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2023年3月 4日 (土)

本・「太平洋の巨鷲」山本五十六 用兵思想からみた真価 ②(2021/7)・大木毅

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第六章 連合艦隊司令長官
第七章 真珠湾へ
第八章 山本戦略の栄光と挫折
第九章 南溟の終止符
終 章 用兵思想からの再評価
あとがき
主要参考文献
図書出典・写真提供元一覧


第六章 連合艦隊司令長官
連合艦隊司令長官はテロから身を守るためだと!
米内光政は、死相が出ていると脅して承諾させる!
三国同盟は自動参戦義務はない!
チェコスロバキア、ポーランドを手に入れて、いかさまの戦争になる!
が1940年一挙に攻勢に出る!
ノルウェー、デンマークを手に入れて、
オランダ、ベルギー、ルクセンブルクを突破してフランスを屈服させる!
イギリスはダンケルクから撤退する!!!
米内内閣が出来る!!
この情勢で、無主となった東南アジアに日本は目を付ける!
陸軍はバスに乗り遅れるなである!
南進を外交でなく武力で行う!!
陸軍は米内内閣を潰しにかかる!!
米内内閣が倒れ、近衛内閣が出来る!
お得意の陸軍大臣を

問題の松岡洋右が登場である!
気宇壮大? ペテン師にしか見えないが………
この男が混乱を招く!!!
しかしヒトラー、ムッソリーニ、スターリンに会っている!
チャーチルからも手紙を貰う…………
この男もメチャメチャである!!
独伊ソ日の同盟まで考える!
スターリンにあやされる???
アメリカと戦争しても良い??

ヒトラーの決断????
イギリスは交渉に応じない!
バトル・オブ・ブリテンで負ける!
二面作戦は無理なのに対ソ戦を決断する!
それには日本が必要である!!

吉田善吾海相が病気になる!
後任は及川古志郎である! 妥協的な人間だと!
アメリカは駆逐艦50隻をイギリスに貸与する!

及川古志郎は折れて、日独伊三国同盟の成立が成立する!
山本五十六はこの前に問い詰める!
日米の生産力を比較する表を作っている!
それを見せることなく成立する!
当時としては山本五十六の判断は卓越していると!!
航空機と搭乗員の育成も始まったばかりである!
中央に、戦闘機、中攻を1,000機ずつ要求する!!

山本五十六の見通し!!
「半年や一年の間は………」
これが間違いと言われる!!
はっきり言うべきだったと!!
短期決戦だったら行けると誤解させる???
長期戦は出来ないが………
これは陸軍も海軍が出来ないと言ったら、戦争にならなかったと!!

松岡洋右の訪欧がある!!
要は日独伊ソの4ヵ国協商を図る!
その中で日ソ中立条約を結ぶ!!
混乱を招いただけだと!!!

戦争への傾斜??
北部仏印進駐でアメリカは硬化している!
牧師が打開に来るが、松岡は気にいらない!!
独ソ開戦である!!
この時松岡は対ソ戦を申告する1
松岡更迭である!!
その為に内閣は辞職する?? 超大者である???

南部仏印進駐になるが、アメリカは何も言わないと!!
勝手に思い込む!! 自分の主観的希望を客観的と思う!!!
対日石油禁止である!!
戦争へ近づく…………
日米戦争を決定づけた南部仏印進駐になる!!

山本五十六は戦争に備える!
三国同盟に反対しながら………


第七章 真珠湾へ
保阪正康が、実松譲に聞いている!
戦争に反対しながら何故真珠湾攻撃を計画したのか???
個人的な立場と、連合艦隊司令長官の役目があると!!
山本五十六は誤解される!!
ワシントンを占領する??
そうではなくワシントンを占領出来るのか?
その覚悟があるのか???
それを戦意高揚のために改ざんされる………
それがアメリカで報道され、やれるものならやって見ろと!!

