宮本武蔵_

2018年6月15日 (金)

本・宮本武蔵 最強伝説の真実(2006/12)・井沢元彦

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独特な歴史観と資料を駆使する井沢流剣豪伝
宮本武蔵ほど謎に包まれた剣豪はいない。出生地を主張する名所も二つ。

あの佐々木小次郎ですらその正体が分からない。
それだからこそ、吉川英治からマンガ家・井上雄彦まで、多くの作家を刺激してきた。
『逆説の日本史』で知られる井沢元彦は、様々な伝説、捏造資料を精査し
、真の武蔵像に迫った。
井沢史観による画期的「最強剣豪伝」の誕生だ。

井沢史観による画期的「最強剣豪伝」の誕生は大げさではないか??
チョッと思った内容ではなかった??
内容は下記の通りである!!

宮本武蔵関連地図
序   いま、なぜ武蔵か         現代という乱世
第一章 時代からはみ出した英雄      戦国と江戸のはざま
第二章 史料・伝説の中の「武蔵」     実像とフィクション
第三章 武蔵を取り巻く「謎」         その一
第四章 「五輪書」を読む           実戦の天才・武蔵を検証する
第五章 武蔵を取り巻く「謎」         その二
第六章 武蔵はなぜ最強か          時代を突き抜けて
宮本武蔵の生涯と主な決闘


最初に宮本武蔵関連地図がある!
行ったところもある! 宮本武蔵巡礼に出かけても良いかなと??
出生地の地図には、兵庫県高砂市米田が無い!!
書かれてはいるが、地図には無い!
ここは実家の近くである!!  悲しいが………

序 いま、なぜ武蔵か   現代という乱世
宮本武蔵は、吉川英治がイメージを決めた!
本に映画で有名になり過ぎた??
親父が吉川英治のファンだったので、学生時代に読んだが、興奮しなかった………

誰の真似もしない独自性、権力に取り込まれない自由さ、
わが道を行く精神的な強靭さを持つ!
その生き方が現在に合う??

第一章 時代からはみ出した英雄  戦国と江戸のはざま
平和な時代の剣法がある!!
武蔵は関ケ原合戦に参加している!!
本戦の関ケ原に宇喜多秀家の陣と、九州の黒田官兵衛に参加した説があるようだ?
関ケ原では石田三成方、九州では家康側である?
史料が無いようだが………

時代が柳生流を求めた??
徳川家康は剣を学んでいる? 奥山休賀斎は新陰流! 松岡兵庫助に新当流!
新陰流、疋田文五郎を、匹夫の剣と貶めた!
戦場では槍が有効である!!
「映画・関ケ原」で七将が三成を攻めるが、全員槍だった!
迎え撃った前田利家も槍である!!  
戦いとなれば軍隊である! 槍を持った兵と一対一で対決するわけではない?
剣は効率が悪い??
「子連れ狼」 には、手甲鉤、混飛、霰鉄挙と大量に殺せる武器が出ていた!
将軍足利義輝が、松永弾正に襲われた時、剣を並べて交換しながら戦っている!

太平になり時代が武蔵を必要としなくなった!!
徳川幕府が必要としない!
二天一流、小野派一刀流より柳生新陰流を好んだ!!
その中で自分のスタイルを守り、「五輪書」を表した!!


第二章 史料・伝説の中の「武蔵」 実像とフィクション
宮本武蔵の資料は確実なものは、微々たるものと言う!
「二天記」がある! 武蔵の死後150年経って書かれている!
これがネタ本で、フィクションを加えて武蔵像を確立させたのは、吉川英治である!
求道的な武蔵の誕生である!!

直木・菊池の巌流島の対決がある!!
武蔵名人説は菊池・吉川、非名人説は直木!!
吉川英治の回答が、宮本武蔵である!
多くの作家が宮本武蔵を書いている!!
個人的には、戸部新十郎、新宮正春が好きである!!
司馬遼太郎もである!!
もはや過去に作家か??
現在では、武蔵の巌流島以降の合戦に参加した資料も発見されているようだ!!
しかし吉川武蔵は永遠であるのか??


第三章 武蔵を取り巻く「謎」 その一
系図は当てにならない??  日本は特に当てにならない??
ここでは出生地は3カ所である!!
本人が言ったとしても、子供の頃である?
誰かに言われたことを信じている??
要は当てにならない??

「二刀流」
片手で刀を振るうのは大変である!!
戦いの最中に、握りを変えれない?
いつも二刀流を使ったわけではない!!

