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2023年3月22日 (水)

本・灰緑色の戦史 ドイツ国防軍の興亡 ②(2017/4)・大木毅

 

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第Ⅱ部 巨大なる戦場へ 1940~1944年
第一章 閃く稲妻ー電撃戦の時代
〇 マリアンヌが稲妻に打たれるとき  フランス1940
1940年 フランスである!!
第一次世界大戦後、機動防御か、陣地防御か???
フランスは第一次世界大戦の損害から陣地防御を選択する!
マジノ線である!!
このマジノ線で防御し、それにより余った兵力で攻勢に出る!
ところが、マジノ線に隠れて、安全な戦をする!
大モルトケが言う??
「作戦を立てた通りに進むと考えるのは、素人である」
フランスはそうは考えなかった!!

◆ 1936年 ラインラント進駐 ここで軍を出していればと………
◆ 1938年 ミュンヘン協定 チェコ解体
◆ 1939年 独ソ不可侵条約でポーランドに侵攻されて宣戦布告になる!
この時期にもフランスが積極的に行動すれば………
1939年から1940年にかけての「座り込み戦争」である!
ドイツの作戦は、シュリーフェン計画のやり直しか??
ヒトラーは気に入らずに、マンシュタインのアルデンヌの森突破作戦を取る!
別の本であるが、マンシュタインがグデ―リアンに出来るかどうか確認している!
「鎌の一撃」である!!
これに成功するが、フランスは第一次世界大戦から抜け切っていない!
ムーズ川も強行突破である! 砲兵の到着を待たない!!
空飛ぶ砲兵が活躍する!
フランスはドイツより空軍は優勢ながら、温存を図った!
ドイツの作戦名「黄号」 「黄色の場合」
フランスは戦力的はドイツに劣っていない!
フランスは同じペースで戦っている??
フランスは予備軍も無い!!
ドイツは「赤号」作戦を発動する!

マリアンヌは力によって倒されていない!
稲妻に打たれて全身がマヒし、その場に崩れ落ちたと!


〇 地球の頂上の戦い  銀狐作戦1941
リデル・ハートが書いていた!
ヒトラーお気に入りの二人の将軍!
ロンメルと、ディートル!!
片や太陽、片や雪原である!!
そう言うことでデイートルの名前は知っていた!

フィンランドである!
フィンランドはソ連に善戦している!!
攻め込んだソ連軍を撃退した!!
それを見たヒトラーはソ連が弱いと誤解した!!

「青狐」作戦
「白狐」作戦
「北極狐」作戦
読んでいて思うが、1941年のドイツ軍とは思えない!
フィンランドの森、湖沼で戦う訓練を受けたフィンランド軍は、
ドイツ軍よりこの地では精鋭である!


〇 狐は本当に賢かったか?  エルヴィン・ロンメル小考
ロンメルの将才は???
絶えず疑問視されている???
ロンメルの経歴は???
◆ フォンが付いていないので貴族ではない
◆ ヴェルテンベルグの生まれでユンカーではない
◆ 軍人の家系ではない
◆ 幼年学校を出ていない
つまり軍隊内でも不利である!
元帥大将のエリ-トコースではない!

フリードリッヒ大王
「将軍たるもの勇敢であるだけでは足らぬ、幸運を持っていなければ」
ロンメルは戦場の指揮官である! 実績を上げる!!
ルントシュテットが言う!
「せいぜい優秀な師団長と言うところで、それ以上ではない」
「歩兵は攻撃する」がヒトラーの目にとまる!
装甲師団の指揮を要求するが、人事局は反対する!
歩兵将校であり戦車のことは知らないと!
がヒトラーには誰も逆らえない!!
1940年、危機に際し88mm高射砲を水平に撃ち逃れる?
これをロンメルの創意工夫と言うが、先例がある!
よく分から無いが、ロンメル自身が自慢したらともかく、
そうでなければ問題視する必要はないのでは??

1941年 アフリカ軍司令官として北アフリカで攻勢に出る!
しかしここでは対ソ戦の最中に、イギリス軍がちょっかいを出さないようにする!
けん制である!! 主戦場は東部戦線である!! 
余計なことをするなと??
ロンメルの作戦計画はそれなりに評価出来る!
があくまで北アフリカで、全体から見れば兵力が不足する!
これを分かっていないと!!
フランツ・ハルダーは補給を考えないロンメルを評価しない!

「マーチン・フォン・クレフェルト 補給戦」
ロンメルはイタリアが補給出来なかったので負けた??
そうではなく、港から補給するトラックが足らなかった??
港も限定されていたと!!
つまりけん制に徹すればよかったと???
アフリカに取られた戦力を東部に回した方が良かった????

ノルマンディーの対応は??
水際での連合国軍撃滅か?
内陸での遭遇戦か???
ロンメルは連合軍の空からの攻撃を知っている!
一旦上陸させたら、戦えるものでは無い!!
ヒトラー暗殺に連座する! それでよかったのか??
山本五十六と同じで、死に場所を得た?????

孫子言う!!
「将とは智、信、仁、勇、巌なり」
ここでピーターの法則がある!
有能な人間が昇進していくうちに無能になる??
会社でもよくある!
あの人は課長の時は良かったのに?????
ロンメルは??
◆ 智 軍団長としては優秀であるが、軍司令官としては・
◆ 信 部下から支持されている
◆ 仁 仝上
◆ 勇 あり過ぎる
◆ 巌 敬愛されると同時に恐れられていた

きついようであるが、北アフリカ戦線は最終的には枢軸軍が負ける!!


〇 コラム ⑤ 電撃戦成功の要因は
電撃戦は、敵国を外交的に孤立させる!
攻撃は相手の指揮系統である!
ドイツは短期決戦にこだわる!

しかしソ連はそうではない!
外交的に孤立していない!
近代化が進んでいなかったので、指揮系統が断絶しても戦えた!
ソ連は総力戦可能だった………
ドイツはそうではなかった…………


〇 コラム ⑥ ヒトラーはなぜダンケルク撤退を許したか
ダンケルク撤退は成功した!
後日の反撃の戦力である! 30万人???
何故攻撃を停止したのか??
戦術的理由は??
◆ ゲーリングの空軍のみで撃破
◆ ルントシュテットが停止した
◆ ヒトラーも装甲軍を温存したかった

伺った見方???
◆ イギリスとの講和のために停止した
◆ 捕虜を取りたくなかった? 食べさせるのが惜しい??

いずれにしろ分からないと!!


第二章 ロシアのフォン・マンシュタイン
〇 クリミアの機動攻囲  セヴァストポリ攻略戦
1941年9月16日 ショーベルト将軍が事故で亡くなる!
新司令官はマンシュタインである!!
ドイツ最高の軍人と言う!!
ここはロストフとクリミヤの目標がある!
優先順位を決める!
クルミアのゼヴァストポリ要塞攻略を優先する!
ロストフは抑えで、兵力をクリミヤに集中する!
ゼヴァストポリ要塞攻略が始まる!
黒海艦隊から21,000名がゼヴァストポリ要塞に入る!
ここで抗命がある! 軍人もやるときはやる!!
「兵力」を正面から撃破するのではなく、
指揮統制システムを混乱させ「戦闘力」を奪い勝っていた?

スターリンの攻勢がある!
これを撃退する!  「雁猟」作戦!
次に「蝶鮫漁」である!
2度セヴァストポリ攻略に失敗している!!
1300門の砲を集める!
巨砲もある!!
マンシュタインは引かない!!
敵が来ないと思っているところから攻撃する!
攻撃続行である! ついに落とす!!


〇 誇張された勝利
「城塞」 クルクスの戦いである!!
スターニングラードで負ける!
マンシュタインも救出に行きながら失敗する!
この時期は、ドイツも戦略攻勢を実施できない!
「後手からの一撃」
ソ連軍をドニエプルまで進ませ、伸び切ったところを叩く!
しかし実行出来ずに、クルクスに目を付ける!
ただしヒトラー単独ではない!
将軍たちも賛成したと!!
これは早いほうが良いと!!

しかし作戦発動は遅れる!!
この兵力は??
ソ連 1,426,352
ドイツ 518,000
これに戦車に航空機、パルチザンが加わる!!
勝負にならない!
その他の戦線も同じである!!
「ヒュドラ」 マンシュタインが例える!
ソ連のことである!! 兵は増強されている!!
この時は、ドイツはパンターにティーゲルを投入している!
これにT34が歯が立たない!!
おかげでⅢ号、Ⅳ号戦車を見ても恐怖をきたす!
ドイツは順調か???
ソ連は手持ちの戦車部隊を投入する!

ここは独ソで捏造している!
ソ連は戦車戦で勝ったと??
ドイツはヒトラーのせいにする??
連合軍のシチリア上陸がある!!
これで作戦が中止になった!!
マンシュタインはあくまで戦えば勝利出来たと!!
ヒトラーはイタリアのことも考えなければならない!
戦線を広げ過ぎた????
局地的な勝利は得られても、決定的勝利にはならない!
勝って和平も人種戦争であるから無理である!!!


〇 ジークフリートの背中
クルクスの戦い以降、ロシアは主導権を握る!
ソ連は兵力を独ソ戦に集中出来る!!
ドイツは他戦線に必要である!!
細かな作戦が多い!
そのたびに火消しに走る!!
マンシュタイン???
ドイツも開戦当初のドイツ軍ではない!
逆にソ連軍は鍛えられている!
この時期はソ連も損害が多い!

マンシュタインはヒトラーに言う!!
南方軍集団の自由裁量権か、解任かを求める!!
脅しか?? 自分より優秀な軍人がいるのかと???

「ルミャンツェフ」作戦!
1,144,000の兵、2800両の戦車、12,866門の砲、ロケット砲767門!
これでは勝てないと!!

ハリコフでは流石ドイツ軍だと!!
逆に包囲するが、兵力不足で歩撃滅が出来ない!!

ヒトラーは言う!
「将軍たちは軍事的な理由と、退却しか考えない!
経済的理由については考えないのだ」
信用出来るのか分からないが、ツァィツラーが資源で退却を拒まれる!
シュペーアに聞くと影響ないと! それをヒトラーに言う!
シュペーアと直接話することを禁止される????
あり得そうな話であるが…………

ハリコフは奪われる!
ソ連に相当な損害を与えているが、ドイツの消耗している!
損得から言うとドイツが補給が続かない!!

ジークフリードは、退治した悪魔の血を浴びて不死身になった!
菩提樹の葉が背中に張り付いてそこだけ不死身でない!!
背中があらわになった時、ドイツは終わるのか???


〇 ドニエプルへの撤退
ソ連はマンシュタイン攻勢用の戦力がある??
兵2,633,000人、戦車2400両、砲51,200門、航空機2,850機!!!
これではドニエプルまでの撤退で消耗する!!
が、スターリンは慎重である!
直ぐには許可しない?? しておけばどうなっていたか??

「東方防壁」 そんなものはない!!
各方面でソ連は攻勢をかける!
マンシュタインは耐え切れない???
1943年9月8日 ヒトラーは南方軍司令部を訪れて会見する!
退却は許可されない!!
ついに退却する!
退却し700キロにわたり再展開する!
387ヶ所の野戦病院から20万の傷病兵と救護要員も後送する!
自発的に同行するウクライナ人もいる!
ドイツ系の民間人37万5000!

ドイツは焦土作戦を実施する!!
それでもソ連の一部は既に渡河している!
このチャンスにソ連は、ブクリン空挺作戦を発動する!
約450機使用する!!
結局失敗する……… スターリンの秘密主義が原因か??
ドイツ兵は守ってくれる陣地があると期待したが…………
そんなものはない!!!!!


〇 マンシュタイン最後の栄光  第1装甲軍奇跡の脱出
1944年 ドイツは「春の泥寧」を待つ!
この間はソ連も動けない???
がこの時期になると、アメリカ製のトラックが多量にある!

マンシュタインVSヒトラー 死守、死守
ソ連の攻勢が始まり、マンシュタインは撤退の許可を求める!
ヒトラーを会談する!
20万人の命がかかっている!!
撤退が認められる!

傷病兵と救護要員、ウクライナ人、ドイツ系の民間人はどうなっているのか??
マンシュタインは、「白鳥の歌」を聞く!!
解任される…………
4000人の新兵が包囲されて、53人しか助からなかった………


〇 コラム ⑦ なぜ対ソ侵攻に失敗したのか
ヒトラーは人種戦争を仕掛ける???
もっとも有名なユーゴスラビアで1ヶ月、開始が遅れた!
これがなかったら冬将軍到来前にモスクワ攻略が出来ていた??
そんなことは無い!!
春の泥寧「ラスプーチツァ」もある!
アメリカはトラックも援助している!
ソ連は「ラスプーチツァ」の時期も攻勢に出れる!
「マーチン・フォン・クレフェルト 補給戦」
これにもドイツの補給が問題だと!
劣等人種の絶滅の為の戦争に、他民族を使えない!!
失敗は運命付けられていた???

 

本・灰緑色の戦史 ドイツ国防軍の興亡 ②(2017/4)・大木毅

2023年3月21日 (火)

本・灰緑色の戦史 ドイツ国防軍の興亡 ➀ 2017/4)・大木毅

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戦略の要諦! 用兵の極意! 作戦の成否!
シュリーフェン計画、電撃戦から、最後の勝利「ゼーロフ高地の戦い」まで、
その「勝利」と「失敗」の本質から学ぶ。
独自の視点、最新の研究、ドイツ連邦軍事文書館などの第一次史料の渉猟からつむがれる
「灰緑色」の軍隊、ドイツ国防軍の戦史!


大木毅の本を読むようになって、証言が信じられなくなった!
保阪正康の本にもそう言うところがあった!
ドイツ国防軍の優秀さ?
ヒトラーがいなければ勝っていた???
夢が無くなり続けている………
いちばんのショックは、パウル・カレルである!
リデル・ハートもええ加減なのか???
特にパウル・カレルは会社の先輩が絶賛していた………
それに武装SS!! ラインハルト・ゲーレンである!!
今から思うと腹が立つが!


序   ドイツ国防軍にまつわる「神話」の解体
第Ⅰ部 国防軍ーその前史と誕生 第一次大戦 1939年
第2部 巨大なる戦場へ 1940~1944年
第3部 鋼鉄軍の黄昏 1943~1945年
あとがき

主要参考文献
索引


序   ドイツ国防軍にまつわる「神話」の解体
ドイツ国防軍の戦争指導は終始正しい???
ドイツ軍は無敵である!
間違いはヒトラーだと!!
しかし神話は崩れている!!
◆ パウル・カレル、グデ―リアン将軍、マンシュタイン元帥らの回想録
◆ フランツ・ハルダーの証言
ことごとく覆されている!

◆ ダンケルクの戦闘停止はルントシュテットが関与している!
◆ モスクワ攻略は平坦面から失敗を運命付けられていた?
◆ スターニングラード以降も勝利を掴み和平の道はあった?
◆ 大モルトケも戦略ではなく、戦術勝利の積み重ねで勝利を掴む????


第Ⅰ部 国防軍ーその前史と誕生 第一次大戦 1939年
第一章 軍事思想の相克
〇 シュリーフェン計画と言う神話  その虚像と神話
この計画は、ハンニバルのカナンの森の戦いが原点か?
史上まれにみる包囲撃滅戦である!!
それにシュリーフェンはヒントを得た!

「渡部昇一・ドイツ参謀本部」
リデル・ハートもやりそこないの形で始まったと!
それでもあわや勝利を収めそうになった????
そう言うイメージがある!!
小モルトケが計画を変更したために失敗したと!

そもそもはドイツが二面作戦が出来ない前提で始まった!
まずフランスを叩き、ロシアに対する!!
その為には7/8の軍を西方戦線の右翼に配置する!!

「シュリーフェン学派」
この計画を正当化し、ドイツ国防軍の名誉を守る??
この計画は文書で残っていない!  空襲で焼かれたと!!
がワシントンに残っていた??
ここから神話の崩壊が始まる!!
作戦に合わせてまわりを考える!
◆ オランダ、ベルギーの侵略に無頓着だった
◆ 東部戦線を過小評価していた

「マーチン・フォン・クレフェルト 補給戦」
これで夢が完全になくなった!!
補給を考えていない! 
「奮励努力」
日本と変わらない???
結局、小モルトケは1905年の案を、
1914年の情勢に合わせた??

無能と言われているが、そうではないと!!
むしろ積極的だったと!!

そもそも1905年に残っていた覚え書きは何なのか??
作戦計画なのか??
予算獲得の手段なのか??
シュリーフェン計画は無かった???
これには慎重に対応すべきと!!

責任者は終わってみれば好きなことを言う!
日本も真珠湾攻撃を 「俺は反対だった!」
「長期不敗の体制」 机上の空論か???
ドイツ国防軍の神話は、神話ではないと!!!


〇 出来すぎた伝説  奉天からタンネンベルグへ
タンネンベルグの撃滅戦は有名である!
ドイツの首席参謀マックス・ホフマンの証言がある!
日露戦争で観戦武官として日本軍にいた!
ロシアの将軍の不仲を知っている!
この将軍二人がタンネンベルグの司令官である!
助けに来なかったので包囲撃滅戦は成功した!
奉天駅で両者が会合した話はウソである!
ここできわめて辛辣なやり取りがあった???
しかし何故このような話が流布されるのか???
真実の数だけ伝説がある!!
にしても証言は当てにならない!!!
チャーチルのコベントリー見殺しは?????


〇 マンシュタインの師ロセベルク
フリードリッヒ・フォン・ロスベルク!!
マンシュタインの師と言う!
マンシュタイン自身、言及はしていない!
「半神」
参謀将校である!!
「防御線の獅子」と呼ばれる!!
1914年 46歳で戦争が始まる!
防御の考え方?
◆ 何が何でも死守する! 砲兵の餌食である!
◆ 前線は哨戒程度で、第二線、第三線で反撃する!
いわゆる「弾性防御」である!
1916年 マンシュタインが兵站参謀に命じられる!
影響下にあるのは、モーゼル元帥もである!!
1942年に亡くなり、国葬になる!
名声は限られた分野でよみがえっている………


〇 ゼークトVSラインハルト  ドイツ軍の運命を決めた抗争
どこにでも派閥はある!!
ゼークトが勝利を収めるが、負けていれば国防軍の性格が変わっていた?
生粋のユンカーである!!
第一次世界大戦ではトルコに派遣される!
ヴァルター・ラインハルトはシュッツガルトに生まれた!
有能である!

◆ ゼークト
機動戦重視の、少数精鋭主義という!
諸兵科協同戦を重視する!
航空兵力にも注目していた!

◆ ラインハルト
「国民共同体」
火力戦重視である! 大衆軍重視である!

路線争いはゼークトが勝つ!!
もしラインハルトが勝っていれば、ドイツは短期戦に成功せず、
大兵力がポーランド、英仏相手に血みどろの消耗戦を繰り返していた??