航空機と搭乗員の育成も始まったばかりである!
中央に、戦闘機、中攻を1,000機ずつ要求する!!
1941年初頭、井上成美の報告で出来ていないことを知る!
中攻は山本五十六の攻撃の基本か????
仏印進駐で工員などが応召されて熟練工がいない!
これに対して軍令部、永野修身は「政府が決めたから仕方がない」
山本五十六と仲が悪いはずである!
いつも思うがこの永野修身には戦略はあったのか??
「若いもんが良くやっていると」
対米比率7割弱の今しかないと!!!!!
では8割だった???ら

開戦回避への努力はなされたようだ!
近衛・ルーズベルト大統領っと実現はしなかったが直接会談!
「1年や1年半は暴れて見せる」 実際その通りだったのか?
外交に期待する!
「外交にラスト・ウォ―ドは無いと」
が松岡洋右みたいな自信家がいる!!!

開戦決定である!!!!!
誰も戦争の先行きに希望は持っていない!
知っている話が多い!
◆ 長期不敗の体勢!
◆ 2年目以降の予測は立たないが、世界情勢が変わり講和になる??
つまりドイツの勝利である!!
◆ 第一次世界大戦で獲得した南太平洋の諸島の確保!
◆ アメリカが馬鹿にして取り上げなかったが、世界を日独で2分する案?
◆ 「猪瀬直樹 昭和16年夏の敗戦」 東條英機も知っているが、ほぼ戦争はその通り推移した!
◆ 石川信吾、富岡定俊、福留繁らの真珠湾攻撃は反対だった???

職を賭すべきだったと言う意見はよく聞く!
では誰が連合艦隊司令長官を務めるのか???
石川信吾、富岡定俊、福留繁????
南雲忠一、小沢治三郎、山口多聞…………
生出寿はなるべきでなかったと!
では誰が適任か???
小沢治三郎は南雲忠一をハンモック番号で抜けない!

では気に入らなければ拒むのか??
堀悌吉の注釈がある!!
一 軍隊の本質は、国家の要求に応じて当然の責務を果たすにある!
二 敵に向かうべき最高命令を受けては、外征に当たる臣下として、職を辞するわけに行かぬ
批判は無責任だと!!!
山本五十六が積極的に開戦を回避しようとしたが、積極的に関与した証拠はないようだ!
米内光政を連合艦隊司令長官に、軍令部総長に、海軍大臣にして開戦阻止を図る!
自らは真珠湾攻撃の司令官となり指揮する!
山本を海軍大臣にとの話もあったようだが、連合艦隊司令長官の代わりはいないと!!
辞職など出来ない!!!!!

日本海軍の伝統的作戦 漸減邀撃作戦!
最後の選択肢か???
要は日本海大海戦である!!
その夢から抜けきれない!!
が、世界はそうではない!
普仏戦争でも戦争は継続された!
第一次世界大戦は決戦は多過ぎる!!
もはや大海戦で決着付かない!
山本五十六は小沢治三郎に艦隊決戦など起こらないと言う!!
戦史が物語っている!
その結果、山本五十六はは真珠湾にたどり着く!
アメリカ国民に士気を、救うべからず程度に疎漏させる!!!

1940年3月  福留繁に真珠湾攻撃の発想を洩らす!
1940年10月 真珠湾攻撃にストップをかける!
1940年11月 真珠湾攻撃を外務大臣に伝える!
この間に何があったのか??

1940年11月 イギリスのイタリア、タラント空襲の影響がある!
ヨタヨタの複葉機で雷撃しイタリア戦艦を港内なので撃沈ではないが着底させる!
これを直ぐに研究する!
ミニ真珠湾攻撃である!

1941年 初頭 大西瀧治郎に作戦立案を命じる!
これを源田実が立案化する!!
連合艦隊では、仙人参謀・黒島亀人が立案する!
が、軍令部富岡定俊反対する!
投機的だと!! では作戦は???
伝統的な「長期不敗の体勢」???
当時は大型空母4隻が攻撃の主体である!

反対者をも心服させる山本の統率がある!
草鹿龍之介、大西瀧治郎は反対する!
講和も考えると一撃の攻撃で相手に被害を与え過ぎる!!
この二人は納得し協力者になる!
しかし富岡定俊、福留繁、石川信吾らは戦後も真珠湾攻撃を批判している!
この連中は山本五十六は相手にしていなかったのか???

反対論は多い!!
◆ 図上演習の損害の多さ!
◆ 真珠湾までの秘匿、燃料補給の問題!
◆ 南雲司令のの消極性
◆ 南方作戦への影響
が山本五十六は断固やる!!