武蔵の墓は複数ある??
後藤又兵衛の墓もである!! 有名人はそうなのか??
後藤又兵衛の墓は大分県に、鳥取にあった? 他にもある!!

自分の思うような地位に付けなかった心残りがある!!


第四章 「五輪書」を読む  実戦の天才・武蔵を検証する
「五輪書」ほど読みやすい文章は無いという!
「地の巻」 二天一流の基礎的な考え方
「水の巻」 二天一流の剣法の詳細な解説
「火の巻」 実戦に使う場合の、具体的な注意点
「風の巻」 他流儀との比較
「空の巻」 自身の最終的な精神的な境地

著者の解説がある!
「地の巻」 二天一流の基礎的な考え方
大工の頭領に例えて、人を使い建物を建てているのは、武将も同じである!
優秀な部下を抜擢し、多数の組織を自由に操り、自分の身を正しく律し、
国を治め、民の暮らしをよく養い、規律を浸透させる
ことになる!!

「水の巻」 二天一流の剣法の詳細な解説
平常心が大切という!!

「火の巻」 実戦に使う場合の、具体的な注意点
敵になるといふ事
むかつかするといふ事
二度三度と同じことをすれば、バレる!
意表をつく!!


「風の巻」 他流儀との比較

長刀 佐々木小次郎、 短刀 富田勢源!
どちらにも偏らない!!


「空の巻」 自身の最終的な精神的な境地
柳生流との比較がある!
「兵法家伝書」と「五輪書」の比較がある!
柳生流は、治国の剣である!
武蔵は、「戦うなら日本の手をフルに使い、二本の刀もすべて使い切ってから死ぬ」
違いがある!


第五章 武蔵を取り巻く「謎」 その二
「独行道」
武蔵の人生の中で得た自戒、生活信条で21条ある!
① 世々の道をそむく事なし
② 身にたのしみをたくまず
③ よろずに依怙の心なし
④ 身をあさく思、世をふかく思ふ
⑤ 一生の間欲心を思はず
⑥ 我事におゐて後悔をせず
⑦ 善悪に他をねたむ心なし
⑧ いづれの道にも、わかれをかなしまず
⑨ 自他共にうらみかこつ心なし
⑩ 恋慕の道思ひよるこころなし
⑪ 物毎に数寄このむ事なし
⑫ 私宅におゐてのぞむ心なし
⑬ 身ひとつに美食を好まず
⑭ 末々代物なる古き道具所持せず
⑮ わが身にいたり物いみする事なし
⑯ 兵具は格別、余の道具たしなまず
⑰ 道におゐては、死をいとはず思ふ
⑱ 老身に財宝所領もちゆる心なし
⑲ 仏神は尊し、仏神をたのまず
⑳ 身を捨ても名利はすてず
㉑ 常に兵法の道をはずれず

武蔵は着の身着のままで異様な風体と匂いだった!
女っけは無かった?? 遊郭になじみがいたようだが………
むしろ男色の疑惑がある?
武蔵の謎である!
① 師はいたのか??
  神仏は頼らずなので、そう言う修業はしていない?
② 画の才能はある! 師はいなくてもどこかで画を見ている?? 何処でか???
③ 道具にこだわっている! 弘法筆を選ぶである!!
④ 金まわりは良かった!! 芸(画)を売って金を稼いでいた!!



第六章 武蔵はなぜ最強か  時代を突き抜けて
今、何故武蔵なのか?? 強い個が求められている!
求道者であり、個人主義者である!
武蔵の後継者はなぜ現れなかったか??
武蔵の後継者になるなら、武蔵になるしかない!!
固有の強さである!! 人に教えれない??
長嶋茂雄が、選手を育てられない理由と同じか??
一芸が立芸に通じる!! 良く分かる!!

武蔵は海外でも評価されている!!
「サムライ」
固い信念を持ち、誠意があり、禁欲的である!!

目的のために精神と肉体を常に鍛えることを怠らない人間!
サムライの典型として、武蔵がいる!
フランスでは、武蔵は「宗教的求道者」として好意を持たれている!!
しかし狡猾な策略家でもある??
武蔵は日本人の枠を超えたコスモポリタン的な剣豪である!
敵を倒すことをまっすぐ追求し、言い訳しない、強い精神力、
独自の個性、言語・文化を超えて国際的に評価される戦法!
やはり最強の剣豪なのか??


