本・幻剣蜻蛉(2000/9)・戸部新十郎
およそ刀法は鳥獣虫魚の動きにならうことからはじまる。
大空をふわりと飛ぶトンボに見立てた太刀名儀「蜻蛉」を自在に使いこなし、
公儀指南役柳生宗矩が密かに恐れた剣士がいた。
加賀藩中条流富田一放。
大坂の陣で五十人の敵を斬りながら無欲恬淡、
加賀藩取り潰しを狙う幕府に一人、剣で抗しつづけた。
謎の剣豪の技の冴えを居合五段の名手が描く、胸の透く傑作。
著者のファンである!!
ほとんどの本は読んでいる!!
忍者、剣客、戦国の異能集団らに詳しい!
二文字の剣客シリーズがある!!
栴檀、逆光、大捨、必勝、水月、水鏡………
この一環の本か???
主人公は前田一放!!!
中将流の使い手であり、奇剣士である!!
柳生新陰流との対決になる!!
それは、幕府VS加賀藩になる!!
出て来る剣客が面白い!!
7話である! 書かれた時期は違う!!
柳生宗矩の陰険な統一がある!!
柳生新陰流と言っても、新陰流は多数ある!!
松田方新陰流 松田清栄
大捨流 丸目蔵人介
疋田陰流 疋田文五郎
神影流 神後宗治
奥山流 奥山休賀斎
が正統派となった柳生新陰流、但馬守宗矩に対する各流派の敵意がある!
内容は下記の通りである!!
頓閑
嵐勢 丸目蔵人左長恵
白露 宮本武蔵
手向 疋田清五郎
遊雲
蜻蛉
鏡見 二階堂流 松山主水
頓閑
加賀藩に送り込まれた幕府隠密との対決である!!
夜のしじまを破り「トンカン」と鳴り響く!!
「栴檀」は相手の拍子を外す!
「とんかん」は相手の拍子に合わせる!!
嵐勢
宗矩の陰謀である!!
柳生新陰流が頂点に立ちたい!!
その為に各派の長老を利用する!
柳生四天王の一人、村田与三がいる!
狂言回しで登場する………
丸目蔵人左長恵を引き込もうとするが………
嵐勢と言う技がある!!
異形な剣であるが、強い手首があって出来る剣である!!
剣を振り回す!!!
御前試合がある!!
中条流・前田重康と対決するが、その前に前田一放にからかわれる………
中条流・転法輪VSタイ捨流・風勢!!
検証役・小野次郎右衛門は分かる!!
どちらかが倒れると、勝負の前に止める!!
小野次郎右衛門も中条流である!!
前田一放は試合後、丸目蔵人左長恵に笑いかける………
白露
宮本武蔵の弟子である???
宮本武蔵は、著者によって理解した!!
大変よく分かる内容であった!!
「考証 宮本武蔵」
「図解 宮本武蔵」
「樹下石上の剣」
らが面白かった!!
この宮本武蔵が柳生家に来る!!
強い!!
柳生の主敵、中条流・富田重政は病気である!
にもかかわらずに宗矩は討とうとする!
それに宮本武蔵を使う???
当然のごとく、相手は前田一放である!!
白露???
ほろりと落ちる?????
手向
小幡勘兵衛 甲州流軍学の祖???
ペテン師ではないか??
疋田文五郎の弟子、清五郎を宗矩に紹介する!
実際は山田浮月斉が師匠である!
「栴檀」
草木の双葉は同じ方向に伸びない!
相並ぶことなく、必ず左右相対するものである!
つまり相手と同じ構えを取らず、前後、左右相並ばずその中で勝機を得る!
疋田陰流では「手向」と言う!
刺客にする! 富田重政を討つ!!
倶利伽羅峠に行くが、病気の重政ではなく前田一放が来る!!
手向どうしの対決になる???
ほろりと首が落ちる………「
遊雲
推理小説である??
果たしてこの使い手は誰か??
「中条流・遊雲」??
「太刀は左の手を離し、片手に持ち、敵上より打ち下ろすのを、
左足を踏み出し、左の手にて敵の大刀の柄を握り、高く差し上げ、
あるいはわが右側へ引き廻し、切先または柄頭で敵の秘蔵を突く」
宗矩は富田家とキリシタンの剣法を結び付ける?
また殺される??
飛泉坊???
前田家は高山右近をかくまっていた!
が追放令が出て、右近は棄教せず国外に出る!
村田与三が加賀へ行く!
ヒントを掴む! 千八????
前田一放の弟子で、異端の剣を学ぶ!
やがて「天狗」になる!!
新陰流の奥伝に「金毘羅坊」がある!
陰の霞に構え、鞠の如く弾んで勝つ 「橋返し」と言う?????
「遊雲」に似ている
正体を掴み、前田一放に会う!!
江戸で対決するが、宗矩は出ずに、十兵衛が出て来る!
5人の従者と共に………
車、八相、中段、下段、霞………
次々切られて十兵衛は「金毘羅坊」で対する???
仕留めるが、自らも目をやられる………
前田一放が死体を持って帰る………
蜻蛉
刀法は鳥獣虫魚の動きにならうことから始まった!
燕の迅さ、サルの巧妙さ、蜘蛛の怪しさ………
蜘蛛の手、水車、蜻蛉、拝切り、篠分け、傍目………
中条流は蜻蛉を軍神 摩利支天の変身と信じた??
マリーシ 陽炎???
蜻蛉??
「心身すべて凝り、帯りなく、故に軽変に飛び舞い、
自由をなすの位をいう」??
中条兵庫介が具足の背後を蜻蛉結びにして戦場に出た!
大阪の陣で前田一放が蜻蛉結びで戦場に出た!
50人ばかりの首を取った???
蜻蛉の術を使った??
宗矩は恐れる!!
加賀へ行く柳生郷士は、一放の消息を探る!
水か低きから高きに上がる???
バテレンの術か??
宗矩は秘密を探らせる???
村田与三に命じる!!
蜻蛉使いがいると!!!!
ここで与三は一人連れて行く!!
この者、タイ捨流をいささか???
よく出来る!! 「蜻反」 「蜻蛉返し」
相手が悪い!! 前田一放である………
鏡見
子供の頃は、白戸三平が好きだった!!
その中で二階堂流・松山主水はよく出て来た!
宮本武蔵より強い????
そう言う雰囲気だった………
細川家に仕えた松山主水である!!
松山主水については、新宮正春、峰隆一郎が書いているが………
「心ノ一法」???
中条流では、「消除ノ太刀」
これを太刀にしたのが、「面影」
「灯りのあるところに物を出せば、その影、壁に写るなり、
写りたるは影なり、本体は面なり、このとき、仕太刀、打太刀の如く切り結ぶも、
また打太刀、仕太刀の如く切り結ぶとも、同然なり」????
主君細川忠利は松山主水を排除しようとする!
それを師・柳生宗矩に相談する!!
答えを貰う!!
「二階堂主水は正統派中条流宗家に違いない!」
そう触れる事!!!
主水自身もうわさを聞き本家から人が来ると!!!
前田一放である!!
「面影」
「鏡見」
「鸚鵡返しは相手の真似をする!
『面影』は面即陰となり、影即面となる
これ鏡の如きものか よって『鏡見』と言う」
鏡に映るように、どちらが面で影か???
そう言う剣は面白い………
幻剣蜻蛉・戸部新十郎
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