大谷吉継

2022年11月10日 (木)

本・戦国武将の明暗 ②(2015/3)・本郷和人

Photo_20220930165601


第6章 前田はなぜ100万石なのか
第7章 信長・秀吉・家康の夫人くらべ
第8章 城と命運をともに 女たちの戦国1
第9章 危機一髪の逃避行 女たちの戦国2
第10章  厚遇と冷遇の境界線 論功行賞
第11章  鳥居対井伊 譜代の争い

 

第6章 前田はなぜ100万石なのか
大谷吉継は家康とも良好な関係であった!
が、石田三成に味方した!
三成挙兵後は北陸に行く!
丹羽長重、山口宗水、青木一矩らを味方させる!

吉継は利家を関ヶ原に行かせないようにする!!
実際金沢に戻る!
が本戦に大谷吉継は間に合っている!
やる気なら行けたのではないか???
要は洞ヶ峠を決めたと???
どうも家康は前田家に甘い???
「前田家の声望」
100万石近くを利用した??
所詮、キツネとタヌキか???

利家が亡くなる前に、秀吉が亡くなり、前田利家と徳川家康が対立した!
その時は、加藤清正、細川忠興、浅野幸長、加藤嘉明らが利家に付く!!
ここで一戦交えれば………

名護屋の陣で利家と家康の兵が喧嘩になった!
双方に味方が付く!
蒲生氏郷 利家びいきで、家康嫌いである!
駆けつける用意までしていた???
著者の言うIFである!!


第7章 信長・秀吉・家康の夫人くらべ
「貞観政要」 唐の太宗、李世民!
「創業と守成」 どちらが困難か??
これを知ったのは、堺屋太一の本である!
結論は、どちら難しい!
皇太子の兄、同母の弟、その一族を殺し、
父親から皇位を奪った口が言う!!

秀忠は江と険悪だった??
側室を置かなかった!!
恐れていたと言う??
そうなのか???
著者の解説がある!
① 江が抜群の美人だった 秀吉が手を出さなかった?
② 大変魅力的
③ 背後に有力者がいた
④ 嫉妬深く、浮気を許さなかった
結論は????? 2男5女であり、もう一人大物がいる!
権力者、男? どうだったのか???

秀忠は中山道から関ヶ原に向かう!
この時の戦力は、関ヶ原の徳川本軍より上だと!
家康の保険だと!
真田に手こずり遅参した???
これは計算済みだったと???
いざと言う時のために、戦力を残したと!!

著者の意見は??
◇ 秀忠は愛妻家だったと??
◇ 家康は未亡人好み
◇ 信長も未亡人、後家好み?
◇ 秀吉は身分の高い女性、武家である!

秀吉は公家には手を出していない??
① たまたま?
② 貴族に敬意を払っている?
③ 秀吉は武家の娘を高貴と認めた?
秀吉のことは分からない??


第8章 城と命運をともに 女たちの戦国1
女城主!
◇ 誾千代  立花道雪の娘
◇ 大友の武将 利光宗魚の守る鶴賀城
夫亡き後守るのは妻で、立花道雪の妹
◇ 同じく大友の鶴崎城  妙林尼
◇ 美濃岩村城  信長の叔母!
武田の秋山虎繁(信友)の妻になり、降伏後、処刑される!

男色!! 寵童???
◇ 織田信長  前田利家、長谷川秀一、堀秀政
◇ 武田信玄  高坂昌信
◇ 徳川家康  井伊直政
ここで話が戻って、女城主 井伊直虎

◇ 佐竹善宣
著者お勧めの「岩明均 雪の峠・剣の舞」
褒めまくっているが、どうなのか?
北条、上杉、武田と複雑でありながら女性が重要になる!

佐竹善宣の国替え!
この時常陸から美しき女性を連れて行った???
これが秋田美人の元だと!!!
もっともこの時は技術者、計数に明るいもの、ハタハタまで持って行った!
その為、水戸には無骨物しか残らなかったと!
転封にもドラマがる!!


第9章 危機一髪の逃避行 女たちの戦国2
「おあむ物語」 大垣城にいた???
この解説がある!
大垣城?? 佐和山城???
歴史学者も大変だと!!
細かいところまで確認がいるようだ???

「おきく物語」 20歳で大阪城から逃れる!
下手な逃避行を読むより面白い!

大阪城落城時も「乱取り」が行われたと!
略奪である!! モノも人も………
強制労働か、売春か??


第10章 厚遇と冷遇の境界線 論功行賞
「鎌倉殿の13人」
頼朝の旗揚げに、新羅三郎義光の直径 佐々木氏の息子4人が参加する!
「よう来てくれた」 頼朝が喜ぶふりをする??
結局、近江の守護となる!
京極氏と六角氏に分かれる!!
この京極家である??
近江は浅井家が伸びる!
浅井長政の姉妹を、京極高吉は貰う!
高吉は子の高次を信長に人質として差し出し、家臣となる!
本能寺の変で、光秀に付く!
妹の竜子が秀吉の側室になり助命される!
「蛍大名」 妹の尻の光で出世した!!

関ケ原の合戦である!
家康側に付く! 裏切りか??
大津城に籠城する!
3,000VS15,000!!
立花宗茂らが攻撃する!!

◇ 伏見城は 1,800の籠城で40,000の兵で攻撃する! 14日間!
◇ 田辺城 細川幽斎の500に対して15,000の兵!  10日間!
◇ 大津城 9月13日から15日で降伏!
9月15日は関ケ原の合戦の日である!
もう一日粘ったら………
しかし15,000の兵を関ヶ原に行かせなかった!!
これは評価される!!
大津60,000石から、若狭等92,000石!
儲けている!!
身内には厳しい家康????
◇ 榊原康政 現状維持  館林100,000石!
◇ 本多忠勝 息子と合わせて100,000石から150,000石!
◇ 井伊直政 上野箕輪120,000石から、近江彦根に180,000石

これが外様大名なら………
◇ 加藤清正 肥後半国200,000石から、一国540,000石へ 家康の養女
◇ 池田輝政 三河吉田150,000石から播磨520,000石へ 家康の娘
◇ 蒲生秀行 会津920,000石から氏郷の死で、宇都宮で180,000石!
600,000石に復帰する!! 家康の娘!

福島正則は奮戦している!!
清州240,000石から安芸広島490,000石!
戦いぶりと恩賞に差が有る!
著者言う、身内の差か???

京極高次の恩賞は少ないのではないか??
妻は浅井三姉妹である!!
少ない理由は???
① 秀忠の遅参!
② 家康が決めていた


第11章 鳥居対井伊 譜代の争い
伏見城攻防戦!
鳥居元忠!
「ドラマ関ヶ原 芦田伸介に森繁久彌」
元忠と家康の分かれである!!
迫力があった!!
ここも「司馬遼太郎 関ヶ原」
「藤沢周平 周平独言 鳥居元忠の奪戦」
ここらは面白かった!

筑前岩屋城攻防戦で、高橋紹運は自ら討ち死にし、立花宗茂に残す!
鳥居元忠も同じか??
寄せ手は、宇喜多秀家、小早川秀秋、毛利勢、九州勢などである!
島津義弘は入場を断られる!!

鳥居家は??
◇ 下総矢作 4万石
◇ 陸奥磐城平 10万石
◇ 出羽山形  22万石 一族で山形県の大半を得る
近江彦根 井伊家 25万石から35万石!
争いがあると!!

佐野綱正!
家康の側室を大阪城から脱出させる!
が安全と見て戦いに参加し、討ち死にする!
途中で任務放棄ということで、減封になる!!

末期養子は禁止されていた!!
当主が死ぬ前に後継者は決めておかなければならない!
死んでから緊急に縁組された養子は認められない!
例としては??
◇ 中村一忠 伯耆米子 175,000石
◇ 田中忠政 筑後柳川 325,000石
◇ 堀尾忠晴 出雲松江 240,000石
◇ 蒲生忠知 伊予松山 240,000石

鳥居家は、末期相続で取り潰されて、少領で復活する!
が、再度改易されるが、伏見城の忠節がある!
最終的に下野壬生30,000石で復活する!
儲けたのか???

徳川四天王の、井伊直政である!
岡崎三郎信康!
信長に切腹を命じられる!
関ヶ原の合戦後、後継者になる!
◇ 秀康  【正信が推した??】
◇ 秀忠  康政が推す
◇ 忠吉  直政が推す

秀忠が後継者である!!
井伊直政である!!
◇ 正室 唐梅院 家康の養女
◇ 息子は直勝!!
◇ 側室がいて、男子がいる! 直孝!
井伊直政は正室に遠慮している??
何故か?? 正室だから???
著者の妄想?? 家康の手が付いている??
そう言うことを想像している??

井伊家も大きくなるに従い、譜代と新しい家臣!
武田の「赤備え」 山県昌景の兵を引き継ぐ!
井伊は彦根で大阪と越前結城秀康の抑えである!
結城秀康は、井伊と加賀前田家に挟まれている!!
秀康は問題が多い!

井伊家は直勝が後を継ぐが、下野安中3万石に移されて、
彦根は直孝が継ぐ!
古き家臣は直勝が、新しい家臣は直孝に配される!
彦根の2代目から直勝は抹消されている!!

ここは伝奇的に考えたい???
本多正信? そう書かれているが………
結城秀康暗殺である! 毒を盛る!!
これを直勝は断り、直孝は引き受けた!!
こう言う話は、著者が書きそうであるが………
「戸部新十郎」が書いているが………
著者は、生母が家康の愛人だったからだと!

しかし井伊家は350,000石になる!
直勝はかろうじて続く!
◇ 下野安中
◇ 三河西尾
◇ 遠州掛川
◇ 越後与板

ここらは著者の推測があるが………
井伊は、鳥居には勝っていると???
鳥居家が改易になった時、井伊家は積極的に潰しに行ったと!

 

戦国武将の明暗 ②・本郷和人

 

2022年11月 9日 (水)

本・戦国武将の明暗 ①(2015/3)・本郷和人

Photo_20220930165601


生きるか死ぬか! 一瞬の決断が運命を分ける  
戦国時代、日本史上、最も過酷な時代に、武将たちは何を考え、どう行動したのか? 
時に果敢な決断が家運の隆盛につながる
「関ヶ原の戦い」という天下分け目の決戦を中心に、
生き残りをかけた戦国武将たちの明暗を解き明かす
通説はもとより、最新の研究成果も積極的に紹介しながら、
堅苦しくなりがちな歴史研究の最前線を、わかりやすく、面白く紹介していく。


売れないと言う著者の、歴史の疑問点は??
著者はよく見ているが、NHK好みか??
面白い例も多い!
内容は下記の通りである!! ① ②と分けて紹介する!!



まえがき
第1章 戦いは、なぜ起きたのか 関ヶ原考1
第2章 直江状に、家康は怒ったか 関ヶ原考2
第3章 天下統一とは何か 関ヶ原考3
第4章 官兵衛は軍師だったのか
第5章 女城主と日本無双の勇将


第6章 前田はなぜ100万石なのか
第7章 信長・秀吉・家康の夫人くらべ
第8章 城と命運をともに 女たちの戦国1
第9章 危機一髪の逃避行 女たちの戦国2
第10章  厚遇と冷遇の境界線 論功行賞
第11章  鳥居対井伊 譜代の争い

 

まえがき
著者の本は売れない! と自分で言っている!
著者と気が合いそうである!
◇ 直江兼続の「愛」 このいわれは?
◇ 最上領の長谷堂城、1,000の兵の城を落とせなかった? 武将と言うより行政官か?
◇ 黒田官兵衛が関ヶ原の合戦での天下狙い?
そう言う疑問が常に頭にある??
それより、天下を狙ったと言う方が面白い!!!


第1章 戦いは、なぜ起きたのか 関ヶ原考1
関ケ原の合戦の史跡巡りで、大谷吉継の陣に行った!
そこで松尾山を見た! かなりの距離がある!
「司馬遼太郎 この場面を、見えぬ目で見た」
無念さが伝わってきた!!

1_20220930165701

2_20220930165701

3_20220930165701

小早川秀秋はもともと東軍だったと!
だから裏切り者ではないと???
松尾山に秀秋が陣取り、赤坂の家康大垣城が挟み撃ちにされる?
なので関ヶ原に移ったと!!

家康である! 書物をよく読んでいる!
項羽に仕えた丁公! 
劉邦を見逃し、項羽の死後、劉邦の元に参じたが、劉邦は処刑している!
項羽の臣下でありながら不忠を為した!
「臣下たちは丁公を盛らなってはならない」

関ヶ原の恩賞?
小早川秀秋は30万石???
黒田長政は、筑前52万石!
秀秋は15,000の兵と言う!
宇喜多秀家は17,000か??
100石3人として9,000人か?
当時の実数は分かるのか???

家康は恩賞は弾んだ!
が、途中からの裏切りには厳しかった!
大谷吉継を攻撃した4人!
◇ 脇坂安治 現状維持
◇ 赤座直保 改易
◇ 小川祐忠 改易
◇ 朽木元綱 減封

日本は戦後、軍事研究がタブーになった!
なので、この兵力とかの研究も進まない!

恩賞は、黒田長政12万石から筑前52万石の大出世である!
石田三成に四国で2ヶ国???
それより筑前1国を貰えと??
山内一豊は遠州掛川5.9万石から、土佐20万石に大出世である!
家康が、戦場の槍働きなど誰でも出来る!
居城である掛川城を家康に提供する旨を発言!
これが評価された!!
こう言う話は面白いが、出典はどうなのか??

◇ お茶会での石田三成が大谷吉継の膿が垂れたお茶を飲んだ???
◇ 黒田如水 「草履片方、木履片方」

◇ 毛利家は改易予定が、吉川広家により救われる??
石田三成は言う! 毛利家を取り潰さなければ恩賞の土地が無いと?
確かに!!!
家康も2枚舌を使った???
関ヶ原後、大阪城に籠城の作戦もあった!!
毛利輝元はともかく、毛利元康、立花宗茂らの戦闘意欲がある武将がいる!
毛利は、本当に助かったと思っている??
恨んではいない??


