦線を過小評価していた

「マーチン・フォン・クレフェルト 補給戦」
これで夢が完全になくなった!!
補給を考えていない! 
「奮励努力」
日本と変わらない???
結局、小モルトケは1905年の案を、
1914年の情勢に合わせた??

無能と言われているが、そうではないと!!
むしろ積極的だったと!!

そもそも1905年に残っていた覚え書きは何なのか??
作戦計画なのか??
予算獲得の手段なのか??
シュリーフェン計画は無かった???
これには慎重に対応すべきと!!

責任者は終わってみれば好きなことを言う!
日本も真珠湾攻撃を 「俺は反対だった!」
「長期不敗の体制」 机上の空論か???
ドイツ国防軍の神話は、神話ではないと!!!


〇 出来すぎた伝説  奉天からタンネンベルグへ
タンネンベルグの撃滅戦は有名である!
ドイツの首席参謀マックス・ホフマンの証言がある!
日露戦争で観戦武官として日本軍にいた!
ロシアの将軍の不仲を知っている!
この将軍二人がタンネンベルグの司令官である!
助けに来なかったので包囲撃滅戦は成功した!
奉天駅で両者が会合した話はウソである!
ここできわめて辛辣なやり取りがあった???
しかし何故このような話が流布されるのか???
真実の数だけ伝説がある!!
にしても証言は当てにならない!!!
チャーチルのコベントリー見殺しは?????


〇 マンシュタインの師ロセベルク
フリードリッヒ・フォン・ロスベルク!!
マンシュタインの師と言う!
マンシュタイン自身、言及はしていない!
「半神」
参謀将校である!!
「防御線の獅子」と呼ばれる!!
1914年 46歳で戦争が始まる!
防御の考え方?
◆ 何が何でも死守する! 砲兵の餌食である!
◆ 前線は哨戒程度で、第二線、第三線で反撃する!
いわゆる「弾性防御」である!
1916年 マンシュタインが兵站参謀に命じられる!
影響下にあるのは、モーゼル元帥もである!!
1942年に亡くなり、国葬になる!
名声は限られた分野でよみがえっている………


〇 ゼークトVSラインハルト  ドイツ軍の運命を決めた抗争
どこにでも派閥はある!!
ゼークトが勝利を収めるが、負けていれば国防軍の性格が変わっていた?
生粋のユンカーである!!
第一次世界大戦ではトルコに派遣される!
ヴァルター・ラインハルトはシュッツガルトに生まれた!
有能である!

◆ ゼークト
機動戦重視の、少数精鋭主義という!
諸兵科協同戦を重視する!
航空兵力にも注目していた!

◆ ラインハルト
「国民共同体」
火力戦重視である! 大衆軍重視である!

路線争いはゼークトが勝つ!!
もしラインハルトが勝っていれば、ドイツは短期戦に成功せず、
大兵力がポーランド、英仏相手に血みどろの消耗戦を繰り返していた??


〇 コラム ① 史上最大の偽札行使「ベルンハルト」作戦とは
昔読んだ本がある! 偽札である!
要は国家が相手の国を混乱させるものである!
金がかかる???
個人でやるものでは無い!
紙、すかし、インク、原板がいる!
イギリスは、紙に透かしを工夫している!
これらを突破しなければならない!
成功するが、ナチの縄張り争いがあり実りは少なかった!
戦後、湖に沈められて観光客が来る!!
いまだに沈んでいると思われている???


〇 コラム ② 独ソ不可侵条約はいかにドイツを利したか
ドイツは日本にソ連のけん制をさせたいが、日本は乗って来ない!
独ソ不可侵条約である! これで英仏をけん制する!
が、ポーランド分割で期待は裏切られる!!
しかし独ソ戦まで、仮装巡洋艦の保護、戦略物資の供給と続いた………


第二章 総統と国防軍
〇 英独海軍協定  海軍協定で勝利を収めたのは誰か?
第一次世界大戦に負けてドイツは軍を制限される!
レーダー提督はこの中でヒトラーとも戦う!
1933年 レーダーはヒトラーと会見する!
1934年 フランス海軍に対抗出来る艦隊を確保したい!
1949年までに、戦艦8隻、空母3隻、巡洋艦18隻、駆逐艦48隻、
潜水艦72隻の艦隊を作る!
夢か???

イギリスとの海軍軍縮交渉!
イギリスの35%に限定する!
それを守るなら潜水艦は100%認める!
デーニッツはチャンスを見逃さない!!
戦艦5隻、空母2隻、重巡5隻、軽巡11隻、駆逐艦64隻を建造出来る!!
ドイツ側に有利である!
◆ ドイツの再軍備に合法性を得た
◆ 国際孤立から脱出出来た
◆ フランス海軍とパリティを得る

1939年 レーダーは言う!
「イギリスより劣り、全力を投入しても、名誉ある死に方を示せるだけだと」
この条約の勝者は、ヒトラー!!!


