書籍 海軍

2023年4月14日 (金)

本・指揮官たちの第二次大戦―素顔の将帥列伝 ②(2022/5)・大木毅

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第七章 「経済参謀総長」の憂鬱 ゲオルク・トーマス歩兵大将(ドイツ陸軍)
第八章 消された英雄 ハンス・ラングスドルフ大佐(ドイツ海軍)
第九章 「幸運」だった将軍 ゲオルギー・K.ジューコフ(ソ連邦元帥)
第十章 医学と人種主義 エルンスト・ローデンヴァルト軍医少将(ドイツ陸軍)
第十一章 霜おく髪 山口多聞中将(日本海軍)
第十二章 非エリートの凄み ウィリアム・スリム元帥(イギリス陸軍)
終 章 現代の指揮官要件 第二次世界大戦将帥論
主要参考文献
初出一覧

 

第七章 「経済参謀総長」の憂鬱 ゲオルク・トーマス歩兵大将(ドイツ陸軍)
知らない名前である!!
ドイツ国防軍の元帥たちは、何か飛びぬけて優れていた??
ドイツ空軍の戦闘機パイロットの圧倒的な撃墜機数??
先輩にもそう言う人がいて、ドイツ至上主義者である!!
おかげで書籍など教えて貰ったが………

ロンメル、グデ―リアン、マンシュタイン、ルントシュテット、モーデル、ハインリーチ………
ガーランド、メルダース、ノボトニー、マルセイユ…………

ドイツ軍指揮者は、作戦次元、戦闘や戦役に優れて、戦略次元ではそれほどでもない!
作戦次元の勝利で、戦争に勝つ??

例外的な、ゲオルク・トーマス歩兵大将!!
経済的な戦争準備を整え、国力の戦力化により敵を屈服させる!
ゲオルク・トーマスは、第一次世界大戦後の軍縮にも生き残る!
軍備、生産計画を所轄する陸軍兵器局に配置される!
「編制展開の経済的準備作業の目的・必要性・規模」
覚書を作成し新しい戦争観を示した!
「人員のほかにも、工業ならびに経済といったあらゆる手段を利用可能」
にしなければならない!
平時から戦争準備を行う!

・1933年 ヒトラーが政権を取る
・1934年 大佐に進級 「国防経済・兵器関連」事務局長に補せられる!

ドイツは大砲とバターを追求する!
中途半端になる!
軍備優先にはならない??
それでも初戦に勝利するが、綱渡りだった………

「飢餓計画」
開戦と共に、慢性的な食料不足をソ連からの収奪にによって解決する??
独ソ不可侵条約でソ連は友好国であるが、ソ連が態度を覆せば消える?
ソ連人が死んでも買わない!
トラック4,000両でウクライナより30万トンの穀物を挑発する!
戦争犯罪である!

ヒトラーと対立し、戦時経済の指導者の地位をシュペーアに奪われる!
1942年には無役になる!

変わっている!!
1938年、1939年クーディター計画の積極的に関与する!
敗北必至の戦争を避けようとした!!
1944年 ヒトラー暗殺計画で関与していなかったが逮捕され、死刑になるところだったが、
終戦で救われ、取り調べの後解放される!
ドイツの矛盾を背負って戦い敗れた??
よく死刑にならなかったと思うが………
ヒトラーに悲観主義者と言われたようだが、忖度しない人間はそう言われる!

ロシアのウクライナ侵攻でエネルギーが止められている!
同じことの繰り返しなのか???

 

第八章 消された英雄 ハンス・ラングスドルフ大佐(ドイツ海軍)
ラプラタ沖海戦である!
ポケット戦艦???
     攻撃    防御    速度
戦艦   〇     〇     △
巡洋戦艦 〇     △     〇

ポケット戦艦 グラーフ・シュペー!
通商破壊に活躍する!
補給の問題もあり、良く活躍できたと!
ただ、重巡と言った方が良いかも………

シュペーは、艦長ハンス・ラングスドルフ大佐!
評価は分かれる!
著者は読者からの依頼もあり、取り上げる?
第一次世界大戦 ユトランド沖海戦に参加している!
縮小された海軍に残る!
スペイン内戦に参戦する!
1938年 シュペー号艦長になる!

通商破壊戦に投入される!
大戦初期は、武装商船と共に活躍する!

ラングスドルフ大佐は、騎士道精神を発揮する!
退艦の時間を与えて撃沈する!
敵味方から尊敬される!

H・ハーウッド准将率いるイギリス艦隊!
重巡洋艦「エクスター」
軽巡洋艦「エイジャックス」、「アキリーズ」
「シュペー」と海戦になる!
損傷しウルグアイに逃げ込む!
中立国は24時間しかいられない!!

重巡洋艦「カンバーランド」を呼び寄せている!
空母「アーク・ロイヤル」、巡洋戦艦「レナウン」を含む
有力なイギリス艦隊が集結中であるという偽の情報を流した?
流石イギリス!!

1939年 自沈と自決を決め、1,000人の命を救う!
が、ヒトラーは激怒する!
最後まで戦うと信じた?
いまだに復権はなされていない??
犯罪人でも復権しているが………

 

第九章 「幸運」だった将軍 ゲオルギー・K.ジューコフ(ソ連邦元帥)
プロイセンのフリードリヒ大王!!
「将軍たるもの、有能であるだけでは足りぬ、幸運を持ってなければ!」
エリートではない! 有能ではあったが………
第一次世界大戦で招集されて軍人となり、キャリアを積む!
1930年代 スターリンによる軍の粛清がある!
34,301人が逮捕、追放される!
逮捕も覚悟したようだが、幸運が救う!
ノモンハンに派遣される!
第一次ノモンハン事件の実情調査である!
能力はあったが、この時期はスターリンに名も知られていなかった??
当然か!!
評価は「前線指揮官」
ソ連の軍事理論! これは研究していたようだ!!
・作戦術 著者の本で知ったが………
・縦深戦
・縦深作戦

ソ連の損害の多さに驚く? かろうじて勝ったようだ!
日本兵の強靭さか??
ジューコフは57,000の兵、戦車・装甲車900両、火砲500門を集中する!
それで攻勢をかけるが、ジューコフはまだ未熟である!
それに日本軍は尋常でない抵抗をした!

「赤軍野外教令」 先進的だと!!
攻撃はあらゆる戦闘資材の協調により、
同時に敵防衛配備の全縦深を制圧するの主義によりて指揮せらるべきものとする!
航空部隊は敵の予備、後方を攻撃する!
苦戦していたようだ………
・将校  11,034人
・下士官 14,033人
・兵士  51,407人
膨大な兵を失いながら日本軍を壊滅される!

政治の追い風がある!
ソ連はヒトラーの戦争に巻き込まれたくない??
西では独ソ不可侵条約!
東では日本を叩く必要があった!
その為には、ノモンハン事件は幸勝であってはならない!
ジューコフはノモンハンの英雄になり、スターリンの切り札になった?
ジューコフは傑出した存在であるが、はじめは苦戦している………
「幸運」にめぐまれた………
いちばん困難だった戦闘は「ノモンハン」と答えたようだ!!

ノモンハンの三悪??
・五味川純平
・司馬遼太郎
・半藤一利
この三人が負けた負けたと言うから負けたと!
実際にソ連の方が損害が多かった??
なので日本は勝っていた???
そう言う馬鹿がいる!
お互い相手に一撃を加えておとなしくさせたい!
目的を果たしたのはソ連である!
幸運に、戦い抜いたジューコフの意志が勝利を導いた??
それに引き換え日本は???
ノモンハンの日本軍の将校!
「元亀天正」の武器で戦ったと???
幸運は掴むものだと!!!

 

第十章 医学と人種主義 エルンスト・ローデンヴァルト軍医少将(ドイツ陸軍)
業績は凄いようだ!
熱帯衛生の権威で、マラリア研究により世界的権威になる!
が、実情が分かってくる…………
「地誌医学」???
植民地、トーゴランドで天然痘、マラリアの治療に精通する!
が、白人に限られて原住民には何もしない!!
第一次世界大戦がはじまり、トルコに派遣される!

敗戦で東南アジアに研究する!
その反面「人種衛生学」を主唱する!
名前からして内容が想像できる!!
・混血には弊害がある!
・メンデルの法則は人間にも適用できると!
・1932年 ナチ党に入党
・1933年 離党
・1934年 キール大学に招請
・1935年 ハイデルベルク大学に移る
・人種主義者に変わる!
・「ニュルンベルク法」に賛同!
・人種混淆は人間共同体にとって危険
・ヒトラーに歓迎される
・自身を「将軍閣下」と呼ばせる!
・「地誌医学」の創始者! 「地政学」の影響を受けている!
・民族の繁栄には「生存圏」が必要だと!

第二次世界大戦である!
・陸軍衛生長官付熱帯医学顧問官の資格で、
 フランス、ベルギー、オランダ、バルカン諸国、北アフリカに派遣される!
・1940年 フランスで黒人捕虜専用特別野戦病院で非人道的な研究を行う!
・1943年44年 イタリア モンテ・カッシーノでマラリアの研究を行う!
 生物兵器のために??

戦後無罪判決を勝ち取る!
・ハイデルベルグ化学アカデ三―地誌医学研究所所長
・連邦経済協力者、連邦国防軍衛生・健康業務顧問に就く!
・1965年 亡くなる!

人種主義者で人体実験も辞さない!
コロニアリズム、医学とイデオロギー、生命を救うとは?
死後、評価が変わる例は多い!!

石井四郎とは違う感じである!!!

 

第十一章 霜おく髪 山口多聞中将(日本海軍)
「佐藤大輔 レッドサン・ブラッククロス」
架空戦記だが、日独が第三次世界大戦を戦う!
・米内光政首相
・山本五十六海軍大臣
・井上成美統合軍令部総長
・連合艦隊司令長官 栗田健男

山本五十六は栗田健男を呼び付けて解任する!
戦意不足である!!
後任は山口多聞!!

山内昌之は山口多聞を評価する!
角田寛治と共に闘将だと!!

山本五十六機攻撃で、成功した後山本五十六より優秀な司令官が出てくれば困る!
この時は、山口多聞と言う名前が挙がるが戦死している!
レイトンは言う! ミニッツ提督と同じで変わりはいない! ゴーである!!

それほどの評価がある!!
その評価はどうなのか? 著者が分析する!!
エリートである!
同期には、福留繁、宇垣纒、大西瀧治郎らがいる!
第一次世界大戦で欧州に行く! 水雷屋からスタートしている!
・アメリカ駐在
・海軍大学校入学
・第一潜水戦隊参謀
・軍令部第一班第二課参謀
・ロンドン軍縮会議全権委員随員
 これは対米6割と言っても、英米にも制限をかけ有利だと?

山本五十六の影響で航空畑に転じている!
・1940年 第一連合航空隊司令官
 重慶爆撃を行う!
 参謀長ではなく、乱暴長 大西瀧治郎と対立する!
・犠牲を顧みず攻撃重視という
・第二航空戦隊司令官 飛龍、蒼龍である!

真珠湾攻撃に参加!
・二次攻撃を進言した事実は無さそうである!
 が、未練はあったようだ!
 やっておればという願望がなせる………
・以降、インド洋、太平洋と活躍する!

山口多聞の第二段作戦は?
・インド要地
・オーストラリア、ニュージーランド、サモア………
第三作戦
・アリューシャン、ミッドウエー、ハワイ
・北米西海岸、パナマ運後、南米

日本の国力を越えている?
しかし、山本五十六の短期でアメリカに打撃を与えて講和に持ち込む!
この考えの計画ではないかと??
豪放磊落であるが、細心さも持ち合わせている!
ミッドウェーでは飛龍一隻になり健闘する!!
ミッドウェー前には白髪が多くなっていたようだ!
恐らく名将になったであろうが、やってみなければわからない??
ミッドウェーで死ぬ必要は無かったのでは???

 

第十二章 非エリートの凄み ウィリアム・スリム元帥(イギリス陸軍)
インパール作戦では牟田口廉也と軍首脳部の錯誤と無謀さに帰す!
ロジェステック?
日本は補給について考えていない??
牛に資材を運ばせて、牛を食べて行けば一石二鳥だと!
牟田口廉也である!
牛の水に飼料、糞尿の仕舞など考えれば無理なのは分かる!
ウィンゲート空挺師団は有名である!!