第2章 直江状に、家康は怒ったか 関ヶ原考2
いまだに真偽が言われている!!
最近は本物だと言われている!!
これを見て家康が激怒したと!
役者やのう!! ではないか???
出来合いレースか??

秀吉は高の家臣を引き抜く!
◇ 家康の石川数正 
◇ 同じく本多正信?? 失敗
◇ 伊達政宗  片倉景綱 失敗
◇ 島津家   伊集院忠棟
◇ 大友家   立花宗茂
◇ 丹羽家   長束正家
もっとあるとようだが………

秀吉のNo2の評価??
天下の仕置きが出来るのは大名には一人もなし、陪臣に三人!
条件は?? 3つのうち2つ必要だと!!
      気概  勇気  知恵
直江兼続  〇   〇
小早川隆景 〇       〇
鍋島直茂      〇   〇
大名には一つもないものが多い!!

律儀者???
家康である!!
これは信長との同盟を守ったことが大きい!!
が実際は??? 著者は評価するが………
そんな人間いるのか???

「司馬遼太郎 関ヶ原 島左近が言う」
本当の律義者、これは魅力がない!
腹の中に一物を持っている人間、これが問題だと!!
家康である!!

「厭離穢土 欣求浄土」
「穢土」は「江戸」と同じである!
地名を変える!!
◇ 蒲生氏郷  会津 黒川を若松
◇ 加藤嘉明  伊予 松山の名付け親
◇ 毛利輝元  広島 広島の名付け親
◇ 伊達政宗  千代 仙台に
◇ 加藤清正  隈本 熊本に
◇ 徳川家康  曳馬 浜松に


第3章 天下統一とは何か 関ヶ原考3
日本史上の三大謎とは??
◇ 邪馬台国は何処か?
◇ 明智光秀は何故本能寺に向かったのか?
◇ 坂本龍馬暗殺の黒幕は?

「藤沢周平 密謀」
ここに出てくる!!
家康、小山着陣時、佐竹善宣の家臣が夜襲を勧めている!!
小山撤退時、徳川追撃を兼続は主張した!
関ヶ原敗退時、江戸城攻撃を献策したが、景勝は取らなかった!!

三成、兼続密約説は無かった??
あれば、江戸城攻撃を行わなければならないと思うが?

頼朝の時代は、西国、坂東、奥州と3つに分かれていた!
一つではない!
要は、奥州、坂東、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州………
分かれているが、信長が異常だと!!
この関ヶ原を、戦国時代の再来と見た??
なので上杉は勢力拡大を図った!
同じように考えたのは、九州の黒田如水!
天下取りでは無く、勢力拡大に走った………

関ヶ原番外編!
◇ 加賀百万石前田家  北陸で利長と戦い戦死する!
大聖寺城の山口宗水・修弘!
ここから山口多聞提督が出ている!

これに関係するが、家康の側室・お梶の方!
「一番美味しいものは?」「一番まずいものは?」
塩だと!! 
これを聞いた時、おかしいんちゃうかと???
塩だけ食べれて腹一杯になれるのか???

満済准后!! 黒衣の宰相!
足利4代義持。6代義教の政治顧問!
遠国を「鄙」それ以外を「都」とした!
◇ 鄙  関東、東北、九州
◇ 都  機内、中国、四国、中部
都から鄙へ??
天下を狙った蒲生氏郷?? 伊勢松阪12万石から会津若松92万石へ!

九州で天下を狙った????
黒田如水である!
頼まれもしないのに、九州占領地を増やしていた!!
最後は、バレたか????
潔い!!!


第4章 官兵衛は軍師だったのか
エピソードが並んでいる!!
◇ 12万石しか与えないのは警戒しているから?
◇ 関ヶ原で九州で銭で兵を雇った? 銭は使う時に使う! 二重取りも黙認する?
◇ 長政は家康に右手を取って感謝される! 左手は何をしていたのか?
◇ 晩ねん口うるさくなった? 長政の時代をやり易くするために!

NHKは一夫一妻が好き??
信長、秀吉、家康は側室が多い!
そうは言っても、細川忠興も側室は多い?
ガラシャには求めすぎ???
◇ 「江」
◇ 「天地人」 直江兼続とお船

変った例としては??
◇ 立花宗茂と誾千代
◇ 島津義弘

黒田如水は軍師なのか??
ただし軍師なんていたのか?
山本勘助?? 果たして信玄に軍師なんて必要だったのか?
日本人は参謀に憧れる!!
諸葛孔明がいい例か??
肉体的にハンデがある方が喜ばれる??
「籌を帷幄の中に運らし勝ちを千里の外に決す」

竹中半兵衛、楠正成………
黒田如水は、軍師と荒木村重に幽閉されたのと、天下を狙った??
これが必ず必要か?? そうでなければ視聴率が稼げない!

島津義弘である!
関ヶ原に兵1,500である!
当主の兄・義久がいる!
「山内昌之 嫉妬の世界史」
これは面白い!!
ここでこの兄弟のことが、家康と正信の会話で出てくる!
それが嫉妬である???

息子の嫁が、義久の娘??
その息子が亡くなり、弟が兄嫁と結婚する!
義久が生きている間は頭が上がらないが、亡くなると別居!
8人の側室で33人の子供が出来る!

薩摩の得意技??
「釣り野伏せ」
全軍を三隊に分け、そのうち二隊をあらかじめ左右に伏せさせておき、
機を見て敵を三方から囲み包囲殲滅する戦法!
中央の部隊のみが敵に正面から当たり、敗走を装いながら後退する、これが「釣り」
敵が追撃するために前進すると、左右両側から伏兵に襲わせ、これが「野伏せ」
このとき敗走を装っていた中央の部隊が反転し逆襲に転じることで三面包囲が完成する??
非常に難度の高い戦法である!!

◇ 耳川の合戦  大友宗麟
◇ 沖田畷の戦い 竜造寺隆信
◇ 戸次川の戦い 秀吉傘下の四国勢 仙谷秀久、長宗我部信親


第5章 女城主と日本無双の勇将
戦国時代の九州は、
◇ 薩摩 島津
◇ 豊後 大友
◇ 肥前 竜造寺

耳川の合戦で大友宗麟、没落! 秀吉に救援を求む!
沖田畷の戦いで竜造寺隆信戦死! 没落!!
島津が吸収を抑える!!
戸次川の戦い 秀吉傘下の四国勢 大敗し長宗我部信親戦死!
この大友家の武将に、立花道雪がいる!
雷に打たれて不自由な身体になり、刀は雷切丸になる!
ナルトの雷切? 千鳥か???
娘、誾千代に後を継がせる! 女城主である!
婿が立花宗茂! 高橋紹運の息子である!

島津は九州制圧に向けて筑前侵攻!
筑前岩屋城を攻める!

Photo_20220930165901

2_20220930165901

3_20220930165901

20,000VS700!!
高橋紹運玉砕!
が、ここでの時間が毛利の救援を呼ぶ!
紹運は自ら玉砕し、息子にかける!
それは成功し、秀吉に「日本無双の勇将」と称えられる!
以降活躍し、関ヶ原では力を発揮出来ず、九州に帰り降伏する!
改易となりながらしぶとく復帰する!!

誾千代は1602年に亡くなる!
応誉上人を招いて良清寺を建立!
この末裔に、松田聖子がいる?

丹羽長重 長秀の息子!
秀吉の論理では長秀だから100万石近く与えた!
蒲生氏郷も同じである!
どちらも息子の時代は減封される!
長重は4万石にされ、小田原で活躍し加賀小松12万石!
北陸の関ヶ原、前田利長と戦い改易!
しぶとく陸奥白河10万石に復帰!!

 

戦国武将の明暗 ①・本郷和人

 

2021年9月 5日 (日)

本・関ケ原合戦全史 1582-1615 ② (2021/1)・渡邊大門

Photo_20220821055401



第七章  関ヶ原合戦への道のり
第八章  関ヶ原合戦の開戦
第九章  東北の戦い
第十章  九州の戦い
第十一章 戦後処理と大名配置
第十二章 関ヶ原体制から徳川公儀の確立へ
おわりに
主要参考文献


第七章 関ヶ原合戦への道のり
進軍ルートである!
◆ 家康は東海道
◆ 秀忠が中山道
どちらが本軍なのか??
兵数より大名の質である!
どちらが本軍か??
これは家康が負けた場合のために
秀忠軍に徳川譜代の大名を付けた!

秀忠軍の方が本軍ではないかと?
そう言われている!!
その本軍が、真田に引っかかるのかと?

装備の面から考える!
「備」 戦闘単位!!
◆ 総大将の構える旗本備え
◆ 先備、先手備、中備、脇備、後備………
◆ 小荷駄隊

戦闘の手順!
① 鉄砲足軽の一斉射撃
② 槍部隊
③ 騎馬隊の突撃

両軍の違い??
秀忠軍は、信濃の大名も多い!
ではその役割は??
① 前軍、後軍の編成
② 役割が違う
③ 両軍は一体かつ不可分の関係になる
どちらが精鋭かの判断はしにくい!!
が個人的には、家康と秀忠の将の差がある!
豊臣の武断派を秀忠が使えるのか??
当然家康である!
だから秀忠の方に譜代が多い!!

この本では人質の話は出て来ない!
ガラシャの話もない!
まず伏見城攻防戦である!
鳥居元忠である! 奮戦する!
甲賀者の裏切りがあった!!
しかし圧倒的な兵力差で戦った!
死は覚悟しているが、攻める方も今一だった??
島津義弘が籠城への参加を申し出るが断られる!!
これは事実か??
この状況で、島津義弘ほどの武将が島津が参加しても勝てないことは分かるはず!
つまり後日の捏造か?? 最初から家康に付きたかったと!

〇 小早川秀秋の心中は??
① 上杉の反乱時、伏見城へ使者を送り家康に忠節を誓う!
② 兄、木下延俊の姫路城を譲り受けようとして拒否される
③ 家臣、稲葉正成、平岡頼勝は徳川方?
④ 稲葉正成の息子が家康に近習する
⑤ 三成からは、秀頼幼少時は天下を委任する
筑前、筑後、播磨に加えて、播磨一国を与える
⑥ 鳥居元忠に拒否される
⑦ 黒田長政らに使者を送っている
⑧ 心から西軍に服していない
去就に迷ったのは、秀秋だけでない!
伏見城に入場しようとしたが拒否される!
当たり前である! 城方にすれば、裏切られる心配がある!
ましてや攻防戦の最中に伏見城に入場出来るのか??

〇 脇坂安治・安元父子である!
播磨龍野である! 関ヶ原で裏切っている!
関ヶ原にも行っているが、大谷吉継の陣から小早川秀秋の陣が見える!
ここから攻め込まれたのか???
見えぬ目で見た!!
脇坂安治については、司馬遼太郎がよく分かる!
司馬遼太郎 貂の皮「新潮文庫・馬上少年過ぐに収録」
命をかけて出世した??

〇 阿波・蜂須賀家政は家康に付きたい!
阿波は一時毛利に占領される!

〇 丹後田辺城 細川幽斎
ここも真剣に攻撃したのか??
東軍に付きたかった武将もいる???

〇 毛利の伊予侵攻
関ヶ原の合戦後、撤退!

〇 伊勢 安濃津城の戦い
ここには九鬼家がいる! 吉川広家が攻める!

〇 北陸 前田利長
前田利長も兵数の割には今一か??
大谷吉継が活躍する!

〇 岐阜城 織田秀信
家康が江戸から出て来ない!
戦えば出動する! そう言われて福島正則は喜ぶ!
岐阜城攻めでは、池田輝政と先陣争いをする!
落城する!

〇 大津城 京極高次
関ケ原の合戦の勝利の一日前に降伏する!
しかしそこまで兵を引きつけたことを評価される!!

家康も三成も書状を出している!
いつも思うが、誰が運ぶのか??
見つかったらどうするのか???


第八章 関ヶ原合戦の開戦
家康は岐阜城落城を受けて
9月1日  江戸出発
9月14日 大垣到着
家康到着で東軍は士気が上がる!
秀忠の軍を待たずに開戦する!
それほど重要視されていなかった??

杭瀬川で島左近が小競り合いをする!
家康の選択は??
① 大垣城での決戦
② 西上して輝元との決戦

がここで家康、輝元の和睦がある??
毛利秀元に安国寺恵瓊は知らない!
井伊直政と本多忠勝、吉川広家である!
家康は関ヶ原に向かう………
関ヶ原は、関ケ原町と垂井町にまたがっている!
熱意が違った! ほとんど遺跡は関ケ原町にある!
しかし桃配山もそんなに人数が配置出来るのかと?
両軍15万である!!
こう言う場合、まず糞尿の心配をする!
そこら中に転がっていたのか??
石田三成は島清興に蒲生頼郷である!
地図が添付されているが、そこには蒲生郷舎とある!
ここらあたりはややこしい!

何故関ヶ原で戦ったのか??
境い目????
日本の中央だからか??
関ケ原の合戦が始まる!

〇 井伊直政と松平忠吉の抜け駆け
この章長い!!
戦法は名誉だと!
福島正則は譲らないと!
松平忠吉はそれまで登場しない??
関ヶ原で急に出てきた! それも抜け駆けで………
知っている話では、秀忠の代理だと????

しかし危険を冒してまで抜け駆けするのかと??
戦死の可能性も高い??
現に井伊直政は負傷している!!

著者の考えは?
井伊直政は先鋒を正則に譲って欲しいと要請した!
要は、抜け駆けは無かったと!!
妥当な考えであると思う!