〇 コラム ① 史上最大の偽札行使「ベルンハルト」作戦とは
昔読んだ本がある! 偽札である!
要は国家が相手の国を混乱させるものである!
金がかかる???
個人でやるものでは無い!
紙、すかし、インク、原板がいる!
イギリスは、紙に透かしを工夫している!
これらを突破しなければならない!
成功するが、ナチの縄張り争いがあり実りは少なかった!
戦後、湖に沈められて観光客が来る!!
いまだに沈んでいると思われている???


〇 コラム ② 独ソ不可侵条約はいかにドイツを利したか
ドイツは日本にソ連のけん制をさせたいが、日本は乗って来ない!
独ソ不可侵条約である! これで英仏をけん制する!
が、ポーランド分割で期待は裏切られる!!
しかし独ソ戦まで、仮装巡洋艦の保護、戦略物資の供給と続いた………


第二章 総統と国防軍
〇 英独海軍協定  海軍協定で勝利を収めたのは誰か?
第一次世界大戦に負けてドイツは軍を制限される!
レーダー提督はこの中でヒトラーとも戦う!
1933年 レーダーはヒトラーと会見する!
1934年 フランス海軍に対抗出来る艦隊を確保したい!
1949年までに、戦艦8隻、空母3隻、巡洋艦18隻、駆逐艦48隻、
潜水艦72隻の艦隊を作る!
夢か???

イギリスとの海軍軍縮交渉!
イギリスの35%に限定する!
それを守るなら潜水艦は100%認める!
デーニッツはチャンスを見逃さない!!
戦艦5隻、空母2隻、重巡5隻、軽巡11隻、駆逐艦64隻を建造出来る!!
ドイツ側に有利である!
◆ ドイツの再軍備に合法性を得た
◆ 国際孤立から脱出出来た
◆ フランス海軍とパリティを得る

1939年 レーダーは言う!
「イギリスより劣り、全力を投入しても、名誉ある死に方を示せるだけだと」
この条約の勝者は、ヒトラー!!!


〇 「ヒトラーの戦争」か?
「プログラム」学派!
ヒトラー中心である!
第一次世界大戦の二面作戦の失敗は出来ない!
ドイツの世界制覇は段階的に行わなければならない!
◆ 海外植民地を断念し、イギリスを同盟国、中立にする
◆ オーストリア、チェコスロヴァキア、フランスを占領する
◆ ソ連攻撃である 東方帝国を作る

実際に成功する!
◆ オーストリア併合
◆ チェコスロヴァキア解体
◆ 独ソ不可侵条約
◆ ポーランド分割で、英仏と戦争になる
◆ バルバロッサ作戦
プログラムは狂い、元に戻らない!!

そうではなく危機克服のために戦争する!
国民も豊かな生活にあこがれている!
結局「ヒトラーの戦争」である!
が国民も望んだと!!

ゲシュタポが威力を発揮できたのは?
人員も少ないデスクワークが主体である!

国民の「自主的」な通報、密告のネットワークがあった!
要は、国民もヒトラーを望んだと!!


〇 コラム ③ Uボートの活躍と連合軍の反撃は?
緒戦はともかく、損害はうなぎのぼりである!
ポール・ケネディによれば1943年末には制圧されたと!!
◆ レーダー
◆ 長距離哨戒機
◆ 護衛空母
◆ 改良された爆雷
◆ 強力なサーチライト

暗号の解読もある!
やはり潜水艦だけでは無理だった!!!


〇 コラム ④ 英本土上空の制空権を取れなかったのはなぜか
ヒトラーが爆撃を空軍施設から都市に変更した!
ドイツ戦闘機の航続距離の短さ、双発爆撃機の貧弱な武装と爆弾搭載量!
これから考えると、そのまま空軍施設への攻撃を続けても、制空権は取れない??
ヒトラーも徹底的にやる気はなかった???

 

灰緑色の戦史 ドイツ国防軍の興亡 ①・大木毅

 

2023年3月10日 (金)

本・灰緑色の戦史 ドイツ国防軍の興亡 ③(2017/4)・大木毅

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第Ⅲ部 鋼鉄軍の黄昏 1943~1945年
第五章 ビヒモス陸に退く
〇 シチリア撤退戦  シチリア1943年
北アフリカの勝利から、シチリア島に連合軍は向かう!
パレルモを奪われる!
パットンとモントゴメリーの対立もある!
イタリアは無条件降伏する!
独伊の仲で戦闘が起こる!!

ここにスターニングラードへ一番乗りしたフーベ中将が派遣される!
ケッセルリングに可能な限り兵員と資材を救うことを命じられる!
「課程1a」 暗号名である!
狭い海峡である!
ドイツは柔軟に対応して撤退を成功させる!
海軍に空軍は???
手出しできなかった???
シチリア守備隊の壊滅で終わるはずが、
ドイツ6万、イタリア7万5000が退却する!
イタリア防衛の戦力である!!
フーベは幸運も持ち合わせたと!!!


〇 海峡の牙  栄光なきドイツ水雷戦隊
1939年 レーダー元帥!
「イギリスより数も戦力劣り、全力を投入しても、名誉ある死に方を示せるだけであろう」
戦争は1944年以降だと、ヒトラーに保障されている!!
それでも戦争に突入し、戦艦の活躍、Uボートでの活躍もある!
戦力不足の海軍は、水雷艇で戦う!!
1943年 コーラウフ少佐は水雷艇5隻で夜間雷撃する!
イギリスは軽巡1隻、駆逐艦6隻!
これに勝利する!!

半年後、第5水雷隊がノルウェー駆逐艦を撃沈する!

ノルマンディー上陸戦で、第8駆逐艦司令は出撃する!!
駆逐艦3隻、水雷艇1隻である!
連合軍の8隻の駆逐艦と戦う!
ドイツ軍人魂か??
最後まで戦い、全滅する!!
名誉ある死に方を示せる!!!
実際にその通りになった!!!


〇 ドイツ軍のいちばん長い日  1944年6月6日
連合軍の上陸地点は???
当初はパ=ド=カレーが有力であった!
別の可能性が出てきた?
ノルマンディーである!
ヒトラーとヨードルが疑う!
ロンメルがフランスに来ると別の対立が起こる!
装甲部隊の配置は海岸か? 内陸か??
◆ 上陸を阻止するのか??
ロンメル、ヒトラー、国防軍総帥幕僚軍
◆ 上陸させて叩くのか?
ルントシュテット、西方総軍、グデ―リアン
ドイツは二線級の兵である!!
質もバラバラである!

6月5日 悪天候でドイツは上陸は無いと考える!
が上陸が始まる!
秋の歌 レジスタンスへの合言葉である!
空挺部隊は風に流され分散し、逆にドイツ軍を惑わす!

上陸が始まるが、まだカレーが捨て切れない!
オハマは一時上陸を諦めかける………
ロンメルは戦場に戻る!
ヒトラーは朝寝坊である!
全てが後手に回る!
もっとも脆弱なである1日に、決定打を与えられなかった?


〇 コラム ⑧ 原爆製造に後れを取ったのはなぜか
ヒトラーのユダヤ人への偏見がある!
原爆製造の科学者は、ユダヤ人が多い!
原爆はユダヤ的なものと見なした!
ユダヤ人を憎んだ時から遅れている!!
それより、V兵器開発に力を入れた!
連合軍もノルウェーの重水工場を破壊する!

「映画・テレマークの要塞」
「テレビドラマ・ヘビー・ウォーター・ウォー」
そう言う映画にドラマがあった!!!


第六章 狼たちの落日
〇 ヤーボの神話
戦闘爆撃機!
連合軍はロケットに多数の機銃掃射!
恐ろしい!!
まず打撃効果は少なかった???
8月7日~10日の間の戦果がある??
イギリス 140両の戦車を破壊、損傷を与える
アメリカ 112両
実際は46両で、航空機による損傷は9両????

なぜこのような神話が広がったのか??
1 高級軍人が広めた
2 東部戦線出身者で、効果を高めらずにいられなかった
3 現場ではドイツ空軍さえ活躍しておればと言う感情が言わせた!

移動中の部隊への航空攻撃も効果がない?
ではどう言う効果があったのか???
「航空阻止」
1 輸送路、線路、橋や集積所を狙った
2 砲兵陣地
3 燃料集積地

敵を攻撃するより、移動を妨げ時間を稼いだ!
インフラを破壊する!
気になる記述! パンター1両に7立方メ―トルの燃料が必要!
全長 8.66 m
車体長 6.87 m
全幅 3.27 m
全高 2.85 m
それにしては燃料タンクが大き過ぎないのか???

重爆撃機の戦術使用も効果はすくなかった???


〇 第2VS第2  名門師団セルの死闘
◆ ドイツ第2装甲師団! 名門???
1935年 創設され初代師団長はグデ―リアン将軍!
1938年 ウィーンに移動する!
以降電撃戦のあらゆる場面に参加する!
クルクスの戦車戦にも参加!
1944年 フランスに移動し、ノルマンディー上陸戦で壊滅する!
再建され、歴戦の戦車指揮官、ラウヘルト大佐が指揮する!
ヘスラ―大佐のモデル?? ではなさそうである!!

◆ アメリカ第2機甲軍! 「手に負えないやつ」 
1940年 ジョージア州で設立される!
演習を繰り返す!
1942年 北アフリカに派遣される!
ノルマンディー上陸、ベルギー、オランダ進撃に参加する!

バルジ大作戦で両者は激突する!!
第2機甲師団は、建前で中戦車252両、兵員1万4000!
ちょっと勝てない!!
結果は第2装甲軍の完敗である!
一方的である! 完敗の理由は??
1 航空兵力の差で、ドイツは軌道を阻害された
2 披露しきっていた時に襲われた
3 優れた通信システム、豊富な装備弾薬のアメリカ砲兵に対抗出来なかった


〇 王虎枯れ野を疾る  第503重戦車大隊ハンガリー戦記
第503重戦車大隊は、マニアの中では有名か??
砲塔がヘンシェル砲塔、ポルシェ砲塔がある!
2両に、ティーガーⅡ45両がやってくる!!
ケーニヒスティーガー47両である!
1944年 ハンガリーに向かう!
この時期、ハンガリーはソ連と講和の道を探っている!

ソ連との交戦になる!
これに圧勝しているようだ!!
スターリン戦車とも対決する!
王虎は無敵か??
ハンガリーを転戦し、スロヴァキアで終戦を迎える!
第503重戦車大隊  503を使う!!
ナチスの寧相は使わなかったようだ!


〇 ゼーロフの「古典的勝利」  ドイツ陸軍最後の勝利
1945年 ソ連がモスクワに迫る!
スターリンは慎重になる!
1920年 スターリンはポーランドに敗退させられている!
その記憶がある!!
ドイツは、ゴットハルト・ハインリーチ上級大将である!

     ドイツ   ソ連
兵員   129,151   908,500
戦車   512     3,155
砲    1,602    17,482

ドイツは縦深陣地を築造する!
三層である!!
ジューコフはここで勝負をつける!
ベルリンではない!!
圧倒的兵力差である!!
ジューコフは過大な攻撃をかける!
夜間爆撃 砲弾は1,236,000発!!
これだけ撃ち込んでも反撃される!
要は目標となるところから兵を退避させて、攻撃前に戻す!!
これにより、戦車を投入する!!
10キロの正面に1,000両である!!
それだけつぎ込むと、身動きが取れない!
361両の戦車が撃破される!!
勝利は一瞬の輝きか???
スターリンは悪の指導者か??
将軍を競わしている!! 分割統治??
ベルリンへいかなる犠牲を払っても行かなければならない!!


〇 コラム ⑨ 連合軍に降伏したドイツ軍捕虜100万人の処遇は
シベリア送りのドイツ兵は日本兵と同じで虐待された??
自国の食料が無いのに、捕虜に食べさせれるかと!!
それに比べると、連合軍の扱いは???
ところが日韓関係のウソツキと同じで100万の捕虜を虐殺したと!
死体は何処にある? 知らん!!!
カティンの森の虐殺は、埋めた死体が発見されて分かった!!
何処にでもこう言うジャーナリストはいる!!
それがベストセラーになる!!
南京の30万と言われる人間の死体は???
アウシュヴィッツは無かった??
こう言う新設には注意である!!
日本もある!!
これが「本能寺の変の真実だ」
ロクな本ではないのと同じか!!!


あとがき
ドイツ国防軍の歴史である!
雑誌などに発表したものをまとめている!
著者の本は下記の作品を読んでいる!!
大変楽しい!! 続いて読んでいきたい…………

◆ 戦車将軍グデーリアン 「電撃戦」を演出した男
◆ ドイツ軍攻防史 マルヌ会戦から第三帝国の崩壊まで
◆ 帝国軍人 公文書、私文書、オーラルヒストリーからみる
◆ 独ソ戦 絶滅戦争の惨禍
◆ 「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨
◆ ドイツ軍事史 その虚像と実像
◆ 第二次大戦の「分岐点」


主要参考文献

索引


灰緑色の戦史 ドイツ国防軍の興亡 ③(2017/4)・大木毅

 

2023年3月 9日 (木)

本・灰緑色の戦史 ドイツ国防軍の興亡 ②(2017/4)・大木毅

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第Ⅱ部 巨大なる戦場へ 1940~1944年
第一章 閃く稲妻ー電撃戦の時代
〇 マリアンヌが稲妻に打たれるとき  フランス1940
1940年 フランスである!!
第一次世界大戦後、機動防御か、陣地防御か???
フランスは第一次世界大戦の損害から陣地防御を選択する!
マジノ線である!!
このマジノ線で防御し、それにより余った兵力で攻勢に出る!
ところが、マジノ線に隠れて、安全な戦をする!
大モルトケが言う??
「作戦を立てた通りに進むと考えるのは、素人である」
フランスはそうは考えなかった!!

◆ 1936年 ラインラント進駐 ここで軍を出していればと………
◆ 1938年 ミュンヘン協定 チェコ解体
◆ 1939年 独ソ不可侵条約でポーランドに侵攻されて宣戦布告になる!
この時期にもフランスが積極的に行動すれば………
1939年から1940年にかけての「座り込み戦争」である!
ドイツの作戦は、シュリーフェン計画のやり直しか??
ヒトラーは気に入らずに、マンシュタインのアルデンヌの森突破作戦を取る!
別の本であるが、マンシュタインがグデ―リアンに出来るかどうか確認している!
「鎌の一撃」である!!
これに成功するが、フランスは第一次世界大戦から抜け切っていない!
ムーズ川も強行突破である! 砲兵の到着を待たない!!
空飛ぶ砲兵が活躍する!
フランスはドイツより空軍は優勢ながら、温存を図った!
ドイツの作戦名「黄号」 「黄色の場合」
フランスは戦力的はドイツに劣っていない!
フランスは同じペースで戦っている??
フランスは予備軍も無い!!
ドイツは「赤号」作戦を発動する!

マリアンヌは力によって倒されていない!
稲妻に打たれて全身がマヒし、その場に崩れ落ちたと!


〇 地球の頂上の戦い  銀狐作戦1941
リデル・ハートが書いていた!
ヒトラーお気に入りの二人の将軍!
ロンメルと、ディートル!!
片や太陽、片や雪原である!!
そう言うことでデイートルの名前は知っていた!

フィンランドである!
フィンランドはソ連に善戦している!!
攻め込んだソ連軍を撃退した!!
それを見たヒトラーはソ連が弱いと誤解した!!

「青狐」作戦
「白狐」作戦
「北極狐」作戦
読んでいて思うが、1941年のドイツ軍とは思えない!
フィンランドの森、湖沼で戦う訓練を受けたフィンランド軍は、
ドイツ軍よりこの地では精鋭である!


〇 狐は本当に賢かったか?  エルヴィン・ロンメル小考
ロンメルの将才は???
絶えず疑問視されている???
ロンメルの経歴は???
◆ フォンが付いていないので貴族ではない
◆ ヴェルテンベルグの生まれでユンカーではない
◆ 軍人の家系ではない
◆ 幼年学校を出ていない
つまり軍隊内でも不利である!
元帥大将のエリ-トコースではない!

フリードリッヒ大王
「将軍たるもの勇敢であるだけでは足らぬ、幸運を持っていなければ」
ロンメルは戦場の指揮官である! 実績を上げる!!
ルントシュテットが言う!
「せいぜい優秀な師団長と言うところで、それ以上ではない」
「歩兵は攻撃する」がヒトラーの目にとまる!
装甲師団の指揮を要求するが、人事局は反対する!
歩兵将校であり戦車のことは知らないと!
がヒトラーには誰も逆らえない!!
1940年、危機に際し88mm高射砲を水平に撃ち逃れる?
これをロンメルの創意工夫と言うが、先例がある!
よく分から無いが、ロンメル自身が自慢したらともかく、
そうでなければ問題視する必要はないのでは??

1941年 アフリカ軍司令官として北アフリカで攻勢に出る!
しかしここでは対ソ戦の最中に、イギリス軍がちょっかいを出さないようにする!
けん制である!! 主戦場は東部戦線である!! 
余計なことをするなと??
ロンメルの作戦計画はそれなりに評価出来る!
があくまで北アフリカで、全体から見れば兵力が不足する!
これを分かっていないと!!
フランツ・ハルダーは補給を考えないロンメルを評価しない!

「マーチン・フォン・クレフェルト 補給戦」
ロンメルはイタリアが補給出来なかったので負けた??
そうではなく、港から補給するトラックが足らなかった??
港も限定されていたと!!
つまりけん制に徹すればよかったと???
アフリカに取られた戦力を東部に回した方が良かった????

ノルマンディーの対応は??
水際での連合国軍撃滅か?
内陸での遭遇戦か???
ロンメルは連合軍の空からの攻撃を知っている!
一旦上陸させたら、戦えるものでは無い!!
ヒトラー暗殺に連座する! それでよかったのか??
山本五十六と同じで、死に場所を得た?????

孫子言う!!
「将とは智、信、仁、勇、巌なり」
ここでピーターの法則がある!
有能な人間が昇進していくうちに無能になる??
会社でもよくある!
あの人は課長の時は良かったのに?????
ロンメルは??
◆ 智 軍団長としては優秀であるが、軍司令官としては・
◆ 信 部下から支持されている
◆ 仁 仝上
◆ 勇 あり過ぎる
◆ 巌 敬愛されると同時に恐れられていた

きついようであるが、北アフリカ戦線は最終的には枢軸軍が負ける!!


〇 コラム ⑤ 電撃戦成功の要因は
電撃戦は、敵国を外交的に孤立させる!
攻撃は相手の指揮系統である!
ドイツは短期決戦にこだわる!

しかしソ連はそうではない!
外交的に孤立していない!
近代化が進んでいなかったので、指揮系統が断絶しても戦えた!
ソ連は総力戦可能だった………
ドイツはそうではなかった…………


〇 コラム ⑥ ヒトラーはなぜダンケルク撤退を許したか
ダンケルク撤退は成功した!
後日の反撃の戦力である! 30万人???
何故攻撃を停止したのか??
戦術的理由は??
◆ ゲーリングの空軍のみで撃破
◆ ルントシュテットが停止した
◆ ヒトラーも装甲軍を温存したかった

伺った見方???
◆ イギリスとの講和のために停止した
◆ 捕虜を取りたくなかった? 食べさせるのが惜しい??