ウィリアム・スリム元帥!
一般平民から軍人へと這い上がる!
・1915年 初陣はガリポリ上陸作戦! 重傷!
・第一次世界大戦後、英印軍に転属
・1938年 中佐
・1939年 第二次世界大戦勃発! 准将! 中東方面の作戦に参加する!
・1941年 負傷
・1942年 「ビルマ軍団長」 インドへ撤退
・1943年 第15代軍団長

エリートコースとは無縁で一兵卒とも気楽に話す!
インド東部の山岳地帯で重装備は空輸される!
日本軍に包囲されても動揺せず、全周陣地にこもり、
空中補給を受け抵抗を継続する!

インパール作戦である!
「ウ号作戦」
補給が出来ず反対意見も多かったが実行される!
ウィリアム・スリムは日本軍の集結状態を見て侵攻を予想する!
インパールで日本軍を前進させる!
アラカン山脈の高山群を越えなければならない!
日本軍は徒歩である!
【だいたい日本は地図を立体的見れない】
【ニューギニアもそうであると!】
スピードで勝てない日本である!
引き寄せて叩く!!
日本の「釣り野伏」である!
それ相応に英軍は鍛えられている!

・1944年3月8日 発動される!
最初は不意を突かれたが、補給が無い日本と、空中補給が出来る英国とは差がある!
包囲した日本軍の方が破れる!!
完敗である!!
日本は3個師団の長すべて解任される!

英国には「焼き印のない牛」 異端者が要路に付くことを許す風土がある!
「軍隊文化」である!
・ウィリアム・スリム元帥
・アラビアのロレンス
・オード・ウィンゲート

平時では、厄介者、変わり者であるが放逐しない!
こう言う非エリートが活躍できる要素があると!!

「ジャック・ヒギンス 暗殺のソロ」
炭鉱夫の息子 エイサ・モーガン!!
関係ないか???

 

終 章 現代の指揮官要件 第二次世界大戦将帥論
執務室の統帥!!
日本は参謀が好きである!
「籌を帷幄の中に運らし勝ちを千里の外に決す」

戦場を見下ろす丘に立ち、一時的な態勢にもひるまず、
勝機を見抜いて最後の予備を投入し、勝利を得る!!
「日本の名将である」

総力戦の時代は?? その時代の「名将」は???
・戦略の次元に卓越した能力を持つ!
・外交、同盟政策、国家資源の戦略家、戦争目的・軍事目標の設定、
 きわめて高度な判断と戦略策定の可能な軍人!

首都にある国防省や参謀本部にいる!
例としては?
・アメリカ 陸軍参謀総長 ジョージ・マーシャル元帥
・イギリス 帝国参謀総長 アラン・フランシス・ブルック元帥
持てる国の特権か??
日独伊は?
・ドイツ  ゲオルク・トーマス歩兵大将は失敗!
作戦次元での勝利の積み重ねで勝利に結びつける?

戦争には3種類ある!
・戦略
・作戦
・戦術

Rシアでは作戦の理論が構築される!
日露戦争で負けた経験から始まる!
・ソ連 アレクサンドル・AQ・スヴェーチン
・ミハイル・N・トゥハチェフキー
作戦術は?
・地上部隊の正面軍作戦
・作戦、軍作戦ならびに各軍歴の準備と実行の
・理論と実際を研究する兵術の構成部分
・作戦術は戦略と戦術を結ぶ環である
・戦略の諸要求にに立脚し
・作戦術は戦略目的達成のため
・必要な作戦準備と実行の方法を定め
・かつ作戦目的と作戦任務に合致するように
・諸兵連合部隊を準備し実施するために
・必要な戦術の基礎諸元を与える

著者の作戦術の解説!!
「戦争目的を定め、国家のリソースを戦力化するのが戦略である
 その目標を達成するために戦線各方面に作戦、
あるいは「戦役」を相互に連関するように配していく」

ソ連の戦略・作戦次元の両方で手腕を発揮したのは、
・ゲオルギー・K・ジューコフ
・あれく・M・ヴァシリェフスキー

ドイツは作戦そのものは勧める能力を発揮した!
・エルヴィン・ロンメル元帥
・ハインツ・グデ―リアン上級大将
・エーリッヒ・フォン・マンシュタイン元帥
いずれも作戦にこだわり過ぎたと!
それは持たざる国だったから………

アメリカは?? これぞ作戦レベルの名人?
・ジョージ・S・パットン大将
が、アメリカは、作戦次元での綱渡り的な勝利を求めていない!
有り余るリソースを適分に配分・投入し堅実な形で勝利を得る!
「将校かマネージャーか」
答えはマネージャー!!
故にパットンは、アイゼンハワーの評価では4番目になる!

パットンに突出させてベルリンを押さえることも出来たが、
それより確実に前線を進んでいった??
アメリカの戦争はそう言うものなのか??

戦術の次元での指揮官!
・アメリカ第一海兵師団長 アレグザンダー・ヴァンデグリフト少将
 ガタルカナルで日本軍を粉砕した
・ドイツ ヘルマン・バルク装甲大将
 独ソ戦後半でしばしばソ連軍に有効な反撃を行った!
 最も優秀な装甲部隊長!

現在は、戦術次元の決定を行う場合でも、
戦略・作戦次元での考慮が必要だと!!


「戦艦シュペー 艦長ハンス・ラングスドルフ大佐」
避退するとしたら? 戦略的に考える??
・政戦略の影響
・中立国の港湾に逃れた場合の支援はどれだけ期待出来るか?
これは、COIN、対反乱戦において顕著であると!

COIN? counter-insurgency
ゲリラ、テロリストなどの反乱勢力などを鎮圧する作戦や行動をいう!

戦略・作戦次元の判断に、戦術次元の指揮官がいかに対応するか?
重要な課題だと!!


主要参考文献


初出一覧

 


揮官たちの第二次大戦―素顔の将帥列伝 ②・大木毅

 

2023年4月13日 (木)

本・指揮官たちの第二次大戦―素顔の将帥列伝 ①(2022/5)・大木毅

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猛将、賢将、凡将、愚将―。新しい軍人評伝の決定版!
南雲は、デーニッツは、そしてパットンは、本当に「名将」だったのか? 
猛将、賢将、凡将、愚将………
大戦をリードした参戦各国の指揮官たちにつきまとう「評価」は、本当に正しいものなのか?
戦後永らく日本を支配してきた俗説を排し、日進月歩の最新研究に基づいて明かされる、
将軍たちの知られざる言動と意外な横顔!
戦後七十七年、ついに登場した『独ソ戦』の著者による軍人評伝の決定版!
終章に「第二次世界大戦将帥論」を付す!

 

大木毅の本はよく読んでいる!
かって観た夢がはか無くも消えて行ったが…………
独ソ戦が専門ではないが、それが詳しい!!
著者は、ロンメル、グデ―リアン、山本五十六らについて書いている!
マンシュタインも書いて欲しいが………

デーニッツ、パットン、ド・ゴール、ジューコフ、山口多聞、
南雲忠一、フィリップスらはよく見るが、こう言う人物もいたのかと?
大変楽しい!!
内容は下記の通りである!! ① ②と分けて紹介する!!

 


はじめに
第一章 ラケットを携えた老提督 南雲忠一大将(日本海軍)
第二章 「高潔な武人」だったのか? カール・デーニッツ元帥(ドイツ海軍)
第三章 多面体の「猛将」 ジョージ・S.パットン大将(アメリカ合衆国陸軍)
第四章 影を負わされた光 水上源蔵中将(日本陸軍)
第五章 死せる提督の呪縛 トム・フィリップス大将(イギリス海軍)
第六章 挫折した機甲師団長 シャルル・ド=ゴール准将(フランス陸軍)


第七章 「経済参謀総長」の憂鬱 ゲオルク・トーマス歩兵大将(ドイツ陸軍)
第八章 消された英雄 ハンス・ラングスドルフ大佐(ドイツ海軍)
第九章 「幸運」だった将軍 ゲオルギー・K.ジューコフ(ソ連邦元帥)
第十章 医学と人種主義 エルンスト・ローデンヴァルト軍医少将(ドイツ陸軍)
第十一章  霜おく髪 山口多聞中将(日本海軍)
第十二章  非エリートの凄み ウィリアム・スリム元帥(イギリス陸軍)
終  章 現代の指揮官要件 第二次世界大戦将帥論
主要参考文献
初出一覧

 

はじめに
本書には第二次世界大戦の軍人たちの側面に光を当てて、
軍人の小伝を列ねて行くことで、ある第二次世界大戦像を刻む!

 

第一章 ラケットを携えた老提督 南雲忠一大将(日本海軍)
子供の頃からよくこの写真を見ていた!

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いつも思っていたが、自信無さそうな怯えている感じだった?
作家・阿川弘之が言う!
海軍でこの部署にこんな人間が欲しいと言えば、ぴったりの人間を送り込んでくる?
手品のように?? チョット信じがたいが………
が、高級指揮官は??
真珠湾攻撃の空母機動艦隊司令官はどうかなと??
南雲忠一! よく言われない………
水雷屋だと?? 日本の人事はハンモッグ番号で決まる?
小澤治三郎、山口多聞らがいるが、硬直化している!
アメリカ ミニッツ提督は29人ごぼう抜きの人事で太平洋艦隊司令長官になる!
戦意不足と見ればすぐ更迭される!
太平洋艦隊司令長官 キンメル………
成績も当てにしない! だからハルゼーが抜擢される??
日本は情実が入る! もう一度??

南雲は「艦隊派」と言われる1
現場の指揮官としての声望がある!
野蛮ともいえるが………
・各国の武官が来ている園遊会で・池に放尿した?
・井上成美に、殺したろかと??

この本ではないが、淵田美津雄が、
「かってははつらつとしていたが、今やおっさんである」
一時的に輝いたが、時機が過ぎると光を失った………

「小心翼々」
真珠湾攻撃も自信が無かった??
心理学者の解説があるが、脳学者と言いどうなのか?
余り信じれないが………

日本の将帥は統率に重きを置く!
航空の専門家でなくともよい??
南雲艦隊は、源田艦隊だと!
出した書類が無条件で承認される!
山口多聞、大西瀧治郎らであれば、赤鉛筆で真っ赤になるが………

その指揮には批判も多い!
真珠湾攻撃の二次攻撃である!
これをやらなかったことを批判されている!
「ゴードン・ブランゲ トラ トラ トラ」
映画でも山口多聞、源田実、淵田美津雄が攻撃を進言した?
これは言っていないようである!
ホラ、嘘をついた??

実際は?
・駆逐艦の燃料
・再給油にかかる時間
・損傷機の数と種類、再攻撃に使える機種と機数
・大型、陸上爆弾の桀需
以上より二次攻撃は行わなかった?
これは正解か??
悪く言われ過ぎている??

陸上勤務になるが、前線を希望する!! 覚悟は出来ている!!
もはや緒戦の戦いは出来ない1!
サンパン島で死ぬ!
死ねと言われているみたいなものである………

 

第二章 「高潔な武人」だったのか? カール・デーニッツ元帥(ドイツ海軍)
初めて読んだデーニッツ関係の本は?
「D・マッキンタイア  海戦 連合軍対ヒトラー」
それ以来読んでいる本である!!
「ヘルベルト・A.ヴェルナー  鉄の棺 Uボート死闘の記録」
「W.フランク  デーニッツと灰色狼 Uボートの栄光と悲劇」
「ジェフリ・ジョ-ンズ  狼群作戦の黄昏」
「ポール・ケネディ  第二次世界大戦影の主役 勝利を実現した革新者たち」

自衛隊幹部が読んでいる?
「デーニッツ回想録 10年と20日間」は読んでいないが…………

デーニッツに関しては悪い評判は聴かないが………
ヒトラーの後継者に指名されている!
ドイツ海軍の最後の任務!
東から数百万人引き上げさせたようだ!!
軍人であり、ナチではない???
どうもそうではなさそうである………
日本では軍人と言う評価であるが、パウル・カレルと同じで今は違う??
・積極的なナチズムの支持者
・敗戦が必至になってからも無意味に命を捧げるよ用要求した!
・悪魔の提督
が息子二人に、娘婿が戦死している!

ドイツの海軍は後発である!
陸軍が主流である!!
それゆえ、陸軍以上に国家主義、保守主義、軍国主義、貴族的に振るまう!
第一次世界大戦に従軍、潜水艦に注目する!
敗戦を経験し、ドイツ国民の団結不足と思う!
縮小された海軍に残ることが出来る!
デーニッツは民主主義による新しい体制を拒む!

ヒトラーを歓迎する!
1935年 軍備増強に走り、Uボートを得る!
潜水艦艦隊の戦略、作戦の立案に携わる!
実質ナチ党員である!