〇 福島軍と宇喜多軍の死闘
弱体化したと言え戦意は高いと信じたい???
福島正則は切り崩されている???
乱戦だったようだが…………
しかし明石全登が活躍する!!

〇 小早川秀秋
宇喜多秀家の善戦も、秀秋の裏切りで崩壊する!
態度が不明なので、家康が鉄砲を撃たせた??
双方から良い条件を出されている!
ここでも黒田長政が調略している!
浅野幸長も説得する!!
と言っても会えるわけではない???
使者が行き交うが、バレるのではないかと思うが………
三成には、どうも戦力として期待されていなかった?
迷っていたが、問鉄砲は無かったようだ!!

〇 寝返った諸将
待遇が分かれる!
ここでは秀秋、脇坂安治、小川祐忠・祐滋親子を例に出している!
小川祐忠・祐滋親子は所領没収!
同じ裏切りでも評価が違う??

〇 黒田長政の奮戦
確かに奮戦している!!

〇 島左近の最期と西軍壊滅
鬼神のごときの戦いである!
が黒田隊の鉄砲により負傷する!
秀秋の裏切りで西軍は壊滅する…………
西軍で戦った諸将は落ち延びる………
秀家、小西行長、三成………
小西行長は記録が無いようだ…………
大谷吉継は腹を切っている!! 潔い!!!
長宗我部、長束、安国寺恵瓊は逃げる!!

毛利は輝元がすでに屈している!
それなのに、阿波や伊予に出兵して支配領域を拡大しようとした!
秀元の援軍要請にも応えていない!
秀元は戦う気があった!
が吉川広家がそうはさせなかった???
秀元は現実に関ヶ原を見ている!
この時、毛利が参戦しておればと言う気持ちがある!!
後に吉川広家に対してはきつかったようだが………


第九章 東北の戦い
政宗は上方より上杉討伐を優先させたい!
家康に出陣を願う!
すでに上杉を攻撃している!
政宗は引くに引けない???

〇 上杉は越後の一揆に侵攻がある!
まず越後に残っている旧臣に一揆を起こさせる!!
が失敗に終わる! 越後侵攻も頓挫する!
状況確認のための捨て石??

〇 小山評定後、江戸に引き上げる家康に対して追撃を主張した!
これも兼続に責任を押し付けるためではないかと?

〇 政宗の動向??
兼続は政宗を警戒している!!
「百万石のお墨付き」
家康も人が悪い! 守るつもりのない手形か??

これも「司馬遼太郎・関ヶ原」だが、
毛利家が東軍についても所領は安堵されないと!
恩賞として与える土地は取り潰さなければならない!
三成は計数に明るいのですぐに分かる!
政宗の百万石も与えられないはず?
なのにみんな信じたいことを信じる!!

〇 上杉の作戦は??
四方敵である!
佐竹善宜は味方か??
兼続の最上領への侵攻が始まる………
この攻めも、少し熱が入っていなかった???
政宗に救援を依頼する!
兼続は長谷堂城を攻撃するが落とせない!
兵力を温存したのか???
関ヶ原の結果が届いたのはいつか??
9月29日と言う…………
兼続は最上領から撤退する!!


第十章 九州の戦い
「滝口康彦・西の関ヶ原」は面白かった!
ちょっと悲しい感じもしたが………
九州は西が多い!!
東は黒田官兵衛と加藤清正??
杵築城主、松井康之もである!
他は西が多い!!
大友家再興をかけて大友吉統が兵を挙げる!
大友吉統は輝元の命を受けて豊後に入部する!
豊後を力で奪回しようとしたのではない!

黒田官兵衛はこれをチャンスと見て、家康に切り取り次第との約束を貰う!
兵は有名な銭で集めた………
清正とは強固な協力関係にある!
官兵衛は大友吉統を引き入れようとする!
大友吉統は旧臣らが集まってくる!
五,六千人の兵だと!!

杵築城は重要である!
官兵衛は大友吉統を捕らえる!
大友氏は諸説があるが滅亡する!!

官兵衛の策は??
① 小倉城を落とし、広島を狙う
② 備前を長政に与えて、官兵衛は別家を立てる
③ 清正と勝ち取った領土は自分のものにしたい!
二人は九州制圧を目論んだ!
それは薩摩を除いて成功する!!

立花宗茂が帰国しているが、降伏させる!
鍋島勝茂は裏切っている!

家康の薩摩侵攻作戦! 
毛利輝元に攻撃させる?
が、薩摩のなりふり構わない弁明がある!
黒田長政も仲裁する!!
薩摩攻撃は中止になるが、清正が抗議する!
結局は切り取り次第は認められないようだ!
政宗と同様か………


第十一章 戦後処理と大名配置
まずは、薩摩の関ヶ原からの脱出である!
その後、領地の配分が決まる!

① 毛利輝元は周防・長門の二カ国
② 安芸・備後は福島正則に
③ 細川忠興は30万石相当を豊前に
④ 山内一豊は土佐を
⑤ 島津はまもなく解決する
⑥ 東国も兼続が使者を出したので解決する
⑦ 前田利長には加賀一国を
「領地宛行状」は政治的理由で出されていない?

勝者の加増は?
① 結城秀康  越前75万石
② 松平忠吉  尾張52万石
③ 蒲生秀行  会津60万石
④ 池田輝政  播磨52万石
⑤ 前田利長  加賀129.5万石
⑥ 黒田長政  筑前52.3万石
⑦ 加藤清正  肥後51.5万石

加増に関しては確認している!
福島正則は過分であると!
黒田長政は四国2カ国と筑前かを選んだ!
外様大名は西国へ追いやられる!
それに対して一門、譜代は大幅な加増になる!!
この中で豊臣は摂河泉の一大名になった??
がまだ全国に飛び地はあったようだ!

伊達政宗の書状によれば、秀頼を立てて挙兵する者がいるかもしれない!
秀頼は家康が養育すべきだと!
まだ秀頼には威光があった???

西軍の武将は??
◆ 石田三成  捕らえられた説は諸説ある
◆ 安国寺恵瓊 逃亡生活の上捕まる
◆ 小西行長  キリシタンで自害せず
この3人はスケープゴードにされる!

◆ 毛利輝元  大幅な減封!
黒田親子が救おうとする!
が輝元の背信行為を責められる!
グレーゾーンでたいがいの人間にはあるが………
領地没収で広家に1.2国与える???
これの不満を唱えると毛利家が取り潰される!
結局、長門・周防の2カ国を与えると!
責任は全て安国寺恵瓊に押し付ける?

◆ 伊達政宗 
「百万石のお墨付き」は反故にされる!
やり過ぎではないか??
家康の方が一枚上だった!!

◆ 上杉景勝と直江兼続は??
1/3の知行になる………
ここも兼続に責任は押し付けられる??
堺屋太一言う、減らしたとは言え、家は残った!
毛利と同じく、成功ではないかと!

◆ 宇喜多秀家
薩摩に逃れる!
秀家は首謀者ではない!
殺すまでもなかった??
いずれ復帰できると思った!
薩摩はかばう! 島津と家康が和睦する!
結局許されて、八丈島に流される………
経済的には苦しかったようだ!
かっての旧臣たちが援助したようだ!
福島正則の家臣がたまたま流れ着いて酒を渡した話は出ていない?
敗者でありながら誰よりも長く生きた!!
この男だけが、養父の期待に応えたと!!

第十二章 関ヶ原体制から徳川公儀の確立へ
関ヶ原後、家康は征夷大将軍になる!
それでも秀頼と家康の双方に訪問していた!
が家康が秀頼を訪問しなくなる!
2年後、秀忠に将軍職を譲る!!
以降、忖度が始まる!
秀頼の訪問が少なくなる!
でも家康はそれなりの配慮を見せていた!

家康の政策??
◆ 鉱山の直轄化  大久保長安?
◆ 都市部への奉行配置 
◆ 京都所司代の設置 外様大名の監視
◆ 諸大名と姻戚を結ぶ
◆ 秀頼の関白就任を妨害する???
◆ 武家官位の推薦県の独占
◆ 御前帳と国絵図の徴収 城もか? 丸裸になる!
◆ 江戸城の天下普請 秀頼も協力する?
◆ 駿府城の普請
◆ 「五百石夫」 五百石で一人の人夫を出す
◆ 秀頼は外されるが………
◆ 改易と大名配置 対秀頼対策
伊賀 筒井貞次の改易と藤堂高虎の入封
丹波 前田茂勝の改易と松平康重の入封
10万石以下の家康派の大名を配置している!
◆ 後陽成天皇の譲位!
家康が上洛し秀頼と会見する!
二条城である!
加藤清正、浅野幸長、福島正則らが説得する!
◆ 三ヶ条の法令の誓約
徳川幕府を意識させる!
しかし秀頼は署名していない!
◆ 二重公儀体制??
たしか信長と義昭もそう言われていた??

家康は豊臣政権を温存しながら徐々にその権限を吸収した!
豊臣家の影響力は小さくなる!!
家康の遠謀が実った???

最後に「司馬遼太郎・関ヶ原」である!
最後に京に来た黒田官兵衛が言う!
あの男は成功した!!
秀吉亡き後、
三成ほどの寵臣が家康に走ったらどうなっていたか?

世の中の秩序が無くなる????
個人的には、三成の笹尾山の陣で関ヶ原を見た!
無念だっただろう……… 大谷吉継もである!!


おわりに
諸説、珍説は省いたと!
良質な一次資料を参考にしたと!


主要参考文献

 

関ケ原合戦全史 1582-1615 ② ・渡邊大門

 

2021年9月 4日 (土)

本・関ケ原合戦全史 1582-1615 ①(2021/1)・渡邊大門

Photo_20220821055401


●「家康を筆頭とする五大老は、石田三成ら五奉行より上位」は誤り
●直江兼続が家康方に宛てた「直江状」は、完全なる偽文書か
●「小山評定はあったのか、なかったのか」を詳細に検討する
●関ヶ原開戦時の、井伊直政と松平忠吉の「抜け駆け」の真相
●西軍に与した小早川秀秋の心は、以前から家康に向いていた
●九州を席巻した黒田如水の驚嘆すべき「広島制圧プラン」
●東軍勝利は、豊臣家没落を意味したわけではなかった


関ヶ原合戦(1600年)はわずか半日で終結した戦いだが、この戦の遠因は、
本能寺の変(1582年)を経て秀吉時代になって以降の、
独裁体制のひずみと諸将間の確執、各大名家の家中問題にあった!
本書では、秀吉の晩年から、五大老五奉行による政権運営時代、
会津征討、関ヶ原本戦、東北・九州の戦い、家康による戦後処理、
豊臣家滅亡による「関ヶ原体制」の終焉(1615年)までの実態を、
良質な一次史料と最新研究を用いて解明!

後世の編纂物などの二次史料に影響されがちな関ヶ原合戦史を訂正し、
今語りうる史実の全体像をつまびらかにする!


秀吉の晩年・没後の政治状況
七将による石田三成への襲撃
諸大名が抱える家中問題/動揺する上杉氏
「直江状」の真偽をめぐって
家康の会津征討
関ヶ原合戦への道のり
関ヶ原合戦の開戦
東北の戦い/九州の戦い
戦後処理と大名配置
関ヶ原体制から徳川公儀の確立へ



はじめに
第一章 秀吉の晩年・没後の政治状況
第二章 七将による石田三成への襲撃
第三章 諸大名が抱える家中問題
第四章 動揺する上杉氏
第五章 「直江状」の真偽をめぐって
第六章 家康の会津征討


第七章 関ヶ原合戦への道のり
第八章 関ヶ原合戦の開戦
第九章 東北の戦い
第十章 九州の戦い
第十一章 戦後処理と大名配置
第十二章 関ヶ原体制から徳川公儀の確立へ
おわりに
主要参考文献


はじめに
学生時代に図書館で「司馬遼太郎・関ヶ原」を読んだ!!
感動ものだった!!
40年以上前だった………
テレビドラマ化されたが、このキャストは良かった!
石田三成  加藤剛 
島左近   三船敏郎
本多正信  三国廉太郎
福島正則  丹波哲郎
豊臣秀吉  宇野重吉
前田利家  辰巳柳太郎
鳥居元忠  芦田伸介
皆亡くなっているが………

本に、ドラマに影響を受けている!
時代が進むにつれて、この時の常識が無残にも崩れていった………
しかし、人物描写は群を抜いている!
司馬遼太郎の影響が大きかったのは、藤堂高虎!!
この本ではあまり出て来ないが………
その常識が崩れていくが、人物描写は生きている!
著者らによって、こう言う状況だったと理解はしているが、寂しい!!
◆ 直江状の真偽
◆ 七将による三成襲撃
◆ 小山評定
◆ 忠吉と直政の抜け駆け
状況を再確認する!!


第一章 秀吉の晩年・没後の政治状況
これも司馬遼太郎である!「豊臣家の人々」
養子に取り立てた中で、養父の期待の応えたのは、宇喜多秀家のみと!
秀長、秀次、秀勝、秀康、秀秋…………
南條範夫が言う、家康の子供は性格が分かれる!
信康型と秀忠型??
10人近くいれば出来不出来もある!
秀吉は負けている!!

秀吉の遺言
① 五大老は互いに姻戚関係を結び、遺言を守る
② 家康は3年間在京する
③ 五奉行の3人伏見に置き、家康の監視をする
④ 2人は大阪城
⑤ 武家衆の妻子も大阪に住む

豊臣家の政治体制!!
◆ 五大老
◆ 五奉行
◆ 三中老
この大老と奉行の関係は??
大老は江戸時代のイメージである!
大老と奉行では、奉行の方が低い!
実際は、実際は逆のようだ!
石田三成は「五大老」を「奉行」と呼び、
自分たちを「年寄り」と呼んだ!