〇 「ヒトラーの戦争」か?
「プログラム」学派!
ヒトラー中心である!
第一次世界大戦の二面作戦の失敗は出来ない!
ドイツの世界制覇は段階的に行わなければならない!
◆ 海外植民地を断念し、イギリスを同盟国、中立にする
◆ オーストリア、チェコスロヴァキア、フランスを占領する
◆ ソ連攻撃である 東方帝国を作る

実際に成功する!
◆ オーストリア併合
◆ チェコスロヴァキア解体
◆ 独ソ不可侵条約
◆ ポーランド分割で、英仏と戦争になる
◆ バルバロッサ作戦
プログラムは狂い、元に戻らない!!

そうではなく危機克服のために戦争する!
国民も豊かな生活にあこがれている!
結局「ヒトラーの戦争」である!
が国民も望んだと!!

ゲシュタポが威力を発揮できたのは?
人員も少ないデスクワークが主体である!

国民の「自主的」な通報、密告のネットワークがあった!
要は、国民もヒトラーを望んだと!!


〇 コラム ③ Uボートの活躍と連合軍の反撃は?
緒戦はともかく、損害はうなぎのぼりである!
ポール・ケネディによれば1943年末には制圧されたと!!
◆ レーダー
◆ 長距離哨戒機
◆ 護衛空母
◆ 改良された爆雷
◆ 強力なサーチライト

暗号の解読もある!
やはり潜水艦だけでは無理だった!!!


〇 コラム ④ 英本土上空の制空権を取れなかったのはなぜか
ヒトラーが爆撃を空軍施設から都市に変更した!
ドイツ戦闘機の航続距離の短さ、双発爆撃機の貧弱な武装と爆弾搭載量!
これから考えると、そのまま空軍施設への攻撃を続けても、制空権は取れない??
ヒトラーも徹底的にやる気はなかった???

 

灰緑色の戦史 ドイツ国防軍の興亡 ①・大木毅

 

2023年3月10日 (金)

本・灰緑色の戦史 ドイツ国防軍の興亡 ③(2017/4)・大木毅

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第Ⅲ部 鋼鉄軍の黄昏 1943~1945年
第五章 ビヒモス陸に退く
〇 シチリア撤退戦  シチリア1943年
北アフリカの勝利から、シチリア島に連合軍は向かう!
パレルモを奪われる!
パットンとモントゴメリーの対立もある!
イタリアは無条件降伏する!
独伊の仲で戦闘が起こる!!

ここにスターニングラードへ一番乗りしたフーベ中将が派遣される!
ケッセルリングに可能な限り兵員と資材を救うことを命じられる!
「課程1a」 暗号名である!
狭い海峡である!
ドイツは柔軟に対応して撤退を成功させる!
海軍に空軍は???
手出しできなかった???
シチリア守備隊の壊滅で終わるはずが、
ドイツ6万、イタリア7万5000が退却する!
イタリア防衛の戦力である!!
フーベは幸運も持ち合わせたと!!!


〇 海峡の牙  栄光なきドイツ水雷戦隊
1939年 レーダー元帥!
「イギリスより数も戦力劣り、全力を投入しても、名誉ある死に方を示せるだけであろう」
戦争は1944年以降だと、ヒトラーに保障されている!!
それでも戦争に突入し、戦艦の活躍、Uボートでの活躍もある!
戦力不足の海軍は、水雷艇で戦う!!
1943年 コーラウフ少佐は水雷艇5隻で夜間雷撃する!
イギリスは軽巡1隻、駆逐艦6隻!
これに勝利する!!

半年後、第5水雷隊がノルウェー駆逐艦を撃沈する!

ノルマンディー上陸戦で、第8駆逐艦司令は出撃する!!
駆逐艦3隻、水雷艇1隻である!
連合軍の8隻の駆逐艦と戦う!
ドイツ軍人魂か??
最後まで戦い、全滅する!!
名誉ある死に方を示せる!!!
実際にその通りになった!!!


〇 ドイツ軍のいちばん長い日  1944年6月6日
連合軍の上陸地点は???
当初はパ=ド=カレーが有力であった!
別の可能性が出てきた?
ノルマンディーである!
ヒトラーとヨードルが疑う!
ロンメルがフランスに来ると別の対立が起こる!
装甲部隊の配置は海岸か? 内陸か??
◆ 上陸を阻止するのか??
ロンメル、ヒトラー、国防軍総帥幕僚軍
◆ 上陸させて叩くのか?
ルントシュテット、西方総軍、グデ―リアン
ドイツは二線級の兵である!!
質もバラバラである!

6月5日 悪天候でドイツは上陸は無いと考える!
が上陸が始まる!
秋の歌 レジスタンスへの合言葉である!
空挺部隊は風に流され分散し、逆にドイツ軍を惑わす!

上陸が始まるが、まだカレーが捨て切れない!
オハマは一時上陸を諦めかける………
ロンメルは戦場に戻る!
ヒトラーは朝寝坊である!
全てが後手に回る!
もっとも脆弱なである1日に、決定打を与えられなかった?