宮本武蔵 最強伝説の真実・井沢元彦

2017年3月 7日 (火)

本・巌流―小次郎剣鬼伝(2000/3)・新宮正春

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小次郎は武蔵と二度対決していた!
修験道の聖地・豊前彦山を統べる佐々木一党の小次郎は、
越前一乗谷で師鐘巻自斎の研鑽を受けていた。
三尺二寸の長太刀を逆袈裟に斬り上げる秘剣“虎切”。
やがてその秘剣を試す時がきた 。敵の名は、剣の名門吉岡家を倒した武蔵!
各地に残る秘話をもとに巌流島以前の決闘と二人の宿命を描く、迫真の小次郎伝!


実家で本の整理をしていたら出て来た。
親父に読んで貰おうとして持っていった本である。
新宮 正春は好きな作家である。
スポーツ物に時代小説、剣豪小説、伝奇小説と沢山書いている。
スポーツ物、長嶋の作品から読んでいる。
宮本武蔵の本も良く書いている。 当然佐々木小次郎の事も書いている。
巌流島の真実は??
著者は独特の解釈をする??


修験道の聖地、豊前彦山を統べる佐々木一党の御曹司である?
鐘牧自斎の弟子である。
富田勢源の名前は出て来なくて、鐘牧自斎である。
一乗谷で修業している。
ここに吉岡一門から応援を頼まれる。
たけぞう、宮本武蔵である。
清十郎、伝七郎と敗れて、吉岡側から挑戦する。
が、一乗寺下り松で名目人又七郎が武蔵に殺される。
名目人である以上、武蔵は子供であれこれを殺さなければならない!
当然である。吉岡一門も子供を殺したとは言えない。
普通戦いは避ける。 負ければ何もかも失う。
吉岡一門も良く受けたと思うが………


この吉岡一門も良く分からない!!
本当はどうなのか??
「司馬遼太郎 京の剣客」がある。 これが信憑性が高いと思うが………
この後、再度吉岡側から武蔵に挑戦する。
あったかどうかわからない4回目の戦いである。
各地に残る秘話をもとにとあるので、そう言う伝承があるのか??
この4回目に小次郎が参加する。
と言うより武蔵VS小次郎の第1回戦である!!
場所は風水で決まる???  本当なのか???

ここで武蔵は、はっきり言えば敗れる!!
三尺二寸の長太刀を逆袈裟に斬り上げる秘剣「虎切」で男根を切断される!
「虎切」である。 戸部新十郎に「虎切」と言う短編があるが………
殺さなかったことが後に響く!

秀吉から、豊前は黒田官兵衛・長政が貰う!
関ヶ原の合戦後、細川忠興に与えられる。
この辺りからおかしくなる。
何処でもあるが、新しい領主は地元の土豪(?)を支配しようとする。
当然軋轢がある。
これに佐々木一党も巻き込まれる。
死ななかった武蔵親子が細川家に指南している。
いずれ小次郎と武蔵は対立する。
細川家の意志が入る。 佐々木一党の排除である。
結果は巌流島である!
これも子供の頃は、正当な戦いと思っていたが………
どうもそうでは無さそうである!!
勝てば官軍である!!
武蔵は勝利者である。 吉岡一門の戦いでも時間を守っていない。
時間を守らない事もそれほど批判されていない!!
これが負けていたら、そんな事するから負ける、と言われる!
遅く来てじらす! それが続くと早く来る!!
勝つべきして勝っている???

当時は試合でも一撃で終わる。 止めまで刺さない!
巌流島でも小次郎は生きていたようだ。
これを武蔵の弟子がよってたかって殺したような話もある。
武蔵は小次郎の弟子から逃げるために、鉄砲隊まで出されている??
どうなのかは分からないが!!
陰謀的な話が多い???

厳流は小次郎の死後、流行らなくなった………
他流試合はやらない方が良いのか??
柳生流が正解なのか??

実家でも何冊か著者の本は有った。
又読み返して行きたい!!
巌流―小次郎剣鬼伝・新宮正春

2015年6月 7日 (日)

宮本武蔵生誕地 揖保郡太子町宮本 

パンフレットを調べると下記のようだ。
宝暦12年(1762)に書かれた地誌【播磨鑑】に当時、宮本武蔵が太子町宮本村で生まれたと記されています。
また、晩年の武蔵を知る唯一の史料、自筆「五輪書」に武蔵が自ら「生国播磨の武士・・・」と記載をされています。
残念なことに、宝暦年間の大火災にて村の大半が罹災し、武蔵に関する資料・古文書・系図等の大部分が消失。
さらに、明治20年におきた再度の大火災により、総ての史料・古文書等は灰となってしましました。
現在、武蔵生家跡として言い伝えられた場所には、古井戸が残っているだけです。