・1939年 ドイツ潜水艦部隊の長
・1943年 元帥になる
その指揮は??
・通商破壊 イギリスを干し上げる?
・イギリスの補給を断つために、Uボートで商船を破壊する!
・航空機、戦艦、武装商船もある!
・「狼群」 多数のUボートで商船隊を襲う!
プリーン、クレッチマー、シュプケの撃沈王を生む!

「ポール・ケネディ 第二次世界大戦影の主役 勝利を実現した革新者たち」
この本では、T34、P51もあるが………
連合軍に航続距離の長い航空機の出現があると!!
・B24リベレーターがある!
・護衛空母の出現もある!
・対潜前投兵器、ヘッジホッグの改良がある!
・レーダーの発達がある! センチ波レーダー! HF-DFにマグネトロン!
・海面から飛び出ている潜望鏡も発見できる!
・哨戒機に強力な探照灯を取り付ける! リー・ライトと呼ばれる!
・空中投下ホーミング魚雷!
それらの登場がUボートを制圧する!
1943年末には、Uボートは制圧される!!

出撃すれば帰ってこない?
それでもデーニッツは出撃命令を出す!
「カミカゼ」とも言われる!!

終戦前に、東からドイツ人を船で引き上げさせた!
デ―ニッツの指示と言われるが、限定的であると!
本人は自分の指示だと??

ヒトラーがデーニッツを後継者にしたのは??
・ナチズムの信望者
・大量の犠牲者を出すこともいとわない

裁判では、軍人であり政治に関与しなかったと主張するが、
10年の刑を言い渡される!
葬式には5千人参列し、ルーデルも参列する!

 

第三章 多面体の「猛将」 ジョージ・S.パットン大将(アメリカ合衆国陸軍)
「映画 パットン大戦車軍団」
・磨き上げられたヘルメット
・長靴
・乗馬鞭
・象牙の柄の拳銃
ジョージ・C・スコットが演じている!

狡猾な味方より勇敢な敵を好む!!

良家の子弟で、軍人が多い!
名門家庭は学校にも行かずに家庭教師に教わる!
ただ読み書きが少し出来ない!
11歳で軍人になると決めている!
・1903年 ヴァージニア軍事学校に入学!
・ウエスト・ポイント以外にも士官学校はある!
・数学が不得手??

・1909年 103名中46番で卒業する!
・1912年 ストックホルムオリンピックに近代五種競技で参加する! 
・1916年 メキシコ遠征で功績を上げる!
・1917年 第一次世界大戦に参戦  戦車隊を率いる!
・1918年 初陣であるが戦果は無い

戦後、アイゼンハワーと出会う!
戦車隊の訓練と編成に取り組んでいた!

第二次世界大戦が近づいてくる!
・1940年 第二機甲師団隷下の第二機甲旅団長になる 大佐
・1941年 真珠湾攻撃
・1942年 トーチ作戦
・1943年 シチリア上陸

この時期か??
「生まれ変わり」
「輪廻転生」を繰り返す!
何度となく戦士に生まれ変わっていると!
カリスマ指揮官??? やらせか??

シチリアで兵士殴打事件を起こす!
2人殴り、イギリスに送られる!
ノルマンディー上陸作戦のおとりになる!
本番には、突破の見込みが出た時、第三軍を率いて参戦する!
バルジ作戦の対応、救援に成功する!
丼付本土深くに進撃!
燃料があればベルリンまで侵攻した??
チェコスロヴァキアで終戦を迎える!!

アイゼンハワーの評価!
順番に、
・オマー・ブラッドレー中将 第二軍集団指令官
・カール・スパーツ中将 戦略空軍司令
・ウォルター・ベテル・スミス中将 参謀長
・パットン

4番目である!
パットンは現場の将軍である!
戦術家であって、戦略家ではない?
戦後交通事故で亡くなるが、その方が良かったのかも………

 

第四章 影を負わされた光 水上源蔵中将(日本陸軍)
辻政信の名前が出る!
嫌になる話である!
何故重要視されたのか??

日本軍の高級将校??
エゴイズム、怯懦、無責任………
武人にあるまじき醜態をさらした軍人が多い!!
富永恭二、牟田口廉也、栗田健男………

水上源蔵中将  「義人」と言われる!
要はインパール作戦後に、穴が開いた地区の防衛である!
持久は困難だと??
これに対して、辻政信が起案した命令がある!
水上少将は死守すべし!

辻政信は現場に責任を押してけて自決させたりしている!
が、陥落しても撤退しても命令違反にならないように配慮した命令だと!
水上源蔵は、兵に対する愛情があると!
自分が死ぬことにより、兵を救おうとしたと!!

・戦死者  780名
・負傷者  1,180名
・残存兵力 1,500名
結局自決し、退却させるが、帰った兵には辻政信は、
「死守せよと言ってあるのにおめおめ生きて帰って」
びんたを食らわせる!
その上激戦地に掘り込み戦死させた!!

辻政信!
戦犯を恐れて逃亡し、国会議員になり、昭和36年ラオスで失踪する!

水上源蔵は、死後中将になり、生き残りの兵からは「閣下」と呼ばれる!

半藤一利が書いている!
辻政信にインタビューしたようだ!!
やわら服を脱いで、傷を見せ「これは何処の戦場、これは何処の………」
すごい迫力だったと!!!

 

第五章 死せる提督の呪縛 トム・フィリップス大将(イギリス海軍)
◇ タラント空襲
第二次世界大戦中の1940年11月11日から12日に実行された、
イギリス海軍の空母艦載機によるイタリアのタラント軍港空襲!
この攻撃でイタリア海軍は戦艦3隻が大損害を受けたのに対し、
イギリス側の損害は雷撃機2機のみであった………

◇ 真珠湾攻撃  日本軍の攻撃

どちらも軍港に停泊している軍艦に対する攻撃である!
自由に動ける広い海で、自由に攻撃出来る航空機との戦い!!
その場合の、戦艦と攻撃機はどちらが勝つのか??
その問題に結論を出したのが、マレー沖海戦である!!

戦艦プリンス・オブ・ウェールズ、巡洋戦艦レパルス!
イギリス艦隊の司令官は、トム・フィリップス大将!
頑固な大艦巨砲主義者である!
どちらかと言うと「執務机の提督」と言われている!
身長132センチ! 親指トムである!

「ノーサンキュー」と言い、艦と共に海に沈んだ!
が、イギリスではこれは知られていない!
「ノーサンキュー」は伝説みたいである!
最後まで任務を遂行し、戦死したようだ!

実情は、捕虜を取材した日本の記者に、自国の英雄の美談として語った?
ウソ、ホラ、はったりだった??
日本の記者は、事実か確認もせずに報道するのは今も昔も変わらない??
また日本の海軍も美談として伝える!
艦が沈むときに、ともに沈む??
ミッドウェー海戦で、山口多聞、加来止男は艦と運命を共にした!
南雲忠一は避難した!
栗田健男もである!
沖縄特攻の大和の伊藤整一は共にした!
艦長を育てるのに何年かかるのか?
そんなに死んでもらうと困る!
山本五十六もそれを憂慮したようだ………
ただ、俺も後から行くと言って、復興の方が大事だと死ななかった軍人は多い!
そんな軍人こそ死ぬべきだったと思うが………

死せる提督は、一水兵の壮語が、プリンス・オブ・ウェールズ、レパルスの、
撃沈以上戦果を挙げた………

 

第六章 挫折した機甲師団長 シャルル・ド=ゴール准将(フランス陸軍)
「でかアスパラガス」
196センチ!!
裕福な家庭で、軍人を志望する!
・1909年 サン=シール陸軍士官学校を受験 221人中119番で合格!
・「でかアスパラガス」とあざなされる!
・1912年 13番で卒業する!
・1913年 少尉に任官 
・1914年 初陣
・1916年 ヴェルダン要塞攻防戦を経験する! 捕虜になる!
 脱走を繰り返したため警戒厳重な収容所の入れられる!
 ここでロシアのトゥハチェフスキー中尉と出会う!
 「縦深戦」理論の主唱者である!!
・1918年 解放される
・1919年から21年 ポーランドに軍事顧問団で派遣される!
・1922年 陸軍大学に入学 軋轢を起こす
・1924年 卒業でキャリアは潰れたかと思われたが、ペタン元帥に救われる!

フランスは第一次世界大戦で、18~27歳の男子の27%が戦死、戦病死、行方不明になる!
人的資源の問題で、「マジノ線」が造られる!!
・1929年 マジノ線の構築が決まる!

マジノ線の背後に隠れて防衛する?
作戦計画通りに防御する!
臨機応変の処置は要らない??
ペタン共不仲になる??
ド・ゴールの近代化の意見は、軍事ではなく政治家にアピールする!
が、機甲部隊構想は日の目を見ない!

ドイツのフランス侵攻時の戦車は?
・ドイツ  2,439輌
・フランス 3,254輌
性能もドイツ以上か??
が歩兵部隊の支援に使う!!

第四機甲予備師団
これを率いて反撃する!
一時的には成功する………
がJu87が攻撃し、グデ―リアンが側面を攻撃し、退却になる!

ド・ゴールの前線勤務は終わり、国防次官に補されて、イギリスの亡命する!
イギリスBBCがド・ゴールの徹底抗戦を放送する!
ペタンはドイツに協力し、戦後反逆罪に問われる!
ド・ゴールは祖国解放を運命つけられた………

 


指揮官たちの第二次大戦―素顔の将帥列伝 ①・大木毅

 

2023年4月 8日 (土)

本・帝国軍人 公文書、私文書、オーラルヒストリーからみる ②・戸高一成・大木毅

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第四章 海軍は双頭の蛇  海軍編2.
第五章 日本軍の文書改竄  史料篇1
終 章 公文書、私文書、オーラルヒストリー  史料編2
あとがき
ブックガイド


第四章 海軍は双頭の蛇  海軍編2.
証言する時の本人の状況がある!
三国同盟に反対する!
涙を流して………
白っとして………
同席しなければ分からない!

忖度がある! それも天皇である!
◆ ガタルカナル撤退でも航空制圧は続けていると!
それをどうなっているか天皇に言われて、空母搭乗員迄出して消耗した!

◆ 沖縄特攻も天皇に航空機だけの攻撃か?
艦船は?
それで大和を出した??

日本の作戦目的は分かり難い??
目的が二つある? 相手を迷わすためにである!!
ミッドウェー海戦!
アりューシャン攻撃から始まる! 空母がとられている!
時間をきっちり決めている!
ミッドウェー海戦など負ける戦いではなかった!
そう豪語したのは、黒島亀人!!
◆ ミッドウェー海戦も敵艦隊撃滅と島の占領がある!
◆ ガタルカナルでも敵艦隊か、輸送船かがある!
◆ レイテ沖海戦でも同様である!!

奉勅命令、大海令、大陸令??
違いがあるが、良く分からない?
都合よく利用する??

大砲は当たるのか?
アウトレンジで敵の射程外から撃つ!!
がそんなに離れると時間がかかり回避される!
実戦経験でそう言っても、理論派は認めない!
アメリカの戦闘精神は素晴らしいと!

2.26事件?
海軍も同調するのか??
富岡定俊と石原莞爾が鎮圧する?
この時、石原莞爾は兵を東京に集めていて、クーデターを起こす気か?
そう思った話を、半藤一利が紹介していた!
富岡定俊は降伏調印に嫌だが行っている……… 行かされた………

土居明夫!
連合艦隊のコアな部分に生きた!
終戦時、富岡定俊に命じられて、国体保護に必要なものを確認に行く!
歴史学者、平泉澄に確認に行く!
「三種の神器」だと! これで安心する!!
国共内戦で台湾の海軍の設立に力を貸した!!
しかし石川信吾を弁護した???
大井篤は非難しまくるが………

澤地久枝、吉村昭の執念は凄いと言う!
吉村昭 史実を歩く」を読んだが、幕末のその日の天気を知る!
その為に沢山の人に協力して貰える!!
書き損じの原稿も置いている??

澤地久枝はミッドウェー海戦を書くのに、海軍を知らないので、
まず空母赤城のプラモデルを造ったと!!
恐れ入ります!!

陸海軍に取材すると、海軍を先に取材すると陸軍に海軍派かと?
逆も真なりである???


第五章 日本軍の文書改竄  史料篇1
練習生につけられた、甲乙丙???
良い方からの順番かと思う???
実際は??
◆ 甲 中学卒
◆ 乙 高等小学校
◆ 丙 水兵出身
乙の方が先輩なのに、甲の下に見られる??

中島飛行機 中島知久平!
戦艦1隻で、航空機3000機造れる??
どうかなと? 航空機の工場、飛行場、整備、パイロットの養成!
いくらでも金がかかる!!
パイロットの養成も考えていない! 開戦当初の戦力でやる気だった??
ミッドウェー海戦前に、ベテランパイロットを教官に回している!