〇 コラム ⑧ 原爆製造に後れを取ったのはなぜか
ヒトラーのユダヤ人への偏見がある!
原爆製造の科学者は、ユダヤ人が多い!
原爆はユダヤ的なものと見なした!
ユダヤ人を憎んだ時から遅れている!!
それより、V兵器開発に力を入れた!
連合軍もノルウェーの重水工場を破壊する!

「映画・テレマークの要塞」
「テレビドラマ・ヘビー・ウォーター・ウォー」
そう言う映画にドラマがあった!!!


第六章 狼たちの落日
〇 ヤーボの神話
戦闘爆撃機!
連合軍はロケットに多数の機銃掃射!
恐ろしい!!
まず打撃効果は少なかった???
8月7日~10日の間の戦果がある??
イギリス 140両の戦車を破壊、損傷を与える
アメリカ 112両
実際は46両で、航空機による損傷は9両????

なぜこのような神話が広がったのか??
1 高級軍人が広めた
2 東部戦線出身者で、効果を高めらずにいられなかった
3 現場ではドイツ空軍さえ活躍しておればと言う感情が言わせた!

移動中の部隊への航空攻撃も効果がない?
ではどう言う効果があったのか???
「航空阻止」
1 輸送路、線路、橋や集積所を狙った
2 砲兵陣地
3 燃料集積地

敵を攻撃するより、移動を妨げ時間を稼いだ!
インフラを破壊する!
気になる記述! パンター1両に7立方メ―トルの燃料が必要!
全長 8.66 m
車体長 6.87 m
全幅 3.27 m
全高 2.85 m
それにしては燃料タンクが大き過ぎないのか???

重爆撃機の戦術使用も効果はすくなかった???


〇 第2VS第2  名門師団セルの死闘
◆ ドイツ第2装甲師団! 名門???
1935年 創設され初代師団長はグデ―リアン将軍!
1938年 ウィーンに移動する!
以降電撃戦のあらゆる場面に参加する!
クルクスの戦車戦にも参加!
1944年 フランスに移動し、ノルマンディー上陸戦で壊滅する!
再建され、歴戦の戦車指揮官、ラウヘルト大佐が指揮する!
ヘスラ―大佐のモデル?? ではなさそうである!!

◆ アメリカ第2機甲軍! 「手に負えないやつ」 
1940年 ジョージア州で設立される!
演習を繰り返す!
1942年 北アフリカに派遣される!
ノルマンディー上陸、ベルギー、オランダ進撃に参加する!

バルジ大作戦で両者は激突する!!
第2機甲師団は、建前で中戦車252両、兵員1万4000!
ちょっと勝てない!!
結果は第2装甲軍の完敗である!
一方的である! 完敗の理由は??
1 航空兵力の差で、ドイツは軌道を阻害された
2 披露しきっていた時に襲われた
3 優れた通信システム、豊富な装備弾薬のアメリカ砲兵に対抗出来なかった


〇 王虎枯れ野を疾る  第503重戦車大隊ハンガリー戦記
第503重戦車大隊は、マニアの中では有名か??
砲塔がヘンシェル砲塔、ポルシェ砲塔がある!
2両に、ティーガーⅡ45両がやってくる!!
ケーニヒスティーガー47両である!
1944年 ハンガリーに向かう!
この時期、ハンガリーはソ連と講和の道を探っている!

ソ連との交戦になる!
これに圧勝しているようだ!!
スターリン戦車とも対決する!
王虎は無敵か??
ハンガリーを転戦し、スロヴァキアで終戦を迎える!
第503重戦車大隊  503を使う!!
ナチスの寧相は使わなかったようだ!


〇 ゼーロフの「古典的勝利」  ドイツ陸軍最後の勝利
1945年 ソ連がモスクワに迫る!
スターリンは慎重になる!
1920年 スターリンはポーランドに敗退させられている!
その記憶がある!!
ドイツは、ゴットハルト・ハインリーチ上級大将である!

     ドイツ   ソ連
兵員   129,151   908,500
戦車   512     3,155
砲    1,602    17,482

ドイツは縦深陣地を築造する!
三層である!!
ジューコフはここで勝負をつける!
ベルリンではない!!
圧倒的兵力差である!!
ジューコフは過大な攻撃をかける!
夜間爆撃 砲弾は1,236,000発!!
これだけ撃ち込んでも反撃される!
要は目標となるところから兵を退避させて、攻撃前に戻す!!
これにより、戦車を投入する!!
10キロの正面に1,000両である!!
それだけつぎ込むと、身動きが取れない!
361両の戦車が撃破される!!
勝利は一瞬の輝きか???
スターリンは悪の指導者か??
将軍を競わしている!! 分割統治??
ベルリンへいかなる犠牲を払っても行かなければならない!!


