書籍 陸軍

2017年12月 1日 (金)

本・五月の嵐―ドイツ電撃作戦とダンケルク(1997/7)・真砂博

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1940年5月、ドイツ軍はフランス軍を主とした連合国軍をダンケルクまで追い詰め、
壊滅的な打撃を与えた。
ドイツの電撃的な猛攻と、命をかけて連合国の兵士を救った人々の活躍を描くドキュメント。

この本は、堺屋太一が推薦していた!
「映画 ダンケルク」撤退までの事が記述されている!
そうしてダンケルク撤退、「ダイナモ作戦」も………
連合軍のダンケルク撤退で物語は終わる!
「映画 ダンケルク」を見ているだけに実感の沸く場面が多い!
撤退後、息子がダンケルクから帰った母親から令状が来る1
もう一人の息子はノルウェー観戦で戦死している!
17歳で救出船に志願して乗った若者の話もある!
何か映画のエピソードに通じる話がある!

3万から4万5千と言われた救出兵士を大幅に上回る救出劇である!
「ダイナモ作戦」
ドイツ軍の作戦は色で計画されている!
黄色作戦:ベネルクス三国、フランス北部侵攻
赤色作戦:フランス本国侵攻
白色作戦:ポーランド
青色作戦:コーカサス侵攻

それぐらいは知っていた!
アシカ作戦、バルバロッサ作戦、ヴィンターシュツルム作戦、ツィタデレ作戦、
ボーデンプラッテ作戦………
バルジ大作戦はドイツ名ではない??

ドイツは直ぐにフランス攻撃をしていない?
偽りの戦争?? この中だるみが戦局に影響を与える??
黄色作戦は、ドイツ参謀本部の作戦である! 有名な、シュリーヘン計画である!
第1次世界大戦時、中途半端に行われた様だ!
それでもあわやと言うところまで行ったようだ! その恐怖がマジノ線を造らせた??
高名なドイツの将軍の名前が登場する。
ルントシュテット、マインシュタイン、グーデリアン、ロンメル、ハルダー達である!
ロンメルはともかく、3人は作戦にタッチしている!
ヒトラーと対立しながらである?

マジノ線がある!
何処に敵が待ち受けているところへ突っ込んでいくバカがいるのか?
袋のネズミである!

ここでマンシュタインがアルデンヌの森を突破する計画を出す!
戦車については、その権威のグデーリアンに確認を取っている!
が取り上げられない!
ここで一つの偶然が左右する!
連絡機が墜落して、作戦計画が連合軍に渡る!
焼却しようとしたが出来なかった!
これでドイツは作戦計画の再考をしなければならなかった………
ここでマンシュタイン計画である!
結果は成功する!

が、記述にあるが、フランス軍も馬を使っていたようだ!
ポーランド並みである??

5月9日から、6月3日~4日の記録である!
兵士の回想も記述されている!
ドイツは燃料をガソリンスタンドから取っている。 料金は当然払わない??
これは、「レン・デントン 電撃戦」にもあった話である!
連合軍はダンケルクに追い詰められる!
がドイツは陸軍国である!
有能なルントシュテットでも海軍の事は分からない!
一気に攻め込まずに待つことを進言する!
ヒトラーも受け入れる。 両者とも海を恐れている!
が、グーデリアンは猛反対である! 速攻でやりたい!
現場の指揮官は優勢なうちに攻め込みたい!
ここれ連合軍30万を捕虜に出来ればそれに越した事は無い!
後日の大陸反攻の兵力が無くなる!!
が、ゲーリングが豪語する!
「ナチスと共に成長したルフトヴァッフェにその役目を与えて欲しい!」
陸軍参謀本部ではなく………


ただこの時期、撤退作戦中、半分は天候不順だったようだ!
イギリスに有利に働いている!! 成功すべくして成功した??
要は危機に直面した時、国民がファイティングスプリットを発揮出来るかである?
イギリスにもドイツと和平を結ぶと言う勢力はある?
がチャーチルははねつけた!
ヨット、野菜運搬船、トロール船、レジャーボートの小型ボートが集まって来た!
手の空いている人間も参加する!
のちにこの小型船舶の集団と出会った軍人は、涙が出たようだ………
最初はイギリス兵を先に船に乗せたが、後にフランス兵を優先した!
連合軍である事を知らしめなければならない!
バトル・オヴ・フランスが終わった
膨大な武器を捨てて英国は逃れた!
大成功の撤退と言える!

後にロンメルもアフリカから兵を撤退させようとしたが、ヒトラーに拒否された………
時間と共に展開が良く分かる、大変スリリングな本でした!