五大老連署による「五つの掟」
① 諸大名の許可のない婚姻を禁ずる
② 諸大名の製紙の交換を禁止する
③ 喧嘩口論は我慢した方に理がある
④ 双方が無実を言えば究明する
⑤ 乗り物に乗れる人間は限定される

五大老の職務
① 朝鮮からの撤兵
② 内乱の対応
③ 諸大名に領地を与える

五奉行の職務
主要都市の支配 京都・大阪・堺・長崎
秀吉亡き後、家康の家康派の婚姻が違反になる!
これに最終的には家康は屈する………
人間が集まれば派閥が出来る!
◆ 毛利輝元と4奉行、石田三成、長束正家、増田長盛、前田玄以
◆ 前田利家、浅野長政、宇喜多秀家
◆ 婚姻では家康支持派も多い! 

五奉行の方が力があった???
三中老は??? これこそあったのかどうか??
それなりの武将だが、七将ほどの実力はないと思うが………


第二章 七将による石田三成への襲撃
七将は??
加藤清正、福島正則、黒田長政、浅野幸長、細川忠興までは一緒である!
残り2名である!
藤堂高虎、蜂須賀家政が有力視されている!
加藤嘉明、池田輝政と思っていたが………
脇坂安治は?????

ここでのメインは、七将の三成襲撃である!
やはり司馬遼太郎・関ヶ原が劇的である!
小説では、飛び込んできた三成をどうするのか??
井伊直政が殺せと言い、本多正信が止める!!
そんな場面はなかったようだが………
ではどう言う場面があったのか???
前田利家が亡くなる!
いわゆる七将と三成の朝鮮の役における対立である!!
加藤清正と小西行長である!
同じく、黒田長政と蜂須賀家政の恨み??
この時の目付は三成の身内である!
ここから七将の三成襲撃になった!
三成は伏見の自分の屋敷に立て籠もった??
増田長盛に、長束正家も同じである!
この時、家康は仲裁した?
これを黒田長政らが受け入れて、三成は佐和山へ退き引退した!

当時の七将は??
◆ 藤堂高虎は大阪に
◆ 福島正則に細川忠興は積極的ではない
となると、積極的なのは、加藤清正に黒田長政と蜂須賀家政か?
これにより、三成と輝元の間にひびが入る??
三成と家康の間も敵対はしていない??
三成襲撃は、家康派と三成・輝元派の対立か?
が、家康が政権中枢に躍り出た!!
家康が家康与党を形成する!
書状、起請文が残っている!
島津、伊達、細川忠興………

黒田官兵衛、長政と吉川広家は良好以上の関係である!
① 公私とも問題が起これば相談すること
② 話は一切口外しない
③ 裏切らない
では何故この文章が漏れているのか??
広家と浅野長政は殿中で殴り合いの喧嘩をした?
これも家康が仲裁したようだ!!


第三章 諸大名が抱える家中問題
家臣団の統制!
◆ 国衆型家臣 小さいながらも一種の独立した勢力 
◆ 家中型家臣 昔から仕えている官僚型
毛利、島津、宇喜多家を例に挙げる!
国衆型家臣が問題である!
力あるので統制しにくい!
信玄や謙信でも逆らわれている!

〇 毛利は両川がある!
吉川に小早川である!
鎌倉時代の大江広元である!
小さな国人に過ぎず、大きくはない!
絶対的権力を持っていたわけではない!
立ててやってやるんだと!

元就は吉川、小早川に養子を送り込む!!
吉川元春の小早川隆景である!!
備中高松から撤退時、秀吉追撃を主張したのは元春で、
止めたのが小早川隆景と言う!
元春は勇猛である!
が、九州で元春、元長と亡くなり、三男広家が家督を継ぐ!

小早川隆景は実子が無く、秀秋を養子に迎える!
黒田官兵衛の策謀があったと言うような話は当然出て来ない!
輝元も実子がいなくて、元就の四男の子を養子に迎える!
毛利秀元である! が実子が出来て反故になる!
別に領土が与えられる? 秀吉の死で反故にされる!
秀元が輝元に起請所を出す!
① 秀吉の命があっても元就に従う
② 輝元から伺ったことは他言しない
③ 後継者、秀就には忠誠を尽くす
結局輝元は、後継者問題を有利に運ぶために五奉行に接近する!
毛利の体制は崩れる??
吉川広家と、安国寺恵瓊の体制になる???

黒田家官兵衛と長政は広家と昵懇んである!
浅野長政と吉川広家が対立した?
司馬遼太郎によれば殿中で殴り合いの喧嘩をした!
これを黒田親子が仲裁し急速に近づく?

毛利輝元で知っている話は事実か??
◆ 季節外れの桃を秀吉に献上するが、
三成が体調不良でも起こしたどうなのかと取り上げなかった!
◆ 家臣の刀を三成が欲しがった! 
それを直ぐに三成に渡すようにと!
秀次も見ているので欲しいと言われたら困る! 三成は大事な人だと!

堺屋太一が紹介しているが、輝元の立場が分かる感じがする!

〇 島津家である!! 名門である!!
島津も盤石ではない!
九州は3強か????
竜造寺、大友、島津!!
竜造寺が没落し、大友、島津の2強になる!
島津は大隅の肝付氏を滅ぼしている!
権力構造も盤石ではない!
大友は秀吉に救援を依頼する!
島津は秀吉に服従せずに戦うが負ける!
局地戦では勝っているが………
日向耳川で大破し、秀吉に臣従する!
これで薩摩、大隅、日向の一部に押し込められる!
4人兄弟で、歳久が梅北国兼の無謀な乱の責任を取らされる!?
家久も病死する??
結局残った義久と義弘の兄弟が対立している!
これは「山内昌之・嫉妬の世界史」が詳しい!
兄弟の対立である!

「庄内の乱」 伊集院幸侃(忠棟)が誅される!
秀吉に気いられて発言権を増す!
後継者にも口を出す!
これに対して、息子忠真が迷いながらも徹底抗戦の道を選ぶ!
12の支城に守られた都城に8,000の兵で立て籠もった!
8,000と言えば大きい! 
20万国で6,000と理解している!

これだけ長期に兵糧を確保できるのか??
加藤清正らの支援を当てにしている!
家康はこの討伐を認めた!
義弘は長期化で家康の介入を恐れ和睦する!
当然ながら、伊集院一族は、後日滅ぼされる??
家中が弱体化したまま関ヶ原に突入する!!

〇 宇喜多秀家である!!
宇喜多秀家は貴公子と言われる!
お坊ちゃまである!
宇喜多直家が悪の代名詞みたいに言われる!
この宇喜多騒動については一次史料がない??
二次史料から読み解く!
国衆型家臣と家中型家臣の対立である!
力のある国衆が多い!!

が、宇喜多家を運営するには能力のある家臣が必要である!

前田家にいた中村次郎兵衛が担当するが、討たれる!
死亡したとされているが実際は生きていたようだ1
この衝撃者の名前が分からない!
事件後70名が去る………
研究によりある程度分かって来ている!
宇喜多一族らに重臣で合計10万国に及ぶ!
ひとりは大阪の陣で千姫を救い出すお騒がせ男である!
宇喜多詮家???
キリスト教???
検地による苛酷な年貢の取り立てがあるとされる!
はっきり書かれていないが、明らかに家康の宇喜多家弱体の陰謀である!
国衆型家臣がまだ多い!
これを家中型家臣に変革しようとして対立した!
これを家康が利用したのか??
宇喜多家を出た家臣は家康に保護されている??
もともと秀家は秀吉に権力を支えられた!
家中に親家康派がいても不思議ではない!
その対立があった!
じっさいは家康の介入を許し弱体化した??
が、不満分子がいなくなり強化された????
実際関ヶ原の初戦では、明石全登により福島正則は切り崩されている!
よくある疑問に宇喜多秀家は精鋭だったのか???
無理がありそうであるが、関ヶ原では善戦以上であったと!!


第四章 動揺する上杉氏
上杉謙信も家臣の離反には苦労している!
一時は家督をほりだして高野山に出家しようとした??
東北の抑えで会津に転封になる!!
越後90万石から会津120万石である!!
直江兼続が国替えを主導する!
この時に、旧越後領から年貢米を持ち去った??
これが越後に来た堀家と揉める元になる!
この本では出て来ないが、先に蒲生家が会津の年貢米を持ち去ったと!
文句があるなら蒲生家に言えと!!

秀吉亡き後景勝は帰国する!
それは認められている!
がこの時に家康暗殺のウワサが流れる………
前田利長である! 嘘くさいが………
これを家康は利用する!
前田家攻撃を命じる!!
が、前田家は屈服する!!
家康は大阪城に入る!

景勝は領国整備に乗り出している
新城、神指城を作り、支城で固める!
これが戦準備と見られる!
重臣、藤田信吉が家康の元に走る!!
同様に栗田刑部もである!
栗田刑部は討たれたと言うが、生き残ったようだ!
歴史からは消えているが………
藤田信吉は上杉の中での自分の位置に不満を覚えた!
ジリ損か???
越後の堀氏は反上杉か??
越後の年貢米を取られて、百姓も会津に行く!
百姓は動くことは禁止だが、曖昧な立場の武士がいる!
これらは会津にも行く!
従って、耕作されない土地も多い!
相当苦しかったようだ!
これが讒言になる!!
① 名のある牢人を集めている
② 8万の人夫を動員して、神指城を築城している
③ 道や橋を整備している
④ 馬、弓矢、鉄砲をそろえている
時期的には説があるようだ………

景勝は家康を敵対視していた!
腹心の西笑承兌から直江兼続に書状を出す!!
西笑承兌は兼続と親しい!
零社之起請文を出せとある!
考えとして、天下を狙うより、豊臣政権の枠組みを尊重していたと!!


第五章 「直江状」の真偽をめぐって
直江状は写ししか残っていない!
本書はない! だから真偽が問題になる!
それほど重要なものなのだと?
「藤沢周平・密謀」
この中に、兼続が返事を書く時、硯とたっぷりの水を用意せよと!
文面が紹介されているが、そりゃいるだろう…………
写すだけでも大変である!!

長い文章である!!
そりゃ硯もたっぷり必要だろう………
追而書(追伸)が問題である!
これは後世に書かれたものだと!!

検証がある!
◆ 書状の形式、様、殿、公儀、上意
◆ 用紙、筆跡
◆ 字句や文言
◆ 発信日時

この内容については議論が多い!
◆ 否定的意見が多い! 偽物だと!!
◆ 肯定的意見は留保が多い!
内容は正しいのではないか?
写すときに間違いはある??
あってはならないが、省いたりする?

直江状は挑戦状ではなく、上杉の立場を説明している!
しかし文章に不自然な文言がある!!
研究者も苦労が多い!!

景勝は上洛しようとしていた??
が、堀家の讒言を信じた奉行に早急の上洛を求められ、
その日時をめぐって要望が認められずに、家康と戦う決意をする!

写された直江状の原本はあるのか???
どうもなさそうである!
創作ものだと!
景勝が上洛を拒否したので、討伐を決意したと!
直江状は原本があり改ざんされた???
でもなさそうである!!

「司馬遼太郎・関ヶ原」
天下の庶民には期待がある!
前田利長は屈服する!
が義に生きた謙信以来の家風がある!
上杉主従は違うだろうと!!
その期待を背負っている!!
逆に前田家のように屈服すれば、家が持たない!
その為には、一戦も覚悟していた!
家臣もそれを望む!!

そう言う空気があった???
しかし直江家は断絶している!
上杉の減封の責任はやはり景勝にある!
しかしその責任は兼続に押し付けた!
その為に責任を押し付けるものが必要になる!!
それが直江状か????
それが後世に残される…………
夢が無くなる!!


第六章 家康の会津征討
三成と兼続の事前盟約あったか??
小説ではあったとされる!
一緒のハイライトである!
が、結論を言うと無かった………
そう言う空気はあったかの知れないが………

三成は真田昌幸を頼りに、上杉に接触する!
それだけでも事前の連絡は無かったと!!

三中老が会津出兵を諫める!!
この書類が三中老の唯一の書類と言う!
結論を言うと信じられない!!
たしかに五奉行と五大老の間を取り持つには力不足である!
この重要な時期にしか出て来ない????

6月には会津討伐を決意している!!
攻め口がある!
◆ 白河口  家康・秀忠
◆ 信夫口  政宗
◆ 米沢口  最上義光
◆ 津川口  前田利長
◆ 仙道口  佐竹善宜

伏見から江戸、小山へ行く!!
そこで三成挙兵を聞く!

この時に、「二大老、四奉行」体制が始まる!
輝元、秀家の二大老!
三成、長盛、正家、玄以の四奉行!

当初は、輝元に三奉行は三成、吉継に同調せずと!!
家康はこれで安心する!
が、実際は輝元はやる気満々だった!!!

問題の小山評定になる!
主なものは二つ!!
◆ 福島正則の味方するとの発言
◆ 山内一豊に城を家康に提供する
黒田長政が正則を説得する!!
書状の日時から判断する!!

著者の判断である!
家康は自分に近い武将を上杉討伐に連れて行っている!
きちんと状況を説明して、三成討伐を決めた!
そんなみんなを集めての会談は無かった???

「西軍」「東軍」 便宜上そう言うが当時はそう呼んでいない!
ではどう呼ぶのか??
◆ 石田三成・毛利輝元連合軍
◆ 徳川家康主導軍
もはやそう言っても無理がある??

では何故関ヶ原は起こったのか???
家康には政権奪取、天下取りの野望は無く、
豊臣家の中での発言権を高めることにあると!
しかし宇喜多騒動、薩摩の「庄内の乱」で大名は危機感を持つ!
内政干渉されると!!
反徳川の機運が高まる???