〇 コラム ⑨ 連合軍に降伏したドイツ軍捕虜100万人の処遇は
シベリア送りのドイツ兵は日本兵と同じで虐待された??
自国の食料が無いのに、捕虜に食べさせれるかと!!
それに比べると、連合軍の扱いは???
ところが日韓関係のウソツキと同じで100万の捕虜を虐殺したと!
死体は何処にある? 知らん!!!
カティンの森の虐殺は、埋めた死体が発見されて分かった!!
何処にでもこう言うジャーナリストはいる!!
それがベストセラーになる!!
南京の30万と言われる人間の死体は???
アウシュヴィッツは無かった??
こう言う新設には注意である!!
日本もある!!
これが「本能寺の変の真実だ」
ロクな本ではないのと同じか!!!


あとがき
ドイツ国防軍の歴史である!
雑誌などに発表したものをまとめている!
著者の本は下記の作品を読んでいる!!
大変楽しい!! 続いて読んでいきたい…………

◆ 戦車将軍グデーリアン 「電撃戦」を演出した男
◆ ドイツ軍攻防史 マルヌ会戦から第三帝国の崩壊まで
◆ 帝国軍人 公文書、私文書、オーラルヒストリーからみる
◆ 独ソ戦 絶滅戦争の惨禍
◆ 「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨
◆ ドイツ軍事史 その虚像と実像
◆ 第二次大戦の「分岐点」


主要参考文献

索引


灰緑色の戦史 ドイツ国防軍の興亡 ③(2017/4)・大木毅

 

2023年3月 9日 (木)

本・灰緑色の戦史 ドイツ国防軍の興亡 ②(2017/4)・大木毅

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第Ⅱ部 巨大なる戦場へ 1940~1944年
第一章 閃く稲妻ー電撃戦の時代
〇 マリアンヌが稲妻に打たれるとき  フランス1940
1940年 フランスである!!
第一次世界大戦後、機動防御か、陣地防御か???
フランスは第一次世界大戦の損害から陣地防御を選択する!
マジノ線である!!
このマジノ線で防御し、それにより余った兵力で攻勢に出る!
ところが、マジノ線に隠れて、安全な戦をする!
大モルトケが言う??
「作戦を立てた通りに進むと考えるのは、素人である」
フランスはそうは考えなかった!!

◆ 1936年 ラインラント進駐 ここで軍を出していればと………
◆ 1938年 ミュンヘン協定 チェコ解体
◆ 1939年 独ソ不可侵条約でポーランドに侵攻されて宣戦布告になる!
この時期にもフランスが積極的に行動すれば………
1939年から1940年にかけての「座り込み戦争」である!
ドイツの作戦は、シュリーフェン計画のやり直しか??
ヒトラーは気に入らずに、マンシュタインのアルデンヌの森突破作戦を取る!
別の本であるが、マンシュタインがグデ―リアンに出来るかどうか確認している!
「鎌の一撃」である!!
これに成功するが、フランスは第一次世界大戦から抜け切っていない!
ムーズ川も強行突破である! 砲兵の到着を待たない!!
空飛ぶ砲兵が活躍する!
フランスはドイツより空軍は優勢ながら、温存を図った!
ドイツの作戦名「黄号」 「黄色の場合」
フランスは戦力的はドイツに劣っていない!
フランスは同じペースで戦っている??
フランスは予備軍も無い!!
ドイツは「赤号」作戦を発動する!

マリアンヌは力によって倒されていない!
稲妻に打たれて全身がマヒし、その場に崩れ落ちたと!


〇 地球の頂上の戦い  銀狐作戦1941
リデル・ハートが書いていた!
ヒトラーお気に入りの二人の将軍!
ロンメルと、ディートル!!
片や太陽、片や雪原である!!
そう言うことでデイートルの名前は知っていた!

フィンランドである!
フィンランドはソ連に善戦している!!
攻め込んだソ連軍を撃退した!!
それを見たヒトラーはソ連が弱いと誤解した!!

「青狐」作戦
「白狐」作戦
「北極狐」作戦
読んでいて思うが、1941年のドイツ軍とは思えない!
フィンランドの森、湖沼で戦う訓練を受けたフィンランド軍は、
ドイツ軍よりこの地では精鋭である!


〇 狐は本当に賢かったか?  エルヴィン・ロンメル小考
ロンメルの将才は???
絶えず疑問視されている???
ロンメルの経歴は???
◆ フォンが付いていないので貴族ではない
◆ ヴェルテンベルグの生まれでユンカーではない
◆ 軍人の家系ではない
◆ 幼年学校を出ていない
つまり軍隊内でも不利である!
元帥大将のエリ-トコースではない!

フリードリッヒ大王
「将軍たるもの勇敢であるだけでは足らぬ、幸運を持っていなければ」
ロンメルは戦場の指揮官である! 実績を上げる!!
ルントシュテットが言う!
「せいぜい優秀な師団長と言うところで、それ以上ではない」
「歩兵は攻撃する」がヒトラーの目にとまる!
装甲師団の指揮を要求するが、人事局は反対する!
歩兵将校であり戦車のことは知らないと!
がヒトラーには誰も逆らえない!!
1940年、危機に際し88mm高射砲を水平に撃ち逃れる?
これをロンメルの創意工夫と言うが、先例がある!
よく分から無いが、ロンメル自身が自慢したらともかく、
そうでなければ問題視する必要はないのでは??