いずれにしろ分からないと!!


第二章 ロシアのフォン・マンシュタイン
〇 クリミアの機動攻囲  セヴァストポリ攻略戦
1941年9月16日 ショーベルト将軍が事故で亡くなる!
新司令官はマンシュタインである!!
ドイツ最高の軍人と言う!!
ここはロストフとクリミヤの目標がある!
優先順位を決める!
クルミアのゼヴァストポリ要塞攻略を優先する!
ロストフは抑えで、兵力をクリミヤに集中する!
ゼヴァストポリ要塞攻略が始まる!
黒海艦隊から21,000名がゼヴァストポリ要塞に入る!
ここで抗命がある! 軍人もやるときはやる!!
「兵力」を正面から撃破するのではなく、
指揮統制システムを混乱させ「戦闘力」を奪い勝っていた?

スターリンの攻勢がある!
これを撃退する!  「雁猟」作戦!
次に「蝶鮫漁」である!
2度セヴァストポリ攻略に失敗している!!
1300門の砲を集める!
巨砲もある!!
マンシュタインは引かない!!
敵が来ないと思っているところから攻撃する!
攻撃続行である! ついに落とす!!


〇 誇張された勝利
「城塞」 クルクスの戦いである!!
スターニングラードで負ける!
マンシュタインも救出に行きながら失敗する!
この時期は、ドイツも戦略攻勢を実施できない!
「後手からの一撃」
ソ連軍をドニエプルまで進ませ、伸び切ったところを叩く!
しかし実行出来ずに、クルクスに目を付ける!
ただしヒトラー単独ではない!
将軍たちも賛成したと!!
これは早いほうが良いと!!

しかし作戦発動は遅れる!!
この兵力は??
ソ連 1,426,352
ドイツ 518,000
これに戦車に航空機、パルチザンが加わる!!
勝負にならない!
その他の戦線も同じである!!
「ヒュドラ」 マンシュタインが例える!
ソ連のことである!! 兵は増強されている!!
この時は、ドイツはパンターにティーゲルを投入している!
これにT34が歯が立たない!!
おかげでⅢ号、Ⅳ号戦車を見ても恐怖をきたす!
ドイツは順調か???
ソ連は手持ちの戦車部隊を投入する!

ここは独ソで捏造している!
ソ連は戦車戦で勝ったと??
ドイツはヒトラーのせいにする??
連合軍のシチリア上陸がある!!
これで作戦が中止になった!!
マンシュタインはあくまで戦えば勝利出来たと!!
ヒトラーはイタリアのことも考えなければならない!
戦線を広げ過ぎた????
局地的な勝利は得られても、決定的勝利にはならない!
勝って和平も人種戦争であるから無理である!!!


〇 ジークフリートの背中
クルクスの戦い以降、ロシアは主導権を握る!
ソ連は兵力を独ソ戦に集中出来る!!
ドイツは他戦線に必要である!!
細かな作戦が多い!
そのたびに火消しに走る!!
マンシュタイン???
ドイツも開戦当初のドイツ軍ではない!
逆にソ連軍は鍛えられている!
この時期はソ連も損害が多い!

マンシュタインはヒトラーに言う!!
南方軍集団の自由裁量権か、解任かを求める!!
脅しか?? 自分より優秀な軍人がいるのかと???

「ルミャンツェフ」作戦!
1,144,000の兵、2800両の戦車、12,866門の砲、ロケット砲767門!
これでは勝てないと!!

ハリコフでは流石ドイツ軍だと!!
逆に包囲するが、兵力不足で歩撃滅が出来ない!!

ヒトラーは言う!
「将軍たちは軍事的な理由と、退却しか考えない!
経済的理由については考えないのだ」
信用出来るのか分からないが、ツァィツラーが資源で退却を拒まれる!
シュペーアに聞くと影響ないと! それをヒトラーに言う!
シュペーアと直接話することを禁止される????
あり得そうな話であるが…………

ハリコフは奪われる!
ソ連に相当な損害を与えているが、ドイツの消耗している!
損得から言うとドイツが補給が続かない!!

ジークフリードは、退治した悪魔の血を浴びて不死身になった!
菩提樹の葉が背中に張り付いてそこだけ不死身でない!!
背中があらわになった時、ドイツは終わるのか???


〇 ドニエプルへの撤退
ソ連はマンシュタイン攻勢用の戦力がある??
兵2,633,000人、戦車2400両、砲51,200門、航空機2,850機!!!
これではドニエプルまでの撤退で消耗する!!
が、スターリンは慎重である!
直ぐには許可しない?? しておけばどうなっていたか??

「東方防壁」 そんなものはない!!
各方面でソ連は攻勢をかける!
マンシュタインは耐え切れない???
1943年9月8日 ヒトラーは南方軍司令部を訪れて会見する!
退却は許可されない!!
ついに退却する!
退却し700キロにわたり再展開する!
387ヶ所の野戦病院から20万の傷病兵と救護要員も後送する!
自発的に同行するウクライナ人もいる!
ドイツ系の民間人37万5000!

ドイツは焦土作戦を実施する!!
それでもソ連の一部は既に渡河している!
このチャンスにソ連は、ブクリン空挺作戦を発動する!
約450機使用する!!
結局失敗する……… スターリンの秘密主義が原因か??
ドイツ兵は守ってくれる陣地があると期待したが…………
そんなものはない!!!!!


〇 マンシュタイン最後の栄光  第1装甲軍奇跡の脱出
1944年 ドイツは「春の泥寧」を待つ!
この間はソ連も動けない???
がこの時期になると、アメリカ製のトラックが多量にある!

マンシュタインVSヒトラー 死守、死守
ソ連の攻勢が始まり、マンシュタインは撤退の許可を求める!
ヒトラーを会談する!
20万人の命がかかっている!!
撤退が認められる!

傷病兵と救護要員、ウクライナ人、ドイツ系の民間人はどうなっているのか??
マンシュタインは、「白鳥の歌」を聞く!!
解任される…………
4000人の新兵が包囲されて、53人しか助からなかった………


〇 コラム ⑦ なぜ対ソ侵攻に失敗したのか
ヒトラーは人種戦争を仕掛ける???
もっとも有名なユーゴスラビアで1ヶ月、開始が遅れた!
これがなかったら冬将軍到来前にモスクワ攻略が出来ていた??
そんなことは無い!!
春の泥寧「ラスプーチツァ」もある!
アメリカはトラックも援助している!
ソ連は「ラスプーチツァ」の時期も攻勢に出れる!
「マーチン・フォン・クレフェルト 補給戦」
これにもドイツの補給が問題だと!
劣等人種の絶滅の為の戦争に、他民族を使えない!!
失敗は運命付けられていた???

 

本・灰緑色の戦史 ドイツ国防軍の興亡 ②(2017/4)・大木毅

 

 

2023年3月 8日 (水)

本・灰緑色の戦史 ドイツ国防軍の興亡 ①(2017/4)・大木毅

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戦略の要諦! 用兵の極意! 作戦の成否!
シュリーフェン計画、電撃戦から、最後の勝利「ゼーロフ高地の戦い」まで、
その「勝利」と「失敗」の本質から学ぶ。
独自の視点、最新の研究、ドイツ連邦軍事文書館などの第一次史料の渉猟からつむがれる
「灰緑色」の軍隊、ドイツ国防軍の戦史!


大木毅の本を読むようになって、証言が信じられなくなった!
保阪正康の本にもそう言うところがあった!
ドイツ国防軍の優秀さ?
ヒトラーがいなければ勝っていた???
夢が無くなり続けている………
いちばんのショックは、パウル・カレルである!
リデル・ハートもええ加減なのか???
特にパウル・カレルは会社の先輩が絶賛していた………
それに武装SS!! ラインハルト・ゲーレンである!!
今から思うと腹が立つが!
内容は下記の通りである!! ① ② ③と分けて紹介する!!


序   ドイツ国防軍にまつわる「神話」の解体
第Ⅰ部 国防軍ーその前史と誕生 第一次大戦 1939年
第Ⅱ部 巨大なる戦場へ 1940~1944年
第Ⅲ部 鋼鉄軍の黄昏 1943~1945年
あとがき

主要参考文献
索引


序   ドイツ国防軍にまつわる「神話」の解体
ドイツ国防軍の戦争指導は終始正しい???
ドイツ軍は無敵である!
間違いはヒトラーだと!!
しかし神話は崩れている!!
◆ パウル・カレル、グデ―リアン将軍、マンシュタイン元帥らの回想録
◆ フランツ・ハルダーの証言
ことごとく覆されている!

◆ ダンケルクの戦闘停止はルントシュテットが関与している!
◆ モスクワ攻略は平坦面から失敗を運命付けられていた?
◆ スターニングラード以降も勝利を掴み和平の道はあった?
◆ 大モルトケも戦略ではなく、戦術勝利の積み重ねで勝利を掴む????


第Ⅰ部 国防軍ーその前史と誕生 第一次大戦 1939年
第一章 軍事思想の相克
〇 シュリーフェン計画と言う神話  その虚像と神話
この計画は、ハンニバルのカナンの森の戦いが原点か?
史上まれにみる包囲撃滅戦である!!
それにシュリーフェンはヒントを得た!

「渡部昇一・ドイツ参謀本部」
リデル・ハートもやりそこないの形で始まったと!
それでもあわや勝利を収めそうになった????
そう言うイメージがある!!
小モルトケが計画を変更したために失敗したと!

そもそもはドイツが二面作戦が出来ない前提で始まった!
まずフランスを叩き、ロシアに対する!!
その為には7/8の軍を西方戦線の右翼に配置する!!

「シュリーフェン学派」
この計画を正当化し、ドイツ国防軍の名誉を守る??
この計画は文書で残っていない!  空襲で焼かれたと!!
がワシントンに残っていた??
ここから神話の崩壊が始まる!!
作戦に合わせてまわりを考える!
◆ オランダ、ベルギーの侵略に無頓着だった
◆ 東部戦線を過小評価していた

「マーチン・フォン・クレフェルト 補給戦」
これで夢が完全になくなった!!
補給を考えていない! 
「奮励努力」
日本と変わらない???
結局、小モルトケは1905年の案を、1914年の情勢に合わせた??
無能と言われているが、そうではないと!!
むしろ積極的だったと!!

そもそも1905年に残っていた覚え書きは何なのか??
作戦計画なのか??
予算獲得の手段なのか??
シュリーフェン計画は無かった???
これには慎重に対応すべきと!!

責任者は終わってみれば好きなことを言う!
日本も真珠湾攻撃を 「俺は反対だった!」
「長期不敗の体制」 机上の空論か???
ドイツ国防軍の神話は、神話ではないと!!!


〇 出来すぎた伝説  奉天からタンネンベルグへ
タンネンベルグの撃滅戦は有名である!
ドイツの首席参謀マックス・ホフマンの証言がある!
日露戦争で観戦武官として日本軍にいた!
ロシアの将軍の不仲を知っている!
この将軍二人がタンネンベルグの司令官である!
助けに来なかったので包囲撃滅戦は成功した!
奉天駅で両者が会合した話はウソである!
ここできわめて辛辣なやり取りがあった???
しかし何故このような話が流布されるのか???
真実の数だけ伝説がある!!
にしても証言は当てにならない!!!
チャーチルのコベントリー見殺しは?????


〇 マンシュタインの師ロセベルク
フリードリッヒ・フォン・ロスベルク!!
マンシュタインの師と言う!
マンシュタイン自身、言及はしていない!
「半神」
参謀将校である!!
「防御線の獅子」と呼ばれる!!
1914年 46歳で戦争が始まる!
防御の考え方?
◆ 何が何でも死守する! 砲兵の餌食である!
◆ 前線は哨戒程度で、第二線、第三線で反撃する!
いわゆる「弾性防御」である!
1916年 マンシュタインが兵站参謀に命じられる!
影響下にあるのは、モーゼル元帥もである!!
1942年に亡くなり、国葬になる!
名声は限られた分野でよみがえっている………


〇 ゼークトVSラインハルト  ドイツ軍の運命を決めた抗争
どこにでも派閥はある!!
ゼークトが勝利を収めるが、負けていれば国防軍の性格が変わっていた?
生粋のユンカーである!!
第一次世界大戦ではトルコに派遣される!
ヴァルター・ラインハルトはシュッツガルトに生まれた!
有能である!

◆ ゼークト
機動戦重視の、少数精鋭主義という!
諸兵科協同戦を重視する!
航空兵力にも注目していた!

◆ ラインハルト
「国民共同体」
火力戦重視である! 大衆軍重視である!

路線争いはゼークトが勝つ!!
もしラインハルトが勝っていれば、ドイツは短期戦に成功せず、
大兵力がポーランド、英仏相手に血みどろの消耗戦を繰り返していた??


〇 コラム ① 史上最大の偽札行使「ベルンハルト」作戦とは
昔読んだ本がある! 偽札である!
要は国家が相手の国を混乱させるものである!
金がかかる???
個人でやるものでは無い!
紙、すかし、インク、原板がいる!
イギリスは、紙に透かしを工夫している!
これらを突破しなければならない!
成功するが、ナチの縄張り争いがあり実りは少なかった!
戦後、湖に沈められて観光客が来る!!
いまだに沈んでいると思われている???


〇 コラム ② 独ソ不可侵条約はいかにドイツを利したか
ドイツは日本にソ連のけん制をさせたいが、日本は乗って来ない!
独ソ不可侵条約である! これで英仏をけん制する!
が、ポーランド分割で期待は裏切られる!!
しかし独ソ戦まで、仮装巡洋艦の保護、戦略物資の供給と続いた………


第二章 総統と国防軍
〇 英独海軍協定  海軍協定で勝利を収めたのは誰か?
第一次世界大戦に負けてドイツは軍を制限される!
レーダー提督はこの中でヒトラーとも戦う!
1933年 レーダーはヒトラーと会見する!
1934年 フランス海軍に対抗出来る艦隊を確保したい!
1949年までに、戦艦8隻、空母3隻、巡洋艦18隻、駆逐艦48隻、
潜水艦72隻の艦隊を作る!
夢か???

イギリスとの海軍軍縮交渉!
イギリスの35%に限定する!
それを守るなら潜水艦は100%認める!
デーニッツはチャンスを見逃さない!!
戦艦5隻、空母2隻、重巡5隻、軽巡11隻、駆逐艦64隻を建造出来る!!
ドイツ側に有利である!
◆ ドイツの再軍備に合法性を得た
◆ 国際孤立から脱出出来た
◆ フランス海軍とパリティを得る

1939年 レーダーは言う!
「イギリスより劣り、全力を投入しても、名誉ある死に方を示せるだけだと」
この条約の勝者は、ヒトラー!!!


〇 「ヒトラーの戦争」か?
「プログラム」学派!
ヒトラー中心である!
第一次世界大戦の二面作戦の失敗は出来ない!
ドイツの世界制覇は段階的に行わなければならない!
◆ 海外植民地を断念し、イギリスを同盟国、中立にする
◆ オーストリア、チェコスロヴァキア、フランスを占領する
◆ ソ連攻撃である 東方帝国を作る

実際に成功する!
◆ オーストリア併合
◆ チェコスロヴァキア解体
◆ 独ソ不可侵条約
◆ ポーランド分割で、英仏と戦争になる
◆ バルバロッサ作戦
プログラムは狂い、元に戻らない!!

そうではなく危機克服のために戦争する!
国民も豊かな生活にあこがれている!
結局「ヒトラーの戦争」である!
が国民も望んだと!!

ゲシュタポが威力を発揮できたのは?
人員も少ないデスクワークが主体である!

国民の「自主的」な通報、密告のネットワークがあった!
要は、国民もヒトラーを望んだと!!


〇 コラム ③ Uボートの活躍と連合軍の反撃は?
緒戦はともかく、損害はうなぎのぼりである!
ポール・ケネディによれば1943年末には制圧されたと!!
◆ レーダー
◆ 長距離哨戒機
◆ 護衛空母
◆ 改良された爆雷
◆ 強力なサーチライト

暗号の解読もある!
やはり潜水艦だけでは無理だった!!!


〇 コラム ④ 英本土上空の制空権を取れなかったのはなぜか
ヒトラーが爆撃を空軍施設から都市に変更した!
ドイツ戦闘機の航続距離の短さ、双発爆撃機の貧弱な武装と爆弾搭載量!
これから考えると、そのまま空軍施設への攻撃を続けても、制空権は取れない??
ヒトラーも徹底的にやる気はなかった???

 

灰緑色の戦史 ドイツ国防軍の興亡 ①・大木毅

 

2023年3月 7日 (火)

本・ドイツ軍攻防史 マルヌ会戦から第三帝国の崩壊まで ②(2020/4)・大木毅

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第3章 拡散する嵐 ソ連侵攻
第4章 薄暮の狼たち ドイツ国防軍の終焉
補 章 何を読むべきか? ドイツ軍事史基本文献案内
あとがき

主要参考文献
索引


第1章 拡散する嵐 ソ連侵攻
Ⅲ―1 高慢と誤算 バルバロッサ作戦の成立
対ソ戦争を決意したのはいつなのか??
◆ ミュンヘン一揆の時
◆ 1940年7月31日 総統と国防軍首脳の会報
◆ 1940年11月 モロトフのベルリン訪問時
◆ 1940年9月27日 1941年春までに、180個師団の装備を整える!
対ソ戦の準備か??
◆ 1940年12月18日 総統指令第21号??

国防軍の作戦計画立案に焦点を絞り、バルバロッサ作戦が、
なぜあのような形を取り、失敗に至ったかを解説する??

□ 高まる不安
ドイツは絶えず対ソ戦を考えている?
ポーランド分割で、国境を接する!
ヒトラーは、ソ連が中立を守る保証はないと!
自分がそうだからよく分かる!
対ソ戦の戦略を練る!
西方作戦中、フィンランドに侵攻している!
イギリス上陸が無くなっているが、ソ連が攻撃の誘惑にかられる可能性はある!
ドイツはhハルダーが防御政策と快速部隊のためのインフラを整備する!

□ 総統決定以前に戦争を覚悟していた
1940年6月28日、第18軍司令部を東部に移動させる!
ハルダ―は攻勢防御から、ソ連を打つべしではないかと考える1
計画を作る!
ソ連との戦争は、ドイツ本土だけでなく、ルーマニアの油田を占領された場合も考える!
ソ連が使えるのは50個ないし75個師団???
ドイツの必要なのは80個から100個師団と言う!
これが間違いの元だった………

ソ連がルーマニアを占領した場合には??
① ドイツ軍を展開させる
② ソ連に譲歩を強いる
③ 全面戦争 モスクワ侵攻??
ハルダ―は基本計画の確定にかかる!
総統の決意以前に対ソ戦を覚悟している!!