軍令部と連合艦隊が対立している!
どちらも自分の方が上だと思っている???
谷光太郎が書いていたが、アメリカも同じような問題があった!
ルーズベルト大統領はこれをキング提督に兼任させて解決した!
海軍統帥の二元性である!
この時期に山本五十六の更迭論は無かったようだ!
辞職をちらつかした脅しはあったようだが!
これも考えれば黒島亀人である?????
◆ 空母6隻使用案
これが成功につながった???

小沢治三郎は水雷屋である!
が早くから航空兵力に目覚めている!
その空母の集中配備を淵田美津雄が進言する!!
航空攻撃の指揮官としては攻撃の航空兵力を早くにまとめたい!
その為には空母の集中配備が必要になる!
機動部隊の先進性である!!
「赤城」「加賀」「飛龍」「蒼龍」で第一航空艦隊を創設する!
後に「瑞鶴」「翔鶴」の第五航空艦隊が出来る!!
機動部隊である!! この言葉は世界で通用する!!
津波と同じである!!

攻撃用部隊を手に入れたが、航空兵力は与えられない!!
零戦1,000機に中攻1,000機である!!
これは与えられなかった…………
現状の兵力で戦うなら、初期戦闘では戦えるが???
敵に打撃を与え続けることは無理である????

1941年11月13日 開戦日を12月8日と伝達する!!
講和がなったなら攻撃中でも引き上げろと命令するが、南雲司令ら何人かが無理だと言う!!
「映画・とら!とら!とら!」
山本五十六役の山村聰が言う! これは迫力があった!!
「百年兵を養うは、何のためだと思っているか、もし、この命令を受けて、
 帰って来られないと思う指揮官があるなら、只今から出勤を禁止する。
 即刻辞表をだせ」
名をも命も惜まざらなむ!!!
悲壮な覚悟で開戦に望む!!!


第八章 山本戦略の栄光と挫折
著者の本で身にしみたことがある!!
ヒトラーと国防軍である!!
ドイツ国防軍は、敗戦のせいをヒトラーに擦り付けている!!

真珠湾攻撃の評価なんて後知恵でなんとでもいえる!
たいがい山本五十六がやったと!
俺は反対だったと!!
実際はどうなのか???

日本の損害   航空機29機、特殊潜航艇5隻!!!
アメリカの損害 戦艦4隻が沈み、4隻が損害を受ける! 航空機231機撃破!
これを完勝と言わずして、何を完勝と言うのか???
それにも関わらずに非難は多い!!
◆ 政治レベル
だまし撃ちになったと!! そのためにアメリカの世論は激高した!!!
実際そうであるが、これは外務省の責任ではないか???
何故山本五十六を責めるのか???

アメリカは暗号解読で知っていたはずだと!
それは謀略論になる! 山本五十六に関係がない!!

◆ 伝統的な漸減邀撃戦とやるべきだった
◆ 日本側の砲術の命中率がアメリカに勝っている
これらは南方作戦を有利にさせたのは真珠湾攻撃ということを無視している!
日本の実戦の命中率は演習ほどではなかったと!!

◆ 空母は第一目標ではなかったと!!
ここらは山本五十六の戦艦重視がある??
真珠湾で戦艦が攻撃されればアメリカは戦意を失う??
実際に空母は何処にいるか分からない??
それより確実な戦果を挙げる方が重要か??

◆ 第二次攻撃めぐる批判
これはよくあるが、個人的意見がある!
ミッドウエー海戦では、第二次攻撃の必要アリで爆弾を積み替えた!
これに時間を取られたと!!
ではこの時、空母6隻に残っていた爆弾の種類は???
陸上用??  艦船用???
この割合はどうなっていたのか??
第二次攻撃隊と言っても、空母用に艦載機も残しておきたい!
攻撃が成功したので、好きなこと言っているが、誰もあれほどの戦果を予想していない!
空母を撃ち洩らした? 第二次攻撃をやらなかった???
これは南雲忠一の責任では無いか??
連合艦隊では現場の状況は分からない!!
山口多聞はヤル気満々であるが………
第二次攻撃を進言した源田実、淵田美津雄は嘘をついていたと!!