宮本武蔵生誕の地は3ヶ所の候補地がある。
(まだ3つだから良い。官兵衛の生誕地は近江木之本?播磨黒田庄?。まだ日本各地には、徐福伝説に邪馬台国もあるようだが・・・・・・・・・)
岡山県美作市大原、高砂市米田町、揖保郡太子町宮本である。
そのうちの一つがここ、揖保郡太子町宮本である。
3ヶ所のあと2ヶ所は美作市大原と高砂市米田町にある。全部行く予定である。
姫路に所要があり、そのついでに太子町まで行った。

千種川から石海神社へ入ったが、川べりに案内がある。

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石海神社のまわりに史跡は固まっている。
祭神は舎人親王(とねりしんのう)。創立年月日は不詳とある。
公園には案内書があり、自由に持って帰れる。
駐車場付である。

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「宮本武蔵生誕の地」碑がある。
何でも造りゃいいのかと思ってしまうが・・・・・・・・・
が、何も無ければ無視されるのか??

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あまり関係ないと思うが、力石?がある。
力石には、重さが刻印されている。

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公園の西側で奥さんが見つけた。
『武蔵産湯井戸』
明智光秀にも同じような史跡がある。
光秀も生誕地は何か所かあるようだが・・・・・・
上に滑車がある。

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荒神さんの境内の無残な傷跡を残した椋樹があり、全てを見ていたと!
再度の大災害を物語っていると言う。
修復はなされているようだ・・・・・・

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武蔵の幟が立っている分けでは無いし、静かなものである。
何年か前の大河ドラマで宮本武蔵をやっていたが、その時も本家争いがあったようだ。
吉川英治で美作が有名になっている。
宣伝の差なのか??
武蔵が語っていると言うが。生まれたところを武蔵は認識しているのか?
誰かに聞いて知っている。
それは両親なのか?
いずれ身近にいた人だろう・・・・・・・
あまりあてに出来ないのではないかとも思うが・・・・・・・・
ここも古文書が焼けたと言うが、内容は伝承だけで何が書かれていたのかは分からないのではないか?
それで主張するのは、やはり問題が多いと思う!!!

2015年6月 5日 (金)

本・考証 宮本武蔵・戸部新十郎

古今無双の剣豪か?実力下位の者としか戦わなかった売名家か?
評価が二分する宮本武蔵。しかし、生涯不敗であったことは事実らしい。
晩年には「五輪書」を著し、剣聖の名をほしいままにする武蔵だが、果してその実像は―?
実力派歴史作家が、長年の研究をもとに明らかにする、剣聖武蔵の全貌。

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最近、渡邊大門の本を続けて読んだ。
真田に宮本武蔵である。
ならば、又真田に武蔵巡りをやりたいと思った。
と言う事で武蔵関係である。
かって読んで面白かった本である。今また読み返している。
著者の本はよく読んでいる!
生国の候補地、高砂市米田は登場しない。
美作と播磨太子は出て来る。
平福も登場する。平福は間違いなさそうである。

戸部新十郎は、剣客に詳しい。
まず武蔵は名人か?  非名人か?
これに直木三十五、菊池寛、吉川英治が登場する。
文壇の巌流島の対決とも言う。

吉川英治言う。
『武蔵の史実は、たかが、六・七十行に要約されるだろう』
実際そうらしい。

直木三十五への回答が「宮本武蔵」と言う! この吉川英治の武蔵像の影響が大きい。
親父なんかも、この本は好きだった。
面白いから読め!
と言われて読んだが、全然面白くなかった。
と言う事で、武蔵のイメージは他で理解した。
この戸部新十郎・司馬遼太郎・新宮正春と言うところである。
武蔵は強かったのか?  その評価がある。  これは面白い!
当時の剣客の名前が沢山出て来る。
柳生流、直新陰流等名だたる流派がある。
直木三十五は、武蔵はこれらの名人と戦っていない。と批判している。
逆に言えば、これらの剣客は、どんな名人と戦ったのか?
要は、真剣試合等なかなか出来ない。
挑んでくる方は失うものは自分の命だけである。
勝てば栄達が待っている。
挑まれる方は負ければ、全てを失う。
他流試合等出来るものではないと言う!
柳生流も他流試合は禁止である!
要は、著者の言うように、名人の方が武蔵を避けた!!!!!