□ マルクス・プラン
ハルダ―の命でエーリヒ・マルクス少将が計画する!
結論は、9週間から17週間で対ソ戦は完遂する!
ソ連の過小評価? おのれの能力の過大評価??
ハルダ―は満足する! が楽観し過ぎると!!

□ ロスベルグ・プラン
OKHのマルクス・プランに対して、OKWもヨードル大将が問題点を出す!
ベルンハルト・フォン・ロスベルク中佐に命じる!
1940年9月15日 報告書「東部作戦研究」を出す!
第一の選択 ドイツ軍開進時に攻勢を仕掛ける まずあり得ない
第二の選択 南北を黒海とバルト海で支えて、国境付近の陣地を固守する
第三の選択 国土の奥深く退却し、補給路が伸び切ったところを反撃を加える

最悪は第三の選択である! 悪夢である!!
絶対に避けなければならない!! 正解である!!

□ 総統指令第21号
フリードリッヒ・パウルスが作戦案をまとめる!
いずれにしても早期に終わらせる!
モスクワを目指すのか?
後回しかどうかで、対立するが、ヒトラーに従う!
戦後はヒトラーだけが悪者であるが、そんなものでは無いと!

1940年12月18日 総統指令第21号
「ドイツ国防軍は対英戦終了以前の段階であっても、
 ソ連を速やかに打倒する準備を整えなければならない」
1941年1月31日 「バルバロッサ作戦開進訓令」
ソ連などは、鎧袖一触だと!!!
ミッドウェー海戦の日本軍より「勝利病にかかっていた」

〇 泥の海の攻防 モスクワ前面モジャイスクの戦い
1941年10月1日 「台風」モスクワ攻略作戦開始!
ドイツはモスクワか南方資源かで迷い、この時期のモスクワ攻撃になった!

□ ヴァジャマ=ブリャンスク二重包囲戦
ドイツの攻勢は、空軍の協力もある!
ヴァジャマ=ブリャンスク二重包囲戦より、モスクワ進撃が優先される!!

□ 累積する負のファクター
攻撃により軍は消耗し、補給が間に合わない!!
ドイツの投入時からの戦車の消耗!
第2装甲師団 904両が256両
第3装甲師団 707両が280両
第4装甲師団 626両が250両

10月6日~7日に最初の雪が降る!
「泥の季節」 意味は「道のない季節」
ソ連は撤退ではなく、増援をつぎ込み反撃する!
ドイツ軍首脳の楽観は間違いだった!!!

□ ジューコフ来たる
ノモンハンの勝者、ジューコフ元帥がモスクワ防衛に加わる!
日本の兵を褒めた! ただし高級将校は評価しなかった??
半藤一利が書いていたが、ドイツ兵の死体を見て、ドイツ国防軍への尊敬の念が薄れた?
ソ連軍は凍傷を恐れて靴は大きな靴を履く!
すき間を新聞紙で埋めて凍傷を防ぐようだ!
ドイツ兵はぴったりの靴を履いていたようだ?
ソ連は、モスクワの民兵、警察、内部人民委員部、士官候補生までつぎ込む!
人的資源の最後の一滴までも使う!!!

□ 前進する「帝国」師団
独ソ戦を、フラフラになった巨人の争いだと!
がパンチを繰り出しているのはドイツのようだ!
クルーゲ元帥とグデ―リアン将軍は対立している!
ドイツ兵は「フラー」
ソ連兵は「ウラー」
凄惨な戦いになる………

□ 重傷を負った師団長
モジャイスク周辺での激戦がある!
「帝国」師団長 ハウサー大将が負傷する!

□ ボロディノ戦の再現
泥将軍???
ナポレオンがロシア軍と対した古戦場ボロディノ
ソ連はドイツ軍を撃退する!

□ モジャイスク陥落
結局、モジャイスクは陥落するが、ドイツ軍に追撃能力はない!!


Ⅲ―3 モスクワの守護神 T-34とムツェンスクの戦い
□ 猛進するグデ―リアン
1941年9月30日 オリョールをを攻略する! 
スターリンは、レリュシェンコに食い止めよと命令する!

□ レリュシェンコ奔走する
グデ―リアン将軍の快進撃がある!
レリュシェンコは時間が無くなるが、
第4戦車旅団 ミハイル・イェフィモヴィッチ・カトゥコフである!!

□ 赤い戦車指揮官
カトゥコフは緒戦において敗戦の責任を取らされている!
が、能力があるので戦車旅団の士気を任される1
赤い戦車指揮官が誕生する!!

□ 壁に書かれた文字
ドイツ軍は補給戦が伸び切っている!
燃料不足である!
T34が投入される!
Ⅲ号にⅣ号戦車はT34に対抗出来ない!
88mm高射砲と10センチカノン砲がある!
ソ連はT34の勝利を最大限に利用する!
グデ―リアン将軍も褒める!!

第4戦車旅団のT34は、旧約聖書で言う「壁に書かれた文字」を、
ドイツに突き付けた???

□ 吼えるT-34
T34に対抗出来ない??
この状況下でもドイツは攻撃する!
ムツェンスクを占領しようとする!
グデ―リアン将軍は、
「わが方にあった機材の優秀性はなくなり、迅速に攻撃を成功させる見込みはなくなった」
「多くのT34が姿を現し味方の戦車に損害を与えた」

□ ムツェンスク陥落
ドイツ軍は強い!
ムツェンスクを攻撃し、カトゥコフは撤退する!!
ムツェンスクは陥落する!
カトゥコフをスターリンは評価する!!
表面的にはソ連の敗北だが、以降、質、量とも優勢になる!!


Ⅲ―4 運命の逆転 東部戦線のフォン・ルントシュテット
ルントシュテットは1941年9月29日、キエフ戦が終了した!
66万5千人を捕虜にする!
12月1日 南方軍集団総司令官の職を解かれる!

□ ドイツ陸軍の長老
リデル・ハートが絶賛している!
軍歴を見れば群を抜いているのか??
第一次世界大戦も経験している!!
ロシア戦線でも勝利を得ている!!

□ 老元帥の憂慮
しかしながらロシアの広大な土地を見れば、いかに勝っていても憂鬱になる!
攻撃も集中出来ない!!
ヒトラーから他部隊への援護も言われる!
冬の訪れを恐れる!
クリミア半島攻撃を命じられる!
マンシュタインが集めれる砲を集めて攻撃する!
「タタール壕」がある!
10mの深さの壕に、15mの壁がある!
攻撃は中止になる!!

□ 攻勢限界点を超えて
天候が全ての計画を台無しにする!!
ドイツ軍は限界に達していた!!
それでも驚異的な粘りで進撃する!
◆ 冬になれば道路は凍り、機動が可能になる
◆ 冬用装備はあるが、補給できない
限界であるが………

□ 東部戦線を去る老将
包囲される前に撤退は当然である!
しかしヒトラーに解任される………
エピソードがある!
ウマ―二でかってドイツ兵に付いていった娘のために、
母親の依頼受け連れ戻した!
その母娘が間舎を述べに来ている!!
贈り物も貰う!
この母娘たちはどうなったのか???
興味はある!


□ コラム③ ゲーレン異聞 白日のもとにさらされた影
メチャメチャ評価が高かった??
ソ連に無数の工作員を持っている!
その対ソ情報量は重要だと!!
ソ連に捕まることを恐れてアメリカに投降し、取引する?
しかしそんなものでは無い!
そんなものでは無い!!
ソ連崩壊後に新しい情報が出て来ている!
それによると誇張に捏造もある!!
最近はそんな話が多い………
著者に保阪正康である!


第2章 薄暮の狼たち ドイツ国防軍の終焉
Ⅳ―1 無限の48キロ 「冬の雷雨」作戦と第6装甲師団
ドイツ第6装甲師団!
1942年にソ連からフランスに戻り、休養して再編を行う!
1942年11月3日 再度東部戦線に投入される!!

□ 運命に選ばれた師団
スターニングラード占領?
1942年11月19日 ソ連は「天王星」作戦を発動する!
ヒトラーは、この方面の指揮をマンシュタインに命じる!
マンシュタインは脱出させようとする!
空軍での補給が出来ると!!
12月1日「冬の雷雨」スターニングラード救出作戦を発動する!
この作戦の運命は、第6装甲師団にかけられる!
25万の将兵、東部戦線の行く末、ドイツ軍の興亡を背負う!

□ 幸先の悪いスタート
師団輸送の先陣を切った列車が攻撃される!
これを白兵戦で退ける!
歴戦の装甲兵 ヴァルター・フォン・ヒューナースドルフ大佐がいる!
「冬の雷雨」が発動されるが、攻撃目標は撤退している?
幸先の悪いスタート????

□ 激闘の1週間
第6装甲師団は激戦を重ねてスターニングラードの最寄り部隊から48kmまで迫る!
48kmは目の先か?? 無限の長さか???

□ 引き抜かれた第6装甲師団
ソ連はドン川上流で「小土星」作戦を発動する!
スターニングラード救出はここまでである!
後は第6軍が自力で脱出するだけである!
ヒトラーは脱出命令を拒否している!
マンシュタインも「小土星」作戦に対応するために、第6装甲師団から引き抜く!
永遠ともいえる48kmか???
この兵を脱出させれれば戦力になったと思うが!!


Ⅳ―2 後手からの一撃 鉄血のチェスゲーム
□ 「疾走」と「星」
1943年 敵の退路を遮断する??
「疾走」作戦である!
攻撃を独行する!
「星」作戦!
ソ連も楽観している!
圧倒的な兵力の差、またとない戦略的好機???
が相手はマンシュタインである!!
トップクラスの軍人である!!

□ 危機に立つマンシュタイン
マンシュタインはやる気満々である!!
まず戦線縮小である!
コーカサス、ドン川下流、ドニェツ川、ドニエプル川まで撤退する!
ここから伸び切ったソ連戦を攻撃し反撃する!
「後手からの一撃」剣術みたいである………
◆ 後の先は、相手の技を発動させて、その技の隙を打つ
◆ 先の先は、こちらの機先を制しようとする相手の心の起こりを打つ
◆ 先々の先は、こちらの心の動きを捉えようとした相手の心の起こりを打つ
マアその通りだろう………

マンシュタインは作戦に自由が欲しい!
臨機応変に対応する!!
死守命令ではなく、撤退の命令を出したい!

□ 吹きすさぶ赤い疾風
ヒトラーはいずれソ連も息切れすると思っている!
1943年2月6日 ヒトラーとマンシュタインは作戦会議を開く!
この間にもソ連は侵攻してくる!
吹きすさぶ赤い疾風!!

□ ハウサーは抗命したのか
ハリコフをソ連は奪回に来る??
ソ連も意地になっている??
が、SS装甲軍団が守っている!
パウル・ハウサー大将??
命に背いて撤退する??
が、一度は撤退を思いとどまり、戦おうとするが遅かった??
軍法会議にかけられなかった??

□ 抜かれた剣
ソ連はいたるところで攻勢をかけて来ている!
2月16日 ヒトラーが南方軍司令部を訪問する!
がここでソ連が攻撃を仕掛けて、ヒトラーは帰国する!
マンシュタインの攻撃を支持すると!
このチャンスを逃さない!!
伸び切った戦線を叩く!!

□ 夢想にふけるソ連軍
この時期のソ連は夢を見ている!
ドイツ軍は抵抗力を失ったと!
赤軍大本営も現場の指揮官もそう思っている?
夢想、願望??
主観的な現実を、客観的と思う!!

□ ゲームの逆転
2月20日 ドイツ軍は攻勢に出る!
まだ幸運の女神はドイツの上に輝いている??
ドイツ軍を軽視したツケが一挙に出る!!
伸び切った補給線!!

□ 勝利の仕上げ 第三次ハリコフ攻防戦
ヒトラーはハリコフ奪回を望んだ!
マンシュタインはダラダラやる気はない!
ヒトラーはSS装甲師団にやらせたい! 汚名挽回か??
ここで問題のパウル・ハウサー命令無視で突入する!
がソ連も救援の兵はいない!
ハリコフを奪回する………

□ 再生するソ連軍
ソ連は巨大である!
マンシュタインにやられても学習し、日進月歩を果たす!
敗れるべくして敗れた??
が、マンシュタインは思い知らされることになる!!!

Ⅳ―3 作戦術の勝利 新しいクルスク戦像
クルクス戦は、色々言われ過ぎている!!
ヒトラーが主導したと!
Ⅴ号パンテルを投入したいので時期が遅れた???
その検証が始まる………

□ ヒトラーは反対していた
長年に渡り、この作戦はヒトラーが発案し、反対論を押し切って実行した!
失敗をヒトラーに押し付けている、国防軍の将軍たちである!
実際の発案者は、マンシュタインだと!!
ヒトラーの頭の中には、「城塞」作戦はなかった!
この話は??
グデ―リアン将軍はヒトラーの手を取り、何故この地にこだわるのですか?
これはウソか????

□ 「城塞」を推進した将軍たち
賛成に回った将軍は??
◆ ツァイツラー
◆ クルーゲ
◆ モーデル

グデ―リアン将軍は???
7月の実行に向けて走り出す!

□ 必勝の戦略態勢
ソ連から見ても、この作戦計画は妥当なものである??
ソ連は??
◆ スターリンは攻勢である
◆ 防御体制の構築からだと? その後反撃する! 「後手からの一撃」?

ソ連は盤石の陣地を造る! 予備軍も配置する!
「作戦術」の原則に忠実である!
が粛清で作戦を行う軍人がいなくなっている!
「火星」中央軍集団
「天王星」スターニングラード
「土星」ソ連南部
複数の作戦が組み合わさっている?
ソ連は学んでいる………

□ 「城塞」北部の戦い
ドイツの攻撃時間を間違う!
午前2時? 実際は3時半!
このためソ連の攻撃は無駄になる!
モーデルの第9軍が攻撃する!
ソ連は増強されている!
がドイツのティーガー戦車は50両のT34を数分で46両破壊している!
ドイツも相当頑張っている!!

□ 「城塞」潰ゆ
この本を読んでいると、作戦は成功しそうである???
戦後のソ連のプロパガンダも激しく、
ドイツもヒトラーに押し付けている!!
プロホロフカではソ連の戦車235両にたいして、ドイツは3両??
これも信じにくいが………

マンシュタインは勝てると!!
が、7月10日にシチリア上陸がある!!
攻撃は続けられない………

「城塞」は発動以前に失敗を運命つけられている!
ソ連の勝利は、クルクス以外のとこで勝ち取られたと!!


Ⅳ―4 西方の決壊 グレネード作戦
□ 広正面攻勢
アイゼンハウアーはグデ―リアン将軍や、ロンメル将軍ではない!
パットン将軍でもない!
慎重である!!
ベルリン一番乗りを争わない!
慎重に広範囲で攻撃する!
アメリカは納税者が死傷者多数を認めない!
そう言うところもある!!

□ 老元帥の憂鬱
ルントシュテットは又呼び出される!!
西方総軍司令官である!!
アドルフ・ヒトラーの相当命令!
軍司令官は、次の決定、計画につきヒトラーに報告する責任を負う!
① 作戦軌道に関するあらゆる決定
② 命令以外の攻撃計画
③ 敵の注意をひく攻撃行動
④ 計画的な離脱・退却行動すべて
⑤ 全て正直に報告する、隠蔽しようとしたら厳罰に処す

猜疑心丸出しの指示か??
ルントシュテットはラインまで撤退を考えている!!

□ 作戦遅延
ドイツは非常手段に訴え出る!
ダム爆破である!!
これにより両軍にらみ合いになる!!

□ 榴弾炸裂
しかし連合軍は舟艇を集めて川を渡る!
もはや止められない!
ドイツ側は、脱走兵も多くなる!!

□ 装甲教導師団投入
装甲教導師団は鉄道輸送する?
もはや連合軍の戦闘爆撃機から逃れられない!
それでも反撃するが、失敗する………

□ ヒトラー 退却を認める
損害を最小限にとどめて、ライン川東に退却する!
ヒトラーは退却を認める
退却後橋を爆破する??
「映画・レマゲン鉄橋」である!!

□ 終幕 ルントシュテット解任
撤退後、橋を爆破するが、レマゲン鉄橋が残る!
これを見てヒトラーはルントシュテットを解任する!
永遠に陸軍から去る………


補章 何を読むべきか? ドイツ軍事史基本文献案内
自分が読んだ本を見てみたい!
著者の本はよく読んでいる!

◆ 通史
・渡部昇一  ドイツ参謀本部 秦郁彦ともめている?
 が、シャルンホルストの時代の話は面白い!
 シュリーフェン計画は肯定的だったが………
・バリー・リーチ  ドイツ参謀本部

◆ 第一次世界大戦
・木村靖二  第一次世界大戦

◆ ライヒスヴェーア

◆ ヒトラー政権誕生から第二次世界大戦まで
・レン・デイトン  電撃戦
・コーネリアス・ライアン  史上最大の作戦
◆ 推薦されていない本だが、著者の評価は??
・コーネリアス・ライアン  ヒトラー最後の戦闘
 これは面白い! ハインリーチである! これも書いて欲しいが…………
・ジョン・トーランド  最後の100日
・ジョン・トーランド  アドルフ・ヒトラー


あとがき
反響は多そうである!
確かに、常識と言われてきたことが、著者のおかげで狂わされた??
そんなことは無い! 正しく教えてくれている!
いずれ書くと思うが、マンシュタインは楽しみである!!
もし書けるなら、ドイツ軍人列伝を書いて欲しいが………
モーデル、クルーゲ、パウルス、バイエルライン、ケッセルリング………
ヒムラー、ハイドリッヒ、シュレンベルグ


主要参考文献

索引

 

ドイツ軍攻防史 マルヌ会戦から第三帝国の崩壊まで ②・大木毅

 

2023年3月 6日 (月)

本・ドイツ軍攻防史 マルヌ会戦から第三帝国の崩壊まで ①(2020/4)・大木毅

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勝利と敗北を分かつものーその本質とは何か?
前線指揮官の苦悩と参謀本部の錯誤、砲兵戦術の革新、ティーガー戦車等新兵器の運用!
第1次から第2次大戦まで、戦いのターニングポイントを詳細に検討!
ドイツ軍事史の第一人者による最新の戦史!


著者のおかげで通説が変わった???
歴史ものが好きだが、「本能寺の変」「関ヶ原」らも研究が進んでいる!
通説が変わって来ている!!
第二次世界大戦の日本もそうである!
回顧録など当てになるのか??
半藤一利が、伊藤正徳に教えられたようだ!
その時その場にいなかった??? なのにいたかのように証言する1
保坂正康も証言者については書いている!
◆ 記憶がごっちゃになっている?
◆ 明らかなウソ!
◆ ここまでははっきり覚えている! それ以降は色々聞いて自信が無いと!

もっとも落差が激しいのが、瀬島龍三ではないか??
自分が「不毛地帯・壹岐」のモデルと思わせようとしている!
瀬島龍三は、保坂正康のインタビューを受けたくないと!

さてドイツである! 言葉の関係もある!
日本では一般的ではない!!
いまだにパウル・カレルを絶賛している人間もいる???

