本・宮本武蔵 最強伝説の真実(2006/12)・井沢元彦
それだからこそ、吉川英治からマンガ家・井上雄彦まで、多くの作家を刺激してきた。
『逆説の日本史』で知られる井沢元彦は、様々な伝説、捏造資料を精査し、真の武蔵像に迫った。
井沢史観による画期的「最強剣豪伝」の誕生は大げさではないか??
チョッと思った内容ではなかった??
内容は下記の通りである!!
宮本武蔵関連地図
序 いま、なぜ武蔵か 現代という乱世
第一章 時代からはみ出した英雄 戦国と江戸のはざま
第二章 史料・伝説の中の「武蔵」 実像とフィクション
第三章 武蔵を取り巻く「謎」 その一
第四章 「五輪書」を読む 実戦の天才・武蔵を検証する
第五章 武蔵を取り巻く「謎」 その二
第六章 武蔵はなぜ最強か 時代を突き抜けて
宮本武蔵の生涯と主な決闘
最初に宮本武蔵関連地図がある!
行ったところもある! 宮本武蔵巡礼に出かけても良いかなと??
出生地の地図には、兵庫県高砂市米田が無い!!
書かれてはいるが、地図には無い!
ここは実家の近くである!! 悲しいが………
序 いま、なぜ武蔵か 現代という乱世
宮本武蔵は、吉川英治がイメージを決めた!
本に映画で有名になり過ぎた??
親父が吉川英治のファンだったので、学生時代に読んだが、興奮しなかった………
誰の真似もしない独自性、権力に取り込まれない自由さ、
その生き方が現在に合う??
第一章 時代からはみ出した英雄 戦国と江戸のはざま
平和な時代の剣法がある!!
武蔵は関ケ原合戦に参加している!!
本戦の関ケ原に宇喜多秀家の陣と、九州の黒田官兵衛に参加した説があるようだ?
関ケ原では石田三成方、九州では家康側である?
史料が無いようだが………
時代が柳生流を求めた??
徳川家康は剣を学んでいる? 奥山休賀斎は新陰流! 松岡兵庫助に新当流!
新陰流、疋田文五郎を、匹夫の剣と貶めた!
戦場では槍が有効である!!
「映画・関ケ原」で七将が三成を攻めるが、全員槍だった!
迎え撃った前田利家も槍である!!
戦いとなれば軍隊である! 槍を持った兵と一対一で対決するわけではない?
剣は効率が悪い??
「子連れ狼」 には、手甲鉤、混飛、霰鉄挙と大量に殺せる武器が出ていた!
将軍足利義輝が、松永弾正に襲われた時、剣を並べて交換しながら戦っている!
太平になり時代が武蔵を必要としなくなった!!
徳川幕府が必要としない!
二天一流、小野派一刀流より柳生新陰流を好んだ!!
その中で自分のスタイルを守り、「五輪書」を表した!!
第二章 史料・伝説の中の「武蔵」 実像とフィクション
宮本武蔵の資料は確実なものは、微々たるものと言う!
「二天記」がある! 武蔵の死後150年経って書かれている!
これがネタ本で、フィクションを加えて武蔵像を確立させたのは、吉川英治である!
求道的な武蔵の誕生である!!
直木・菊池の巌流島の対決がある!!
武蔵名人説は菊池・吉川、非名人説は直木!!
吉川英治の回答が、宮本武蔵である!
多くの作家が宮本武蔵を書いている!!
個人的には、戸部新十郎、新宮正春が好きである!!
司馬遼太郎もである!!
もはや過去に作家か??
現在では、武蔵の巌流島以降の合戦に参加した資料も発見されているようだ!!
しかし吉川武蔵は永遠であるのか??
第三章 武蔵を取り巻く「謎」 その一
系図は当てにならない?? 日本は特に当てにならない??
ここでは出生地は3カ所である!!
本人が言ったとしても、子供の頃である?
誰かに言われたことを信じている??
要は当てにならない??
「二刀流」
片手で刀を振るうのは大変である!!
戦いの最中に、握りを変えれない?
いつも二刀流を使ったわけではない!!
武蔵の墓は複数ある??
後藤又兵衛の墓もである!! 有名人はそうなのか??