戦艦大和に武蔵、使いようがあったのではないかと!
例えば艦砲射撃である!
動かない基地など攻撃するのに良い!
よく当たると思うが………

ミッドウェー海戦で、山本五十六が、将棋を指しながらまたやられたかと?
これは長官の従兵長の証言であるが、ウソではなく勘違いのようだ!
思い違いは誰にでもある!!
ここでは捕虜をボイラーに投げ込む!
おもりを付けて海に投げ込む!
こう言う秘密も残さなければならないと!
「我、真珠湾上空にあり」
危ないと思ったらウソである! ほらと言うのか??
実際に多いと思うが………
特攻隊員と嘘をつく!

日本の軍隊はかなりいい加減である!!!
その例が、松井石根の『陣中日記』改竄である!
本人は絞首刑である!
秘書が改竄している! 改竄だらけである!
これを見つけた著者たちも凄いと思う!!
突き止めた舞台裏はがあるが、平気で改ざんするのは許せないが!

宇垣纒の「戦藻録」
後世に読まれると意識して書いている!!
貴重な文献である!
これを借り出して失くしたと!!
列車の棚に置き忘れた? 一部である!!
昭和18年4月頃が失くなっている!
失くしたのは黒島亀人である!!
都合の悪いことが書かれていたのではないかと?

日記は建前と本音がある! 2冊ある?
そう言うのが出て来ると楽しい!!

図上演習をやって分かることがある!
当時のルールでハワイ、ミッドウェー海戦をやったようだ!
半藤一利も参加している!
◆ ある程度現実を知っているので、早めにしたりする!
が、あまり結果は変わらない!
◆ 人員が不足気味だった!

記録は大切である! 今は紙の質も問題である!
酸性紙で読めなくなる??
下士官の挙げた戦果の記録が、指揮官が兵学校出身の士官になっている!
戦闘記録の改ざんは日本のお家芸なのか?

空軍の戦果がある!
ドイツ軍は厳格と言う!
ドイツ本土爆撃のアメリカ軍のドイツ戦闘機の戦果!
ある戦闘で21機撃墜である!
この時はある筋を通じてドイツの被害が分かった!
7機???

大戦末期の紫電改! 源田実である!
54機撃墜であるが、アメリカの損害は14機!
なので日本の戦果が大きいと信用出来ない!!

歴史に残るメイキング、ババル島虐殺事件!
島民、女子供を含み400名を銃殺した!
この報告書が3ヴァージョンある!!
第一 都合の悪いことも書かれている!
第二 複数個所削られている!
第三 不遜な動きをしたから仕方がないと!

事実と違う報告書は、台湾沖航空戦の源田実!!
「俺の部下の報告が信じられないのか」
しかしよく国会議員になれたと思うが………


終 章 公文書、私文書、オーラルヒストリー  史料編2
亡くなった人の日記など奥さんは貸してくれる!
が、娘は勝手に日記を見させないと!!
親が泣いていると思うが………
今後何か史料が出るとすれば、アメリカ国立公文書記録管理局からだと!!
アメリカ議会図書館にも行くべきだと!

時代は進む!!
もはや使われない言葉がある!
研究者も大変である!
「ブッカバン」 物干場 ものほしばではないか?
「コシタ」 袴下  ズボン下

書籍も横やりが入り偏向さされる!
澤地久枝は戦闘記録を巡って海軍と争う!
海軍も海軍である! そんなもの改竄されていると!

日本軍はお役人文化である!!
出世するのは官僚タイプか??
佐藤優の名言!!
「昔陸軍、今外務省」
どちらも、企画立案、実施実行、その評価を同じところがやる!
何をやっても、大々成功に、万々歳であると!

手堅い入門書から入る必要がある!
その本は紹介されている!

オーラルヒストリー
気持ちがある!
三国同盟に反対した!
その時の気持ちは?
涙を飲んで………
激昂して………
それが無ければニアンスガ伝わらない??
郡内の派閥もあれば、親分のことを悪く書けない!
文献だけでは伝わらないことも多いと!!


あとがき
かって存在した世界にあったドラマも、僅かしか残っていない!
立派な大礼服は残っているが、普段着などは残っていない!
同じで、戦史も大所高所からのものは残っているが、
個々の兵士の生活感や軍人としての心理、末端にいる者の生活実態は残っているのか?
そう言う物が伝わればよいと!!

ブックガイド

 

帝国軍人 公文書、私文書、オーラルヒストリーからみる・戸高一成・大木毅

 

 

2023年4月 7日 (金)

本・帝国軍人 公文書、私文書、オーラルヒストリーからみる ①(2020/7)・戸高一成・大木毅

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大日本帝国、陸海軍秘話???
大和ミュージアム館長と『独ソ戦』の著者が初公開!
戦後、将校・下士官兵は何を二人に語り残したのか……
戦後も陸軍はヤマタノオロチで、海軍は双頭の蛇の組織構造だったこと、
瀬島龍三が情報を握りつぶした話が漏れた経緯に、
松井石根の『陣中日記』改竄を突き止めた舞台裏をはじめ、
日本軍の文書改竄問題から、証言者なき時代にどう史資料と向き合うかに至るまで、
直に証言を聞いてきた二人が語りつくす!!


大木毅はドイツ軍事史である!
グデ―リアン将軍の実像を知らしめてくれた!!
これからも読んでいきたい!
戸高一成は、戦艦大和の1/10の復元である!
この本を読んでいて思ったが、完璧主義者か?
大和の目撃証言に、写真を探し出して詳細を掴む!
特に甲板に貼る木目、年輪の幅である!
当然模型なので合わない! それを合う木を探しだしたと!!
感動ものである!!
大和ミュージアムには行っているが、楽しかった!!

三船敏郎の日本のいちばん長い日がある!
この冒頭の場面で、敗戦が近くで書類を焼いている場面がある!
相当焼いている! 焼いてごまかすのは日本のお家芸か??
この本にも沢山の例が出て来る!!
保阪正康が書いていたが、インタビューした結果である!
◆ 初めからウソを言う!
◆ 本当のことと後から聞いたことが混ざって分からなくなる!
◆ ここまでははっきり覚えている!
しかしここからは後で聞いた証言が混じっているかも分からない!
こういう人が信用出来ると!!
この本でもそんな話は多い!!
捕虜虐殺の話も書いている!
陸海軍の改竄、自己弁護もあぶり出している!!
自衛隊の改竄もあるが、日本の体質は変わっていない!
よく書けたと思うが…………
内容は下記の通りである!! ① ②と分けて紹介する!



まえがき 
序 章 帝国軍人との出会い 
第一章 作戦系と情報系  陸軍編1
第二章 陸軍はヤマタノオロチ  陸軍編2
第三章 連合艦隊と軍令部  海軍編1


第四章 海軍は双頭の蛇  海軍編2.
第五章 日本軍の文書改竄  史料篇1
終 章 公文書、私文書、オーラルヒストリー  史料編2
あとがき
ブックガイド


まえがき 
大木毅!
20代半ばで「歴史と人物」の編集に携わる!! 横山編集長!
そうそうたる顔ぶれにインタビューしている!
堀栄三、大井篤、千早正隆、小島秀雄、小沼治夫、林三郎………

昭和60年には公開出来なかったが、
そう言う歴史的資料を対談形式で公開する!!


序 章 帝国軍人との出会い 
海軍の資料調査室! 設立は富岡定俊!
自分で絞首刑だと、責任を認めている???
戸高一成は資料集めを手伝う!!
保阪善次郎!
高松宮!!

海軍は吉川英治に大東亜戦史を書かせようとした??
ソ連の反対でモノにならなかった!!
長い月日をかけてインタビューする!
世が世ならば同席など出来ないが………


第一章 作戦系と情報系  陸軍編1
「参謀本部と大平洋戦争」
この中で分かったのは、陸軍は一枚岩ではない!
海軍は所帯が小さいので一枚岩である!
陸軍はヤマタノオロチだと!
頭が一杯いる??
作戦系と情報系がいる!
作戦系優位である!
服部卓四郎、辻政信………

軍官僚の小沼治夫!
涙の証言があり、喋った内容をまとめる!
気に入らないので自分で書く!
自分を正当化する! 悪いなんて少しも思っていない!
官僚はミスを公の場で認めない!

林三郎情報将校!
作戦課に対して恨み骨髄だと!
言うことを聞かない!
◆ ノモンハン事件のソ連の情報を信じない!
◆ 独ソ戦は短期間で終わらない!
◆ ドイツ勝利の前提を覆さない!
◆ 独ソ戦で前線からの話を聞き大変だと分かるが、
認めないようだ!
◆ 日本陸海軍はスマートに勝つことを認めない!
血みどろになって勝たなければならない!
◆ 日本は敗戦の経験が無い!!

源田実もバトル・オブ・ブリテンではドイツは勝てないと!
上陸作戦など無理である!
船を見ればわかると………
それでも信じて貰えない!!

阿南惟幾が長沙作戦で被害が多く撤退した!
人格を評価されている??
「役所広司 日本のいちばん長い日」
ここで言われている! 
乃木希典と阿南惟幾ぐらい兵を殺した将軍はいない!

ロシア課に浅井勇がいる!
能力はあるが、評価されない??
公開情報から全容を掴む!
オシント(公開情報から分析)か??

昭和17年に瀬島隆三に言われる!
ソ連の日本への宣戦布告を1年前に予測してくれと!
一時は高評価であったが、現在は下がり続けている!
個人的には、保阪正康の意見が影響している!
1945年2月に極東への戦力増強を打電する!
5月にシベリアの集中輸送は開戦前であると!
人間見たい現実しか見ない??
今こられたら困る! 

インパール作戦従軍者の座談会がある!
高木俊郎が牟田口廉也の批判をする!
現地を知っているだけに激しい!

マッカーサーの参謀 堀栄三!
凄い人である!
アメリカの株価から作戦を読む!
缶詰会社と製薬会社の株価が上がれば作戦前であると!

台湾沖航空戦でも大戦果がある!
がこれを疑問に思い調査に行く!
聞き取り調査に行くともう白どもどろである??
パイロットの練度も落ちている!
確認せずに帰ってくる!
疑問を挟めば、源田実が「俺の部下の言うことが信じられないのか」
そりゃ負けるわな!
戦果のでたらめさを打電するが握りつぶされる!
「ほら話の朝枝繁春」
これが口火を切り、堀栄三が喋った!!
瀬島龍三が情報を握りつぶした!!
海軍では瀬島龍三を良く言う人はいないようだ!
この戦果でレイテの決戦になる!!
沈んだ敵機動艦隊が浮き上がって来ている!!

大統領、首相はなる前に死んだら高評価になる!
軍人もそう言うところがある!
山本五十六は、成功して負けつつあるときに死んだ!
最後まで生き残ったら悲惨だった………
大平洋戦争では実戦経験がある軍人は少ない!
中国の海軍相手に勝っても米英ではない!
そのあたりが分かっていなかった………


第二章 陸軍はヤマタノオロチ  陸軍編2
藤村義一の「誇張」、坂井三郎の「加筆」、朝枝繁春の「ほら」???
◆ まず藤村義一の「誇張」???
スイスで和平工作をしたのは自分だと!
手柄を独り占めにする!!

◆ 坂井三郎の「加筆」??
版を重ねるごとに文章がきれいになる?
段々と都合の悪いことは無くなっていく………

◆ 朝枝繁春の「ほら」??
証言は覆すし、ウソも多い???

陸軍は暴露しあう!
海軍は悪意なく隠す??

史料もここを削除しろとか言うのが多い!
複数の人間にチェックして貰ったらそうなる!
都合の悪いことは隠す!!
海軍はストーリーを考える!
ミッドウェー海戦は5分の時間であれば間に合っていた?
若いころをは信じていた!
しかしその5分とは??
空母から発信するのには時間がかかる!
まして日本はカタパルトが無い!
5分で何機発信できるのか???
その割合は? 戦闘機、艦爆、艦攻は何機か??
そんな際どいことで発進で来るのか?
仮に出来たとしてもアメリカと鉢合わせである!
やはり空母はやられる? 4隻全部でないかもしれないが………

喋らないのは瀬島隆三と源田実!!
諸悪の根源か???