ドイツ国防軍は都合の悪いところはヒトラーのせいにしている!!
国防軍も自己弁護が多い!!
モスクワ攻略に失敗したのは、冬将軍だと!!
ソ連に負けたと言いたくない! ヒトラーの責任か???
著者のおかげで目が開いた…………
夢が無くなるが………
日本も「長期不敗の態勢」と言って、戦争が終わってから、
山本五十六の真珠湾攻撃を批判する!!
当事者の証言は、何かあるのか???
内容は下記の通りである!! ① ②と分けて紹介する!!



はじめに
第1章 鋼鉄の嵐 第一次世界大戦とドイツ軍
第2章 稲妻はいかにして鍛えられたか 両大戦間期から第二次世界大戦まで


第3章 拡散する嵐 ソ連侵攻
第4章 薄暮の狼たち ドイツ国防軍の終焉
補 章 何を読むべきか? ドイツ軍事史基本文献案内
あとがき

主要参考文献
索引


はじめに
ドイツ軍史を紹介する!
今まで常識と思われてきたことを、検証している!
夢が無くなるが………


第1章 鋼鉄の嵐 第一次世界大戦とドイツ軍
1-1 突破ミュラーの砲兵戦術
第一次世界大戦は、だらだらと続く準備砲撃に、犠牲的白兵突撃!
塹壕戦に毒ガスだけではない………
そう言うイメージが先行しているが、そうでもない!!
ゲオルク・ブルミュラー大佐に注目する!

□ 不充分な砲兵
1914年9月 マルヌの戦いでドイツ軍が阻止される!
北海からスイスまで塹壕が出来る!
こう言う場合は砲撃が有効である!
当時の砲兵は??
◆ 野戦砲兵 軽野砲を装備した騎馬砲兵
◆ 徒歩砲兵 重砲で要塞等の攻撃に使用 機動性はない
陣地攻撃に砲を増やすが、急場には間に合わない!

□ 砲兵戦術の進歩
1915年以降 陣地戦に備えて砲兵戦術を改良する!
◆ 間接射撃 視認出来ない目標を、観測班が位置を測定して砲撃を加える!
日露戦争で、旅順要塞を碁盤の目のように区切り順番に砲撃を加える!
シュラプネル弾を有効に使うために、「斉射」を行う!
突撃と同時に砲撃する?
◆ 弾幕射撃 砲弾の幕を集中的に浴びせる
◆ 移動弾幕射撃 歩兵の進撃につれて弾幕動かす
攻撃も防御も進化する??
砲撃音により位置を割り出して攻撃する!!

□ 天文学的な浪費
ドイツのエーリッヒ・フォン・ファンケルハイン歩兵大将が攻勢をかける!
小モルトケの後任である!
決戦を挑む!! ヴェルダン要塞である!
ドイツ軍は250万発の砲弾と、1700門の砲を集める!
結果ドイツは2200万発、フランスは1500万発を撃ち込む!
両軍30万に及ぶ犠牲者を出す!!
限界がある!
陣地も防御が抗甚力を持つ!!
普墺戦争でプロシアは2万発/月の砲弾使用が、
第一次世界大戦では800万発/月の砲弾になる!!
「砲兵が耕し、歩兵が占領する」は空文になる??
消費量が経済に重荷になる………

□ ブルフミュラー登場
ゲオルク・ブルミュラーは平凡な将校であった!
退役していたが、第一次世界大戦で招集される!
意外な才能を見せる!
砲撃は???
◆ 破壊 敵部隊撃破
◆ 無力化 敵の一部、通信指揮系統を叩く
◆ 制圧 味方を妨害出来なくする

ブルミュラーは「無力化」「制圧」を意識して行う!
砲を分ける!
◆ 長距離砲兵
◆ 対歩兵用砲兵
◆ 重砲 敵の陣地攻撃
◆ 予備の重砲、軽砲

攻撃は??
◆ 第一段階 司令部、通信機器、歩兵砲兵
◆ 第二段階 対砲兵戦
◆ 第三段階 弾幕を張り、歩兵が突撃する

□ 新戦術の成功
ブルミュラーは大きな戦功をあげる!
「突破ミュラー」の異名は全軍に知れ渡る!
1918年「皇帝の戦い」でも、攻撃は挫折するものの効果を発した!
1948年に亡くなるで、第二次世界大戦も目撃している!!


1-2 マルヌ会戦 ヘンチュ中佐に責ありや?
確かに言える!
日本の通俗的な書は、シュリーフェン計画はそのまま実行すれば成功していた??
これは、リデル・ハートも渡部昇一もそのように書いていたと思うが………
「マーチン・ファン クレフェルト・補給戦」を読んでショックを受けたが………

□ パリ危うし
1914年8月 ドイツはパリに迫りつつある!
フランスは「第17計画」が作成される!
攻撃のみが絶対的な効果をもたらす!
独仏国境を正面攻撃する??
火力の発達と防御力を無視している!

□ 右翼の戦力は減衰していた
しかしドイツも消耗している!
硬直している??
皇帝がロシア一国との戦争を模索したが、
小モルトケは綿密に練られた動員計画を崩壊させるので出来ないと!
小モルトケは首の修正を加える!
フランス軍の失敗により、パリに迫る!
小モルトケは楽観していたが、ドイツ右翼は消耗していた!!

□ マイクロ・マネージメントの失敗
シュリーフェン計画時よりテクノロジーは進んでいる!
指揮を後方から出来ると?
しかし自動車などの伝令、通信も電線を破壊されて上手く行かない!
無線は暗号が間に合わない??
指揮系統は混乱する!!

□ 「やつらは側面を剥き出しにしている」
作戦失敗か??
9月3日 ドイツはパリ攻撃に部隊を動かす!
航空機の偵察で側面が、がら空きだと!
フランスはしぶるイギリスを説得し攻撃する!
フランス100万に対してドイツ75万???

□ 連合軍の攻勢転移
9月6日 連合軍が反転攻勢に出る!
フランスは兵員輸送にタクシー600台を使う!
「マルヌのタクシー」
タクシーのピストン輸送で6000人を輸送する!

□ ヘンチュ中佐来る
モルトケはヘンチュ中佐を前線に派遣する!
状況確認を行う!
ドイツ軍司令官はパリに進撃予定であるが、「幕僚統制」により撤退を命じる!
これが、マルヌの敗戦を招いたと!
参謀本部は自分たちは間違っていない?
弱気になった、ヘンチュ中佐の責任だと!!

□ 「奇跡」だったのか?
マルヌのの勝利は、ドイツのオウンゴールか??
撤退するドイツ軍を追撃出来なかった??
奇跡でも何でもない!
ましてや精神の物質に対する勝利でもない!
指揮や補給を無視した計画が迎えた当然の結果か?????


1-3 無意味な流血 ヴェルダン要塞攻防戦
ヴェルダン要塞攻防戦は、ドイツ336,000人、フランス362,000人!
この戦いは??? 何のためなのか?

□ 内紛を起こしたドイツ軍首脳部
小モルトケは辞任する!!
エーリッヒ・フォン・ファンケルハイン中将が後任である!
短期決戦はもはや無理である!
イギリス、フランス、ロシアとどう戦い、終わらせるのか?
◆ ロシアに痛撃を与えて単独講和、その後西部戦線で攻勢に出る!
◆ 中東欧の覇権を確立する
◆ ルーデンドルフ、ヒンデンブルクの東部戦線決戦

□ ファンケンハインの虚偽
ロシアが損害を出して退却する!
それにより東部戦線から西部へ兵を回す!
「クリスマス覚書」「失血死戦略」
ヴェルダンの占領は、フランスに傷を負わせて失血死に追い込む!
1980年代までそう信じられてきたが、そうではないようだ!!

□ ヴェルダンの選定
実際は決戦が求められた!
そこで選ばれたのがヴェルダンと言う!
作戦名「審判」
失血死を求めるものでもなく、決戦を誘発させる作戦だった??

□ ヴェルダンを軽視していたフランス軍
しかしフランス軍も軽視していた!
重要な要塞ではなく、ドイツ軍が犠牲を払って攻撃しては来ないと!!

□ 突進するドイツ軍
ヴェルダン攻撃が始まる!!
「突撃部隊」が投入される!
攻撃は順調である!!

□ 回りだした「肉挽き機」
フランスはヴェルダン放棄をしても良いから、防衛の象徴になった!
増援が図られる!
ドイツ軍2200万発、フランス軍1500万発を費消する!
将兵の血を吸うだけの戦いになる!
「肉挽き機」と称される!!

ドイツは流血を意義つけるために、
フランスは「国民の勝利」と言う神話を形成するために、
両軍が企図しての一大衝突だったと言う、フィクションを流布した!!!


1-4 ルーデンドルフの戦い ドイツ陸軍最後の攻勢
□ 攻勢の萌芽
東部戦線の兵を西部に回して決戦を行う!
この時期は「ルーデンドルフ独裁」である!
ロシア革命で兵を引き抜ける!
しかしアメリカ参戦がある!
攻勢はその前に行う! 1918年春である!

□ 重点はあるのか?
講和を行うには何をすればよいのか?
連合国軍に打撃を与えれるのは何か??
◆ イギリス軍の分割
◆ フランス軍の挟撃、壊滅

戦争に勝つには何をなすべきか??
それより作戦の有利、不利が論じられる!
ルーデンドルフは??
「戦術的な成功無しに、戦略も推進し得ない」
西部での攻勢は?
作戦次元の勝利を積み重ねて、戦略次元の勝利につなげる???
なんとも心もたない内容であると!

□ 「戦術的」作戦
海峡諸港を目指す!
が、ルーデンドルフは戦略的作戦を考えられない!
1944年12月 ヒトラーのアルデンヌ突破作戦!
ルーデンドルフはヒトラーほどの戦略的知識も持ち合わせなかった!!
酷評であるが、ヒンデンブルグも似たようなものか???

□ 戦術的進歩の頂点
しかし戦術的レベルでは、ドイツ軍は進歩の頂点に達した?
「委任戦術」が蘇った!!

「浸透戦術」
少数のエリート部隊に敵の弱体な部分を攻撃させて、
通信、補給、交通の要所を押さえて、通常部隊が攻撃する!
「電撃戦」もこの延長にある!
これには独断専行できる指揮官が必要であると!!
ルーデンドルフも必要と認めている!!
1918年のドイツ軍は、戦術レベルでは世界最強の水準に達していた!

□ 足をひきずる大天使
1918年 ミヒャエル作戦
攻勢が始まる!
イギリスとフランスの間に齟齬も生じている!
ドイツ239,000人、連合軍255,000人の損傷である!
連合軍は補充可能である!
わずかな占領地しか得ていない!
戦術的な勝利、戦略的な大敗以外何物でもなかった???

□ 「食い散らかし」の攻勢
ルーデンドルフは作戦を続行する!
◆ ゲオルゲッテ作戦  中止
◆ ブリュッヒャー=ヨルク作戦  損傷13万人
◆ グナウゼナウ作戦  損傷3万人
◆ マルヌシュッツ=ランス(平和のための突撃)作戦  損傷11万人

関連性がある作戦である!
総兵力510万人から420万人になる!!
戦略なき攻勢で、自らを損傷した!!

□ ドイツ陸軍暗黒の日
この時期は、ドイツも飢えている!!
そしてアメリカの参戦がある!
以降、ドイツは攻勢に出ることは無かった!!!


□ コラム① ロンメルはパスタを好んだか
ロンメルは戦場では部下と同じものを食べた!
当然である!! ハンニバルもそうだった!!
通訳の証言があり、パスタを好んだ??
その為の食材を集めた?? 信じられないが………
著者の推測がある!!
イタリア軍の司令部での打ち合わせ時に、パスタを食べたのではないか?
ささやかな楽しみである………
戦場でわざわざパスタを作れなんて言っても出来ない!!!
推測は正解である!!!


第2章 稲妻はいかにして鍛えられたか 両大戦間期から第二次世界大戦まで
Ⅱ―1 軍事面からみたゲルニカ
ビルバオ、ゲルニカには行っている!!
言い訳ではないが、後の英米の戦略爆撃と同じではない!
その解説がある!!!

□ 採用されなかったドゥーエ思想
当時はドゥーエ理論が、一世を風靡していた………
戦略爆撃である! 非戦闘員も攻撃する!
ドイツも4発爆撃機400機で戦略爆撃を行う考えがあった!
多分出来ない!!!
しかし民間施設の攻撃は回避すべきだと言う意見もある!
航空兵力、地上部隊、感染を攻撃すもので、資源と軍需工場への攻撃も含まれる!
積極的ではない!!
民間人への攻撃は、抵抗意識を増加させる?
では、ワルシャワ、ロッテルダムの爆撃は??

□ リューゲン作戦
ゲルニカの爆撃は、重要な橋の爆破だった!
これを空から狙う!! リューゲン作戦である!!
最初から住民を虐殺は考えていない?
が、焼夷弾は使う!!

□ 灼かれたゲルニカ
当時の爆撃機は、He111にJu52????
Ju52なんて輸送機である! 正確な爆撃なんて出来ない!
まず爆撃機が通常爆弾を落とす!
次に機銃掃射!
そして焼夷弾を落とす!
バスクは木造建築が多い! 燃え上がる………
肝心の橋の爆破は出来ていない!
避難されて当然か???

□ 軍事的合理性からの逸脱
この爆撃も、戦時国際法侵害説もあるが、
問題が無かったと言う説もある!!
結局、橋は爆破されずに、非戦闘員を殺したと言うことになる!
非難されて当然か??


Ⅱ―2 シュトゥデント将軍の虚像と実像
□ 実は愚将だったのか?
結論は愚将である!!
降下猟兵の名将???
現在の評価は下がり続けている………
◆ 作戦立案能力を持たないテクノラート
◆ ヒトラーの命に従い、無謀な作戦を行った
◆ クレタで住民殺害を許可した

□ 準備不足の降下作戦
ロンメルにも言われるが、正規の教育を受けていない?
陸大である!
航空技術、搭乗員養成に携わる!
ではクレタでの成功は???
降下猟兵が頑張ったので、作戦が優れていたわけではない!!!

□ 無慈悲な軍司令官
ヒトラーの命に従い、無謀な作戦に兵を投入する!
壊滅しようとも阻止せよ!!
この命令を拒否した司令官に銃を突きつける?
部下も気の毒であるが、日本にもいる???


Ⅱ―3 ヒトラーの戦略
□ はじめに
◆ 権力それ自体を目的としたマキャベリスト?
◆ いきあたりばったりの機会主義者
戦略家ヒトラー??
そう言う評価があった??
著者は、ヒトラーを評価する??
「無能な機会主義者」と、「天才的軍事指導者」の間にあると?

□ 第一の誤算 英仏の参戦
ヒトラーは「生存権」を確保する!
ミュンヘン一揆から最終目的を追求していたと!!
ソ連を打倒し、東方にゲルマン民族の大帝国を建設する!
ヒトラーのプログラム??
第一段階 ヨーロッパとソ連の征服
第二段階 アメリカとの最終戦争
第三段階 ドイツの世界支配

当然すべて上手く行く分けはない!!
誤算があり、修正する!!
オーストリア併合
チェコスロバキア解体
独ソ不可侵条約
ポーランドで英仏と対立

一連の仮想敵国を短期で各個撃破する??
最初から破綻している!!!

□ 第二の誤算 海を識らず、空を識らず
この誤算を救ったのは、ドイツ軍の作戦遂行能力である!
空挺部隊、空挺部隊、空軍の地上支援………
ポーランド、デンマーク、ノルウェー、ベネルクス3国………
対仏攻撃を一貫して主張したのはヒトラー!
渋ったのが国防軍??
が成功でヒトラーは天才になり、ブレーキが効かない??

1939年 ドイツ海軍は、3隻のポケット戦艦、若干の駆逐艦、57隻のUボートしかない!
増強されるが、とてもイギリス侵攻など出来ない!
空軍はましだが、制海権に制空権を確保できるものでは無い!
4発爆撃機も無く、長距離戦闘機もない!
戦術空軍で、戦略空軍ではなかった………
バトル・オブ・ブリテンで負ける………

この後、「映画・空軍大作戦」を見たが………
楽しい………

□ 第三の誤算 対ソ短期戦の幻想
対ソ戦はいつ決断したのか??
ヒトラーはソ連を軽視している!!
二正面戦争の愚を説く!
何故ソ連戦に突入したのか??
◆ イギリスの希望を砕くため?
◆ 短期間で打倒出来ると考えた?
◆ これは別の本だがフィンランドに攻め込み負ける!
これを見てくみしやすいと思った???

負けが込むと、ヒトラーと国防軍は対立する!!
敗走が続く………

□ 第四の誤算 イデオロギーへの固執
イデオロギーへの固執???
東方はゲルマン民族で征服しなければならない!
劣等民族の手を借りるなんて出来ない??
スウェーデンによる講和!
日本による講和も拒否する!
ソ連が崩壊するまで戦う!
最初の勝利から、敗北がインプットされていた??


Ⅱ―4 北の稲妻 「ヴェーザー演習」作戦
□ 戦争は追いかけてくる
1905年 ノルウェーはスウェーデンとの連合を解消!
中立で戦争から逃げれたと?
が戦争は追って来る!!
フィンランドと違い、ソ連の影響は少ない!
イギリスと近い!
しかし、イギリスはノルウェーをほっとけない!

□ 北を向くドイツ海軍
ドイツ海軍は、デンマークの了承を得て、バルト海、北欧海域を支配する!
そこで制海権を得て海上攻勢に出る!
ドイツ海軍は、ヒトラーに1944年まで戦争は起こらないと約束している!
しかし戦争は起こる!
ノルウェーは重要である!
ヒトラーは消極的である!
レーダー元帥が説得するが………
ドイツ、イギリス双方から狙われる!!!

□ 点火栓 「アルトマルク」号事件
1939年末 レーダーはノルウェーのファシズム党のの指導者をヒトラーに会わせる!
ノルウェーはドイツ軍を歓迎すると!
ヒトラーは作戦計画を命じるが、陸軍は消極的である!
「補給船・アルトマルク」号をノルウェー海域でイギリスが攻撃する!
これにヒトラーは、イギリスがノルウェー制圧を計画していると!
具体的なドイツの侵攻計画が立てられる!
高速の軍艦に部隊を乗せる!
「ヴェーザー演習」

□ 同時奇襲打撃
◆ 南部ヴェーザー演習  デンマーク侵攻 大成功
◆ 北部ヴェーザー演習  ノルウェー侵攻
順調ではあるが、オスロ、ナルビックが上手く行かない…………
この都市の間はかなり離れている!