後藤又兵衛の墓は大分県に、鳥取にあった? 他にもある!!
自分の思うような地位に付けなかった心残りがある!!
第四章 「五輪書」を読む 実戦の天才・武蔵を検証する
「五輪書」ほど読みやすい文章は無いという!
「地の巻」 二天一流の基礎的な考え方
「水の巻」 二天一流の剣法の詳細な解説
「火の巻」 実戦に使う場合の、具体的な注意点
「風の巻」 他流儀との比較
「空の巻」 自身の最終的な精神的な境地
著者の解説がある!
「地の巻」 二天一流の基礎的な考え方
大工の頭領に例えて、人を使い建物を建てているのは、武将も同じである!
優秀な部下を抜擢し、多数の組織を自由に操り、自分の身を正しく律し、
国を治め、民の暮らしをよく養い、規律を浸透させる
ことになる!!
「水の巻」 二天一流の剣法の詳細な解説
平常心が大切という!!
「火の巻」 実戦に使う場合の、具体的な注意点
敵になるといふ事
むかつかするといふ事
二度三度と同じことをすれば、バレる!
意表をつく!!
「風の巻」 他流儀との比較
長刀 佐々木小次郎、 短刀 富田勢源!
どちらにも偏らない!!
「空の巻」 自身の最終的な精神的な境地
柳生流との比較がある!
「兵法家伝書」と「五輪書」の比較がある!
柳生流は、治国の剣である!
武蔵は、「戦うなら日本の手をフルに使い、二本の刀もすべて使い切ってから死ぬ」
違いがある!
第五章 武蔵を取り巻く「謎」 その二
「独行道」
武蔵の人生の中で得た自戒、生活信条で21条ある!
① 世々の道をそむく事なし
② 身にたのしみをたくまず
③ よろずに依怙の心なし
④ 身をあさく思、世をふかく思ふ
⑤ 一生の間欲心を思はず
⑥ 我事におゐて後悔をせず
⑦ 善悪に他をねたむ心なし
⑧ いづれの道にも、わかれをかなしまず
⑨ 自他共にうらみかこつ心なし
⑩ 恋慕の道思ひよるこころなし
⑪ 物毎に数寄このむ事なし
⑫ 私宅におゐてのぞむ心なし
⑬ 身ひとつに美食を好まず
⑭ 末々代物なる古き道具所持せず
⑮ わが身にいたり物いみする事なし
⑯ 兵具は格別、余の道具たしなまず
⑰ 道におゐては、死をいとはず思ふ
⑱ 老身に財宝所領もちゆる心なし
⑲ 仏神は尊し、仏神をたのまず
⑳ 身を捨ても名利はすてず
㉑ 常に兵法の道をはずれず
武蔵は着の身着のままで異様な風体と匂いだった!
女っけは無かった?? 遊郭になじみがいたようだが………
むしろ男色の疑惑がある?
武蔵の謎である!
① 師はいたのか??
神仏は頼らずなので、そう言う修業はしていない?
② 画の才能はある! 師はいなくてもどこかで画を見ている?? 何処でか???
③ 道具にこだわっている! 弘法筆を選ぶである!!
④ 金まわりは良かった!! 芸(画)を売って金を稼いでいた!!
第六章 武蔵はなぜ最強か 時代を突き抜けて
今、何故武蔵なのか?? 強い個が求められている!
求道者であり、個人主義者である!
武蔵の後継者はなぜ現れなかったか??
武蔵の後継者になるなら、武蔵になるしかない!!
固有の強さである!! 人に教えれない??
長嶋茂雄が、選手を育てられない理由と同じか??
一芸が立芸に通じる!! 良く分かる!!
武蔵は海外でも評価されている!!
「サムライ」
固い信念を持ち、誠意があり、禁欲的である!!
サムライの典型として、武蔵がいる!
フランスでは、武蔵は「宗教的求道者」として好意を持たれている!!
しかし狡猾な策略家でもある??
武蔵は日本人の枠を超えたコスモポリタン的な剣豪である!
敵を倒すことをまっすぐ追求し、言い訳しない、強い精神力、
独自の個性、言語・文化を超えて国際的に評価される戦法!
やはり最強の剣豪なのか??
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