1941年 アフリカ軍司令官として北アフリカで攻勢に出る!
しかしここでは対ソ戦の最中に、イギリス軍がちょっかいを出さないようにする!
けん制である!! 主戦場は東部戦線である!! 
余計なことをするなと??
ロンメルの作戦計画はそれなりに評価出来る!
があくまで北アフリカで、全体から見れば兵力が不足する!
これを分かっていないと!!
フランツ・ハルダーは補給を考えないロンメルを評価しない!

「マーチン・フォン・クレフェルト 補給戦」
ロンメルはイタリアが補給出来なかったので負けた??
そうではなく、港から補給するトラックが足らなかった??
港も限定されていたと!!
つまりけん制に徹すればよかったと???
アフリカに取られた戦力を東部に回した方が良かった????

ノルマンディーの対応は??
水際での連合国軍撃滅か?
内陸での遭遇戦か???
ロンメルは連合軍の空からの攻撃を知っている!
一旦上陸させたら、戦えるものでは無い!!
ヒトラー暗殺に連座する! それでよかったのか??
山本五十六と同じで、死に場所を得た?????

孫子言う!!
「将とは智、信、仁、勇、巌なり」
ここでピーターの法則がある!
有能な人間が昇進していくうちに無能になる??
会社でもよくある!
あの人は課長の時は良かったのに?????
ロンメルは??
◆ 智 軍団長としては優秀であるが、軍司令官としては・
◆ 信 部下から支持されている
◆ 仁 仝上
◆ 勇 あり過ぎる
◆ 巌 敬愛されると同時に恐れられていた

きついようであるが、北アフリカ戦線は最終的には枢軸軍が負ける!!


〇 コラム ⑤ 電撃戦成功の要因は
電撃戦は、敵国を外交的に孤立させる!
攻撃は相手の指揮系統である!
ドイツは短期決戦にこだわる!

しかしソ連はそうではない!
外交的に孤立していない!
近代化が進んでいなかったので、指揮系統が断絶しても戦えた!
ソ連は総力戦可能だった………
ドイツはそうではなかった…………


〇 コラム ⑥ ヒトラーはなぜダンケルク撤退を許したか
ダンケルク撤退は成功した!
後日の反撃の戦力である! 30万人???
何故攻撃を停止したのか??
戦術的理由は??
◆ ゲーリングの空軍のみで撃破
◆ ルントシュテットが停止した
◆ ヒトラーも装甲軍を温存したかった

伺った見方???
◆ イギリスとの講和のために停止した
◆ 捕虜を取りたくなかった? 食べさせるのが惜しい??

いずれにしろ分からないと!!


第二章 ロシアのフォン・マンシュタイン
〇 クリミアの機動攻囲  セヴァストポリ攻略戦
1941年9月16日 ショーベルト将軍が事故で亡くなる!
新司令官はマンシュタインである!!
ドイツ最高の軍人と言う!!
ここはロストフとクリミヤの目標がある!
優先順位を決める!
クルミアのゼヴァストポリ要塞攻略を優先する!
ロストフは抑えで、兵力をクリミヤに集中する!
ゼヴァストポリ要塞攻略が始まる!
黒海艦隊から21,000名がゼヴァストポリ要塞に入る!
ここで抗命がある! 軍人もやるときはやる!!
「兵力」を正面から撃破するのではなく、
指揮統制システムを混乱させ「戦闘力」を奪い勝っていた?

スターリンの攻勢がある!
これを撃退する!  「雁猟」作戦!
次に「蝶鮫漁」である!
2度セヴァストポリ攻略に失敗している!!
1300門の砲を集める!
巨砲もある!!
マンシュタインは引かない!!
敵が来ないと思っているところから攻撃する!
攻撃続行である! ついに落とす!!


〇 誇張された勝利
「城塞」 クルクスの戦いである!!
スターニングラードで負ける!
マンシュタインも救出に行きながら失敗する!
この時期は、ドイツも戦略攻勢を実施できない!
「後手からの一撃」
ソ連軍をドニエプルまで進ませ、伸び切ったところを叩く!
しかし実行出来ずに、クルクスに目を付ける!
ただしヒトラー単独ではない!
将軍たちも賛成したと!!
これは早いほうが良いと!!

しかし作戦発動は遅れる!!
この兵力は??
ソ連 1,426,352
ドイツ 518,000
これに戦車に航空機、パルチザンが加わる!!
勝負にならない!
その他の戦線も同じである!!
「ヒュドラ」 マンシュタインが例える!
ソ連のことである!! 兵は増強されている!!
この時は、ドイツはパンターにティーゲルを投入している!
これにT34が歯が立たない!!
おかげでⅢ号、Ⅳ号戦車を見ても恐怖をきたす!
ドイツは順調か???
ソ連は手持ちの戦車部隊を投入する!