五月の嵐―ドイツ電撃作戦とダンケルク・真砂博

2017年8月19日 (土)

本・ノモンハン事件日本陸軍「失敗の連鎖」の研究(2001/6)・三野正洋・大山正

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帝国陸軍が経験した「最悪の戦争」ノモンハン事件には、惨敗すべき要因が存在した。
「矮性」という斬新な視点から、戦略・兵器・指揮官すべてを検証。
現代においても繰り返される失敗の原因を解き明かす。
読んでいて救いようのない話である!
日本陸軍の研究である!
日本陸海軍のどうにもならない話のオンパレードである。
本著は陸軍の話である!
話を絞るために、シンガポール、レイテ、インパール等は抜いている??
まずは明治維新後の、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦からノモンハン事件になる!
日清戦争も全面的な日清の争いでは無いようだ??
日露戦争は、日本が叡智を絞って引き分け以上に持ち込んでいる??
第一次世界大戦は、漁夫の利を得ている??
要は明治の軍人は、叩き上げも多く机上の秀才ではない!!
それで昭和の軍人の話になる!
こう言う連中が戦争を起こしたと思うと腹立たしい!!
実名を挙げて批判している!
内容は下記の通りである。

まえがき
第一章 日本陸軍をめぐる環境
第二章 ノモンハン事件とは
第三章 戦略・戦術・思想をめぐる失敗
第四章 軍人の資質をめぐる失敗
第五章 機甲戦をめぐる失敗
第六章 砲撃戦をめぐる失敗
第七章 航空戦をめぐる失敗
第八章 “矮性”による失敗
第九章 今も続く「失敗の連鎖」
あとがき
プロシア参謀長、モルトケは、対デンマーク、
対オーストリア、対フランス戦の勝者である。
モルトケは第一線の者が一番よく戦場が分かっているので、
独断専行を許している??
が、ノモンハン事件の解説があるが、独断専行に近いやり方である! 
もっとも軍人の資質が違うが??
山本七平の本にあったが、ソ連のスターリンが言ったようだ? 
「法王は何個師団お持ちですか??」
法王の存在が、何個師団に相当していますか? 
と言う意味のようだが………
冷徹な現実主義者と言う!
そのスターリンが、日本を叩けと、ジューコフ元帥を派遣している!
日本は出先の関東軍の暴走である!!
著者らしい兵器の分析がある。
戦車。
航空機。
野砲。
補給。

日本の自己中がある。
張鼓峰事件と言うのが、1938年7月にあったようだ。
ノモンハンの前哨戦である! これに日本は負けている!!
その経緯はノモンハン事件と同じである!!  
まったく戦訓を理解していない!!
自国がそうだから相手もそうだと思う!
日本の補給力をもってソ連の補給を想定する?? 
何事もそのようである??
戦車にしてもソ連の優秀さの報告があるのに無視している!

ここに面白い記述がある。
ノモンハンは国境紛争である。
それに対してはオランダのバーグにある国際司法裁判所に提訴する手段があると!
非現実的である。 紛争の両国が裁判に同意しなければならない!
ソ連のスターリンが同意するのか??
ましてや現在の中国・フィリピンの判定も、ただの紙切れと言う国がある!!
力で解決しなければならないのか??
勝つべくして勝つ!! ではなく負けるべくして負ける!!
戦闘機は互角で戦っているが、やはり補給の問題である! 
貧弱な機銃しかない!
戦車については戦車大国のソ連が相手である。 
ソ連はドイツとの戦車比較もある。 
とうていかなわないし発想自体が貧弱である!
野砲ついては物が違う!! だいたい馬で搬送している? 
近代的な軍隊なのか??
口径も要した弾薬数も桁が違っている!!
補給についてはトラック輸送が標準だと思うが、日本は徒歩である!!
ジューコフ元帥が日本の兵、下士官、連隊長クラスは誉めたが、
後方の参謀に指揮官は評価しなかった??
当たっているのではないか??
ソ連が国境で兵を止めたので停戦になったが、
もしここで追撃されていたらもっと被害は多かった??
戦後になって分かったが、ソ連の被害も相当だったようだ??
日本陸軍は、異常なまでに好戦的で、
自己過大評価をし、敵を過小評価していた!
大言壮語するわりには、シベリア出兵も不成功、
日中戦争も片付けられず、
張鼓峰・ノモンハンで大敗している!!

『敵に関する情報を真摯に集めようとはせず、
さらに何の根拠も無く相手の戦力を過小に、
 そしてまた自己を過大に評価する』
著者の実名を挙げた批判である!
板垣征四郎、萩洲立兵、辻政信、植田謙吉、武藤章、沢田茂………
敗軍の指揮官に自決を強要している。 
反省も今後の対策も何もない!
この中では辻政信が異常である!
半藤一利がインタビューしたようだが、やはら裸になって、
この傷はどこの傷と言って説明したようだ!!
迫力はあった??
『矮性』と言う言葉がある!! 日本陸軍はそうだったようだ………
たけの低く小さいこと。いかにも規模のちいさいさま。
要はこんなもので良いと勝手に納得する!!
日本の重砲はヨーロッパでは中砲である
中爆撃機を、重爆撃機と言う!!
これに三八式歩兵銃も入るのだろう………
白兵主義と言うか、安上がりな銃剣突撃に走る!!

ガタルカナルの失敗例がある!
この島の事はよく読んでいるが、救い難い!!
日本の偵察は、敵軍に動きがあれば「撤退、退却」と判断するようだ??
ノモンハンでも逆に進出する為の移動でも、退却と報告される??
その為に作戦を誤まる?? ガタルカナルもそんな例があったようだ!
当事者でなく、後からでは何とでも言えるが、
こんな軍隊で戦争し、亡くなった人は気の毒である!!


ノモンハン事件日本陸軍「失敗の連鎖」の研究(2001/6)・三野正洋・大山正

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