『滄海よ眠れ』でミッドウェー海戦は暴露された………
陸軍は「南京事件」を無いものだと証言を集めた???
が実際は悪いことをしたとの証言も多かった?
悪いことの内容は分からないが………

旧軍からの引継ぎは?
海自は後継者だと思っている????
佐藤優は、海自でなく、保安庁が後継者だと言っていたが………
海軍に海自は機雷掃討をやっていた!!
海軍は復員を船で行った………
海自は旭日旗をそのまま使用した!
海軍の後継者である! 批判する国は一つであるが………

日本の軍隊は、卒業時に将来が決まる!
成績が悪いと何処へでも行かせてくれる!
優秀なものは戦死の確率の高いところへは行かせない!
通信屋、飛行機、潜水艦!
エリートは大砲、水雷に鉄砲屋???


第三章 連合艦隊と軍令部  海軍編1
海軍には反省会があった!!
よいように書きすぎです!!
例えばミッドウェー海戦で反省会を開いていないはずだが…………

悔いが残っている?
◆ 何であんな戦争を始めたのか?
◆ 何であんな身も蓋もない負け方をしたのか??
反省会と言っても海軍擁護と自己弁護がある!!

大井篤が漏らした「連合艦隊との戦いは終わった」
最終的には書き直したが………
輸送船の護衛の重要さが分かり、太平洋戦争後半に護衛艦隊をつくる!
が艦船はない??
連合艦隊に分けて貰えるように頼む………
大井篤が苦労する!
◆ 陸軍と戦う?
◆ 連合艦隊とも戦う?
◆ アメリカとも戦う?
大西瀧次郎が言った???
海軍は全力で陸軍と戦い、その余力で戦争している!
陸海軍共同の作戦はどうも無理だったようだが………

平時の海軍を20年経験して一人前になる!
50期までは、きちんと教育を受けている!
60期代は、すぐに志那事変である!
70期代は、すぐに大平洋戦争である!

陸海軍が別々に戦史を作った!
国連が何をしてくれるのかと!
日本は悪くない!
なぜあんな戦争を始めたのか?
立場によって証言が違う?
それを見極める!!

アメリカとの戦争を何故始めたのか??
三国同盟に反対した軍人もいる!
が石川信吾がいる! 問題の第一委員会のメンバーである!
半藤一利が調べるが、調査過程で高木惣吉に脅されている??
「俺が戦争を始めたと!!」
中佐である! たかが中佐で国策を左右したのか?
中佐は中佐の頭しかないと? 誰か言っていたが………
人事権を握っていたのが、岡敬純!
この二人はコンビで扱われる!

半藤一利に保阪正康は、「海軍も戦争したかったと!」
これは石川信吾批判だったようだが、海軍の話になる!
ずらりと並ぶ、薩長土の開戦派の軍人たち!
半藤一利の持論、開戦に反対した賊軍の軍人!!
長岡、仙台、盛岡………

「出師準備」
要は開戦準備である!
船のメンテナンスをして、魚雷に砲弾を積む!
輸送船などを徴用する!
船の補強はメンテナンス出来なくなると!
だから出師準備は開戦を意味する!!
これを昭和15年に発動している!!
やる気満々と言うことか??

『滄海よ眠れ』が問題になる!
海軍公式見解が崩れる! 海軍は怒る!
が、澤地久枝は検証し、証言を取って来ている!
海軍と討論会を行う!
海軍の戦闘詳報がある! れっきとした海軍士官が信用出来ないと!!
日本の伝統みたいである!
信じられないが、ミッドウェイで捕虜を殺している!
ボイラーに入れて茹で殺し??
これを言いもの見せて貰ったと言う???
編集者もいやになる!!
おもりを付けて海に沈める??
世も末である!!

ミッドウェー海戦で偵察機の発進が遅れた?
1台故障だが、もう一つある!
この捜査員がストライキを起こしていた!
兵を殴り過ぎだと!!

ドイツの話が続く!
◆ ドイツは真珠湾攻撃に驚く! 
ドイツは急降下爆撃である!
動いている駆逐艦にでも当てれる!!
航空魚雷に信をおいていない!
が日本の成功を見て驚く!!
◆ ドイツへの空襲は恐ろしいと! 1000機である!
ドイツは石造りだが、爆撃でも家の中は燃える!
そこへ水を注入する!
焼け死ぬか、おぼれ死ぬ???
◆ 空襲が激しく、戦闘機量産で、爆撃機を製造しなくなる!
これで負けたと!!
◆ ドイツは大島浩である! 連合軍勝利の立役者である!
ドイツがモスクワ、スターリングラードで負けている?
自分で東部戦線まで言っているが、報告しない!
岡敬純が富岡定俊に12月8日ではなく、
2,3カ月様子を見たらどうかと?
今しかないとの返事である!!

スイスの和平工作!
藤村義一の功名心??
自分がやったと! 改竄までする!
そうなると他の証言も信用出来ない!

真珠湾攻撃をまずいと思った黛敏夫!
砲術の権威である!
真珠湾は2隻前後している!
外は魚雷で攻撃出来るが、内側は爆弾である!
それに沈んでも引き上げられる!
それより高速戦艦4隻で砲撃すると!

海軍は記録の残っている分以外は、ゴマ化した!
まとめ役がいる!
微妙に事実を変える!
死んだ人間の責任する!!!
何を信じてよいのやら…………


帝国軍人 公文書、私文書、オーラルヒストリーからみる ①・戸高一成・大木毅

 

2018年10月19日 (金)

本・恐るべきUボート戦 沈める側と沈められる側のドラマ(2005/8)・広田 厚司

U


第二次大戦中におけるUボートの喪失艦781隻にたいし、
撃沈された船舶数は2603隻、1357万トンに達する。
戦争の趨勢を決定づけた大西洋の戦いの表舞台でUボートは凄惨な撃沈劇をくり広げた。
高名な潜水艦エースたちの戦いのみならず、
沈められる側の記録を掘り起こした知られざる海戦のドラマを描く。


「鉄の棺」である!!!
このUボートの戦いを生き残った艦長たちと、沈められた連合国側からの記録である!!
読んでいて興奮する!
記録に残っているのだから艦長も生き残っているのだろう………
若い番号は初期のUボートなのか?
大戦初期はUボートは大活躍である!
内容は下記の通りである!!


はじめに
第1章   U29と空母カレージアス
第2章   U32と豪華客船エンプレス・オブ・ブリテン
第3章   U331と戦艦バーラム
第4章   U178と豪華客船ダッチェス・アトール
第5章   U172と船員プーム・リムの漂流130日
第6章   U407と東洋航路の豪華客船バイセロイ・オブ・インディア
第7章   U562と豪華客船ストラーサラン
第8章   U155と護衛空部アヴェンジャー
第9章   U413と客船ワーウィック・キャッスル
第10章  U81と新鋭航空母艦アークロイヤル
主要参考文献・資料


それぞれが面白い!
大戦初期の3人の撃沈王!!
オットー・クレッチマー、ギュンター・プリーン、ヨアヒム・シュプケ!!
彼らの名前も登場するが、副次的な扱いである!!

読んでいて思うが、いわゆる狼群攻撃の話はあまりない!
日本は潜水艦を通商破壊に用いずに、あくまで軍艦を狙う!!
空母ヨークタウンやワスプ! 原爆を運んだ重巡インディアナポリスを撃沈している!
ドイツは通商破壊が主だが、大物も撃沈している!!
空母カレージアス
戦艦バーラム
護衛空部アヴェンジャー
新鋭航空母艦アークロイヤルらを撃沈している!!
ギュンター・プリーンのU47が、スカパ・フローの戦艦ロイヤル・オークを撃沈している!
よく戦っている!!!

遠方への航海している仮装巡洋艦やUボートには補給がいる!!
補給用の潜水艦もある!! 洋上での補給は戦争初期には問題は少なかったようだ!
が中期以降になると難しかったと思う??
哨戒機が多くなっている??

戦争初期は、乗組員もラフな服装だったようだ!!
それに穏やかだったようだ!!
撃沈してからは攻撃などはしなかったようだ!
帰港してからのシャワーが何よりの楽しみだったようだ!!

Uボートの基地は爆撃される!
シェルターがあるが、イギリスは全長6,4mのトールボーイ地震爆弾を使う!
運ぶのは、アブロ・ランカスターである!
基地に帰っても安心できたのか??

地中海のUボートの活躍も良く分かる!
記録に残っているUボート戦記である!
鉄の棺の意味がよく分かる!!

 

恐るべきUボート戦 沈める側と沈められる側のドラマ・広田厚司

2018年10月17日 (水)

本・ドイツ海軍入門―大英帝国に対抗する異色の戦力(2006/12)・広田 厚司

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ベストセラー『Uボート入門』につづく艦艇ファン待望のドイツ海軍徹底研究。
プロシャ時代から発展をとげ、英国との宿命の戦いに挑んだ、
ドイツ海軍水上艦を網羅する話題作。
主要海軍基地、造船所、キール運河等、知られざるドイツ海軍の基礎から、
通商破壊艦への補給艦まで、豊富な写真と共に綴るビジュアル決定版


最近著者の本はよく読む!!
良く調べている??
当然原書で読んでいるのだろう………
ドイツ関係が専門のようだ??
読んでいて楽しい!!
この本はドイツのまず海軍の歴史が記述している!!
第一次世界大戦で負けたドイツ艦隊、イギリスに引き渡される前に集団で自沈する!
それから第二次世界大戦までのドイツ海軍の再軍備!!
壮士て第二次世界大戦になる!!
後半はドイツの艦船について記述されている!
とりあえず興味があるのは空母である!
内容は下記の通りである!!


第1章  ドイツ海軍前史
第2章  新生海軍の再建
第3章  主要海軍基地・キール運河・造船所
第4章  海軍総司令官
第5章  通商破壊戦
第6章  装備
第7章  戦艦
第8章  航空母艦
第9章  重巡洋館
第10章   軽巡洋艦
第11章   仮装巡洋艦
第12章   駆逐艦・護衛艦
第13章   水雷艇
第14章   魚雷艇
第15章   掃海艇
第16章   補給船
第17章   その他の艦船
あとがき


イギリスに対抗する海軍をドイツが造る!!

ヴィルヘルム二世は1889年に海軍防衛法を成立させ、
主要艦艇50隻を含む70隻の大艦隊を造る!

第一次世界大戦では、通商破壊でイギリスを攻撃する!
ユトランド海戦でドイツは敗れる!!
降伏後、ドイツ艦隊は連合軍に引き渡される!
スカパ・フローに停泊するが、ドイツ艦隊は自沈する!
これはネットで調べた!

ドイツ艦艇74隻のうち、主力艦は16隻中15隻、巡洋艦は8隻中5隻、
駆逐艦は50隻中32隻が沈んだ!!

本とわずかに違うが………
大した問題ではない!!
イギリスはドイツに、自沈に匹敵する賠償を求めたようだ………

ドイツは小さな海軍を造る!!
が、ヒトラーが登場する!!
英国の35%の艦隊を認める条約を結ぶ!!
海軍の復活である!
ポケット戦艦3隻!
ビスマルク、テルピッツ、グナイゼナウ、シャルンホルストらの戦艦がある!
「Z計画!」 1948年までに完成は無理だと!!
戦艦10隻、航空母艦4隻、新型装甲艦15隻、
重巡洋艦5隻、軽巡洋艦18隻、捜索巡洋艦22隻………
要は戦争はまだ出来る状態ではなかった??
順次造る予定だった!!!


港の設備、造船所、艦船の装備などについて書かれている!!
航空機、魚雷、主砲、副砲、対空機銃、機雷、爆雷、レーダー等の記述がある!
通商破壊戦がある!
こんなにドイツは仮装巡洋艦があったのかと思う???
海軍の航空兵力は貧弱な上に、ゲーリングとの縄張り争いがある??
レーダー提督は、大型艦船による通商破壊を用いる!
ポケット戦艦、シェーア、シュペー、ドイッチュラント!!
戦艦シャルンホルストにグナイゼナウである!!
良く活躍出来たと思う!
大戦初期には成功しているが、それ以降は活躍出来なかった!
つまりUボートの時代になる!


それから艦船の解説がある!!

第7章  戦艦
第8章  航空母艦
第9章  重巡洋館
第10章 軽巡洋艦
第11章 仮装巡洋艦
第12章 駆逐艦・護衛艦
第13章 水雷艇
第14章 魚雷艇
第15章 掃海艇
第16章 補給船
第17章 その他の艦船

Uボートは意識して抜いている!
別の作品があるからか………
日本の真珠湾攻撃により航空兵力が主導権を握る?
イギリス、ドイツは空軍が独立している!
そう言う時代に、戦艦は果たして役に立ったのか??
航空母艦も1隻や2隻でどれほど役に立ったのか??
ましてや艦載機もBf109Tの艦戦方である!!
ただでさえ足を引っかけるので着陸が難しい!
航続距離も不足している??
攻撃機はJu87である! 翼をたためる!
攻撃機としては有効である??
イギリスも艦載機はアメリカ製が多い??
F4Fである??
どちらにしても太平洋に出なければ空母は役に立たない??
だいたい大西洋に出るのも一苦労である??
イギリスはドイツがその程度などで、船団の護衛空母でUボートを追い詰めれた!