 

関ケ原合戦全史 1582-1615 ①・渡邊大門

 

2021年9月 1日 (水)

本・日本を創った12人 ①(2006/2)・堺屋太一

12_20220821151301


「日本の独自性」とはいったい何か。
それは、いつ、誰によって、いかにして創り上げられたものなのか。
本書では、聖徳太子から近現代まで、いまなお今日の日本に強い影響力を残している、
歴史上の象徴的な「人物」12人をとおして、長い日本の歴史を見直し、
大変革期を迎えている現在の日本の舵取りのヒントを求めた歴史評論である。
新書版の前編・後編を合本した「堺屋日本史」、待望の文庫化。


著者の解説は信頼出来る! 著者のファンである!
前編・後編を合本しているが、紹介は①、②である!
内容は下記の通りである!!
戦国時代から3人!
戦後から3人である!!



はじめに  今こそ歴史を
第1章 聖徳太子   「神・仏・儒習合思想」の発案
第2章 光源氏    「上品な政治家」の原型
第3章 源頼朝    「二重権限構造」の発明
第4章 織田信長   「否定された日本史」の英雄
第5章 石田三成   「日本型プロジェクト」の創造
第6章 徳川家康   「成長志向気質」の変革


第7章 石田梅岩   「勤勉と倹約」の庶民哲学
第8章 大久保利通  「官僚制度」の創建
第9章 渋沢栄一   「日本的資本主義」の創始
第10章 マッカーサー 日本を「理想のアメリカ」にする試行
第11章 池田勇人   経済大国の実現
第12章 松下幸之助  日本式経営と哲学の創出
おわりに


はじめに  今こそ歴史を
日本の風土と人物がある!
① アジア・モンスーン地帯に属し、温暖、湿潤である!
米に適している! 遊牧・牧畜に向かない!
② 狭くない海に隔たれている!
③ 4つの島はまとまりがよい!!
司馬遼太郎言う! 風土など当てにならない!
人を理解するのに、その風土的概念を当てはめるほど滑稽なことはない!
この12人が日本に何を与え、今後に何を残し影響を与えるのか???


第1章 聖徳太子 「神・仏・儒習合思想」の発案
「神・仏・需習合思想」の発案者兼実践者である!
「始代」 紀元前後に王朝があった???
     神への祈りが重要視されている??
「古代」 土地改良が進んだ農業革命以降??
卑弥呼の時代は、「始代」である!
6世紀ごろに大和朝廷が確立する!
聖徳太子が生まれた頃になる!!
朝鮮半島は高句麗、新羅、百済の時代で、日本とは交流がある??
帰化人が中国の文化、技術、仏教を持ち込む?
538年仏教が入ってくる!! それ以前に入ってきている!!
廃仏派は物部氏、崇仏派の曽我氏が争う!!
この戦いに聖徳太子は蘇我氏側に立って参戦している!
蘇我氏は、崇峻天皇を擁立し、暗殺する!!
仏教をどうするか? 天皇自身仏教徒になってよいのか??
太子自身仏教徒である!
太子の歴史的業績は??
① 仏教の研究と普及!
② 「17条の憲法」などの国家制度を定める!
③ 遣隋使の派遣などの外交!
④ 斑鳩の里を開発する!

熱心な仏教の研究者、信者で、布教している!
でありながら、日本古来の神を否定しなかった!
「神・仏・需習合思想」である!!
日本は物部氏VS蘇我氏の戦いがあったが、それ以外宗教戦争はなかった!
信長も宗教戦争ではない!
ここからは著者の持論である!
日本は「ええとこどり」できる!
それがいいのかどうか分からないが………
クリスマスを祝えば、座禅も組み、神輿も担ぐ!!
アジア・アフリカで近代技術を取り入れれた理由である!!

職縁社会、会社人間!!
地縁社会、血縁社会が崩れる!

聖徳太子が残した「ええとこどり」の発想が、
日本人に最大の影響を与えたと!!


第2章 光源氏 「上品な政治家」の原型
日本の神話? 記紀は事実なのか??
歴史的事件の記述ではないが、思想上の構成ととして見るのにふさわしい!

「映画・千年の恋 ひかる源氏物語」
光源氏は天海祐希が演じた! 何気なく見たがこれは良いキャスティングだったと思う!
光源氏は架空の人物である!
架空の桐壷天皇の第二皇子である!
臣籍降下で源氏姓になる??? 源光か???
父親の寵姫との間に付議の子供が出来る!
平安貴族の生活がある!!
第一部 准太上天皇に達する
第二部 老境の時代
第三部 息子の薫の君が登場する

当然のことながら宮中では争いがある!
須磨・明石に追放される!
この時代を、反逆もせずに乗り切る!
要は何もしていない!!
何もしない政治家である!!
世は平和ではない!!
平将門、藤原純友の乱がある!!
小説には関係ないか??

平安時代の貴族の生活がある!
「何もしなかった政治家と言う」
一見上品で人柄はよさそうであるが、やる気もなく、知識も関心もない!
そうなれば近衛である??  細川もか??
太平洋戦争に責任がありながら、終戦時ソ連に行って交渉しようとした?
光源氏に代表される、平安貴族の典型か??

海外の指導者は自分で決める!
日本は細かいことを言うのは大物ではない!
何となくみんなで決めたと!!
空気が決める!!!
光源氏のサロンは、そのようなものなのか?

1994年の日本の民間の交際費は5兆4087億円!
アメリカの3倍、ドイツの6倍と言う!
旅費交通費も多い!

意思決定しない高貴にして高位な人、
いわば無能で上品な人伝統は平安貴族、光源氏に始まる!!

ジャングルに残された貴族は??
日本の場合生き残れない???
イギリスやフランス、ドイツは生き残る!
日本的上品さとジェントルマンは欧米とは違う!
知識のある人間を尊敬するのは中国にフランス!
日本の「人柄満点、能力零点」の「上品」な人々がトップになることが多い!
「和を以て貴しとなす」
今後の国際化では、光源氏型は考えなければならないと!!!


第3章 源頼朝 「二重権限構造」の発明
源頼朝は清和天皇の子孫と言う!
臣籍降下である!!
昔は桓武平氏、清和源氏と教えられた!
が実際は平氏は桓武天皇だが、源氏は20に以上の天皇から臣籍降下されている!
天皇家が源流、源と言う意味のようだ!
平氏と言うのは平安京遷都の中でその時だけ与えられたと!!
平氏は4人の天皇から出ているが、その時は平も源も与えられて、桓武平氏しかのこっていない!
その清和源氏も、元平親王を祖とする陽成源氏であるが陽成天皇は暴君であるとの評判を嫌って
一代前の清和天皇に祖を求めたとする説がある!
別に源氏の棟梁とは言えないが、実力でもぎ取った!
源氏も子供が多いが、同族で殺し合いをやっている!
鎌倉幕府も三代で滅んだのも同族の殺し合いである!

奈良時代  二官八省 
二官 宗教官と政治を行う総理大臣?
八省 役所
平安時代は荘園制が出来て、武士が台頭する!!
用心棒兼番頭です!!
平家全盛が10年間続き、飢饉が発生している!
全国で反乱が起こる??
頼朝も兵を挙げる!!
しかし戦ったのは木曽義仲である!!
頼朝は鎌倉にいる?? 苦労はある!!
征夷大将軍になる!!
東には蝦夷、西には熊襲!
これを帰順させる!
東は征夷大将軍であり、西は鎮西大将軍である!!
征夷大将軍は東部軍総司令官である! 臨時の軍政官である!
その征夷大将軍の役職をもって武士を支配する!
建前の律令制、本音の幕府!!
権威と権力の二重構造である!!!!
そして首都機能を今日の影響の及ばない遠国、鎌倉に置く!
つまり下の者が権力を握っても良い???
それを実行したのが北条政子と言う!!
最高首脳はシンボルであり、実験は下にある????
神輿は軽くてパーがよい!!
海部首相が答弁を読み間違えた??
「一介の総理が読み間違うとは」
今でも官僚はそう思っている!!
「破滅の英雄」
義経である! 赤穂浪士もそうである!!
お家再興はならずに、全員切腹である!!

頼朝亡き後、北条政子が実権を握る!
旗揚げ以来の功臣を誅する!!
梶原景時、比企能員、畠山重忠、和田義盛………
三代で源氏は絶える!!
この時、足利も将軍へのチャンスはあった??

頼朝が「二十権限構造」へ舵をとり、北条政子らがそれを進めた!!
海部総理の例ではないが、官僚主導の政治になった…………


第4章 織田信長 「否定された日本史」の英雄
戦国時代はルネサンス時代と対応している!
この時期は開拓が進み、生産性が上がる!!
一国当たりの勢力が生まれる!
相模の北条、甲斐の武田、駿河の今川、阿波の三好、周防の大内………
すんなりと家督は継げなかった………
弟信勝、兄信広とも戦う!!
佐々成政も信長暗殺を謀る!!
池に藁の大蛇を流し、大蛇が出たとなれば必ず信長は見に来ると??
その時に暗殺する!
信長の性格を見抜いた暗殺計画であるが………
桶狭間の合戦は奇襲だったのか???
信長が奇襲をしたのは、桶狭間と本願寺と戦いだけである!!
あとは敵より多数の兵をそろえて、無理はしない!!

信長の戦いは???
① 銭で雇う兵  兵農分離である!
農民兵は強かった???
まず戦いに出て逃げたりすると共同体から村八分にされる??
なので必死に戦うが、農閑期しか戦えない!
銭で雇う兵は弱いし逃げたりするが、常時戦えて、補充も出来る!
長く戦うとやはり有利である!
戦術も戦略も最初に考えた方が有利である!
義経は平家の水軍と戦った!
この時に船頭を狙った?? それはしない約束が出来ていた!
が勝つためにはやる! それで勝った???
信長もそのようだ!!

② 財政基盤
何をやるにしても金が必要である!!
楽市楽座?? これで金を生み、兵を雇う??
レーガノミックスを実行した??
財政基盤があるので、鉄砲もたくさん揃えれる!!
信玄にしても豪族の集まりを率いている!
信長はそうではない!!
次々追放する!!

組織、財政、人事、戦略戦術上の新機軸を作り出す!
旧勢力は反乱する!
浅井長政、松永弾正、荒木村重、明智光秀………
丹波の波多野氏、播磨三木の別所氏………
著者言う、信長と家康が天下の構想をもっていた!

信長の絶対王政ビジョン!
天下構想は?
秀吉、光秀、長秀に九州を、勝家は出羽と越後、
一益は北関東、家康は陸奥一国と言う………
居城は大阪に移す!
世界に先駆けて絶対王政を作っていた??
同時代には、エリザベス女王、フェリベ二世、イワン雷帝がいる!

信長が生きていたら、重商主義をとり海外に進出していた?
が信長の死後外国の侵略を受けていたかもしれない………
が家康はその考えを引き継がなかった………
日本が国際化する可能性は残したが、挫折したのか???


第5章 石田三成 「日本型プロジェクト」の創造
「大一・大吉・大万」
関ケ原の合戦を企画した???
「司馬遼太郎・関ケ原」が知識の源である!!
著者によって新たな視点が出来た………
日本は偉くない人が大きなことが出来る国だと!
例が悪いと思うが、関東軍の満州国建国????
若手将校が勝手にやったと!!
自身の日本万博の開催!
新幹線、八郎潟の干拓もそうであると!

近江佐和山19万4千石である!
家康は250万国である! なので策を講じる!!
秀吉の死後750日に何を行うのか??
家康に対抗出来る実力者を担ぐ!
前田利家である!
宇喜多秀家、上杉景勝、毛利輝元らが、思惑があるが協力する!
前田利家が亡くなり蟄居する!
① 豊臣家のために
② ポスト、利益で誘導する
③ 恐怖

人間の行動の動機は?? それを利用する!
① 性善的なる愛情で動く
② 下劣な利益で動く
③ 弱さゆえに恐怖で動く

五大老の家老を口説く!! 
宇喜多秀家が協力する!
毛利輝元を総大将に祭り上げる!
つまり、三成の策は???
① 大義名分を立てた
② スポンサーを冠にした
③ 実務者ネットワークで有力大名を乗せた
④ 象徴的な人物を総大将に祭り上げた
そのために口説く?? No2をである!!
上杉景勝  直江兼続
毛利輝元  安国寺恵瓊
宇喜田秀家 明石全登
明石全登は関ケ原で福島正則と戦った………

結局は裏切る大名が多かったが、兵は集まった!
情報不足もある!
集まった大名は、三成は秀吉の薫陶を受けている!
勝つ戦略があると思わせた!
が現実はそうでない! 離反する大名は多い!
来てみればばらばらである!
三成には美意識があった!! 堂々と戦野で決着をつける!
結果負けたがその通りになった!
「関ケ原」と言えば天下分け目と言うことが分かる!
それを言えば、だれでも何のことか分かる………
関ケ原で戦ったのは、石田三成、宇喜多秀家、大谷吉継らか??
小西行長はどうだったのか??
石田三成の家臣はよく戦った!
嶋左近、蒲生家から仕えた家臣たち!
関ケ原の古戦場には行っている!!
特に感じたのは、大谷吉継に人から小早川秀秋の陣が見える!
司馬遼太郎、見えぬ目で見たと!!!
大谷吉継の墓がある! いった時は花が供えてあった!
ほっとしたが………
標識だけあるのが吉川広家に陣! 気分が悪くなったが………
関ケ原は、関ケ原町と垂井町に渡っている!
取り組みかたの違いを感じたが………


第6章 徳川家康 「成長志向気質」の変革
家康の影響は???
① 政治家として武将として、天下統一と幕府創建
② その生き方が日本人の手本になった
③ 徳川幕府により日本社会が規定された

家康が関東に移った時、江戸、古河、鎌倉などが候補だった!
江戸を進めたのは秀吉と言う!
家康の生き方が誤解されている???
人質時代、今川への服従、織田との同盟と忍耐したと言われる!