□ 全艦船の半分が失われるかも知れない
オスロ占領に関しては、空挺部隊の空港占領により空輸で後続部隊を送り込む!
海上からも、重巡・ブリュッヒャーらを送り込む!
意味深な名前である!!
イギリスも襲撃する!  これ大成功である!!
重巡・ブリュッヒャー
軽巡・ケーニスブルグ
軽巡・カールスルーエ
駆逐艦10隻が全滅!
計算のうちであると強がるが………

□ 救いの雷鳴
どうも攻撃は失敗したようだ………
が、「黄号作戦」西方作戦が開始されている!
オランダ、ベルギーを下す………
これによりイギリスはフランスに集中するために引き上げる………

最終的にドイツは勝利を収める!!
◆ 乏しい海空の機動戦力を吸出て投入する!
◆ 電撃的に奇襲制圧する
◆ 連合軍の反撃により制圧するが、維持出来ない!
◆ 西方作戦によりイギリスが引き上げ、勝利出来た???
戦略次元で必要とされることを、作戦でカバー出来ない!!
戦略、作戦、戦術の組合わせは必要なのだと!!


Ⅱ―5 九日間の奇跡 ダンケルク撤退作戦
□ 終着駅までの切符
「映画・ダンケルク」
これに、撃墜されたスピットファイアのパイロットが救出される!
船長の息子は、ハリケーンに乗り戦死している!
撤退後、このパイロットは陸軍の兵に「空軍は何をしていたんだ」
船長が言う! 「私は知っている」

1940年4月21日 ロンメル将軍はフランス北部での攻撃を撃退する!
これにより5月10日 「黄号作戦」発令される!
グデ―リアン将軍は「終着駅までの切符を持っているのだと」
攻撃を「停止命令」で止まる…………
命令が無ければダンケルク撤退は無かった???

□ ダイナモ作戦開始
西方作戦開始日に、チャーチルは首相になる!
イギリスは負けている………
もはや救えるものは救うべきだと!
ダンケルクまで撤退である!
イギリス軍が脱出できるチャンスはまず無い???
「ダイナモ作戦」が発動される!!!

□ 停止せよ、装甲師団
ルントシュテットにヒトラーは5月22日、停止命令を出す!
突出し過ぎたために背側の攻撃を恐れる!
恐れる必要はなかったが………
その22日、グデ―リアンはダンケルクを含む3港湾都市を攻撃する予定であった1
22日の午後に攻撃を開始するが手遅れである!
その上、24日にヒトラーが攻撃停止命令を出す!
この時の命令は、ヒトラーが出したと言われているが、そうではない!
ヒトラーに責任を負わせるために国防軍が流したデマか??
リデル・ハートも絡んでいる!!
① ダンケルク付近の地表は装甲部隊の行動に適さない
② 装甲部隊を温存した
③ 側背への攻撃を恐れた
④ ダンケルク攻略は副次的なもので次に関心が移っていた
⑤ 敵の規模を過小評価した
⑥ 開城撤退など出来ないと思っていた
⑦ 空軍だけで撃滅出来ると、ゲーリングに吹き込まれた
⑧ イギリスとの講和のために、面子を保つために
⑨ 誰が主人か思い知らせるためにヒトラーが命じた

ドイツはイギリス撤退を眺めていた???

□ 海岸保への撤退
終わってみれば、イギリスは幸運に恵まれた??
攻撃再開は27日になる!
3日間無駄な時間を過ごした!
イギリスはダンケルクに撤退し、防御も強化されている!
24日から雨が降り、道がぬかるんだ………
この時期、イギリス空軍は本土防衛に温存したスピットファイアを出撃させる!
24日からの悪天候で、空軍が出撃出来ない!
全力攻撃が可能だったのは2日間と言う!!

□ 軍艦から漁船まで
◆ 大型フェリー36隻
◆ 沿岸用船舶「スクーツ」40隻
◆ 商船216隻
◆ 海軍艦艇139隻
これらを指揮する………
犠牲も多かったが………

□ 不屈ということ
◆ ヨット
◆ モーターボート
◆ 流し網漁船
◆ トロ―ル漁船
動員で来るものは全て動員する!

□ 自由の塩
6月1日 「ゲーリング日和」になる!
ドイツ空軍はようやく総力を挙げて攻撃する………
がもう遅い!!
◆ 車両63,000両
◆ オートバイ20,000台
◆ 戦車、装甲車両 475両
◆ 砲2,400門
◆ 無数の小火器、弾薬、
それらを残して、約33万人を救出する!
イギリスは諦めないと世界に示した!!

□ コラム② 虎の育て方 ティーガー戦車の誕生と運用
子供の頃、タイガー戦車と言えば、無敵だと思っていた!
三野正洋の兵器の解説がある!!
好走守、三拍子そろった第二次世界大戦最良の戦車は、T34であると!
アフリカの砂漠に、ロシアの平原での戦車戦は迫力があると思う!
航空機のメーカーはよく知られる!
メッサーシュミット、ハインケル、ユンカース、ホッケウルフ、ドルニエ………
戦車はどうなのか?

対戦車用戦車が必要になる!
Ⅲ号、Ⅳ号戦車ではない!!
この章、Ⅴ号パンテルがないのが辛いが………
試作品も、護衛戦車、歩兵戦車、突破戦車と変わる!
1930年代 装甲、武装、速度 つまり好走守三拍子そろった戦車の製造は困難だと!

グデ―リアン将軍の分析!
① 歩兵と共同の戦車は高速でなくともよい! ぶ厚い装甲だと!
② 敵司令部まで突破、侵入する 部分的に安全な装甲、高速、航続距離があり、武装は協力
③ 要塞などを攻撃する、重武装、銃装甲で70~100トンになる!

この重戦車の開発はT34の出現前で、ドイツオリジナルである!
「ヘンシェル社」と「ポルシェ社」が残る!
が、ヘンシェルが採用される!
Ⅵ号Ⅰ ティーガーが誕生する!
対戦車用戦車と、突破戦車の役目を果たす!
が生産性が悪い!
実際にこの戦車を見たドイツ戦車兵は、恐竜のように感じたと!
なんせ整備がややこしい!!
航空機もそうだが、戦車もエンジンの駆動には苦労する!
スターターみたいなものはない!

要は強力な爪と牙、厚い毛皮を備えていたものの足腰は弱い虎だった………
ティーガーのドキュメントがある!
元戦車兵が扱いにくさに整備の大変さを言う!
しかし再度戦車兵になったらどの戦車に乗りたいか??
「それは、ティーガーだ! 他の戦車は考えられない!」

 


ドイツ軍攻防史 マルヌ会戦から第三帝国の崩壊まで ①・大木毅

 

2023年2月23日 (木)

本・ドイツ軍事史 その虚像と実像 ②(2016/3)・大木毅

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第4章 人類史上、最大の戦い。独ソ戦点描 1941~1945年
第5章 ドイツ国防軍の敗北 1945年
付 章「ある不幸な軍隊の物語」
あとがき
主要参考文献

索引


第4章 人類史上、最大の戦い 独ソ戦点描 1941~1945年
〇 冬のアイロニー
1941年12月5日 零下25度ないし30度!
モスクワのソ連軍は反撃してくる! 全面攻撃である!
ソ連にとっては最高の、ドイツにとっては最悪のタイミングである!
1942年初頭、ドイツは撃退されて撤退する!
この時のソ連軍は装備に乏しい編制中の部隊である!
死力を振り絞って獲得したと!
この勝利に有頂天になったスターリンは全戦線で反撃に出る!
レニングラード、モスクワ、ハリコフ、クルミア………
ことごとく失敗する!!
空挺部隊も参加するが、失敗に終わる!

ハルダ―はドイツの敗北の責任はヒトラーにあると!
この時の、死守命令はヒトラーだと言われているが、複雑だと!
グデ―リアンも解任される!
ギュンター・フォン・クルーゲ元帥?
問題の人間か??? グデ―リアンと対立する!
この時、「統帥危機」になる!
ヒトラーが全権を掌握する!!
ドイツ軍が生き残ったのは、
死守命令ではなくソ連が実行以上のことを求めたためだと!


〇 隠されたターニングポイント  スモレンスク戦再評価
「バルバロッサ作戦」1941年7月 スモレンスク戦で挫折していたと!
この作戦でヒトラーと国防軍はある点で一致していた!
ヨーロッパ・ロシアでソ連軍を撃破し、奥地への撤退を阻止する!
作戦は順調に見えるが現場そうではない!
ヘルマン・ホート上級大将、ゴットハルト・ハインリーチ歩兵大将!
ソ連軍の侮りがたいと実感している!
ドイツも個々の戦いでの被害は少なくとも、積み重なると大きい!
6月下旬の、ビャリストク=ミンクス包囲戦も33万のほる尾を出しているが、
多くの兵が撤退している!
グデ―リアンの大勝利と言いながらも本音は厳しいと!!

6月開始で、7月には悲観的になっている??
得られた成果より戦力の消耗は大きい?
兵站も上手くいかない!
燃料、弾薬、戦車の補充………
ヨーロッパと鉄道の軌間が違う!
ソ連はその為に軌間を違えている! 成功している!
ソ連はスモレンスクを救いに行く!
失敗し25万と言われる捕虜を出すが、多くの部隊が脱出している!
この時期にT34はまだ完全ではない??
が強力である!

ドイツは単独でソ連を撃破出来なくなる!
日本は北進しない???
イタリアは62,000の兵を出すが二流である??

スモレンスクは8月である!
この時期からもう悲観論が出ている!
以後、キエフ、ブリャンスク、ヴィヤジマと戦術的な勝利は上げるが………
今後、スモレンスクがターニングポイントととして評価される!!


〇 もう一つの悲劇  ヴェリキマ・ルーキの死闘
ソ連は惑星の名前を作戦名にしている!
「火星」
ドイツ中央軍集団を挟撃作戦で崩壊させる?
がこれは時期尚早か?
失敗に終わり、単なる攻勢と歪曲した??
1942年7月 ソ連はヴェリキマ・ルーキを攻撃する!
ここも死守せよとの命令である!
中央軍司令官はクルーゲである!
危機になるが、予備の兵はゲーリングが握っている!
派遣を拒否される!
空軍による補給は続いている!
He111、Ju87である!
Ju87で輸送筒が使用される!!
そんなものでは足りない!
第二次救出作戦が始まる!!
「トーティラ」作戦!!
降下猟兵も参加する!
がソ連の包囲は厳しい!
司令官は部下の命の保証を求め降伏する!
戦後、処刑される………
脱出を図るが、負傷兵は???
軍医、衛生兵、担架手が自発的に残る!
スターリングラードを先取りした戦いだった!!!


〇 ツァイツラー再考
ツァイツラー???
ヒトラーに取り立てられる??
ドイツ国防軍最年少の上級大将となる!
第一次世界大戦後、退役せずに軍に残った!
順調に出世して大佐となり、半年もたたないで第二次世界大戦がはじまる!
クライストの参謀長になる!

空軍との協力、補給に有能と認められて
「創意工夫の名手」と言われる!
ソ連の政治将校を捕虜にせず殺せと言った命令に反対した!
西部戦線では、ディエップに上陸して連合軍を撃退した!
スターリングラードの前に、ハルダーの後任になる!!
最高の地位に就く???
マンシュタインとは非友好的であったが、やがて打ち解ける!!
スターリングラードからの撤退を進言するが認められない!
コーカサスのA軍集団は脱出させれた??

1943年 スターリングラードの敗戦後、ドイツは守勢に立つ!
ではどうすべきか??
◆ 戦線縮小して予備兵力を捻出する?
◆ マンシュタイン流の「後手からの一撃」
ソ連に攻撃させて、伸び切ったところで反撃する!
これは勝利を約束するものでは無い!!

どこかで攻勢をかけて打撃を与えて戦線を短縮、予備兵力を作る?
これが、クルスクであり、「ツュタデレ」作戦である!
国防軍はヒトラーの発案であると、責任を押し付けている!
そうではない!!
◆ グデ―リアンは、ツァイツラーの発議だと
◆ 限られた反撃計画だと!

4月後半の開始予定が伸びる!
ソ連は戦力増強を図っており、ドイツも不安になる!
再度の延期で、その検討を伝えるものは、
グデ―リアンとマンシュタインとツァイツラーの回顧録しかない!
みんな違っている!!
ツァイツラーとクルーゲは延期に反対したようだ!
グデ―リアンは消極的だったが反対ではない!
東方軍事課のゲーレンは反対した!

作戦失敗後、ツァイツラーは辞任を求めるが認められず、
心臓発作でにんを解かれる!

戦後、連合軍のハルダーを長とする戦史研究グループに参加する!
自己弁護に走り、ヒトラーの素人戦略のせいにする!
多くの軍人が同調している!
ツァイツラー再考は、どのような評価の再考なのか?
裏切り者?? それしかないと思えるが…………


〇 クルスク戦の虚像と実像
定説がある!! ヒトラーひとりの責任であると!
◆ ヒトラーが新型戦車、Ⅴ号パンテルの投入にこだわった
◆ 延期に延期となるが、ソ連は強力な縦深人知を築いている
◆ ドイツ装甲部隊は大損害を受けている
◆ シチリアに上陸した敵への対処で攻撃続行が不可能になる
これはマンシュタインの回顧録にあるだけ??

反論がある!! ドレスデン工科大学のローマン・テッペル!
◆ 作戦はマンシュタインの発案で、ツァイツラーが支持している!
◆ ヒトラーには「大鷹」「豹」の二つの作戦案があった
◆ これをツァイツラーが「城塞」でヒトラーを説得する!
◆ 開始時期はロシアの泥濘期でもある、4月は部隊の補給などから無理
◆ 5月も無理で6月か?? 結局7月開始である
◆ プロホロフカの大戦車戦! ドイツ軍の進撃を止めた?
実際はソ連の方が損害が多かった! 戦車も数の有利がありながら負ける!
スターリンの嫌味!
「強力な戦車部隊に何をしでかしたのか!
ソ連も捏造している!!

失われた勝利???
作戦中止は、ソ連の構成に耐えられなくなってきたからだと!
マンシュタインの言うように、攻勢を続けても勝利は無かった??
ドイツ装甲部隊の白鳥の歌なのか??
独ソの将軍の意思が一致した???
◆ ソ連はクルクス戦の勝利を、ドイツ装甲部隊を圧倒した記念にしたい!
その為に、多大な損害を与えたと! 実際はそれほどでもない!
◆ ドイツは敗戦の責任をヒトラーに押し付けるために失敗を過大に評価する?

ドイツの将軍はプライドが高い!
モスクワ攻略の失敗を冬将軍のせいにしている!
実際はそうではないが、ソ連に負けたと認めたくない!!


【戦史こぼれ話】
[政治的戦闘 オデッサ攻囲]
ファースト・カム・ファースト・サービス!!
ドイツ勝利の新秩序でよい立場を保ちたい!
その為には認めてもらわなければならない!!
オデッサの包囲をルーマニアが引き受ける!
ルントシュテットによると、兵は悪くないが、指揮官クラスがどうしようもない!
攻撃に失敗するが、焦る必要は無かった!
ソ連は撤退した……… 無用の損害を出した!!


[『誓いの休暇』 その仕組み]
日本は南方の島に展開したので休暇など与えられない??
アメリカは休養が徹底していたようだ!
ドイツも1943年にかけての記録では与えられている!
階級にこだわらずに14日と往復の2日が与えられている!
前線の兵、既婚者、家庭の慶事事が優先される!
モーデル元帥は士気の鼓舞に利用した!!


第5章 ドイツ国防軍の敗北 1945年
〇 自壊した戦略
イギリス上陸作戦を延期してから、西方は事実上休養地になっていた!
東方戦線で消耗した部隊の休養、再編成の後方地帯化していた!
1942年、連合軍はディエップに上陸を敢行する!
1943年、ルントシュテットが西方総軍司令官に任命される!
しかし難航する! 陸海空軍の縄張り争い!
ここの兵もソ連戦線に持っていかれる!
ルントシュテットは、パ・ド・カレー、ノルマンディー、ブルターニュが攻撃される!
ルントシュテットの対応策!
◆ 海軍陣地は死守するが、連合軍が突破してくるのは避けれない
◆ 局地的戦術的な反撃で対応し、時間を稼ぐ
◆ 予備を集結し、敵の脆弱な地点を集中攻撃すし、殲滅する!
ヒトラーはルントシュテットの検索を受け入れる!
が、ここにあつれきの種がまかれる!
ロンメルをフランスに送り込む!!
デンマークからフランスまで視察して、西方総軍との間に紛争が起こる!
どちらが上なのか???

装甲部隊のをどこに配置するか???
連合軍には艦砲射撃と空軍がある!
艦砲射撃の射程外に装甲部隊を配置する!
ロンメルは大西洋防壁は名ばかりのもであると!

連合軍の空軍力の威力をロンメルは知っている!
装甲軍の海岸への進出は無理だと!!
結果は二人の良将より一人の愚将か???
自壊した戦略に基づいて戦ったと!!


〇 奇跡なしき戦場へ  1945年のドイツ国防軍
1944年に、シュペーア軍需相の努力か? ドイツの生産量は最高になる!
しかし1944年、戦車に限ると、西で6倍、東で3倍の差があった!
自動車も不足になる!!
ドイツは占領地から輸送車両を持って来る!
結局種類が多くなり、バラバラになる!
読んでいるともはや戦える状況にはなかった??
「最後の一兵まで、最期の弾丸まで」
銃さえ与えられていない兵も多い!
日本もだが………

「映画・バルジ大作戦」
歴戦の戦車隊長が言われる!
「あなたの意のままに動く古参兵は何処にいるのですか?」
我に返る!

負けが近い軍隊は士官も下士官も兵も質が悪い!!
「人狼」も登場する!
実際に戦果を挙げている!
戦後も戦いを継続するはずだったが………
「人狼部隊・イブ・メルキオー」と言う作品は読んでいる!!
流石に、「アルプス要塞」は出て来ない!!
軍服さえなく、腕章でごまかす!!
勝利の可能性さえない戦いに投入されたようさ!
「最終戦」とは軍事ロマンを感じさせる言葉である!!


〇 軍集団司令官ハインリッヒ・ヒムラー
この人がなぜこれだけの権力を持っていたのか???
ハイドリッヒが生きていたら果たしてその場におれたのか??>
とうに殺されているのではないかと思うが?

1945年、ずぶの素人が軍集団を指導する?
ハインリーチ・ヒムラーである!
1944年のヒトラー暗殺後、将軍たちを疑い、忠誠心を優先させる!
1944年ゲッペルスは、ヒムラーを陸軍総司令官に推す!!
東部戦線に赴任する!
装備も資材もない! 人員もいない!!
1945年2月に軍集団の指揮権を発動させる!
1月17日にはワルシャワ解放!

ヒムラーは「前進か? 死か???」
日常生活は自分のペースである!
23時を過ぎると、疲れているとのことで一切の報告を受け付けない!
要は能力がない、無能さを露呈する!!
栄光は遥か彼方に………
ヒムラーは白旗を掲げた家の男子は射殺せよ!
逃げようとした親衛隊員も射殺せよ!
ヒムラーは味方にとっての災厄になっていた!!!


〇 それからのマンシュタイン
1944年に解任されから何をしていたのか??
東部戦線の苦境はマンシュタインの責任だと!!
ヒムラーが言う!
ゲーリングとヒムラーの策謀がある!
意にそわないで成功した将軍は??
フーベー上級大将、ディートル上級大将が事故死する!
謀殺されたのか???