魚雷艇や各艦船の記述は面白い??
仮装巡洋艦も何隻あるのかと思ってしまう??
面白かったです!!

 

ドイツ海軍入門―大英帝国に対抗する異色の戦力・広田厚司

2018年8月23日 (木)

本・戦艦大和最後の戦い(1994/5)・三野 正洋

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昭和20年4月6日、戦艦大和をはじめとする日本艦隊が沖縄を目指して呉軍港を出撃!
折しも台風が近づいており、大和の天敵で
ある敵艦載機は飛来できない。
「菊水作戦」と名付けられたこの作戦は、
沖縄に上陸したアメリカ軍を大和の四六センチ砲で撃破しようというものだった。
しかし、これを察知したアメリカ海軍は、
最新鋭艦アイオワ、ニュージャージーをはじめとする第44任務部隊に大和迎撃を命じた。
巨艦同士による史上最大の死闘はこうして火蓋が切られたのだった!



著者の「五発の原爆」続いて読む!! 
本の整理をしていたら出て来た本である!!
大変楽しい本である!
著者は兵器の比較研究の専門家である!
ほとんど読んでいる!
「戦艦対戦艦」がある!  各国の戦艦を比較している?
が建造時期が違うので、やはり後から建造された方が、最新の設備を取り入れている!
なのでやはり強力になる?? 

その中で沖縄特攻で天候悪化で航空機が飛べずに、アメリカは戦艦群が迎え撃つ!
結果は、大和沈没!! アメリカ戦艦一隻が沈没、と言う結果だった………

戦艦と飛行機の戦い!
① 完全に自由な大海原!
② 完全な戦闘態勢をとって!
③ 護衛艦も付いた状態!
で戦った場合にどうなるのか??
結果は、マレー沖のイギリス艦隊!!
レイテ沖の戦艦武蔵の沈没で判明している!
例は悪いが、戦艦ビスマルクもヨタヨタの雷撃機に運航を止められた??


大和の沖縄特攻の時の、架空戦記である!!
実際は艦載機の攻撃を受けて沈む!!
この時、天候が悪く攻撃機が発進出来ないとしたらどうなるか?
戦艦同士の戦いになった可能性が高いようだ!
その為には天候が問題になる!
その為に、気候の専門家を乗りこませる!
民間人である! 早い話が天気予報士である!
この気象学者の手記が元になる物語である!!
これが史実通りに沖縄へ向かう!
雪風も当然参加する!
学生の頃に、この沖縄特攻に参加した、
「原為一 帝国海軍の最後 鎮魂の戦史」 を読んだ!
著者は太平洋戦争開始時には駆逐艦・天津風艦長として
ミンダナオ島(フィリピン)のダバオ攻略作戦に参加!
以来多くの駆逐艦の司令として激闘百数十回をかぞえる!
最後は巡洋艦「矢矧」艦長として戦艦大和らとともに沖縄特攻作戦に参加し、そ
の目で帝国海軍の最後をみている!!
苛烈な実戦の貴重な記録と言う!
まだ若い頃に読んだので詳しくは分かっていなかったが大変印象に残った!
① アメリカ潜水艦への攻撃! 夜間浮上している時を狙う!
② 台湾沖航空戦の結果を割り引いて信じた? 相当な戦果があったと!
③ 最後に矢作沈没後の漂流していた時の体験談!
この本でも名前が出て来たので懐かしかった??


日本は、もう勝てないの分かっているが負ける時に艦船が残っていたら本当に戦ったのかと思われる!!
天皇の 「海軍にはもう船は無いのか?」  なので沖縄特攻か?
司令官伊藤整一も反対するが、一億特攻の先駆けと言われて行く!
理屈ではなく、空気である!!

出撃時、伊藤整一の息子が上空護衛機に付き、後に自らも特攻で出撃する!!

史実と違い、何とか特攻を成功させるために気候を利用する!
艦載機が飛べない嵐(?)の時に出撃する!!
そしてそれは成功する!! その為の気象学者である?

アメリカは、沖縄線のために用意した艦隊がある!
① イギリス艦隊 空母4隻、戦艦2隻、重・軽巡6席、駆逐艦10隻、艦載機244機!
② 沖縄本島攻略戦のために、せんか10隻、巡洋艦12隻、軽空母17隻!
③ 大型空母14隻、戦艦6隻、重巡4隻、軽巡8隻、駆逐艦58隻、艦載機919機!


イギリス艦隊だけで日本の残存艦隊を上回る!!
この大和のために、アメリカは戦艦群を差し向ける!
最新鋭戦艦、アイオワ、二ュージャージー
マサシューセッツ、サウスダコタ!
ワシントン、アラバマ!
戦艦6隻である!

まずはアイオワ、ニュージャージーが出て来る!
最新鋭だけに速度も速い!
最後の戦艦同士の戦いである!  著者の願望もある!
最後は航空機による攻撃もある!
沖縄まではたどり着くが、全艦沈没である!  雪風も沈没である!
アメリカは、アイオワが大破と中破の間?
ニュージャージーが中破である!!
戦ったことを示すために無駄な戦いをしたのか??
最後は悲しくなる内容であると思うが………



戦艦大和最後の戦い・三野正洋


2018年7月27日 (金)

本・ミッドウェーの決断(1985/10)・千早 正隆

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ミッドウェー海戦に何故日本は負けたのか??
これも整理していたら出て来た本である! 
チョットおかしいと思うが読んでしまう………
内容は下記の通りである!!


第一部 ミッドウェー海戦の経過
山本五十六と黒島亀人          作戦担当者の愚かな驕り (半藤一利)
日本海軍を出し抜いた情報解析力     暗号解読のドラマ (秦郁彦)
ミニッツとスプルーアンス        非常時の抜擢人事 (土門周平)
南雲司令部の誤れる決断         南雲忠一・草鹿龍之介・源田実 (千早正隆)
六月五日 零戦パイロットかく戦えり   藤田怡与蔵・白根斐夫 (鍛冶壮一)
敵に一矢を報いた傍流実力者の意地     「飛龍」艦長・山口多聞 (笠原和夫)
日本海軍の面目を保った伊一六八潜水艦  艦長田辺弥八の沈着果断 (佐藤正和)
第二部 敗因分析と失敗の教訓
「運命の五分間」の必然    (柳田邦男)
生かされなかった二つの戦陣  (佐藤和正)
アメリカ側からみた日本の敗因 (千早正隆)
ミッドウェー以後の大日本帝国   (保坂正康)
〈資料編〉ミッドウェー海戦 日米戦力比較
     付・ミッドウェー海戦の軌跡



半藤一利はよく読んでいる!  この本でも挙げられている!!
第一部 ミッドウェー海戦の経過
山本五十六と黒島亀人   作戦担当者の愚かな驕り(半藤一利)
黒島亀人が戦後語ったようだ!
「ミッドウェー作戦は少しも間違っていなかった。南雲長官があらゆる機会を捉えて、
 アメリカ空母部隊を攻撃するようにという自分の下し命令を実行していたら、
 この海戦日本海軍が勝利を収めた事であろう」

イギリスの軍事評論家リデル・ハートの言葉
「かっては最良の将は錯誤をおかすことの最も少ないものであったが、
 今や最小の錯誤をおかすものこそ最良の将である」


山本五十六は黒島亀人を偏愛した!
これに黒島亀人も応えた??
真珠湾攻撃を計画し、ミッドウェー作戦を計画した!
日本の作戦は分り難いようだ? 実際アメリカもミッドウェー作戦には迷った?
目的はシンプルでなければならない??
アリューシャンからミッドウエーまで艦船を動かした作戦である!
がこれは兵力集中にはなっていない??
アメリカも日本の次の作戦を考える??
再度ハワイ攻撃、アリューシャン列島、ミッドウエー、西海岸と予測される??
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一番の敗因は慢心と言う!!
真珠湾攻撃の緊張感? 秘密確保の徹底?
ミッドウェー作戦は呉の芸者まで知っていた??
アメリカを飲んでいる!! と言うよりは舐めている????
それだけの搭乗員の連度は高かった???


参加艦艇200隻以上、10個のグループが時間通りに作戦を実行する??
珊瑚海海戦は「翔鶴」「瑞鶴」であるが、やはり共同作戦は錯誤をおかした!
それをはるかにしのぐ艦船で、太平洋に北から中央まで展開する??
後からは何とでも言えるが、慢心だったのか???


日本海軍を出し抜いた情報解析力  暗号解読のドラマ(秦郁彦)
アメリカも日本の暗号をすべて解読していたわけではない!!
AFが目的だと解読した??
AFは何処なのか??
かの有名な暗号、「ミッドウエーに真水が不足している」
これに見事にひっかりミッドウエーと読まれた?
しかし日本の罠と言う考えもアメリカは持った???
情報担当者も重要視される?
ミニッツはミッドウエーを占領されても構わないと!
補給の事もあり後で取り返せばよいと!
それより不利な状況で戦うなと!

空母を失ってはならないと、はっきりした命令をミニッツはスプルーアンス出している!
ハルゼーだったらどうだったのか??


ミニッツとスプルーアンス  非常時の抜擢人事(土門周平)
平時の人事、戦時の人事???
何処の国も年功序列がある??
がアメリカは第一次世界大戦でハンモック番号が当てにならないことを知った?
真珠湾後、ミニッツを20数人飛び越えさせて司令官に持って来た!

スプルーアンスもハルゼーの推薦でミッドウェー作戦を指揮した?
ミニッツは落ち込んでいたた司令部で、部下をそのまま使い士気を高めた!!
スプルーアンスは寡黙の提督である!!
マスコミ嫌いで目立とうとはしなかった??
自分の職務を理解している??
個々の戦闘は艦長以下の仕事を行う! 自分の職務ではないと!
戦闘中にでも食事する???
攻撃発進の決断!!
勝利後の日本艦隊を追撃しなかったようだ1
状況を理解している!!


南雲司令部の誤れる決断  南雲忠一・草鹿龍之介・源田実(千早正隆)
日本もアメリカの戦力を予想している! おおむね間違っていない??
空母8隻、戦艦11隻、巡洋艦23隻、駆逐艦65隻等合計190隻の動員である!
アメリカは劣勢を自覚している!
待ち伏せにより、空母より攻撃機が発した後で攻撃したい??


日本は攻撃隊の指揮官を友永大尉に代えている?
淵田美津雄は病気である? が何故友永大尉だったのか?
初陣になる? 他にもいたはずだと!

「第二次攻撃の要あり!」 
山本五十六は半分は空母攻撃に残して置くように指示している!
が、ここで陸上用への爆弾に換装した!!
これに時間を食い、発進前に攻撃を受ける!
運命の5分間と言われる!!
換装の最中に、敵艦隊発見の連絡を受ける!!
作戦目的は、第一優先がミッドウエー攻略と言われていた!
つまり、敵空母撃滅と、ミッドウエー攻略の二つの任務があった?
後年、レイテ沖作戦でも同じ間違いを犯している???
この時に、再び艦船攻撃に換装させた………
この決断はどうなのか? 山口多聞は直ぐに攻撃機を発進させよと!
がそれまでのアメリカの攻撃機は戦闘機の護衛なしで撃墜されている!
日本も同じ運命になる??
この決断を、ゴードン・プランゲは妥当なモノとしている!!

アメリカの4次の攻撃をすべて撃退している!
ミッドウエー攻撃隊の収容の問題がある!!

混乱が重なっている??
この時、山本五十六は黒島亀人に敵艦隊を速やかに攻撃せよとの命令を出すべきだと言った!!
が、黒島亀人は攻撃隊の半分を艦隊攻撃用にとってあるのでもう攻撃していると!!
ミッドウエー攻略が第一目的とその前に言っている!!
負ける時はそんなものである??
不運が重なる???  勝つ時はヘマも味方する???


六月五日 零戦パイロットかく戦えり  藤田怡与蔵・白根斐夫(鍛冶壮一)
実際に戦ったパイロットの証言である!
生々しい!
ゼロ戦の優秀性と、紫電の事をパイロットの立場で書いている!
ゼロ戦は優秀であったが、限界がある!!
21型に52型のことを書いている!
52型はスピードは上がったが空戦性能が落ちている!
スピードと言ってもメチャメチャ早いわけではない?
ベテランが乗った52型より、新米が乗った21型の方が生き残る??
次に紫電がある!
あまり良い性能では無かったようだ???
戦死した戦友が多い中、良く生き残れたと思うが………


敵に一矢を報いた傍流実力者の意地  「飛龍」艦長・山口多聞(笠原和夫)
架空戦記では必ず山口多聞の名前がでる!
果断の提督である??
「飛龍」単独で攻撃隊を発進し、艦と共に運命を共にする!!