ここは独ソで捏造している!
ソ連は戦車戦で勝ったと??
ドイツはヒトラーのせいにする??
連合軍のシチリア上陸がある!!
これで作戦が中止になった!!
マンシュタインはあくまで戦えば勝利出来たと!!
ヒトラーはイタリアのことも考えなければならない!
戦線を広げ過ぎた????
局地的な勝利は得られても、決定的勝利にはならない!
勝って和平も人種戦争であるから無理である!!!


〇 ジークフリートの背中
クルクスの戦い以降、ロシアは主導権を握る!
ソ連は兵力を独ソ戦に集中出来る!!
ドイツは他戦線に必要である!!
細かな作戦が多い!
そのたびに火消しに走る!!
マンシュタイン???
ドイツも開戦当初のドイツ軍ではない!
逆にソ連軍は鍛えられている!
この時期はソ連も損害が多い!

マンシュタインはヒトラーに言う!!
南方軍集団の自由裁量権か、解任かを求める!!
脅しか?? 自分より優秀な軍人がいるのかと???

「ルミャンツェフ」作戦!
1,144,000の兵、2800両の戦車、12,866門の砲、ロケット砲767門!
これでは勝てないと!!

ハリコフでは流石ドイツ軍だと!!
逆に包囲するが、兵力不足で歩撃滅が出来ない!!

ヒトラーは言う!
「将軍たちは軍事的な理由と、退却しか考えない!
経済的理由については考えないのだ」
信用出来るのか分からないが、ツァィツラーが資源で退却を拒まれる!
シュペーアに聞くと影響ないと! それをヒトラーに言う!
シュペーアと直接話することを禁止される????
あり得そうな話であるが…………

ハリコフは奪われる!
ソ連に相当な損害を与えているが、ドイツの消耗している!
損得から言うとドイツが補給が続かない!!

ジークフリードは、退治した悪魔の血を浴びて不死身になった!
菩提樹の葉が背中に張り付いてそこだけ不死身でない!!
背中があらわになった時、ドイツは終わるのか???


〇 ドニエプルへの撤退
ソ連はマンシュタイン攻勢用の戦力がある??
兵2,633,000人、戦車2400両、砲51,200門、航空機2,850機!!!
これではドニエプルまでの撤退で消耗する!!
が、スターリンは慎重である!
直ぐには許可しない?? しておけばどうなっていたか??

「東方防壁」 そんなものはない!!
各方面でソ連は攻勢をかける!
マンシュタインは耐え切れない???
1943年9月8日 ヒトラーは南方軍司令部を訪れて会見する!
退却は許可されない!!
ついに退却する!
退却し700キロにわたり再展開する!
387ヶ所の野戦病院から20万の傷病兵と救護要員も後送する!
自発的に同行するウクライナ人もいる!
ドイツ系の民間人37万5000!

ドイツは焦土作戦を実施する!!
それでもソ連の一部は既に渡河している!
このチャンスにソ連は、ブクリン空挺作戦を発動する!
約450機使用する!!
結局失敗する……… スターリンの秘密主義が原因か??
ドイツ兵は守ってくれる陣地があると期待したが…………
そんなものはない!!!!!


〇 マンシュタイン最後の栄光  第1装甲軍奇跡の脱出
1944年 ドイツは「春の泥寧」を待つ!
この間はソ連も動けない???
がこの時期になると、アメリカ製のトラックが多量にある!

マンシュタインVSヒトラー 死守、死守
ソ連の攻勢が始まり、マンシュタインは撤退の許可を求める!
ヒトラーを会談する!
20万人の命がかかっている!!
撤退が認められる!

傷病兵と救護要員、ウクライナ人、ドイツ系の民間人はどうなっているのか??
マンシュタインは、「白鳥の歌」を聞く!!
解任される…………
4000人の新兵が包囲されて、53人しか助からなかった………


〇 コラム ⑦ なぜ対ソ侵攻に失敗したのか
ヒトラーは人種戦争を仕掛ける???
もっとも有名なユーゴスラビアで1ヶ月、開始が遅れた!
これがなかったら冬将軍到来前にモスクワ攻略が出来ていた??
そんなことは無い!!
春の泥寧「ラスプーチツァ」もある!
アメリカはトラックも援助している!
ソ連は「ラスプーチツァ」の時期も攻勢に出れる!
「マーチン・フォン・クレフェルト 補給戦」
これにもドイツの補給が問題だと!
劣等人種の絶滅の為の戦争に、他民族を使えない!!
失敗は運命付けられていた???