マンシュタインは目の手術を行う!
戦線復帰を諦めてはいない!
① ヒトラーを元首として仰ぎ、自由に作戦させてくれれば、引き分けに持ち込める!
② 積極的に抵抗運動には参加していない!
③ 1944年以降はヒトラー無しでの戦争も仕方がない!
④ 中央軍集団の壊滅と、ノルマンディー上陸で引き分けの機会は失われる!

マンシュタインはイギリスの降伏するが、ソ連の住民虐殺で裁判にかけられる!


〇 収容所の中の戦争  盗聴されていたドイツ軍将校たちの会話
ドイツ国防軍の遺族は、日や手紙などを公開していない!
するのは「国防軍史観」
捕虜たちを盗聴している!
これが公開される!
クリュ―ベル装甲兵大将
フォン・トーマ装甲兵大将
アルニム上級大将  もっとも階級が上である!

ドイツの将軍たちの派閥から、連合軍に協力的な人間を探している!
当然の行為であるのか???


〇 収容所の中の敗戦
ノルマンディー以降の捕虜は負けている時なので、
アフリカとは状況が違う!
連合軍は、盗聴で情報を入手する!
「総統とともにくたばるべきだと」
クルト・マイヤー武装SS少将! こう言う人間もいる!!
人間が悪くなる………

戦後の証言も、この盗聴の証言と比べている!!
ヒトラー暗殺に、ロンメルとルントシュテットは関与していたのか???


【戦史こぼれ話】
[書かれなかった行動]
グデ―リアンの回想録 電撃戦
書かれていない部分に注目する!
書けない理由がある???
都合が悪いからか? 他人に迷惑がかかるからか?
命令違反で自動車部隊に配属される!
そこで装甲部隊の将来性に目覚める!!


[鉄十字勲章を受けた日本人]
鉄十字章
その上に騎士十字章を創設する!
「戦争のはらわた・サム・ペキンパー」
この映画はリアルで迫力があった! ジェームス・コバーンである!
鉄十字章に執念がある!

山本五十六に、古賀峯一が受賞している!


付 章「ある不幸な軍隊の物語」
1940年6月10日 ムッソリーニは対英仏の宣戦布告を行う!
1922年、ムッソリーニは権力を掌握する!
「新ローマ帝国」建設??
1920年代は、イタリアは英仏と連携してドイツを抑えている!
1935年 英独海軍協定が締結されて、イタリアも独自の拡大を図る!
エチオピア侵攻! イギリスの介入でドイツに近づく!
1936年 スペイン介入
1937年 日独伊防共協定締結
1938年 どいつのオーストリア併合の暗黙の支援!
イタリアはドイツと結ぶ!!
戦争はイタリアの準備がそろう1943年まで待って欲しいと!
が1940年のドイツの勝利を見て考えが変わる!!
ドイツ勝利後の戦争は掃討戦になる!
そう考えた!!

イタリアの状況の解説がある!!!
まず知っている話である!
◆ 井上成美がイタリアに行ったとき、行軍中の軍隊が小雨に会った!
普通何処の軍隊もそのまま行軍する!
が、蜘蛛の子を散らすように雨宿りに走った!
◆ ヒトラーがイタリアに来た時、戦艦ローマを見ると洗濯物干していた?
イタリアならあり得る???
イタリアに行って電車でパソコンを盗まれた!!
情なかった………

◆ 識字率が悪い! 文字が読めなけれな命令を伝えられない!
◆ イタリア人と言うより、シチリア、トスカーナ、ピエモント人である!
◆ 旧態依然とした組織である!
◆ 中世的将校 兵士よりよい軍服、装備、休暇が得られる!
◆ 自主性無き下士官 
◆ 訓練されざる兵 訓練より実践だと! 直観と個人の武勇の方が価値がある!
問題だらけで、経済力・工業力が貧しい!!

装備も遅れている!
戦車、軍用車両、小銃、機関銃、通信機器………
経済力、工業力が遅れている!

1940年のイタリアの作戦計画??
陸軍
◆ アルプス方面は防御 フランスが崩壊したら攻勢
◆ ユーゴスラヴィア  形勢を見て内部崩壊の場合に攻勢
◆ アルバニア、ギリシャは東部の対応による
◆ リビア・チェニジア・エジプト 防御体制
◆ エーゲ海  防御
◆ エチオピア・エリトリア・ジブチ  攻勢
◆ ケニア  防御

空軍 陸海軍作戦の支援
海軍 地中海での攻勢

兵士の勇気は兵器の大きさに反比例する!!
人間魚雷で戦艦を撃沈している!

地中海で艦隊決戦は起こらなかったようだが………
著者はイタリアはよくやったと!!


あとがき
読者の戦史・軍事史への関心を刺激し、
より深いレベルの理解に到達する一助になって欲しいと!!

 

主要参考文献

索引

 

ドイツ軍事史 その虚像と実像 ②・大木毅

 

2023年2月22日 (水)

本・ドイツ軍事史  その虚像と実像 ①(2016/3)・大木毅

Photo_20230222162101

栄光と悲惨! 輝けるドイツ統一戦争から、

第二次世界大戦の惨憺たる潰滅まで ドイツ軍は何故に勝利し、何故に敗北したのか?
戦後70年を経て機密解除された文書、
ドイツ連邦軍事文書館や当事者の私文書など貴重な一次史料から、
プロイセン・ドイツの外交、戦略、作戦、戦術を検証。戦史の常識を疑い、
「神話」を剥ぎ、歴史の実態に迫る!


若かりし頃、戦史には興味があった!
会社に入って先輩に、ドイツ国防軍のファンがいた!
他のそう言う人がいなかったので、えらく自慢された!
武装SSをべた褒めしていた!
それとパウル・カレルである!
「バルバロッサ作戦」「焦土作戦」は読んだ!
次にベルリン陥落を書く予定???
書かなくてよかった???
もう会うこともないが、この先輩は何を感じているのか?

著者により目の前が明るくなった???
パウル・カレル、デイビッド・アービング???
回顧録が信じられない???
新説とかは、本能寺の変と同じであまり信用出来ない!

著者は、グデ―リアン、ロンメルは書いている!
著者自身が、次はマンシュタインだと!!
それは楽しみである……… 
ついでに言うと、ルントシュテットも書いて欲しい!!
内容は下記の通りである!! ① ②と分けて紹介する!



序に代えて  溝を埋める作業
第1章 戦史をゆがめるものたち
第2章 プロイセンの栄光 18世紀 1917年
第3章 政治・戦争・外交。世界大戦からもう一つの世界大戦へ 1914~1941年


第4章 人類史上、最大の戦い。独ソ戦点描 1941~1945年
第5章 ドイツ国防軍の敗北 1945年
付 章「ある不幸な軍隊の物語」
あとがき
主要参考文献

索引


序に代えて  溝を埋める作業
序を読めば内容を理解出来る!!
日本のドイツ軍史の研究は遅れている?
ドイツ軍史を現実に利用しようとする??
史実を疑わない!!

「渡部昇一・ドイツ参謀本部」
「大橋武夫による、号令、命令、訓令の解説」
これらが個人的には影響を与えられた!
「シュリーフェン計画」
リデル・ハートが書いていたが、
やりそこないの形で実行されたが、それでもあわやと言うところまで行った?
小モルトケの無能さみたいに言われていた!
そうではなさそうである!
「マーチン・ファン クレフェルト 補給戦―何が勝敗を決定するのか」
これは面白かった?
これも定説を覆しているが、納得出来た!!!
夢が無くなるが………

日本では研究者がいない???
ドイツ語と軍事の両方分かる研究者がいなくなった!
ましてや軍事の研究は戦争につながると言う、日本学術会議みたいなアホな存在がある!
軍事研究をタブー視している!
「広義の軍事史」「狭義の軍事史」
日本の研究は、欧米に対して20年、30年遅れている!
著者は定説の否定、偶像破壊に走っている………


第1章 戦史をゆがめるものたち
〇 新設と「新設」のあいだ
新味なき新設
◆ ソ連侵攻はソ連のドイツ攻撃に先じたものだと!
① ソ連はドイツと英仏の戦争を誘導し、勢力圏を拡大し、ドイツを打倒する!
② ソ連の軍事ドクトリンの攻撃性の協調
③ ソ連の戦力は、質量ともドイツを上回っていた
④ 1941年の独ソ国境への集中は攻勢を意図していた
⑤ 1941年6月13日 独ソ開戦の噂を否定する
⑥ 1941年5月5日 各軍大学生にスターリンは対独戦争を宣言する

要は自分に都合の良いように歪曲、改ざんしていると!
スターリンにこの時期、ドイツ攻撃の考えは無かった!!

「砕氷船テーゼ」 ロシアで売れる!
ただ本が売れても真実とは限らない!
「ノストラダムスの大予言」もそうである!
信じやすいものを信じる!!
「新」には警戒せよ!

別の話になるが、「明智憲三郎・本能寺の変 431年目の真実 」
これほどくだらない本は無いと思った!!
時間を返して欲しい!!!!!


〇 アーヴィング風雲録  ある「歴史家」の転落
「SS中佐 パウル・カレル」
中佐である! ナチスである!
当然批判も多い!
① 虚偽は書いていないだろう
② 歴史書といえども著者の主観が入っている
③ 元SSと言っても、無価値になるわけではない
そうなれば回顧録など信じて貰えない!!
特に無かった戦いを都合よく捏造している??

デイビット・アービング??
「ドレスデンの破壊」
13万5千人が死ぬ!
現在では2万5千人と言われている!

著作が並ぶ!!
◆ でっちあげ  Ⅴ兵器をめぐる情報戦
◆ ウイルス・ハウス 原爆製造計画
◆ 事故・シコルスキ将軍の死 亡命ポーランド政権
◆ ヒトラーの戦争 有名である!!
ユダヤ人虐殺は、ヒムラーが進めたもので、ヒトラーは知らなかった??
ヒムラーとゲッペルスが隠れて行ったと!!
個別事例を一般化し、全体的だったと?
有力な証拠をネグレクトして、信ぴょう性は薄いが自説に都合の良いものを採用する!

◆ 狐の足跡  ロンメル将軍は最後までヒトラーに忠実だった?
これの資料集めは評価されているが、解釈と引用は非難されている!

パウル・カレルについては、「バルバロッサ作戦」「焦土作戦」
デイビット・アービングについては「ヒトラーの戦争」「狐の足跡」
これらを読んでいる!
パウル・カレルには興奮したが、デイビット・アービングについてはシラっとした!
パウル・カレルも無かった戦いを筆力であったと誤解させている!!
日本の参謀の証言も似たものなのか???
「パウル・カレル 捕虜―誰も書かなかった第二次大戦ドイツ人虜囚の末路 (学研M文庫)」
これは買っておいてある! 当然古本屋である!
読む意欲が亡くなった………


〇 独ソ戦の性格をめぐって  もう一つの歴史家論争
予防戦争論??? 否定されている!
攻撃される前に攻撃したと???
では大平洋戦争も予防戦争か???
① ソ連はドイツと英仏の戦争を誘導し、勢力圏を拡大し、ドイツを打倒する!
② ソ連の軍事ドクトリンの攻撃性の協調
③ ソ連の戦力は、質量ともドイツを上回っていた
④ 1941年の独ソ国境への集中は攻勢を意図していた
⑤ 1941年6月13日 独ソ開戦の噂を否定する
⑥ 1941年5月5日 各軍大学生にスターリンは対独戦争を宣言する
これらの解説がある!
しかし不毛の討論ではないかと思うが………
要は攻撃を正当化している!
ドイツから見ればソ連が悪いと!
この解説は長い!
予防戦争論は??
① 資本主義列強間に戦争を引き起こすために、独ソ不可侵条約を結んだ!
② 1940年のモロトフ訪独ではソ連の西への拡大が追及された
③ 1941年、遅くとも42年までにドイツを攻撃しようとしていた!

当時のソ連は?? 攻撃できる状況ではなかった??
◆ 経済は上手くいっていない!
◆ 大粛清で高級将校の65%失っている!
◆ 英仏の融和政策で孤立の危険を感じていた!
◆ 日本との国境紛争!
以上より安全保障を求めて、独ソ不可侵条約を結ぶ!
当時ソ連はフィンランドに攻め込み負けている!!
先に手を出せるかなと????
この予防戦争論は、日本も同じか?
どちらも負けている! 負けているのに予防戦争とは??
陰謀論がはびこる…………

モルトケ
正確な歴史記述はもっとも辛辣な批判を与える!!


【戦史こぼれ話】
〇 編制、編成、編組
『編制』
内訓に定められた部隊、長官が特に定める部隊等の、
固有の組織、定員、定数を言う

『編成』
部隊を組織すること

『編組』
部隊を適宜に編合組成する

これに国語辞典の解説がある!
あまり意味は無いか??????


〇 決闘 将校たる桃の義務?
ヨーロッパで最も危険な男 オットー・スコルツニー!
この人も決闘している!
ナチスの時代でも決闘は無くなっていない??
クルーゲ元帥と、グデ―リアン上級大将である!
このクルーゲと言う将軍も良く分からない!!
よく決闘と言っている????
グデ―リアンはヒトラーに穏便に済ませと言われて、妥協したようだ!


第2章 プロイセンの栄光 18世紀 1917年
〇 百塔の都をめぐる死闘
フリードリッヒ二世!!
大胆、大胆、つねに大胆に!!
七年戦争である!!
◆ オーストリア  マリア・テレジア
◆ フランス ポンパドール夫人
◆ ロシア 女帝エリザベータ
3枚のペチコート???
敵の敵は味方??
フリードリッヒはイギリスに近づく!
シュレージェンを奪われたマリア・テレジアはフリードリッヒを憎む!
オーストリア宰相カウニッツがフランスと結ぶ!
ブルボンとハスプブルクの和睦である!!

フリードリッヒ二世については、「NHK 城 王たちの物語」が詳しい!
「サンスーシ宮殿 フリードリヒ大王の憂いなき砦」
ここには行っている!! 楽しかったが………

フリードリッヒ大王はひるまない!!
危機にこそ真価を発揮する!
大胆、大胆、つねに大胆に!!
大王は家臣にも恵まれている?
つねに忠誠を!!
プラハ会戦の配置図もある!!
プロイセンの黒鷲軍旗とオーストリアの双頭の鷲の軍旗が交差する!!
ここは破滅のふちまで追い込まれた初戦の状況が描かれる!
奇跡は起こらぬか??
ロシアの女帝エリザベートが死に、ピョートル三世はプロシアに就く!
ゲッペルスはルーズベルト死亡で変わると思った?
そんなことは無い! スターリンだったらどうかなと??
7年戦い、自らの精神と肉体を消耗する!!!


〇 皇帝にとどめを刺した全身元帥  プロイセン軍から見たワーテルロー戦役
「映画・ワーテルロー」
これは映画館で観たが、興奮した!
特に騎兵の突撃に興奮した!
Amazonで安かったので、DVDを買っている!
たまに見る!

「ワーテルロー2015」 楽しかった!!
200年記念を見に行った! 凄い人だった!!
前日にベルギーの博物館でフランス兵に会って記念撮影した!

プロイセンの老将軍、ゲプハルト・フォン・ブリュッヒャー元帥!
その道のりは平たんではない!
フリードリッヒ大王の逆鱗に触れる!
髀肉の嘆をかこうが、大王が亡くなり復帰する!
ナポレオンのプロイセン侵攻に立ち向かう!
ナポレオンのロシア撤退でナポレオンとの戦いが始まる!
これに70歳で指揮する??
何度叩きつけられても、前進を叫ぶ!
シャルンホルスト、グナイゼナウが参謀長である!
ここらは大橋武夫が詳しい!

ウイーン会議の途中にナポレオンがエルバ島を脱出する!
当時フランスの敵は圧倒的兵力を保っている!
が準備には差がある!!
この差をナポレオンは突く!!
各個撃破である!!
用意が整っているのは、ウエリントンとブリュッヒャーである!
この両軍を各個撃破する!
まずリニーのプロイセン軍である!
教科書通りに行けばプロイセン軍は壊滅する!
がネイが手間取りプロイセン軍の撤退を許す!
ここでグナイゼナウは撤退を主張する!
が元帥は認めない! 認めればワーテルローの勝利は無かった!

有名であるが、ナポレオンはグル―シ―に1/3の兵を預けてプロイセン軍を追わせた!
現実にワーテルローに挙がる戦火を見て、ワーテルローに向かうべきだとの意見を受けている!
プロイセン軍の到着前にイギリス軍を撃破出来なかった………
ウエリントンとブリュッヒャーはフランス語で話す!!!


〇 モルトケと委任戦術の誕生
モルトケは現場の独断専行を認めた??
作戦通りには行かない! その時は現場にいる司令官の判断による!
当然好き勝手やってかまわないわけではない!
委任戦術と言う!!  訓令戦法とも言う!
発生の説はいろいろあるが、1600年代のさかのぼる?
ナポレオンに敗れたプロイセンで確立した!
これを言語化し、確立したのは、モルトケである!!

モルトケは知識人である!
軍人を目指したわけではない! 考古学者になりたかった??
「7か国語で沈黙する男」と言われた!
デンマークからプロイセン、トルコの軍事顧問なる!
プロイセンの参謀総長になる!
◆ 戦争とは不確実なものである
◆ 作戦通りに進むと考えるのは、素人である
◆ 戦略は臨機応変の体系である
◆ 目的と使用し得る手段のみを示し、実行はまかせる

かくして委任戦術が明確になる!
ただし末端まで自主的な判断が必要であると!
その保証を将校の知的能力に求めた!
「兵を導くのは、指揮官の知性である」
10万、20万の兵をいとつの塊で動かせない!
分割になると!!
自分の頭で判断し行動できる指揮官や参謀が必要である!
その為に参謀教育を行う!!
対オーストリア戦争で、勝手な動きをした将軍がいるが、
優秀な参謀がこの事態を克服したと!
現在のアメリカ海兵隊のドクトリンまで影響を与えている!


〇 伝説のヴェールを剥ぐ  タンネンベルグ撃滅戦
ハンニバルのカンナエと並ぶ、包囲撃滅戦の例である!
が、伝説が多い???

シュリーフェン計画?????
現在では疑問視されている!
まず西部戦線を片付けて動員が遅いロシア軍を叩く!
そのためには東部を犠牲にしても西部に兵力を集中する!
小モルトケが計画を改悪したために失敗した???
そう言われている!
この計画はドイツの国境には天然の要害が無い!
防衛的な作戦を取れないところから来ている!
この計画は一種の政治文書であり、実際の作戦は無かったと?
現在では小モルトケは正しかったと!

現実にはロシアは日露戦争の後遺症もあり、弱体化していた!
初戦時、ロシアは自信満々だった!
ここらを読んでいると、決まった作戦ではなく乱戦なのか??
ドイツには切れ者、マクシミリアン・ホフマン中佐がいる!
参謀将校の中でも屈指の頭脳を持っている!