日本は余裕がなかった??
ミニッツはスプルーアンスに命令している!
「戦況が不利になったら退却しても良い!
 それより敵に重大な損害を与える確信の無い限り敵の攻撃に直面させるな!
 リスクの原則を守って貴重な空母群は保存する!」
つまり利あらずば撤退してよいと!!

ヨークタウンを2度攻撃している??
情報が正しく伝わっていたら、エンタープライズ、ホーネットを攻撃していた??
結果は分からないが………

日本海軍の士官は優秀である!
が、膨大、複雑な作戦で成功を得るのに不可欠な高度な平凡性が不足している!
平凡性とは、状況が複雑になればなるほど、単純明快な筋道で一貫していくことと言う!
人間と言うモノは、間違いを犯すものである!!



日本海軍の面目を保った伊一六八潜水艦 艦長田辺弥八の沈着果断 (佐藤正和)
部下は艦長の人柄を見る!
この艦長ならばと?
全力で戦い、ユークタウンに駆逐艦を撃沈した!
一矢報いた?? よくやったと思う………


第二部 敗因分析と失敗の教訓
「運命の五分間」の必然(柳田邦男)
5分間だけの問題ではない!
いくつもの過程が無ければ5分間だけ言っても仕方がない??
アメリカは勝ち取るべき勝利を手にした??
偶然の中に見える必然がある!!

① 連合艦隊の図上演習
  サイコロを振り直す??  自分の都合のよい方に結果を導く??
  それを行える実力が連合艦隊にはあった??
  外敵より内なる慢心である!!
② 山本司令長官の出撃
  出撃の必要性はなかった??
  図上演習と同じで都合よく考え過ぎである??
  アメリカは日本の思い通りに動かない!
③ 索敵の失敗
  と言うより、何も考えていない?
  索敵能力が不足している? 偵察員にも問題が多い!
  つまり戦闘機、攻撃機が大事で偵察機はランクが下と思われている??
  位置も間違うし、無線技術も遅れている??
④ ミニッツと情報スプルーアンスの決断
  決戦前にミニッツはレイトンの情報と予測を知らしめている1
  会議では現実離れした楽観論も、自信過剰な意見もなく、
  事実を曲げてはいなかった?
⑤ スプルーアンスの決断
  ブローニング大佐の進言!
  日本の攻撃隊が帰還している時に攻撃する?
  アメリカの艦上機は日本より航続距離が短い!
  ミッドウェーが空襲されている時に、攻撃機を発進させる!
  そうして全速で近づいて攻撃機を収納する??
  攻撃は偶然が重なり(?)2隊同時になる??

スプルーアンスの決断がこの結果になった??
日本側の作戦失敗としては
① 情報戦の大敗
② 心の緩み
③ 山本司令長官の出撃
④ 潜水艦による索敵不十分
⑤ 航空決戦の戦術的失敗
⑥ 海軍の兵術思想の転換が中途半端
⑦ 戦争指導者の無定見
⑧ 国民性の欠如
合理性を欠き、セクショナリズムで視野が狭い!
因襲から容易に抜けれない? すぐ多い上って相手を見下げる!
日本は論理的思考に欠けていた????



生かされなかった二つの戦陣(佐藤和正)
この章は面白い??
インド洋での作戦で、実際に兵装の変更を行っている??
だから実情は南雲艦隊は知っていた??
1時間半から2時間半かかる??
それも平穏な時である?
攻撃を受けている場合ではない??
が、同じ間違いを犯している!!

空母の有効性が実証されたのは真珠湾攻撃からか??
がその後の対応が日米では違っている??
空母を間折ると言う考えが日本にはあまりない??
護衛の艦船が違う??
この章を読んでいると、奇跡でも何でもなく何も考えていない??
日本は負けるべくして負けた!!!


アメリカ側からみた日本の敗因(千早正隆)
ゴードン・G・プランゲ博士がいる!
「トラ・トラ・トラ」 「ミッドウエーの奇跡」
一応読んでいる! 「トラ・トラ・トラ」は短くまとめてあったが………
日米の関係者への膨大なインタビューがある?
連合環司令部、山本五十六、黒島亀人、宇垣纒、三和義勇、渡辺安次が実質動かしていた!

戦勝病が蔓延していた??
責任は山本五十六にある!!!


ミッドウェー作戦の評価がある!
一、 目的 ミッドウェー占領と米機動部隊の撃滅? 二つの目的がある!!
二、 攻勢 戦いの可能性に対する対策はなされていたか?
三、 接触点における優勢 兵力の集中がなされていない??
四、 奇襲 奇襲は日本のお家芸である?? 相手の行動を検証していない??
五、 機密保持 真珠湾攻撃の機密保持は保たれずに、芸者にまで知られていた??
六、 単純性 機械で動く部品は少ないほど故障が少ない?? 戦艦主義か? 
   航空主義か??
七、 行動性、機動性 真珠湾攻撃以降にインド洋にまで行ってアメリカ艦隊の撃滅を
       考えていない!  ようようにミッドウエー攻略である! 
       慢心している? 服装も戦闘服を身につけていない??
八、 兵力の最善活用 兵力の分散か? 
       角田寛治の機動部隊にミッドウエーを空襲させる!
   赤城以下はアメリカ機動艦隊の備えるべきであると!
九、 協同、統一指揮 山本五十六は出て来る必要はなかった? 

通信の制限があったので独自の判断で出先が動いた??

インド洋作戦で、ミッドウエー海戦の失敗は予想されていた??
アメリカの諜報活動に著者が追加している!!
① 見破られたフレンチ・フリゲート礁作戦
② 日本側作戦担当者の意図を正確に推論
③ 原則に反してゼロ戦を21機余分に積んでいる??
④ これにより一空母当たり5機の増加になる?

ますます狭苦しくなる??

澤地久枝女史の推論がある?
南雲司令官の「予令」がある1 これが第二次攻撃の要ありより前にだされている?
そうすれば換装は終わっていたと!!!
日本人の構造的欠陥なのか???


ミッドウェー以後の大日本帝国(保坂正康)

昭南市とシンガポールの名前を変えた!
ミッドウエーも水無月島に名前を変える計画もあった??
勝利を確信している!!
が負けた???  その後が大変である!
これをどう発表するか??
徹底して隠した!!
被害はパイロットの戦死者は、日本が121人で、アメリカは210人と言う?
それより、兵科、機関科、整備科と3000人近くが戦死している!
後に、武蔵、信濃、大和と沈むが、一番長く浮いていたのが武蔵!
三野正洋によれば、ダメージコントロール、ベテランの機関兵らの働きと言う?
実際にベテランを失ったのが痛かった??

参加した兵たちは収容所に入れられた感じだったようだ??

では陸軍は何処まで知っていたのか?
東條首相も知らなかった??
外務省も知らなかったが、海外放送の傍受で知ることは出来た?

真珠湾攻撃では、出発する時に死を覚悟して行っている1
がミッドウエーでは帰って来るのだからと……

アメリカもミッドウェーでは陸軍が活躍したことになっている1
海軍は劣勢だったと??
が戦後日本側からの情報により海軍の功績だったと分かる??
恐らくミニッツは派手に宣伝されると暗号解読がバレると思ったのではないか??


ミッドウエー海戦が転回点になる?
日本も現実に戻る?  夢みたいな計画は取りやめになる!
アメリカも守勢から攻勢に出る??
ガタルカナルの戦いになる!!
もはや守勢である???
戦後アメリカは日本に対してミッドウエー海戦を日本敗北の決定的な敗北だと教える??
実際そうである!!
大本営発表は、事実とかけ離れ政治、軍事指導者は本心を明かさず、精神論を口にする!
ひとつの戦闘でここまで変わるのは稀有の状態なのか??


ミッドウェーの決断・千早 正隆

2017年8月18日 (金)

本・「大和」とは何か―巨大戦艦にみるソフト学 (1998/12 )・日下 公人・三野 正洋

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自動車、ロボット、半導体で勝ち、情報通信も猛追中だが、世界は次の「金融時代」を作りつつある。
いつも最終列車の日本は、金融恐慌の真っ只中。
日本は仕上げでは勝つが、次のジャンプでまた負ける。
戦艦「大和」は現代の日本か。
大和は日本の魂なのか??
この本も一度読んでいる。 これだけ年月がっ経っているので、当時より知識はついている。
呉の大和ミュージアムにも行っている。
感動的なミュージアムであった。 スミ入れした設計図もあったし、光学機器もあった。
当時の技術を注ぎ込んでいるのが分かる。 模型とは言え苦労して造っている。
当時の大和は世界最強だったのか???
内容は下記の通りである。
プロローグ
第一章  巨大戦艦の寂しき戦績
第二章  史上最大兵器の意図と現実
第三章  建造コンセプトの妥当性
第四章  技術を育てるソフト発想力
第五章  プロジェクト推進体制の点検
第六章  インフラの充実と応用
第七章  情勢を戦力化するセンス
第八章  システムの正しい運用方法
第九章  運命と評価に見る人間関係
第十章  人間関係における個性
第十一章 トップマネージメントに必要な条件
第十二章 巨大プロジェクトの遺産
第十三章 海洋国家日本の課題
大和とは?? 夢とロマンの対象なのか??
日本人の造りだした最大の兵器。。
史上もっとも威力のある大砲を搭載した軍艦。
その反面、戦績は大した事は無い??
著者の兵器比較で戦艦の事は知っている??
沖縄特攻の時に、史上最大にして最後の戦艦VS戦艦の戦いが起こる可能性はあった………
アメリカも戦艦部隊を出動させていた!
著者によれば、大和沈没、アメリカ戦艦1隻沈没、1隻大破と言う結果か???
戦艦VS戦艦の戦いとしては、巡洋戦艦フッド轟沈の例がある。
ドイツ戦艦ビスマルクVSイギリス戦艦プリンス・オブ・ウエールズ、巡洋戦艦フッド。
北極海のドイツ戦艦シャルンホルストVSイギリス戦艦デューク・オブ・ヨーク
太平洋戦線の戦いは、ガタルカナルまでは軍艦同士の戦いがあった??
日本高速戦艦霧島VSアメリカ戦艦サウスダコダ、ワシントンの戦いがある。
霧島が沈んだ………
ドイツの戦艦は防御力に優れている。
フランス、イタリアの戦艦は、ほとんど活躍出来なかった? 
特にイタリアは期待外れであった!!
航空機による攻撃で沈められている戦艦の方が多い??
高い金を出して造るのだから、どう言う軍艦を造るのかを把握しなければならない!
アメリカの戦艦が仮想敵国である。
アメリカは太平洋と大西洋に艦隊がいる。 パナナ運河を通れる大きさを造る。 
ならばそれ以上のものを造ればよい。 主砲の口径も大きい方が良い??
と言う事で18インチ砲をのせた??  その為に船の幅が決まった。

大和は横に広い船と言う。 縦と横の比が260mに40mで6,5対1と言う。
他の戦艦は、10対1、12対1のようだ。
戦艦と巡洋戦艦がある。日本で言うと、巡洋戦艦は高速戦艦になる。
日本は戦艦は旧国名、巡洋戦艦・重巡は山の名前を付ける。空母は空を飛ぶものの名前を付ける。
信濃ははじめは大和級戦艦として、加賀は土佐級戦艦として、
赤城は天城級巡洋戦艦として造らていた??