「厭離穢土 欣求浄土」
申し訳ないが、これを読める人は戦国時代、多かったのか?
穢れた世の中を厭い離れよ!
浄められた世の中を欣んで求めよ!

「浄土」
身分階級がはっきりと分かれている秩序ある世の中!
階級も決まっている、礼儀作法も決まっている、
家族に中の長幼の淳も決まっている、何もかも安定していること!!

「人の一生は重荷を負うて遠き路をゆくが如し、急ぐべからず」
辛抱、忍耐、倹約………
そんなことはない??
秀吉のように派手さはないが………
信長との同盟に耐えた????
ではどのような選択肢があったのか??
信玄と組むのか、北条と組むのか???
信長との同盟で、三河、駿河、遠江の3カ国を支配した!
本能寺の変後は、信濃、甲斐を手に入れている!

秀吉の成長志向が朝鮮侵攻になる!!
日本に土地が無くなる!!
関ケ原の合戦後、家康亡き後に加藤清正、福島正則、最上義光らを潰す!
これで世間に分からせる!!
家康を「冷酷」と言う!
家康の影響が残っている点!
「対外不振」の島国根性!!

① 中央集権国家の官僚制度の確立
② 倹約の奨励  成長志向への危機感
③ 鎖国
この時代は、中国からの移民が問題になっている??
明と清の争いである!! 鄭成功が援助を求めてくる!!
これらを禁止する!!
安定優先の鎖国である!
それによりどうなったか??
① 国際感覚の欠如
② 外国に対する不信感
③ 国際的孤立化
そいう影響が現在にまで残っている!!!

 

日本を創った12人 ①・堺屋太一

 

2020年9月 1日 (火)

本・戦国軍配者 嶋左近(2001/6)・山元 泰生

Photo_20200827030901


秀吉が「この男には明日にも10万の兵を預け、その進退をまかせられる」と絶賛した天才戦さ師・嶋左近。
きめ細かい調査取材で戦国史の謎に挑戦。左近の劇的な生涯を綴り、生死の瞬間を捉えた小説。


謎に包まれた武将なのか??
関ケ原の合戦で、凄まじい戦いをして名前を残した………
筒井順慶に仕える!!
松倉右近とともに、右近・左近で有名だったようだ………
大和にはかの高名な松永久秀がいる!
好まれる武将ではない??
やりたいことをやって死んだ!!
信長に3つの悪行を言われる!
①  将軍足利義輝を殺した
②  奈良東大寺の大仏を焼いた
③  三好家乗っ取り
余人なら一つの事でも出来ないのに3つもやった???
これは褒め言葉と言う???? そんな事は無い!!

美女を連れて戦場に行き、気かむくと紙帳を張り、複数の美女と戯れる??
用事があると、首を出し指図する!!
裏切りの常習者である!
信玄、謙信がたてば信長を裏切る!!
最後は爆死したとはいえ、幸せな人生ではないか??
やりたいことをやって、やり過ぎて死ぬ!!!

筒井は松永と争う!!
そこらあたりはあまり興味はないが………
ただ順慶は信長に仕え、光秀の与力になる!
大和で1万の兵を持つ!!
本能寺の変がある!!
洞ヶ峠である! 勝つ方に付こうとした??
が、嶋左近は光秀に付くように進言する!!
左近は勝てると思っている!!
しかし細川幽斎、高山右近、中川清秀らは秀吉についてる??
が、筒井勢が味方すれば、迷っている小領主に影響を与える!
この話の真偽は分からない??
しかし、関ケ原の合戦時 「今時の諸侯は明智光秀や松永久秀のような果断にかけている」
といった話もある!!
ともあれ参加せずに筒井は生き残り、秀吉に目を通して止められる!!
明智に味方すべしと、言ったことは知れ渡っている!!

順慶が亡くなり、実子は居なく定次が後を継ぐが、出来は良くない??
老臣を信用しない!!
大和から伊賀に国替えになる?
大和は寺の勢力が強いし、伊賀は不気味である!!
どちらにせよ、秀吉に見透かされている??
この男では、家中は保てないと!!!

左近は身を引く!!
他家から声はかかるが、世捨て人になっている??
ここに石田三成が来る!!
仕官のお願いである!!
ここらははっきりしたことは分からい??
1万石か、2万石か??
どちらにしても半分を与える!!!
これに左近は応じる!!
右腕になる!!!
島津攻め、北条攻めがあるが、左近は参加していない??
忍城の水攻めに失敗する!!
これは秀吉の強要との話もある!!
朝鮮出兵から引き上げる!!
三成も出世している!!

佐和山に19万4千石を与えられる!
佐和山城を与えられて家臣も増える!!
蒲生備中(郷舎)、舞兵庫、高野越中、大場土佐………
司馬遼太郎・関ケ原によれば、蒲生家浪人と、関白英次の浪人を抱えたとある!
特に蒲生家浪人は良く戦ったと!
蒲生氏郷は、家臣に蒲生の姓と郷の字を与えた!
前田利家に意見されたようだが………
蒲生備中(郷舎)も良く分からない???
どうも名前がダブっているところもある!!
三成の近江衆、左近の大和衆らもいる!
三成の父と兄は有能であり、領地を治めている!!!!

打倒家康!!!
三成は、味方する大名を挙げる!!
が左近から見れば、10数家か???
ここらは定石通りに話が進む!
家康暗殺未遂事件???
前田利家が亡くなる!!
七将の三成襲撃による、家康の屋敷に逃げ込む話はない!!
左近と本多正信の話である!!
加賀前田利長反乱! 弟利政の動向!! 利長が屈する!!
となれば期待は上杉景勝である!!
会津で家康を迎え撃つ!!!
家康、何するものぞ!!!
関ケ原に向かうが三成は自信がない???
書状に頼り、各地の大名に味方せよと!!

大垣城で、島津豊久に夜襲を進言され、左近は同調する!!
が、三成が反対する??
堂々と戦野で勝負を付けたい!!!
これが間違っている???
実際には、関ケ原で戦ったのは、三成、大谷吉継、宇喜多秀家か???
小西行長も戦意は無い???
左近は家康を狙う!!
左近負傷でこの戦いは終わった……… 二発の銃弾である!!
黒田長政の執念なのか?????
三成は優柔不断だったのか………

「司馬遼太郎・関ケ原」を読んだのは40年以上前である!!
その時のおどろきと、感動に勝るものはないと思う!
それ以来何冊も読んでいるが、流している感じである!!!

 

戦国軍配者 嶋左近・山元泰生

 

2020年8月29日 (土)

本・石田三成(2006/1)・江宮 隆之

Photo_20200827030001


豊臣秀吉の死後、天下の野心を再燃させ、
豊臣政権内の武断派を通じて着々と力を蓄える徳川家康に対し、
その野望を阻止すべく短期間に日本の半分の大名を掌握した石田三成の手腕。
かくして関ヶ原での決戦を引き起こした石田三成の本懐とは、なんであったのか…

三成である!! 
大阪城落城から回想になる!
武将との出会い毎に書かれている!
三成の場合、近江水口4万石?
嶋左近はいる召し抱えたのか?
忍城水攻め!!
七将に追いかけられて家康の元に逃げる?
関ケ原の合戦である!!
どう言う風に描かれているのか興味はある!!!
内容は下記の通りである!!

序 章  本多正信  大阪炎上
第一章  織田信長  三成初陣
第二章  明智光秀  信貴山攻め
第三章  黒田官兵衛 中国出陣
第四章  羽柴秀吉  本能寺
第五章  大谷吉継  賤ヶ岳合戦
第六章  直江兼続  小牧・長久手の戦い
第七章  千利休   天下泰平
第八章  嶋左近   文禄・慶長の役
第九章  徳川家康  関ヶ原合戦
第十章  石田重家  一族のその後
あとがき
参考文献

大阪城炎上を家康と正信が見ている!!
ここに三成がいたなら………

三成は秀吉に見いだされる!!
お茶のエピソードである!!
見いだされるが、情勢は織田に良いのか?? 信玄が死ぬ!!!
信長もひといきつけている???
三成もそこそこの名家である!!
父も兄もひとかどの人物である!!
秀吉配下には、清正、正則、嘉明ら武闘派がいる!!
氏郷の名前があったが、秀吉の小姓だったのか???

織田信長にも引き抜かれようとする!!!
次に明智光秀に会う!!
謙信に柴田勝家が対峙している?
応援に秀吉が行く!!
がこの時、松永弾正の動きが怪しい??
裏切り癖のある男である!!
中央が手薄になる??
その辺りは、秀吉、光秀とも読んでいる???
松永弾正の運もここで尽きる!!
秀吉は勝家と揉めて戦線離脱である!!
下手すれば信長に殺される???
が展開を読んでいる???

中国攻めがある! 姫路から官兵衛が来ている??
官兵衛、半兵衛と出会う!
軍略を学ぶ!!
① 恩を売る! 人は喜ぶ!
② それが評判になる!
③ 他人は自分もと期待する!
④ 人はなびく………
⑤ それでも靡かぬものは一罰百戒、見せしめ!

「信義が一番大切!」
「そんなものではない! 好きならば裏切らぬ! 
 好かれるにはどうするのか? 相手を好きになるにはどうするのか?」
「誠心誠意、嘘をつく!!」 人を引き付けるのは、単純な事である!!!

小西弥九郎、行長に会う!
中国攻めで、上月城の尼子勝久、山中鹿之助らを信長の命令で見殺しにする!
三木城攻めになる!!
荒木村重の反乱!!
三成の結婚!!

秀吉の家臣!!
一門衆  羽柴秀長、浅野長政、羽柴秀勝
尾張衆  加藤清正、福島正則、加藤嘉明、
     山内一豊、一柳直末、池田輝政、山口正弘
近江衆  三成父子、大谷吉継、田中吉政、真野助宗、
     糟屋武則、寺沢広政、小堀政次、
     速水守久、増田長盛、中村一氏、蒲生氏郷
播磨衆  黒田官兵衛、宇喜多秀家、中川清秀
美濃衆  加藤光康、石川光政、平野長康!!

池田輝政、蒲生氏郷、中川清秀の名前はおかしいのでは??
秀吉の家臣ではない!!!

武田家は滅び、備中高松城の水攻めが始まる!!
土手の築造に活躍する!!
本能寺の変????
清須会談!!
賤ヶ岳の合戦!! 補給で活躍する!
近江水口で4万石を貰う!! これはどうも事実では無さそうであるが………
太閤検地が始まる!!
これで日本の石高が推定される!!!
大阪城築城!!
越後の仕置き!  直江兼続と会う!!
「表裏比興の者」 真田昌幸を味方にする!

小牧長久手の戦いが始まる!!
池田恒興、森長可が戦死する!
三成の旗印!
「大一大万大吉」
大とは天下を意味する! 
その下で一人が万民のために、万民が一人のために

千利休の話になる!!
ここでは相当理財に励んでいる??? 悪徳商人か??

小田原攻めで三成は忍城の水攻めで失敗する!
戦下手のイメージが強くなる!!
千利休は切腹する!  その前に秀長が病死している!!

三成は佐和山19万4千石を貰う!!
大大名である! この時に嶋左近を召し抱えている!!
半分与える話はどうなのか??
嶋左近は若き頃、武田信玄の山県昌景に属して、三方ヶ原の合戦で家康を追撃したと!!

朝鮮出兵、文禄・慶長の役!!
何の意味も無かったようだが………
秀吉が死ぬ!!
家康の天下取りが始まる!!
三成は七将に追いかけられて家康の元に逃げ込む!!
関ケ原の合戦の展開は今まで通りである!!
家康も苦戦はしている?? 三成善戦である!!
これほどの勢力を集めるとは???
戦後、三成に対する態度がある!!
福島正則、小早川秀秋、黒田長政!! 黒田長政は上手く芝居した??

三成の子孫である!  三男三女であるが、生き残った!!
男子は、長男・三男は僧侶に、次男は津軽藩に仕える!
三成については、司馬遼太郎・関ケ原が一番ではないか??

 

石田三成・江宮隆之

 

2020年5月15日 (金)

本・関ヶ原合戦は「作り話」だったのか 一次史料が語る天下分け目の真実(2019/9)・渡邊大門

Photo_20220821054501

東西両軍の勝敗は、前日に決まっていた。
三成と上杉の「挟撃策」、午前中は押し気味だった西軍、迷う小早川秀秋……
通説は完全に覆った! 豊臣秀吉の死後、天下を狙う徳川家康。
一方、豊臣政権を守ろうとする石田三成は、
上杉家の直江兼続とともに家康を東西から挟撃する策を練る。

さらに関ヶ原で西軍は、後年、ドイツのメッケルに
「西軍勝利」と言わしめたほど見事な布陣をし、

東軍と互角以上に戦いながらも、小早川秀秋の裏切りで敗れた……
小説やテレビドラマ、映画等でおなじみのこれらの逸話は、
後世に編纂された二次史料から生まれたフィクションであった。
では、同時代の一次史料から関ヶ原合戦を眺めたとき、何が見えてくるのか。
最新の研究を踏まえて、従来の関ヶ原のイメージを完全に覆す書。

関ケ原である!!
ただ題名が「作り話」だったのかは、感じるものが多い!!
東北と九州は書かれていない? 当たり前か?
著者の本はよく読む方である!
アホみたいに、これが真実だ!! なんては言わない!!
疑問の可能性を示して判断する!!
黒田官兵衛の出身地である!!
近江木之本か、播磨黒田庄か????
どちらとも、ここだとは言い難い………
どちらも行ったが、熱意が違った………
木之本の方が燃えていたが………
展示に間違いもあったので指摘してきたが………
内容は下記の通りである!!