◆ 作戦最終局面の失点
真珠湾攻撃時、山本五十六は戦艦など30隻を小笠原諸島まで南下させている!
これは、士気の問題?? いや勲章の問題だと?
小さな失点?????

◆ 開戦半年の光彩
台湾からのフィリピンへの攻撃隊!
零戦と陸攻が125機の航空機を撃破する!
続いて陸攻がマレー沖海戦でイギリス戦艦を撃沈する!
港湾ではなく、大海原の自由に動け、敵機を射撃できる状態である!
これには中攻の生みの親、山本五十六も喜んだ!!
次々に戦果を挙げる!!!
がシンガポール陥落時に、講和に動いて欲しいが………
この時、独ソの仲介に動こうとした??
山本五十六も???
ドイツは拒否する………

◆ 第二弾作戦をめぐる対立がある!
またしても南方資源確保の上の長期不敗の態勢を軍令部は言う!
アメリカの反撃は1943年半ば以降だと!!
何の根拠もない!!! ここらで来て欲しいと言う願望が、客観的な評価になる!
その為の作戦を立てる!
連合艦隊は違う!!
ミッドウェー島攻略である!
アメリカ機動艦隊誘きだしか???
1942年4月 連合艦隊がミッドウェー攻略作戦を出す
軍令部は反対する!!
ここで結果を決めるのは、
連合艦隊と軍令部の力関係、駆け引きで決まる?????
この時期に、ドゥリットルが日本爆撃を行う!!
ミッドウェー作戦が決まるが、天候の加減で6月に決まる!
ずさんな計画だと!!
詳細は情けないと!!!
米空母撃滅どころか、自軍の空母全滅である!!

◆ 戦略と作戦の挫折
山本五十六の指揮は???
〇 戦略次元
長期戦必敗であれば、短期決戦を続けるしかない!
ただ妥協し過ぎだと!!

〇 作戦次元
目標の二重性がある!
日本の悪い癖である!
ミッドウェー占領と、米機動部隊撃滅のどちらが主なのか??
アリューシャン攻撃などせずにその空母も参加させるべきだった!
なら2次攻撃の必要は無かったのでは???
策士策に溺れる?????
巧緻な作戦に溺れて敵より兵力を集中する努力を忘れている………

〇 戦術次元
ミッドウエー海戦の前に、サンゴ海海戦がある!!
貴重な空母VS空母の戦いである!
対空砲火の必要性がある!!
これは戦艦などを配備して当たらせる!
がそれをしなかった???
大和は何をしていたかと言う問題になる………
山本五十六自ら、戦艦は脇役になったと示すべきだったと!!!

◆ 山本は将棋を指していたか
これは無さそうである!  そう信じたい!!
近江兵治郎の回想録に行きつくが、思い違いではないかと??
本人は山本五十六を尊敬している!!
ミッドウエー海戦の敗戦で、山本五十六の和平への希望は無くなる…………


第九章 南溟の終止符
◆ 山本五十六の心痛
長期戦への備えがない!!
講和もやる気がない???
この時期の心痛は?????

◆ 「通りに放りだされた一挺の銃」
ミッドウェー海戦までは戦略的主導権は日本にあった!
それが「通りに放りだされた一挺の銃」 どちらも拾える状態になる!
どちらが主導権を握るのか???
アメリカも陸海軍の対立がある!
海軍の反撃計画はガタルカナルである!
オレンジ計画には無い!
しかし1942年夏では時期尚早と思われていた!!
マッカーサーはトラック島攻略である!
この方面は海軍と陸軍の争いになるが、海軍が主導権を握る!!
日本がガタルカナル島上陸である!!
これにアメリカは目標を変更する!!

ガタナルカナル戦役の開始である!!
連合艦隊は反撃に出る!!
果たしてガタルカナル島奪回か??  機動艦隊撃滅か??

◆ 勝利か失敗か  第一次ソロモン海戦
連合艦隊は重巡艦隊が突入!!
敵艦隊を壊滅状態にする!
問題は輸送船を攻撃しなかった事にある!!
後知恵でなんとでも言える!!
が、三川司令は艦船の損失を恐れた??
機動部隊の攻撃を受けたらどうする!
著者は、連合艦隊がはっきり命令を出すべきだったと!!