ルーデンドルフ、ヒンデンブルクが派遣される!
ここでHLHのトリオが指導する!
タンネンベルグの戦いの地図がある!!
この作戦は幸運に恵まれたと!!
ロシア軍の電報を2通、相次いで受信した!
ロシアも負けるべきして負けた………
この戦いで、自決、後日処刑の将軍が多い!
ロシアは捕虜92,000人、将官13人、約50,000の死者!
捕獲火砲350門!
ドイツの死傷者は12,000人!
ドイツの作戦、戦術、ドクトリン、技術の優位がもたらした勝利である!!
神話の始まりである!!


〇 作戦が政治を壟断するとき
「マーチン・ファン クレフェルト 補給戦―何が勝敗を決定するのか」
これは面白かった! 夢が無くなるが………
この中にシュリーフェン計画がある!
著者は、卒論のテーマにこのシュリーフェン計画をテーマにしようとした!
ショックを受ける??? どちらかと言うと相手にされない!
大学は何処か分からない? 内容が内容なので防衛大学校か??

ドイツは地政学上の問題から二面作戦は出来ない!
が出来ると回答を出したのが、シュリーフェン計画である!
西部戦線に兵力を集中し、まずフランスを屈服させて、ロシア戦線へ向かう!
その間ロシア戦線は耐えるだけである!
小モルトケが改悪しなければ成功していたと!
この計画の弁護者は、シュリーフェン学派の人間である!
どうもシュリーフェン計画は、断片的な覚え書きだったようだ!

1953年 ゲルハルト・リッターがワシントンで実物を見る!
それにより見解が変わる!
「シュリーフェンプラン ある神話の批判」
◆ 政治的外交的配慮を欠いた投機的な計画だと!
◆ フランスに対する予防戦争構想だと?
◆ イギリスの動向を無視している! フランスを破れば来ない!
◆ ベルギーの中立の問題! イギリスが黙っていない!

戦略と言うより、戦術の延長だと!
本来なら二面戦争を避けることを考えるべきであったと!!

小モルトケに対する再評価がある!
海戦を推進していた!!
実施のだんで、怖気ついたのではなく修正したと!
◆ 右翼編重から、左翼も兵を裂いた!
◆ オランダに侵攻しない! 保持の兵力がかかり過ぎる!
◆ 大胆な作戦を平凡なものにしたと???

そもそも大前提において、政治的軍事的な欠陥を内包していたと!!
改変されたから失敗したのではない!!


【戦史こぼれ話】
[擲弾兵ことはじめ]
◆ 擲弾兵
◆ 装甲擲弾兵
◆ 山岳猟兵
◆ 降下猟兵
普通の兵と違い感じがするが………
イタリアのザクロが語源である!
爆裂弾を投擲する兵と言う!
エリート兵である!
肉体的に優れ、給養も別格、任務は常に激しいもの!
時代は進むとそう言う目的では使われない?
精鋭と言う意味で呼ばれるようになった!!


[知られざる単語「ランツァー」]
ドイツ人傭兵を示す言葉である!
本来傭兵は「クネヒト」と呼ばれる!
スイス人傭兵である!
ドイツ人傭兵は「ランツケネヒト」
縮めて「ランツァー」
日本ではポピュラーではない!
ドイツの右翼が使うからか???


[モンスの天使たち]
第二次世界大戦の英独の本格的な戦闘がモンスで行われた!
イギリスはかろうじて撤退する!!
この時、甲冑の騎士や弓兵が立ちはだかり、撤退を助けたと!
こう言う場合は伝説がある!
フィクションがノンフィクションに変わった???
神がドイツ軍の味方として飛行機から投影した映像だと!
この時期、そんな飛行機に映像設備があったのか??
神が行った!!!


第3章 政治・戦争・外交。世界大戦からもう一つの世界大戦へ 1914~1941年
〇 ポーランド・ゲーム
ポーランドに行ったことがある!
行って思ったのは、トラウマがある!
ポーランド分割、カチンの森、ワルシャワ蜂起である!!
ポーランド分割時に、英仏はソ連に宣戦布告しなかった?
イギリスの二枚舌外交か??
ポーランドは独ソの間で独自性を保とうとした!
1939年 ミュンヘン会談を保護にしてプラハに侵攻する!
ドイツはダンツィヒをポーランドに返還するように要求する!
これに対してイギリスは、ポーランド、フランス、ソ連と結ぼうとする!
ポーランドに援助を約束し、ソ連と交渉する!
ポーランドにはあいまいにしか書かれていない!
戦争回避を目的にしていて、参戦義務までは………
実際に秘密議定書を立てのとる!
イギリスは独ソ双方を敵にまわす愚は避けた………


〇 1939年の対ソ戦?  ドイツのソ連侵攻作戦に関する新設
対ソ戦に、国防軍は反対した??
あくまでヒトラーの意思だと!!
現在はそうではないことが分かっている!
フランスを下してから対ソ戦が本格的に動く!
が、そうではなく1938年から39年にかけて対ソ戦を覚悟し動いていたと!
◆ 1938年の海軍演習
◆ アルブレヒト計画 ルーマニアへの前進と北ロシア征服!
◆ 1939年 ハルダー参謀長の参謀旅行と図上演習!
英仏、リトアニア、ソ連、ポーランドとの開戦である!
勝てる見込みは無く、辛辣な講評になる!
これに対して、対抗策は?
◆ 日本との同盟
◆ 独ソ不可侵条約

1939年にハルダーはポーランドに次いで対ソ戦を覚悟した??
演説が本物であればと言う前提である!
要は分からない???


〇 独ソ戦前夜のスターリン
警告を受けていながらスターリンはドイツの侵攻を無視した!
無理に無視しようとした!!

◆ ジューコフの先制攻撃論! 1941年2月ドイツの兵力集中を見て思う!
ポーランド侵攻、ウクライナ、プラハ、ウイーン、ベルリンへ進軍!
スラ―リンは激怒する!
実際この時期は軍も粛清の後遺症が残っている!
スターリンは2年欲しい!!
◆ ヒトラーとスターリンの秘密文書の交換??
本物の証拠は??

要はこれと言う証拠は無いようだ!! この書簡は??
◆ 1941年1月に、ドイツ軍の国境終結はソ連侵攻ではなく、
イギリスの空爆を避けるためにである!!
◆ 同じく国境地帯の同郷について見せられる!
◆ 秘密書簡は6通あると!

本能寺の変の謎で出て来るのは密書である!
誰がどう言う方法で運んだのか?
使者はどうなっているのか???
ヒトラーの書簡については輸送機の議論もあるようだが………
まとめると興味深いが………
チャーチルの言葉!
「ロシアとは、不可解な秘密のなかの神秘に包まれた謎である」


〇 ドイツの対米開戦  1941年  その政治過程を中心に
1941年12月 ドイツは先の見通しがあるのか??
日本はドイツの勝利を当てにしている!
しかしモスクワ攻略に失敗している!
この時期に対米開戦である!!

ドイツのアメリカ像は歪んでいる???
参戦意図と軍備の過小評価がある!!
対独参戦はあり得ない???
反対の意見もあるが、楽観的な意見が好まれる!

日本にはドイツは複数の情報源を持っている!
情報過剰になる………
日本の軍事能力への認識は正しいと!!

ドイツの対米外交政策は??
◆ ヒトラー
◆ 海軍
◆ リッペントロップ
◆ 外務省伝統派

◆ ヒトラーはどう考えていたか??
① ソ連の占領
② アメリカとの決戦
③ ドイツの世界支配
フランスは屈服した!!
がイギリスとの同盟はならない!
独ソ戦の見通しについては楽観的である!!
アメリカは1941年軍事介入はしないと!
1942年からだと! 大した違いはない???
三国同盟締結後はイギリス支援が強硬になっている!
アメリカの意図を見せつけられて、敵に回ったと認識する!
偶発的な戦闘も避けたい!
カウンターウェイトとして日本の存在がある!!
1941年3月松岡外相との会見では、対英米参戦を要請!
4月にはドイツの三について言質を与えている!!

◆ 海軍は??
好戦的である! 
通商破壊で対英戦を行うがアメリカが邪魔していると!!
日本の同盟通信のインタビュー
① 戦時禁制品を戦争地帯に運輸せんとする米艦隊を実力で排除する
② アメリカが哨戒制を起用すれば、実力で排除する
③ 無許可で航行する中立船舶は無警告撃沈する

日本の戦力を分析している!
日本の参戦は、アメリカの参戦の不利益を上回る!
日本は自己的目標の追及を止めて、枢軸国側の一員と自覚する!
ドイツ海軍は、戦争のグローバル化に積極的になっている!
しかし海軍は戦争準備が出来ていなかったのではないか???

◆ リッペントロップは??
日独伊ソの四国同盟をによるイギリス屈服を目指す!
松岡洋祐と似ている??
アメリカはいずれ参戦すると!
アメリカの軍事力の評価が分かれる!
が、日本の参戦によりアメリカの参戦抑制を願った!!
日本の対英参戦を求めている!
ヒトラーとも、反英的色彩の濃淡、対米戦への姿勢の強弱、
反ソ路線のスタンスの差があるが………

◆ 外務省伝統派は??
対ソ戦の勝利を疑い、長期化が対英戦の阻害になる!!
対ソ戦を無謀化している!!
ドイツのソ連とアメリカの過小評価を恐れる!
誰が主導権を握るか???
小谷賢が書いていたが、1940年にイギリスだけに日本が宣戦布告することを恐れていた!

日本はドイツの勝利を当てにしていたが、ドイツは日本を利用して有利にしようとしていた??
日本の状況が問題になる!
◆ 三国同盟に立つのか?
◆ 北進か? 対ソ戦?
◆ 南進か? シンガポール攻略?

ドイツの考えは??
◆ ヒトラーは南進希望??
◆ リッペントロップは北進希望??
◆ 外務省伝統派は、南進して新たな敵を作るより、対ソ戦に向かって欲しい!
◆ 海軍は制約なしに攻撃したい!
この時期日本は松岡外相を解任する!!
日本は独ソ不可侵条約で内閣が倒れる!
「欧州情勢は複雑怪奇」????
逆にヒトラーは日本の内閣危機の到来が理解出来ない!

初戦の華々しい戦果にも関わらずに、短期決戦にならない兆候が出て来ている!
将校の補充である!
1941年中にソ連の崩壊を成し遂げる??
この時期になると、ドイツも対米戦を決断している!
アメリカの戦力を正しく評価していないところもあるが…………
「単独不講和条約」 条約は破られるためにある???
ドイツはすでに開戦を決めていたと!!!
真珠湾攻撃をヒトラーは、手を叩いて喜んだ!!!
「貴国は正しく参戦された」
何もヒトラーの単独の参戦ではないと!!


〇 ドイツの対米開戦  その研究史
モスクワの攻略に失敗し、ロシアの反撃があるこの時期に開戦したのか?
精神病理学の問題か???

ロシアへの勝利の夢は破れている!!
ロシアに勝てないならイギリスへの勝利もない!
そうなればドイツによる世界支配の目的は達成出来ない!!
なので「ユダヤ人問題の最終処理」に指令した!
大きな満足のために???

独ソ戦が順調なら政府内の対立は表面化しない?
なんでも失敗はヒトラーのせいか???
まず資料の問題がある!
本当なのか??  歪曲していないか?
ヒトラーが語った言葉!
◆ ドイツ国民が強くもなく、献身的でなければ滅びてしまえばよい!
その時私は一滴の涙も流さない!
◆ 1941年~42年で勝利の可能性は無くなった!

対米戦はヒトラーの選択であったが、
同時にリッペントロップ、海軍の決断である!

この時期の説は多い!!
時系列は、下記の様である!!
◆ 松岡洋右の方法で、日米開戦時、ドイツの参戦に言質を与える1
◆ 独ソ戦が開始されて対ソ参戦を要求
◆ 日本の参戦もなしに日米交渉は続く
◆ 大西洋での独米の紛争は多くなる
◆ 対ソ戦の見通しも暗くなる
◆ 日本から単独不講和条約締結の申し出がある  11月
◆ アメリカの参戦を日本により妨害し、その間にソ連を片付ける!

個々の解釈は色々ある!!

ここで大島浩駐独大使が出て来る!
この証言が信用出来るのか? 著者は信用出来ないと!!
大島大使の電報はアメリカに解読されて、貴重な情報源になっていた!
自己弁護に捏造もよくやった????


〇 周辺への衝動  ロシア以外の戦争目的
ヒトラーは一貫してソ連の打倒と植民地化による「生存権」確保が目標だった!
ここでは対ソ戦以外の構想、スペイン、アフリカの政策を取り上げる!

◆ アフリカ
かっての植民地を取り戻したい!
ロシアの代わりにアフリカ??
これは一定の支持を貰っている!!
ヒトラーは一定の理解を示すが、情勢が許さない!!
英国が屈服せず、対ソ戦が始まりもはや一顧だにされない………

◆ スペイン
フランコ総統である!!
何故ヒトラーはスペインを助けたのか??
と言うよりフランコである!
ドイツに援助を求めるが、外務省が難色を示す!
ヒトラーがためらいながら決断する!
Ju52、He51を派遣する!
これで空輸が出来る!!
ヒトラーの背中を押したのが、ゲーリング!
ドイツ空軍の力を発揮できる!!
そして原料、資材をスペインから確保する1
援助の代償である!!
考えて見れば賢いやり方である!!
スペイン内乱は、ゲーリングの戦争である!!
しかしフランコも馬鹿ではない!
内戦に勝利が見えるとドイツに再考を求める!
友好を保ちつつ距離を置く!!
ヒトラーはフランコに嫌気がさす!
ジブラルタル攻撃も、のらりくらりかわす………
スペインは中立を守り通した!!
それ以外に中東の石油はどうなのか??


【戦史こぼれ話】
[狩るものたちの起源]
「降下猟兵」
「山岳猟兵」

まず猟師は射撃にも優れていて、脚力もある!!
これらを集めて一隊を作る!
猟兵となる!! あらゆる任務に携わり、精鋭と呼ばれるようになる!
山岳地では「山岳猟兵」
空挺部隊も「降下猟兵」と名乗る!!
この伝統は受け継がれていると!!


[Uボートと大海蛇]
1915年 Uボートがイギリス船舶を撃沈!
その後轟沈し、大怪獣が、大海蛇が空中に投げ出される!
マア、話として聞いておきたい!!!

 

ドイツ軍事史 その虚像と実像 ①(2016/3)・大木毅

 

2017年12月 1日 (金)

本・五月の嵐―ドイツ電撃作戦とダンケルク(1997/7)・真砂博

Photo
1940年5月、ドイツ軍はフランス軍を主とした連合国軍をダンケルクまで追い詰め、
壊滅的な打撃を与えた。
ドイツの電撃的な猛攻と、命をかけて連合国の兵士を救った人々の活躍を描くドキュメント。

この本は、堺屋太一が推薦していた!
「映画 ダンケルク」撤退までの事が記述されている!
そうしてダンケルク撤退、「ダイナモ作戦」も………
連合軍のダンケルク撤退で物語は終わる!
「映画 ダンケルク」を見ているだけに実感の沸く場面が多い!
撤退後、息子がダンケルクから帰った母親から令状が来る1
もう一人の息子はノルウェー観戦で戦死している!
17歳で救出船に志願して乗った若者の話もある!
何か映画のエピソードに通じる話がある!

3万から4万5千と言われた救出兵士を大幅に上回る救出劇である!
「ダイナモ作戦」
ドイツ軍の作戦は色で計画されている!
黄色作戦:ベネルクス三国、フランス北部侵攻
赤色作戦:フランス本国侵攻
白色作戦:ポーランド
青色作戦:コーカサス侵攻

それぐらいは知っていた!
アシカ作戦、バルバロッサ作戦、ヴィンターシュツルム作戦、ツィタデレ作戦、
ボーデンプラッテ作戦………
バルジ大作戦はドイツ名ではない??

ドイツは直ぐにフランス攻撃をしていない?
偽りの戦争?? この中だるみが戦局に影響を与える??
黄色作戦は、ドイツ参謀本部の作戦である! 有名な、シュリーヘン計画である!
第1次世界大戦時、中途半端に行われた様だ!
それでもあわやと言うところまで行ったようだ! その恐怖がマジノ線を造らせた??
高名なドイツの将軍の名前が登場する。
ルントシュテット、マインシュタイン、グーデリアン、ロンメル、ハルダー達である!
ロンメルはともかく、3人は作戦にタッチしている!
ヒトラーと対立しながらである?

マジノ線がある!
何処に敵が待ち受けているところへ突っ込んでいくバカがいるのか?
袋のネズミである!

ここでマンシュタインがアルデンヌの森を突破する計画を出す!
戦車については、その権威のグデーリアンに確認を取っている!
が取り上げられない!
ここで一つの偶然が左右する!
連絡機が墜落して、作戦計画が連合軍に渡る!
焼却しようとしたが出来なかった!
これでドイツは作戦計画の再考をしなければならなかった………
ここでマンシュタイン計画である!
結果は成功する!

が、記述にあるが、フランス軍も馬を使っていたようだ!
ポーランド並みである??

5月9日から、6月3日~4日の記録である!
兵士の回想も記述されている!
ドイツは燃料をガソリンスタンドから取っている。 料金は当然払わない??
これは、「レン・デントン 電撃戦」にもあった話である!
連合軍はダンケルクに追い詰められる!
がドイツは陸軍国である!
有能なルントシュテットでも海軍の事は分からない!
一気に攻め込まずに待つことを進言する!
ヒトラーも受け入れる。 両者とも海を恐れている!
が、グーデリアンは猛反対である! 速攻でやりたい!
現場の指揮官は優勢なうちに攻め込みたい!
ここれ連合軍30万を捕虜に出来ればそれに越した事は無い!
後日の大陸反攻の兵力が無くなる!!
が、ゲーリングが豪語する!
「ナチスと共に成長したルフトヴァッフェにその役目を与えて欲しい!」
陸軍参謀本部ではなく………


ただこの時期、撤退作戦中、半分は天候不順だったようだ!
イギリスに有利に働いている!! 成功すべくして成功した??
要は危機に直面した時、国民がファイティングスプリットを発揮出来るかである?
イギリスにもドイツと和平を結ぶと言う勢力はある?
がチャーチルははねつけた!
ヨット、野菜運搬船、トロール船、レジャーボートの小型ボートが集まって来た!
手の空いている人間も参加する!
のちにこの小型船舶の集団と出会った軍人は、涙が出たようだ………
最初はイギリス兵を先に船に乗せたが、後にフランス兵を優先した!
連合軍である事を知らしめなければならない!
バトル・オヴ・フランスが終わった
膨大な武器を捨てて英国は逃れた!
大成功の撤退と言える!

後にロンメルもアフリカから兵を撤退させようとしたが、ヒトラーに拒否された………
時間と共に展開が良く分かる、大変スリリングな本でした!

五月の嵐―ドイツ電撃作戦とダンケルク・真砂博

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