 

本・灰緑色の戦史 ドイツ国防軍の興亡 ②(2017/4)・大木毅

 

 

2023年3月 8日 (水)

本・灰緑色の戦史 ドイツ国防軍の興亡 ①(2017/4)・大木毅

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戦略の要諦! 用兵の極意! 作戦の成否!
シュリーフェン計画、電撃戦から、最後の勝利「ゼーロフ高地の戦い」まで、
その「勝利」と「失敗」の本質から学ぶ。
独自の視点、最新の研究、ドイツ連邦軍事文書館などの第一次史料の渉猟からつむがれる
「灰緑色」の軍隊、ドイツ国防軍の戦史!


大木毅の本を読むようになって、証言が信じられなくなった!
保阪正康の本にもそう言うところがあった!
ドイツ国防軍の優秀さ?
ヒトラーがいなければ勝っていた???
夢が無くなり続けている………
いちばんのショックは、パウル・カレルである!
リデル・ハートもええ加減なのか???
特にパウル・カレルは会社の先輩が絶賛していた………
それに武装SS!! ラインハルト・ゲーレンである!!
今から思うと腹が立つが!
内容は下記の通りである!! ① ② ③と分けて紹介する!!


序   ドイツ国防軍にまつわる「神話」の解体
第Ⅰ部 国防軍ーその前史と誕生 第一次大戦 1939年
第Ⅱ部 巨大なる戦場へ 1940~1944年
第Ⅲ部 鋼鉄軍の黄昏 1943~1945年
あとがき

主要参考文献
索引


序   ドイツ国防軍にまつわる「神話」の解体
ドイツ国防軍の戦争指導は終始正しい???
ドイツ軍は無敵である!
間違いはヒトラーだと!!
しかし神話は崩れている!!
◆ パウル・カレル、グデ―リアン将軍、マンシュタイン元帥らの回想録
◆ フランツ・ハルダーの証言
ことごとく覆されている!

◆ ダンケルクの戦闘停止はルントシュテットが関与している!
◆ モスクワ攻略は平坦面から失敗を運命付けられていた?
◆ スターニングラード以降も勝利を掴み和平の道はあった?
◆ 大モルトケも戦略ではなく、戦術勝利の積み重ねで勝利を掴む????


第Ⅰ部 国防軍ーその前史と誕生 第一次大戦 1939年
第一章 軍事思想の相克
〇 シュリーフェン計画と言う神話  その虚像と神話
この計画は、ハンニバルのカナンの森の戦いが原点か?
史上まれにみる包囲撃滅戦である!!
それにシュリーフェンはヒントを得た!

「渡部昇一・ドイツ参謀本部」
リデル・ハートもやりそこないの形で始まったと!
それでもあわや勝利を収めそうになった????
そう言うイメージがある!!
小モルトケが計画を変更したために失敗したと!

そもそもはドイツが二面作戦が出来ない前提で始まった!
まずフランスを叩き、ロシアに対する!!
その為には7/8の軍を西方戦線の右翼に配置する!!

「シュリーフェン学派」
この計画を正当化し、ドイツ国防軍の名誉を守る??
この計画は文書で残っていない!  空襲で焼かれたと!!
がワシントンに残っていた??
ここから神話の崩壊が始まる!!
作戦に合わせてまわりを考える!
◆ オランダ、ベルギーの侵略に無頓着だった
◆ 東部戦線を過小評価していた

「マーチン・フォン・クレフェルト 補給戦」
これで夢が完全になくなった!!
補給を考えていない! 
「奮励努力」
日本と変わらない???
結局、小モルトケは1905年の案を、1914年の情勢に合わせた??
無能と言われているが、そうではないと!!
むしろ積極的だったと!!

そもそも1905年に残っていた覚え書きは何なのか??
作戦計画なのか??
予算獲得の手段なのか??
シュリーフェン計画は無かった???
これには慎重に対応すべきと!!

責任者は終わってみれば好きなことを言う!
日本も真珠湾攻撃を 「俺は反対だった!」
「長期不敗の体制」 机上の空論か???
ドイツ国防軍の神話は、神話ではないと!!!


〇 出来すぎた伝説  奉天からタンネンベルグへ
タンネンベルグの撃滅戦は有名である!
ドイツの首席参謀マックス・ホフマンの証言がある!
日露戦争で観戦武官として日本軍にいた!
ロシアの将軍の不仲を知っている!
この将軍二人がタンネンベルグの司令官である!
助けに来なかったので包囲撃滅戦は成功した!
奉天駅で両者が会合した話はウソである!
ここできわめて辛辣なやり取りがあった???
しかし何故このような話が流布されるのか???
真実の数だけ伝説がある!!
にしても証言は当てにならない!!!
チャーチルのコベントリー見殺しは?????