この武蔵の強さを表わす話がある。
渡辺幸庵と言う!
非常な長命で、柳生流、柳生但馬守の弟子で免許皆伝とっている。
この人が武蔵と但馬守を比較している。
碁は知らなかったが、碁に例えれば井目の差がある。
石を9つ置くようだ。
プロでは初段から9段まで3子置くかどうかという!
9子と言う事は、プロとアマの差である。
それほど強いと!
この話はよく出て来る。司馬遼太郎も記述している話である。
生まれから修業、対決が記述されている。
吉岡一門との対決!
これも良く分からないようだ!
肝心の武蔵がこの対決を記述していないようだ。
決定的な対決である。
自慢しない方がおかしいのでは??
吉岡も良く分からない。
何を信じるのか?
関ヶ原の合戦は西か東か?
吉川英治の影響がある。西軍・宇喜多秀家に属していると言う!
これが信じられている。
だいたい武蔵がどちらか書かないのがおかしい。
西の関ヶ原なのか?
九州、黒田官兵衛に属したのか?
どうも九州が強そうである!
直木三十五が武蔵を批判しているところで、富来城での出来事を記述している。
富来城は国東半島である。
九州なのか?

巌流島の決闘!
これも良く分からない。
佐々木小次郎も良く分からない。
年齢も分からない。
みな想像である!
エピソードと言うか異説が沢山ある。
まだ生きている小次郎を武蔵の弟子がなぶり殺しにした。
勝ったのは武蔵と言う事実は変わらない!
読んでいて面白いが、どうなのかと思う!!!
晩年はあまり面白くない・・・・・・・
読み返してみたが、大変面白い本でした!!!!


考証 宮本武蔵・戸部新十郎

2015年5月31日 (日)

本・宮本武蔵 謎多き生涯を解く・渡邊大門

そもそもどこで生まれたか?徹底的な史料批判により後世の脚色をそぎ落とし、
ぎりぎりつかみ出された史実の骨格の上に、近世初期の牢人=剣豪のありようを肉づけする。
それにより見えてくる武蔵の実像!

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実家が高砂市荒井町南栄町にある。
近くに米田町がある。
武蔵の標識を見たことがある。車の中からだが・・・・・・・・
今度是非に行って見たい。
平福にも行った事がある。
ここも宮本武蔵で売っている。
今回も嫌と言うほど資料が出て来る。
それに対する信憑性を論じている。
そして箇条書きに問題点をまとめてくれている。
毎回思うが、よく調べれるものである!
一次資料とその他の資料の区別も記述されている。
出生地として知っている限り、播磨と美作説がある。
武蔵が大河ドラマになったときに、出生地が何処なのかと話題になった。
何処も今更引けない!
官兵衛も近江木之本に播磨西脇説があった。
これについては著者も論じているが、いずれも帯に短し、たすきに長しの様だ。
が木之本は、ここだと言う熱気が感じられた!!!

武蔵も同様であろう。
①   単に播磨国説
②   高砂市米田
③   太子町宮本
④   美作市宮本
地域振興から見れば、どこも譲れない!
作家吉川英治が美作説をとっている。
と言っても小説家である。
が、司馬遼太郎と一緒で影響力がある。
智頭急行に宮本武蔵駅がある。
武蔵資料館があり、周辺には武蔵神社・武蔵生家跡があるようだ。
敷地内の庭園にはCG復元した青年期の宮本武蔵像も立っているようだ。
武蔵の作品、約150点を所蔵していて40~50展示されている。
譲れないだろう・・・・・・
確実な証拠も、何処もないので余計に揉める。
ただここの宮本の名前は、武蔵が亡くなってからの命名されたようだ。
著者も恨まれるのではないか???

太子町も負けてはいない。
ただ資料が2回の大火で残っていないと言う。
それでもあきらめていない。
自筆「五輪書」に「生国播磨の武士・・・」と記載をされているようだ。
播磨も広いと思うが・・・・・・
大火で資料が残っていないと言うのはよいが、誰かが観た記録でもあるのだろうか?
本当にあったのかと思ってしまう。

高砂市米田は実家の近くなので今度行って見たい。
ここも負けてはいない。養子の伊織が重要になる。
「生国播磨の武士・・・」なら資格は充分である!
意地と意地のぶつかり合いの様だ!
せっかくだから全部行って見ようと思う!!!!
「五輪書」も写本しか残っていないようだ。
これもまだ研究の余地があるようだ。
写本しか残っていなのは、疑問点があれば書き間違いと言う話が多くなるようだ・・・・・・
天下に名高い「直江状」も本書は残っていないようだ。
こうなるとどこまで信用してよいのやら・・・・・・