◆ 初期段階で大勢は決まっていた
飛行場を確保したアメリカが圧倒的に有利である!!
このガタルカナルの戦いは、軍令部が待ち望んだ戦いである??
アメリカの反撃は、日本の国防圏外部の島嶼地帯に来る!
その隣接する基地群の陸上機と艦隊により、地上部隊を支援し、アメリカを消耗させる!
これが行われたのはここだけだったようだ!!
しかしラバウルから1,000kmもあり、山本五十六の中攻も損害が多い!!
ガタルカナルを囮にする???
虫のよい話であるが、実際は日本が消耗戦に負けた………
何よりガタルカナル島の飛行場の存在が大きかったようだ!!!

◆ 「ぶれる」山本
日本は何よりも飛行場奪取を優先すべきだったと!!
南太平洋海戦で、ホーネットを撃沈するが、搭乗員の消耗は激しい!
ガタルカナル島への駆逐艦によるネズミ輸送で多くの艦船を失う!
戦艦による飛行場砲撃を行う!
これは成功するが、もう一度やり霧島を失う!!
以降、ルンガ沖夜戦で勝利するが、負け続ける…………

◆ 航空消耗戦の悪夢
最も避けたかった消耗戦である!
航空機に搭乗員の損失は凄まじい!!!
補充が出来ない!!

◆ 「白鳥の歌」
著者が好きな、白鳥の歌である!!
ガタルカナル撤退が決まる!
山本五十六は手持ちの駆逐艦を投入し、成功する!!
「白鳥は死ぬ前にこそ、もっとも美しく鳴く」
この撤退後、山本五十六は死ぬ!!
撤退は、美しく鳴いたのか…………

◆ 「い」号作戦の謎?
空母艦載機の乗組員は熟練搭乗員である!
時間がかかる!! この時期は航空兵力再建に望まなければならない時期だと!!
これらをラバウルに集めて、基地航空隊と共に、ガタルカナル、ニューギニア方面に航空戦を挑む!
大した戦果は無い! 損害も多くはないが空母搭乗員もいる!!
何故「い」号作戦を実行したのか????
決定的ではないが、天皇陛下への忖度と言う!!
大和特攻と同じで、あり得る話である!!

◆ ラバウル進出めぐるあつれき
山本五十六は「い」号作戦に先立ち、ラバウルに将旗を進める!
本来なら柱島で良いが……
小沢治三郎はハンモッグ番号で、南雲忠一を抜けない!!
ラバウルには草鹿仁一がいる!
ただし空母艦隊は小沢治三郎が指揮を執る!
どちらが指揮をとるかで、山本五十六自ら出向く???
あまり良い話ではないが………
義理人情が絡み過ぎる…………

◆ 長官機還らず………
この時期、先の展望も見えずに山本五十六は死に魅了される………
ショートランド方面を激励に行く!
止められる…………
敵に撃墜されることを望む???  それは無いだろう!
それより、この後戦線を下げる計画があり、置き去りにする塀に別れを告げに行った!
この方が信憑性がある………
暗号解読でこの飛行を知ったアメリカは迷う!!
山本五十六を殺した後、もっと優秀な司令官が出て来ないか??
山口多聞はミッドウエー海戦で死んでいる!
ミニッツ提督と同じで、代わりはいない!! ゴー!!!
山本五十六の死で、わずかな希望も無くなり、惨戦に突入する!!!


終 章 用兵思想からの再評価
山本五十六は優れた軍人だったのか????
著者の解答である!!
◆ 統率  卓越した力を持っていた!!!!!
が、無口である!!
◆ 戦術次元  判断材料が不足しているが、低く評価する必要はない!
◆ 作戦次元  真珠湾攻撃を除けば、凡将??? それ以下か???
◆ 戦略次元  卓越した見識と決断を示している、戦略家、用兵思想家であると!!


あとがき
今後に残る研究課題は多いようだ!!
個人的には、「半藤一利・山本五十六の無念」と並ぶ好きな本になった!!
読んでいる本など知れているが、大変山本五十六を公平に見ていると!!
半藤一利は思い入れが強い!!!!!


主要参考文献

図書出典・写真提供元一覧

 

「太平洋の巨鷲」山本五十六 用兵思想からみた真価・大木毅

 

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