関ヶ原の合戦の論点   ―序にかえて―
第一章 豊臣政権の変質
第二章 上杉景勝の覚悟
第三章 決起した西軍
第四章 輝元、吉継、三成の選択
第五章 関ケ原前夜の攻防
第六章 決戦関ケ原
第七章 関ケ原体制の創出
おわりに
主要参考文献


関ヶ原の合戦の論点   ―序にかえて―
司馬遼太郎に対する考察がある???
批難ではない……… ???
古書店に資料を買いに行くと、根こそぎ買い占めたようだ………
恐怖に陥れる………
史料には一次史料に二次史料がある!
どちらも取り入れているようだ………
学生時代に「関ケ原」を読んだ!!
メチャメチャっ興奮した!!
司馬遼太郎ならば……… そう思わせるものがる!!!
しかしその頃から見れば知識もついている………
● あったかどうか疑問視されている小山評定?
● 七将に追いかられた三成が、家康の屋敷に駆け込んだ?
● 嶋左近の実力は?? 
● 直江兼続、上杉景勝の実力は??
最上義光攻めで、長谷堂城を攻撃するが、攻めおおせていない!
夢が無くなるが、武将たちの描き方は最高ではないか!!
最高なのは、藤堂高虎!!!
誤ったイメージの克服がある!


第一章 豊臣政権の変質
● は思っていたことと違う内容である!!
昔は五大老、五奉行、三中老と思っていた………
それは誤解があるようだ!!
五大老、五奉行の呼び方と、役目が違ったようだ………
どちらが上で、どちらが下なのか??

徳川幕府はじじ臭い!!
老中、大老、若年寄り………
この五大老も江戸時代に言われたのではないと??

● 七将の三成襲撃事件!!
 まず七将である!
 加藤清正、福島正則、浅野幸長、黒田長政、細川忠興は一致している!
 この本では、蜂須賀家政、藤堂高虎である!
 司馬遼太郎は、池田輝政に加藤嘉明である!
 間違っても藤堂高虎の名前は出て来ない………
 他には脇坂安治の名前もあるが………
 家康の屋敷に逃げ込む話は面白い!
 井伊直政が殺せと言い、本多正信が殺すなと言うのは本筋である1
 が、これは無かったようだ………  夢が無くなる………

家康に近づくグループ! 藤堂高虎、福島正則、池田輝政、黒田長政………
毛利家と四奉行のグループ!
前田利家、浅野長政、宇喜多秀家のグループ!

以降、家康優位の状態が出来る………


第二章 上杉景勝の覚悟
前田利家亡き後に、前田利長に家康暗殺の疑惑がかかる!!
前田家は屈服する!!  母親を人質に江戸へ差し出す??
この時、細川忠興にも疑いがかかる!!!
息子が前田家から嫁を貰っている???
家康の力が増す………

次のターゲットは上杉景勝である!!
「司馬遼太郎・関ケ原」では、世は謙信の上杉に期待している1
前田家とは違うだろう………
その期待を上杉も分かっている………

● 直江状の真偽は????
 真贋は二転三転している!
 否定派と肯定派の解説がある!
 全体としては信用出来るが、後世の改ざんがある??
 原本がなければこれ以上の論争は難しいと!!!

上杉景勝は蒲生氏郷亡き後、会津に移動になる!! この時問題がある!!
越後から米を持ってきている???  これは禁止のようだが………

● 移動する蒲生家が年貢を持って行ったので、上杉も越後から持って行った!!
その説は?? がらりと印象が変わるが………

新城築城の計画がある!
神指城である!!
名高い牢人を抱え、戦争準備と疑われる!!
藤田信吉が出奔する!! 上杉景勝謀叛の手土産を持って行く………
越後の堀氏は上杉の動向を家康に送り続けた………

● 景勝と利家の連携???  あり得ない! 初めて聞く!
● 家康の真意は、豊臣政権内で自分の力を増すことである! とりあえず………
● 東西邀撃作戦はあったのか??? 「司馬遼太郎・関ケ原」ではあったと!
 絶対にないと今は思うが………  
 連絡が出来ない!! 忍びの者がいるのか??

 兼続への三成の書状は、創作?? 偽書?? その可能性が高い!
● 直江兼続へ関ヶ原の責任を押し付けた! 
 子孫がおらずに断絶になったのでやり易かった?

 毛利が安国寺恵瓊に押し付けたように!
● 真田昌幸は三成挙兵を知らなかった?? 
 三成と、景勝、兼続と特別懇意だったのか?? 
 そうでもなさそうである………

夢が無くなる………


第三章 決起した西軍
「内府ちかいの条々」 家康への宣戦布告である?
① 五奉行である石田三成、浅野幸長を蟄居に追い込んだこと!
② 五大老の前田利長を追い込んだうえに、
  景勝を討ち果たすために人質を取ったこと!

③ 景勝に何ら落ち度がないのに、秀吉の置目に背いて討ち果たそうとしていること!

● 挙兵に積極的に参加した輝元! そのようである!!

会津征伐に向かう家康は決断する!!
小山評定である!!
「テレビドラマ・関ケ原」では福島正則を演じる丹波哲郎が熱演だったが………

● 絶対にあったと思ったが、そうではない!! 
 小山まで行っているが、行かないほうが良かったのか???
 この時に山内一豊は自分の居城を家康に差し出した………
 会議は無かった???  全員集めて会議ではなく、
 書状で了解を取ったのではないかと?


第四章 輝元、吉継、三成の選択

● 輝元は嫌々総大将になっていたのか? 最初はそうでもなかった?
 前田利家が亡くなる!
 七将の三成襲撃!
 家康暗殺計画で、前田利長屈服!
 宇喜多騒動で秀家は弱体化する!
 輝元は家康に対抗しようとした???

毛利の両川はいなく、この時代は吉川広家と、安国寺恵瓊が担当している!
吉川広家である!!
「司馬遼太郎・播磨灘物語」の備中高松城攻防戦の名場面がある!
撤退する秀吉軍を二人の若者が見ている1
吉川元春の息子、元長と、当時経言と名乗っていた広家が見ている!
元長が弟に言う!! 「追うか………」
追えば父元春も続き、小早川隆景も動かざるを得ない!!
後年、広家は同じような場面に遭遇する!!
関ケ原である!! この時毛利の大軍が参戦しておればどうなったか??
この時の毛利の大将秀元は、これを見ている!
以後、広家に対しては冷たかったようだ…………

「司馬遼太郎・関ケ原」
人の好き嫌いを表に出さない秀吉が、あからさまに広家を嫌った?
殿中で浅野長政と殴り合いの喧嘩をしたと!!

● 広家は安国寺恵瓊に責任を押し付けた! そんなものなのか?
● 輝元は西軍の総大将と位置付けられている! 合戦当時は寝返っている?
 井伊直政、本田忠勝と、吉川広家、福原広俊の血判起請書がある!
 ただ関ケ原の毛利秀元、安国寺恵瓊はそれを知らない! 
 状況により西軍参戦もあり得る?

● 大谷吉継と石田三成は友情で結ばれている? 有名なお茶事件がある!
 しかし家康派と見られていた? 現実に家康のために動いている?
 病気前は奉行として活躍していた! 現実を見据えていたのか??
 家康派と言っても、それが豊臣のためになると!!!
 だんだんと家康から離れていったようだ………
 そうして三成の誘いに乗った? 豊臣のためと思っていた!!
 お茶の友情ではないと!!!

 石田三成である!!
 有能な家臣を集めている! それで支えられている!!
 兄に父親も能力があった! 抱えた家臣は………
 筒井家牢人 島左近!
 天下の高名な渡辺勘兵衛!
 秀次牢人 舞兵庫、大場土佐
 蒲生家牢人 蒲生郷舎、蒲生頼郷ら「蒲生十八将」たち!!
 特に蒲生家牢人は良く戦っていたと!!
 豊臣政権のキーパーソンである!!
 これは堺屋太一である!
 輝元の家臣の脇差を三成が欲しいと言った!
 これに対して輝元は直ぐに渡すように命じた!
 理由も分かっている!
 その脇差を秀次も見ている! 秀次が欲しい言ったら困ると!
 三成がいかに重要な人物かを説明している!

● 二老四奉行制!
 毛利輝元に宇喜多秀家、浅野長政を除く四奉行である!
 三成は西軍に必要だった!!


第五章 関ケ原前夜の攻防
伏見城攻防戦がある!!
● 小早川秀秋は最初から東軍である! 伏見城に入城しようとした!
 入城しておればどうなっていたか???
● やむなく西軍に従った脇坂安治! 播州龍野は脇坂氏が治めていた!
 知らない武将ではないが好きではない! イメージが悪すぎる!
 秀秋もそうであるが、途中からの裏切りは許せない感じである!
● 丹後田辺城の細川幽斎! 攻める方が手を抜いた???

家康本軍と秀忠軍はどちらが精鋭なのか?? 本軍なのか?
個人的意見であるが、総大将が家康と秀忠である!!
能力には月とスッポンほどの差がある???
単に武将の名前と数だけでは判断できないのでは?
秀忠が本軍だとしても、両者がもし戦えば秀忠は勝てるのか??
豊臣の武断派と言われている武将を秀忠では使えない!!
ある程度秀忠に配慮したという事ではないかと思う!!
井伊直政、本多忠勝は家康に付いている! 松平忠吉もである!!
そう言う設問は必要ないのではないか? どんな影響があるのか??
現に秀忠軍には、本多正信、榊原康政が付いている!
決して仲は良くない………

本戦までの地方戦がある!!
● 安濃津城の戦い
● 岐阜城の織田秀信 援軍は来ない!
● 大津城
● 信州上田城 真田の勝ちである!
● 秀忠の遅参 連絡の遅延、悪天候と条件が悪かった??


第六章 決戦関ケ原
関ケ原は東と西を分ける重要な拠点であった!!
この関ケ原には、必然性があったとされる!!
決戦当日は霧である!!
● 井伊直政の抜け駆けで始まった???
 先鋒は秀忠を持ってくる予定が遅れて、忠吉を持って行った???
 色々あるようだが、直政が福島正則に断りを入れて、先鋒になった!
 家康自身抜け駆けを禁じているのに、井伊直政がやるかなと??
● 小早川秀秋への「問鉄砲」はあったのか? 無かったようだ………
 秀秋の家臣たちの家康への接近!
 黒田長政の暗躍!
 逆の三成による高条件の提示もある!
 情勢を見て寝返ったのではなく最初から東軍だった!!
 大谷吉継の陣後に行っている!
 一応関ケ原には言っているが、扱いに差を感じた!
 関ケ原町と垂井町である!! 案内からして違っている??
 大谷吉継の陣から松尾山が見える!!
 裏切った時に、「見えぬ目で見た」とは「司馬遼太郎・関ケ原」である!
 そこで見ていて何とも言えない気持ちになったが………
● メッケル参謀少佐が、関ケ原の配置図を見て西軍の勝ちだと! 
 根拠がない話のようだ!
 しかし配置は悪くなかったようだ???
 いかに石田三成が頑張っても、負けるべくして負けた!
● 宇喜多秀家は精鋭か?
 これは鈴木眞也の一連の本が詳しい!!
 どうも精鋭とは言い難かったようだ!!
 「司馬遼太郎・関ケ原」では1万7千の兵である!
 福島正則6千の兵を撃破できない?? それを疑問に思っていたが………
● 島津義弘の軍は???
 いかな島津とはいえ兵数が足りなかった!!
● 毛利輝元の本心は??
 伊予への出兵を計画していた? 関ケ原は他人任せである!
 総大将がこれでは勝てないと!!
 ドラマなどでは出陣を決めたとあるが、嘘っぱちなのか!!

陣形、軍勢配置、戦闘方法で挽回できる戦いではなかった!!!
負けるべくした負けた!!!


第七章 関ケ原体制の創出
● 吉川広家は自分を犠牲にして毛利本家を残した!
 通説では防長二州は広家に与えられる予定で、毛利家は存続出来ない!
 自ら犠牲にした!!  美談なのか??
 広家は西軍に勝ち目はないと!
 輝元は東軍へと裏切ったが、毛利秀元、安国寺恵瓊は知らない!
 不安があり何度も起請書を求める…… 不安がある!
 「輝元は家康にはめられた」
 広家が毛利家存続に犠牲になった話は疑問視されている!
 安国寺恵瓊に責任を押し付けて、家中の分裂を避けた???
 「司馬遼太郎・関ケ原」 三成が言う!!
 毛利を取り潰さなければ恩賞で与える土地がない???

● 宇喜多秀家の島流し! 最初から八丈島に流す予定だった!!
● 長宗我部盛親の改易! 最初からつぶす気だった???
● 黒田官兵衛の空手形! あてにする方がおかしい!
● 伊達政宗に空手形! 百万石は夢………
● 上杉景勝も米沢30万石へ減封!
● 豊臣系は西国、譜代は関東・畿内へ配置する!
● 家康は秀頼の後見人としてふるまう!
秀頼と千姫の結婚!
二重公儀体制??  形だけではないか??
豊臣家の諸権限を自ら行う!! 吸収する!!
征夷大将軍就任、江戸幕府開設がある!

天下取り一直線か???
関ケ原合戦とは何だったんのか?????
家康は秀吉亡き後豊臣政権で重きをなさそうとする!
その延長線上に、徐々に実権を掌握した………
その転機が関ケ原であり、その後征夷大将軍就任に、江戸幕府の開幕になる!


おわりに
史料の正しさの証明は難しい!!
一次史料でも思い違いや、勘違いもある!
ここは正しいが、ここは間違っていると言うところもある!!
関ケ原では、もっとも有名な「直江状」の真贋の問題もある!!
史料の正しさは今後の課題である!!!