父新免無二斎の出自は?実際どうなのか?
ここで武蔵が赤松庶流と言う説が出て来た。
著者は、根拠のない話は載せない。
官兵衛も赤松庶流の話があったが・・・・・・・
あまり深く考えない方が良いと思う。

関ヶ原の戦いがある。
これに武蔵はどちらで参加したのか?
吉川英治の影響が強く、西軍宇喜多秀家の軍に参加した。
が、そうじゃなく東軍、九州の黒田官兵衛の軍に参加した。
勝手に想像するに、生国とされる美作は宇喜多、播磨は黒田。
それから判断して、生国は播磨の方だとすれば黒田ではないか?
それに無二斎は黒田家に奉公(?)していたようだ。

武蔵の戦いがある。負ければ命を失う。
60余の戦いに全て勝ったと言う。
知っているだけで、初陣の有馬喜兵衛。
夢想権之助。
吉岡一門。
宝蔵院。
宍戸梅軒は吉川英治の創作の様だ。
柳生の刺客。
佐々木小次郎となる。
あまり記録に残っていない。

ここで『沼田家記』と言う資料がある。
武蔵が勝ったが、その後が違う。
武蔵の弟子が小次郎を撲殺した???
武蔵は護衛をつけられて脱出した???
実際に見た人が書いているのではないようだ。
著者は武蔵の出生については調べているが、小次郎の本ではないので、
小次郎の出生については記述していない。当たり前か?
試合に名を借りた上意討ちとの話もある。
謎がある為に、余計に想像力をかき立てられているのだろう。
その中で著者のような研究家が、真偽を調べる。

大変である!
晩年は細川家客分になる。
大阪の陣、島原の乱も記述されている。
記述されていないと思う事!
武蔵非名人説。それは気にしていない?
吉岡一門の誰と戦ったのか?
小次郎の出自と、富田流について。小次郎の年は?
尾張での柳生兵庫助との路上での出会い!
二刀流について。
武蔵の生涯には関係が無い話の様だ!
面白かったです!


宮本武蔵 謎多き生涯を解く・渡邊大門

 

12

2015年1月 9日 (金)

本・七人の武蔵

日本を代表する七人の作家が、各々のテーマと史観に基づいて描き上げた宮本武蔵。大衆小説研究の第一人者、磯貝勝太郎のセレクトにより豪華ラインナップで贈るオリジナル・アンソロジー。

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司馬遼太郎、津本陽、山岡荘八、光瀬龍、武者小路実篤、海音寺潮五郎、山本周五郎。

それぞれの作家の短編を集めている。
司馬遼太郎の 「京の剣客」は読んだことがあった。
その時に吉岡一門との戦いが武蔵側と吉岡側で違う事を知った。
知ったからと言ってどうなる物でもないが・・・・・
『気』 『止観!』 深夜の森で静かな時に、突如鳥が騒ぎ出す。
吉岡憲法の 気によって。
精神をも上回る。
天台・真言密教の高僧及び山伏・験者止観を行える者が万人に一人はいたと言う。
武蔵も山伏・験者と交わり気を会得したと言われる。
そう言う気質があったのだろう・・・・・
武蔵の親父の新免無二斎が先代吉岡憲法に挑む!
勝負は引き分けになったが、武蔵は自分の勝と言った。
なので鉢巻を取るように言われたが断った。
鉢巻が同色で血がついていても分からなかったと言う。
そこまで読んでいるのかと思うが・・・・・・・

武蔵の世話をした女性の話。やはり臭かったようだ。
光瀬龍はやはりSF作家なのか。そう思ってしまう内容だった。
対戦相手の事を前もって調べる武蔵も描かれている。
最後の、「よじょう」は今一の感じだった。
ついでに言うと、津本陽も興奮しない作家の一人だ。
何冊か読んでいるがほとんど印象に残っていない。

傲慢と言うか人に対する配慮が足らないように記述されている。

2014年8月29日 (金)

筑前 手向山公園 武蔵・小次郎の碑

新門司から小倉城に行く途中で見つけた標識がある。
武蔵・小次郎の碑!

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山頂まで車で行けたが分からなかった。
ので途中から歩いて行った。

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離れて二つの石碑がある。
ここに作られた意味は?

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宮本武蔵の碑

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クリックで拡大します。

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小次郎の碑

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クリックで拡大します。

手向山公園
福岡県北九州市小倉北区赤坂4丁目

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