〇 マンシュタインの師ロセベルク
フリードリッヒ・フォン・ロスベルク!!
マンシュタインの師と言う!
マンシュタイン自身、言及はしていない!
「半神」
参謀将校である!!
「防御線の獅子」と呼ばれる!!
1914年 46歳で戦争が始まる!
防御の考え方?
◆ 何が何でも死守する! 砲兵の餌食である!
◆ 前線は哨戒程度で、第二線、第三線で反撃する!
いわゆる「弾性防御」である!
1916年 マンシュタインが兵站参謀に命じられる!
影響下にあるのは、モーゼル元帥もである!!
1942年に亡くなり、国葬になる!
名声は限られた分野でよみがえっている………


〇 ゼークトVSラインハルト  ドイツ軍の運命を決めた抗争
どこにでも派閥はある!!
ゼークトが勝利を収めるが、負けていれば国防軍の性格が変わっていた?
生粋のユンカーである!!
第一次世界大戦ではトルコに派遣される!
ヴァルター・ラインハルトはシュッツガルトに生まれた!
有能である!

◆ ゼークト
機動戦重視の、少数精鋭主義という!
諸兵科協同戦を重視する!
航空兵力にも注目していた!

◆ ラインハルト
「国民共同体」
火力戦重視である! 大衆軍重視である!

路線争いはゼークトが勝つ!!
もしラインハルトが勝っていれば、ドイツは短期戦に成功せず、
大兵力がポーランド、英仏相手に血みどろの消耗戦を繰り返していた??


〇 コラム ① 史上最大の偽札行使「ベルンハルト」作戦とは
昔読んだ本がある! 偽札である!
要は国家が相手の国を混乱させるものである!
金がかかる???
個人でやるものでは無い!
紙、すかし、インク、原板がいる!
イギリスは、紙に透かしを工夫している!
これらを突破しなければならない!
成功するが、ナチの縄張り争いがあり実りは少なかった!
戦後、湖に沈められて観光客が来る!!
いまだに沈んでいると思われている???


〇 コラム ② 独ソ不可侵条約はいかにドイツを利したか
ドイツは日本にソ連のけん制をさせたいが、日本は乗って来ない!
独ソ不可侵条約である! これで英仏をけん制する!
が、ポーランド分割で期待は裏切られる!!
しかし独ソ戦まで、仮装巡洋艦の保護、戦略物資の供給と続いた………


第二章 総統と国防軍
〇 英独海軍協定  海軍協定で勝利を収めたのは誰か?
第一次世界大戦に負けてドイツは軍を制限される!
レーダー提督はこの中でヒトラーとも戦う!
1933年 レーダーはヒトラーと会見する!
1934年 フランス海軍に対抗出来る艦隊を確保したい!
1949年までに、戦艦8隻、空母3隻、巡洋艦18隻、駆逐艦48隻、
潜水艦72隻の艦隊を作る!
夢か???

イギリスとの海軍軍縮交渉!
イギリスの35%に限定する!
それを守るなら潜水艦は100%認める!
デーニッツはチャンスを見逃さない!!
戦艦5隻、空母2隻、重巡5隻、軽巡11隻、駆逐艦64隻を建造出来る!!
ドイツ側に有利である!
◆ ドイツの再軍備に合法性を得た
◆ 国際孤立から脱出出来た
◆ フランス海軍とパリティを得る

1939年 レーダーは言う!
「イギリスより劣り、全力を投入しても、名誉ある死に方を示せるだけだと」
この条約の勝者は、ヒトラー!!!


〇 「ヒトラーの戦争」か?
「プログラム」学派!
ヒトラー中心である!
第一次世界大戦の二面作戦の失敗は出来ない!
ドイツの世界制覇は段階的に行わなければならない!
◆ 海外植民地を断念し、イギリスを同盟国、中立にする
◆ オーストリア、チェコスロヴァキア、フランスを占領する
◆ ソ連攻撃である 東方帝国を作る

実際に成功する!
◆ オーストリア併合
◆ チェコスロヴァキア解体
◆ 独ソ不可侵条約
◆ ポーランド分割で、英仏と戦争になる
◆ バルバロッサ作戦
プログラムは狂い、元に戻らない!!

そうではなく危機克服のために戦争する!
国民も豊かな生活にあこがれている!
結局「ヒトラーの戦争」である!
が国民も望んだと!!

ゲシュタポが威力を発揮できたのは?
人員も少ないデスクワークが主体である!

国民の「自主的」な通報、密告のネットワークがあった!
要は、国民もヒトラーを望んだと!!


〇 コラム ③ Uボートの活躍と連合軍の反撃は?
緒戦はともかく、損害はうなぎのぼりである!
ポール・ケネディによれば1943年末には制圧されたと!!
◆ レーダー
◆ 長距離哨戒機
◆ 護衛空母
◆ 改良された爆雷
◆ 強力なサーチライト

暗号の解読もある!
やはり潜水艦だけでは無理だった!!!


〇 コラム ④ 英本土上空の制空権を取れなかったのはなぜか
ヒトラーが爆撃を空軍施設から都市に変更した!
ドイツ戦闘機の航続距離の短さ、双発爆撃機の貧弱な武装と爆弾搭載量!
これから考えると、そのまま空軍施設への攻撃を続けても、制空権は取れない??
ヒトラーも徹底的にやる気はなかった???

 

灰緑色の戦史 ドイツ国防軍の興亡 ①・大木毅

 

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