関ヶ原合戦は「作り話」だったのか 一次史料が語る天下分け目の真実・渡邊大門

 

 

2020年5月14日 (木)

英雄たちの選択 両雄対決!石田三成vs.徳川家康 選択の攻防が生んだ関ヶ原 NHKオンデマンド

Photo_20200514200101


Photo_20200514200102


日本史上空前の決戦「関ヶ原の戦い」、その全貌に迫るスペシャル。
徳川家康の東軍が、石田三成の西軍をたった一日で撃破したこの戦い。
しかし実はそれは、決戦までの90日間、両雄によるしれつな「選択」の攻防の末の結末だった。
三成と家康、その時々の選択は最善だったのか? 
気鋭の論客が東西両陣営に分かれて大激論。
決戦の地・関ヶ原の徹底現場検証を交え、戦国最大の大活劇=関ヶ原の戦いの奥深さに迫る決定版!


【司会】磯田道史,渡邊佐和子
【出演】宮崎哲弥 萱野稔人 中野信子 植木理恵 加来耕三 笠谷和比古
【語り】松重豊


2014年の選択である!!
日本史でもっとも取り上げられている事件は、本能寺の変に関ケ原か???
現在の2020年でも、新たな発見と言いまくっている………

秀吉が亡くなり後継者は誰なのか??
力のあるものが跡を継ぐ!!!
未だに乱世であると!!!
信長亡き後、秀吉が天下を取った!
家康ではない!!
では秀吉が亡くなった後は???
天かは安定している!
当然秀頼が後継者である!!
官僚もしっかりしている!!

ではなくまだ天下は定まっていない!
黒田官兵衛、伊達政宗らもそうである!!
では三成の天下構想は???
よく言われる、石田執権政治か????
家康はこの時期誰よりも戦歴があり、野戦が得意である!!
三成は兵站を担当している!!  能力はある!!

加来耕三と言うとニコニコしながらきついことを言っている?
日本人が島国根性になったのは関ケ原で徳川が勝ったからだと!!
家康は幕府の運営を松平の家のようにせよ言った???
大老、老中、若年寄り……… じじ臭い!!

秀吉より信長が生きていたらどうなっていたか??
それこそ明国と戦い、海洋国家をつくっていたかも分からない!!

番組は空から関ケ原を撮影している!!
狭い場所である??
この陣地後にはほとんど行っている!
松尾山と南宮山には行っていないが??
関ケ原町と垂井町の熱意の差を感じたが……


この番組での経緯である!!
● 秀吉が死ぬ!
● 朝鮮からの撤兵がある!
● 五大老と五奉行の区別はどうなのか?
● 家康の攻略結婚がる!
● 三成と輝元は近い!
● 三成蟄居迄の七将とのやり取りは無い! 面白くない!
● 前田征伐の話はない!
● 会津征伐になる!
● 三成挙兵!  安国寺恵瓊、大谷吉継である!
● 伏見城攻撃!
● 家康は小山である! 上杉、佐竹、伊達の話はない!
● あったかなかった分からない小山評定!!
 福島正則が口火を切る!! 清須城に向かう?
● 家康は秀忠に真田攻めを命じる!  徳川本軍とも言われている!
 ただし中山道を通るのであるが、真田攻めを命じていたのか??
● 清須城で正則らは待っている!

「司馬遼太郎・関ヶ原」は傑作である!!
その中での描写がある!!
○ 小山評定の後家康は政信に言う! ああも裏切れるものなのか?
 この時、一人出る! 後で秀頼様と戦えないと!
 家康は、出たか?? と戦後も切腹など強いていない!
○ 戦わない正則たちにまず戦えと! この死者に三河者を使う!
 軍監、本多忠勝と井伊直政は、言葉を変えるように言うが、本人はそのまま言う!
 正則は直ぐに戦う気になる!!
 家康の勝ちである!!

● 稲葉山城を攻撃して、1日で攻略する!
● 三成は大垣城にいる! ここで作戦があったようだ!
● この時家康の行動が早い! 美濃赤坂に着陣する!
● ここから駆け引きが始まる! 
● 毛利輝元が来ていない!!
● 松尾山に入れる予定が小早川秀秋が陣取る!
● 家康は佐和山を攻めようとする!! 作戦である!
● 三成はこれに反応して関ケ原に向かう

○「尾崎士郎・篝火」が詳しい!

● だれも半日で関ケ原が終わると思っていない!!
● 小早川秀秋に関白を約束する!
● 勝つ方につく???
● 現実に戦い途中で裏切る!
● 家康が秀秋の陣に鉄砲を放って決断を迫った???
 これも怪しそうであるが………
● 秀秋が裏切る!!

○ 大谷吉継の陣後で、松尾山を見た!
 見えぬ目で見たと!!!

● 毛利は所領安堵の書状を貰っている!
 家康の顔が無かったようだ??  忠勝と直政は出している!!
 これで120万石は確保出来ない!!
 三成言う、毛利の土地がなければ恩賞に与える土地がないと!!!
● メッケルドイツ参謀は配置図を見て西軍の勝ちだと言った????

解説者の嫌味がある!
三成が何もしなければどうなっていたのか???
面白い仮定である!!

最後にもし小早川秀秋が裏切らなかったらどうなっていたのか??
シュミレーションがある!!
家康は引き上げて秀忠の軍を待ち、再度関ケ原で戦う!
やはり家康の勝利であろう………

 

 

 

2019年11月 6日 (水)

ザ・プロファイラースペシャル「関ヶ原3つの『IF』」

Photo_20191104011201

夜は関ケ原スペシャル! もしも戦場が関ケ原でなかったら? もしも裏切りがなかったら西軍の勝利? 
もしも合戦が長引いていたら、黒田官兵衛が西日本の盟主に? 
関ケ原をめぐる3つの「イフ」を検証するため、MC岡田准一がスタジオを飛び出して現場へ!
大垣城攻略の鍵を握る、石垣に残された跡とは? 西軍を裏切った若き武将が見た景色とは?
黒田官兵衛の野望を示す、直筆の手紙とは? 新たな発見も続々! 戦国のロマンに触れる旅


【司会】岡田准一
【出演】小和田泰経 鈴木ちなみ 高橋みゆき


三つの可能性を検証している!!
関ケ原に関しては、司馬遼太郎の影響が大きい!
「関ケ原」を読んだ時、興奮した!!
それなりの知識はある????
どうかな????
仮定の話は良いが、どうしても毛利が重要になる!!
特に吉川広家である!!
それを頭に入れて見て、自分で検証する!!


IF ① もしも石田三成が大垣城で戦っていたら?

Photo_20191104011202

大垣城に岐阜城ラインで戦う!!
実際に家康が思ったより早く来たので、西軍は焦る!!
この時に、宇喜多秀家、島津義弘が夜襲を進言していた???
敵の疲労度を見ている!
この二人は実戦経験がある!!
特に島津義弘は猛将である!!!
朝鮮半島で恐れたが、関ケ原では1000人強の兵士しかいない!
宇喜多秀家は万を越える兵がいる!!!
が三成はこの案を取らなかった??
堂々と決戦したい!!!!

家康はどういうわけか、城攻めが苦手と言われている!
野戦に関しては、この時点で家康より野戦経験がある武将はいない!!
これもどうだか分からないが、関ケ原に三成はおびき出された???
佐和山から大阪城へ攻めあがると!!!
左近は佐和山を捨てろと言っていた??

実際に大垣城を攻めるシュミレーションがある!!
こんなにうまく行くのかと??
ましてや吉川広家がいる!!
関ケ原でも毛利本隊を足止めしている!!
広家が思う通りに動くのか????
家康を攻撃するのか??
ましてや黒田長政と同調している!
狙いは毛利本家を守ることである!!
都合よく考え過ぎではないか?????
関ケ原の移動については「尾崎士郎・篝火」が面白い!!


IF ② もしも小早川秀秋が裏切らなかったら?

Photo_20191104011203

マップに従って各武将の陣地後を回った!!
関ケ原町と垂井町の関ケ原に対する思い入れの差を感じたが………
三成の陣!!
家康の陣!!
吉継の陣が印象深い!!
この陣後から、小早川秀秋の松尾山が見れる!!
「見えぬ目で見た」
裏切りを見る!! 司馬遼太郎である!!
この時、秀秋家臣に、松野主馬がいる!!
この戦いを豊臣家のための戦いと信じている!!!
裏切りを命じられて、秀秋を見限っている!!

実際にどのような判断だったのか??
19歳である!!
それも秀吉の薄い血統で出世している!!

「隆慶一郎・柳生非情剣」がある!!
これに柳生五郎右衛門の章がある!!
小早川秀秋に仕えている!
関ケ原の時に秀秋の苦悩を見ている!!
自分がどうみられているか分かっている???
このエピソードが正解か??
五郎右衛門は後に伯耆で、横田内膳の乱で死ぬ!!
柳生石舟斎の息子の中で、もっとも腕が立った????

秀秋の裏切る時期は?? 裏切ると言うより、最初からの西軍参加である!
大谷吉継は死なず、裏切りもない!
宇喜多秀家は元から戦意旺盛である!!
小西行長も気合が入るか??
島津義弘はどう動く!!!

しかしこれでも毛利が参戦せねばならない!!
長曾我部は????
何より吉川広家がいる!! 動くのか????
家康は逃げて江戸で再起を図る!!
関ケ原では勝負は決まらない!!
そうではないでしょうか???
毛利が本気で参戦すれば、山内一豊、浅野幸長、池田輝政は????

IF ③ もしも黒田官兵衛が戦い続けていたら?

Photo_20191104011204

過大評価では無いか??
これも司馬遼太郎である!!
備中高松城の水攻め!!!
この時、堤防を作り川の流れを変えた!
水は勢いよく増えない!!
この時、急に激しく雨が降り出して、見る見るうちに水かさが増えた
この時、秀吉の運の強さを感じた!
この男についていこう!!
「小事を成すのは力量!!  大事を成すのは運だと!!!」
この話が印象に残っている!!!

司馬遼太郎によれば、頼まれもしないのに九州で兵を動かしている????
関ケ原が終わっても未練がある!!
九州は島津、小西、加藤清正、鍋島、立花らがいる!!
黒田、島津、加藤清正らが東軍である!!
残りは西軍である!!
この西軍の城を落としている!!!
九州を平らげて、中国を平定して家康と争う!!

このシュミレーションは、北陸、甲信越、東北を無視している!!
前田、上杉、伊達を無視している!!
次々西軍に寝返る!!!
毛利がどうするのか???
本戦では家康が勝っている???
三成、吉継は死んでいる!!
宇喜多秀家は薩摩にいる!!
小西行長に、安国寺恵瓊は三成と死んでいる!!
長曾我部も逃げ帰っている!!

中国毛利は?? 吉川広家がどう動くのか??
現実には、毛利取り潰しで、防長二州を吉川広家に与えられる??
ここは安国寺恵瓊がいないので吉川広家が官兵衛につくのか??
仲は悪くない………

丹後には細川幽斉もいる!
官兵衛とも仲は良いはずである!!
だいたい長政がまだ東軍にいる!!
上手くいくわけがないのでは………

結論は大阪城へ入場し、秀頼の補佐をする!!
No2になるとこで終わる!!
第二次応仁の乱の始まりか………

関東には上杉景勝に、佐竹善宜の家康嫌いがいる!!
伊達政宗もいる!!
家康の息子も、秀康と言う大物がいる!!
面白いIFではあるが………

 

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

古代史 奈良時代 室町時代 幕末 平安時代 戦国時代 江戸時代 鎌倉時代 アイルランド アジア (インド・東南アジア) アフリカ アメリカ (カナダ・メキシコ) イタリア イングランド イングランド(イギリス) オセアニア オランダ オーストリア ギリシャ クロアチア スイス スウェーデン スコットランド スペイン スロバキア スロベニア セルビア チェコ デンマーク トルコ ドイツ ノルウェー ハンガリー フィンランド フランス ブルガリア ベルギー ポルトガル ポーランド ルクセンブルグ ルーマニア ロシア (バルト3国 コーカサス ウクライナ) 中南米 中国 (モンゴル) 中央アジア 中東 台湾 朝鮮半島  上杉氏(越後・謙信他)  中国 (毛利・宇喜多他)  九州 (島津・竜造寺・大友他)  会津 (蒲生氏郷・保科正之他)  刺客(忍び)  北条氏(小田原・早雲他)  四国 (長宗我部他)  大谷吉継  宮本武蔵_  徳川家康 (徳川関連)  戦国武将(武将)  明智光秀 大河ドラマ(麒麟が来る)  明智光秀 本  明智光秀 (明智・細川)  東北 (政宗他)  武田氏(甲斐・信玄他)  真田一族  真田幸村 大河ドラマ  真田幸村 本  真田幸村 紀行  石田三成  織田信長 (織田関連)  藤堂高虎  豊臣秀吉 (秀吉関連)  黒田官兵衛  黒田官兵衛 大河ドラマ  黒田官兵衛 本  黒田官兵衛 紀行 おんな城主 直虎 本 おんな城主直虎 大河ドラマ お勧め アート インテリジェンス・国際情勢 エネルギー・原発・資源 コンサート スポーツ テレビ番組 ドラマ ゲーム・オブ・スローンズ ナルト 中央アジア 事件 仕事の悩み 剣客 単なる女好きのおっちゃん 古代文明 名言格言 国内 旅行 坂の上の雲(明治維新から第一次世界大戦後まで) 山本五十六(第二次世界大戦前から) 政治・政局 旅行・地域 昔話 映画 時事 書籍 その他 書籍 スパイ 書籍 戦略戦術 書籍 海軍 書籍 特殊作戦 書籍 空軍 書籍 軍事   書籍 軍人 書籍 陸軍 書籍・雑誌 東南アジア 源平合戦 独り言(よもやま話) 神社・仏閣 科学 紹介、情報 落語 講演 軍事博物館 金融 鎌倉殿13人  本 鎌倉殿13人 大河ドラマ 鎌倉殿13人 源平合戦

2023年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
フォト
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

カテゴリー

無料ブログはココログ