戦艦    ➡攻撃力➡防御力➡速度。
巡洋戦艦➡攻撃力➡速度  ➡防御力
要は防御力か速度のどちらを重視するのか??
高速機動艦隊になれば、空母等について行かなければならない。
大和、武蔵はついていけない。 
大和は6万8千トンで出力は15万馬力。アイオワは4万8千トンで21万馬力。
大和は他の戦艦に比べて速度が遅い!!
かの有名な平賀譲がいる。 我が強かったようだ…………
かってのそごうがある。 店舗数を増やして区画を多くする。 
船と同じで一つぐらい悪くても全体に影響を与えない。
大和の区画ももっと多くしたかったようだが………
軍艦なんか造って直ぐに戦争にはならない。 訓練を含めて何年かかかる。
先を見通した計画、設計が必要である?? 
戦争もフィリピンぐらいまでしか考えていないからそれなりの設計しかしていない!
軍艦なんて暑い。 冷房の温度は何度で考えるのか??
何処で戦うのか?? そう言う事を考えての設計がある。
著者がトイレの数を記述していた本がある。  将校用と兵用とは個数が違う??
日本の戦艦は12隻。 大和、武蔵、長門、陸奥、伊勢、日向、山城、扶桑、
金剛、霧島、比叡、榛名とある。
陸奥は爆沈。伊勢、日向は航空戦艦に改造、
結局高速戦艦4隻が活躍したのではないか??
次の大戦がどう言う展開になるか、予想出来ていない??
空母まで造っているのに、航空戦力が主流になるとは予想出来なかった??
ドイツとイギリスの戦争で航空兵力が主流になっている。
山本五十六に影響を与えた、イタリアの戦艦は、
イギリスのよたよたの複葉機の攻撃で沈んだ??

用兵家が、的確な判断が出来ていない!!
そういう事から大和の設計は行われた。 
敵の砲弾が届く位置よりも遠くから砲撃する。
アウトレンジである。 が着弾までに時間がかかる。 回避出来る???
ソロモンの軍艦同士の海戦も叩き合いに近い! 近距離で撃ち合う!!
魚雷は長距離だが日本の魚雷は一発屋である! 撃ちっ放しである??
アメリカは戦艦を酷使した。
艦砲射撃に、対空砲火の為に、空母に張り付かせる!
日本は大和、武蔵はほとんど活躍していない。
レイテ沖海戦で、大和の砲撃が護衛空母に当たった??
黒島亀人に関しての記述がある。
天才???  ミッドウエー海戦がある。
この作戦は、アリューシャンとミッドウエーの2面作戦である。
アリューシャン空襲から始まる。 アメリカが迷う事を願っている??
その為に空母を分散している?? 集中すべきだったと!!
真珠湾攻撃も余計だったと言うのはいかがなものなのか??
後からは何とでも言えるが………
黒島亀人は戦後、「宇垣纒の戦藻録」 を借り出して列車に忘れたと言う。
何ページか抜けている?? 都合の悪い個所があった部分と言う。
軍事機密と変わらない情報を、そんな扱いをしている。
そんな人間が作戦参謀である? 負けるべくして負けた???

学業成績と実際の才能は別と言う。 軍事だけではない!

「司馬遼太郎 坂の上の雲」
フランスに留学した秋山好古が言われる。 陸軍大学なんか無駄である。
軍人の才能なんて誰が持っているか分からない? 負ければたがい死である!!
が国家は軍人の数を揃えなければならないの、教育で軍人を育てる??
アメリカ海軍の提督は、落第生とかもいて成績は良くない!!
が太平洋狭しと暴れまくった???
成績の良い軍人から出世して要職に就くが、ハンモッグ番号は当てにならない???
特に戦時はそうであるが、日本はそうしなかった??
国家は嘘をつく!!
税金で道路を造るが、利用台数の想定と、予算が間違っている!
30年も同じ状況か分からない?? まして少子化である??
大和を造る意味は??? 予算を取るためにか???
莫大な予算を取り造った海軍が戦えない??
『刀折れ矢尽きる』 まで戦わなければ納得して貰えない??
なので大和の沖縄特攻を実行する。
負けた時に戦艦大和が浮かんでいたらさらし物になる??
大和の技術は、後の日本の技術開発に役立っている。
新幹線、自動車、光学機器、造船に生かされている。
著者の意見であるが、日本は仕上げでは勝つが、次のジャンプでまた負ける!!
つまり先頭車両に乗っていない。 
実用化に発揮される技術は大したものだが、その時先頭列車はもう先に進んでいる。
太平洋戦争。  
VT信管、各種レーダー、数理システム・ORと連合軍、アメリカは開発した。
日本は出来上がったものを進めるのは得意であるが、新しく開発するのは苦手なのか??
長篠の合戦での鉄砲3千丁の三段撃ちの話がある。
20m、30mまで待ってから3千丁を撃てばよかった??
織田の重臣が裏切るとの情報での作戦と言う。
佐久間信盛である! 実際の戦場後で、鉛弾がそんなに見つかっていない!
著者たちの知識の豊富さが、話を膨らまさせている??
20年近く前の本であるが、今もあまり状況は変わっていない??
「大和」とは何か―巨大戦艦にみるソフト学 (1998/12 )・日下公人・三野正

 

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2017年8月13日 (日)

本・組織の興亡―日本海軍の教訓(2003/9 )・日下 公人・三野正洋

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この組織の敗因の中に現代日本の問題がすべてある!
政略軍略なく、かつての栄光を夢見つつ、美学と独善、
国家不在の国家組織となった日本海軍の、創成から敗亡の組織論。
海軍の話になる! 日下公人との共著である!  えらく上から目線である!!
特攻機を見送り、命令した指揮官たち!
俺もあとから行くと言って、何もしなかった幹部が多い!
大西瀧治郎が部下を道連れにしたとあるが、間違いである!
本人は割腹自殺である!  宇垣纒が部下を連れて自ら出撃したはずである!
是非はともかく、責任を取り自裁している!
生き残って偉そうに我がもの顔で自慢話をしている感じである!!
日下公人は、性格なのか? 断定的な言い方である!
自分の会社も潰れている割にはどうかなと!!
炊き込みご飯を作っているのとは違うのでは??
内容は下記の通りである!

序章   国家戦略の欠落
第一章 海防への覚醒       日本海軍前史
第二章 日本海軍の黎明      大鑑巨砲主義・艦隊決戦主義の生成
第三章 第一次大戦の教訓     新兵器が海戦の形態を変えた
第四章 日中戦争と海軍の体質   国家の大計を忘れた陸海軍の抗争
第五章 終着点なき開戦      海軍の戦争準備とその構想
第六章 破局への道           太平洋における海戦の研究
第七章 緒戦の評価           大勝の理由、攻略発想の欠如
第八章 敗北の原因           国家不在の国家組織
帝国海軍の歴史がある。 陸軍と比べると、海軍は良く書かれる??
太平洋戦争も海軍善玉説である?? この説はもう消えたと思うが………
ペリーの来航以来、日本は曲がりなりにも蒸気船を造る。
幕府海軍と新政府海軍の宮古湾海戦がある!!
土方歳三が参加している!
小栗上野介が造船所を造る。 幕府が滅んでも造船所は残る!
最近の評価は上がりっぱなしである………
島国の海洋国家でありながら、外には出て行っていない。
出て行くとろくなことが無い!!
日清日露戦争の解説がある。
日本は勝っている。 ただしこの戦争だけではないか??
第一次世界大戦は参戦している。
成功体験から抜け出せない日本!!
艦隊決戦で勝つ作戦しか思いつかない?

第一次世界大戦のドイツとイギリスの対決でも戦艦は沈んでいない!
巡洋戦艦が撃沈されている!
日本海海戦以来戦艦同士の叩き合いは無いようだ!
第2次世界大戦で、ドイツ戦艦ビスマルクVSイギリス戦艦プリンスオウェールズ、巡洋戦艦フッドの砲撃戦。
ドイツポケット戦艦ジュペ―の自沈?
ガタルカナルでの日本の霧島とアメリカ戦艦ワシントン、サウスダコタの砲撃戦!
数の割には、思ったほどの戦艦VS戦艦の戦いは無かったようだ!!
とすればやはり無用の長物と化していた???
組織論になるが、無用な中間職の存在が負ける元になる!

楠木正成の勝利は、正成に負うところが多い!
なのに中間の公家たちが、お前の力ではない! 
後醍醐天皇のオーラのおかげであると!!
こう言う中間職がいなかったのが、日清、日露の勝利に結びついている??
しかしこういう話もある!!

太平洋戦争時の特攻作戦で、下士官クラスは敵よりも中間管理職に対して爆弾を落としてやりたいと!!
指揮官たるもの、「動からずこと山の如く」でなければならない??
「泰然自若」である!! 武士道教育が必要と言う!!
某証券会社が潰れる時、会議が終わった会長に社長が、「ワシらの年金はどうなるのか?」
欧米の学生は戦争となれば志願する。
日本の学生は学徒動員まで志願していない? 自分たちは特別と思っている??
統帥権は当然出て来る話である。
艦隊派と条約派が対立する。 陸軍も同じような対立がある! 皇道派に統制派である!!
自国がまとまっていないから、アメリカもそうだと思いたいのかと思うが………
昭和10年代の日本には産業なんてない?
生糸、雑貨、玩具ぐらいしか外貨を稼げない??
中国へは金の浪費で得る物は少ない??
満州国も持ち出しの方が多い?? 将来はどうなるのか分からないとしてもである??
どの国も海軍はスマートである。 制服もスマートである!
遠洋航海で海外に行き、海外からも航海で軍人が来る。
その交流を通じてより洗練されていく!!
陸軍は、永田鉄山が陸軍軍人の視野の狭さを直そうとした!!
が殺されてしまう!! 東条英機が復讐を誓ったようだ??
天皇をも変えようとする?? 昭和天皇を秩父宮に変えようとする。
この本では、嬉しそうに2・26事件の時に、天皇になれるかもしれないと、上京している??
陸軍軍人は本気のようだ??  この事実をもってしても陸軍は許されるべきではない!!
戦争準備がある。 海軍の真珠湾攻撃は、歴史上の奇襲作戦になる!!
外交のへまもあるが、あれだけの艦隊を奇襲に持って行けたのは誇っても良いと??
戦争準備もそこそこは出来ていた??
真珠湾用の魚雷は最後の最後で間に合ったようだ!
銃弾等の予備も無く、持たざる国が精一杯の努力をした!
ゼロ戦も600機(?)揃えているし、艦隊もバランスが取れている!!
それに引き換え陸軍はと言う話になる!
だいたい中国戦線の兵も足らずに、対ソ専用の師団も配置している!
良くやったと思うが………
日下公人も好きなことを書いている!
ロ号潜水艦を3000隻造って通商作戦に使う!
技術があるが、 Uボートほどの潜水艦を造れるのか??
ただでさえ三野正洋によれば、日本は差を付けたがる! 何種類も造る。
大量生産を考えていない??
アメリカはガトー級に絞って造っている。
ドイツは谷光太郎が、潜水艦の製造と乗組員の訓練を記述しているが、考えている!!
それに比べて日本は………
有能な軍人は嫌われる。 田中頼三!! 
日本海軍の鮮やかな最後の勝利である! ルンガ沖海戦である!
命令に納得しないので更迭される。 偏差値秀才では問題である??

南太平洋海戦がある。 これも空母対空母の戦いである。
これに司令官は井上成美とある???
確かこの海戦はミッドウエーの復讐戦であり、南雲忠一だと思うが………
少し間違いが多いようだが………

三野正洋は、ツキと言う事を言っている。 確かにあると思う!
ゆえに運の悪い指揮官には付きたくなくなる??
日本が誇る酸素魚雷がある。 果たしてそんなに優れていたのか??
伊藤正徳はベタ褒めするが、開戦後は改良していない!
それに引き換えドイツ等は、音響追尾型、有線誘導型、航跡追尾型等を開発している!
威力があったのは確かであるが、どうなのか??
真珠湾攻撃も2次3次とやるべきだった??
ただ現場で銃撃したパイロットは、穴があかずに効果が無かった??
爆弾も、もう無かったようだ! はじめから一撃しか考えていなかったのか?
クルーザー、巡洋艦の話がある。
これはもともと植民地支配のものだったようだ?
植民地を回り、王侯貴族の女性を招いてダンスパーティーを行う!!
そいうもののようなので、
イギリスは日本は植民地も無いのに何故巡洋艦の比率にこだわるのかと!!
面白い話である!!

アメリカの柔軟性を褒める。 陸海軍12,7mmの機銃で統一した。
性能的には評価が低いM4シャーマン戦車も、ガソリンエンジンで5万両も造る!
ドイツもそうだが、空軍は実力主義である。 30歳の将官もいる。
対空兵器、爆撃照準器、爆撃機搭載機関銃照準器を改良しているが、
日本はあまり見当たらない!!

日下公人の山本五十六に対する批判がある!
ボロクソである。 ただ日下公人もそこまで批判するのかと思う!!
自分の銀行も潰れている! 日本長期信用銀行取締役である!! 取締役である!!!
それだからと言って遠慮する必要は無いが、軍人の名前の間違いもあると思う………
司馬遼太郎言う、「人は他人の批判をする時、皆道徳家になる!!」
「歴史を学ばない者は、歴史から懲罰を受ける」
組織の興亡―日本海軍の教訓(2003/9 )・日下公人・三野正洋

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