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2022年6月 1日 (水)

本・超限戦 21世紀の「新しい戦争」①(2020/1)・喬良・王湘穂

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超限戦とはは「戦争と非戦争」、「軍事と非軍事」という全く別の世界の間に横たわっていた、
すべての境界が打ち破られる在り方!
本書刊行後の2014年にはロシアの新軍事ドクトリンにこの内容に近いものが提示され、
世界各国はこれを「ハイブリッド戦」と呼ぶようになった!
令和2年8月に刊行された『令和2年版 日本の防衛 防衛白書』にも「ハイブリッド戦」が表記される!
本書で提示される「非軍事の戦争行動」は以下のようなものがある………

・貿易戦  (国内貿易用の国際運用や関税障壁の恣意的な設定と破棄等)
・金融戦  (非国家組織が非軍事手段を用いて主権国家に仕掛ける非武力戦争)
・新テロ戦 (伝統的なテロに比べて規模が大きい)
・生態戦  (遠くない将来、「エルニーニョ」「ラニーニャ」現象が人工的に作られる)
・密輸戦  (経済秩序に打撃)
・メディア戦(他国の世論を誘導)
・麻薬戦
・ハッカー戦
・技術戦  (標準を作って特許を独占)
・資源戦、経済援助戦 (恩恵を施してコントロール下に置く)
・文化戦(異分子を同化させる)……
戦争の姿はかつてとは大きく変わった………


2022年 ロシアのウクライナ侵攻がある!!
真っ最中である!!
宣伝戦???
・ロシアは、ウクライナを「ネオナチ」と呼ぶ!!
 では、ロシアは「ネオスターリズムか???」
・民間の施設を攻撃しても、ウクライナがロシアの仕業に見せかけて攻撃した??
・親ロ系住民が弾圧されているので保護だと!!

歴史は単純なものなのか???
モロな軍事力を使った「帝国主義」である!!
ドイツのチェコスロヴァキア、ポーランド分割もこの本では予想されている!
その後のドイツの東欧侵攻、ソ連のフィンランド、バルト三国侵攻!!
一つ文句ではないが、「0.618 黄金分割」
しかし本文にも出てくるが、2:3≒0.666
3:5≒0.6
測定誤差内なのか??? こう言う数字は信じられないが………
湾岸戦争から多くの戦訓をとっている!!
内容は下記の通りである!!  ① ②と分けて紹介する!!



日本語版への序文
序 文
第Ⅰ部 新戦争論
第一章 いつも先行するのは兵器革命
第二章 戦争の顔がぼやけてしまった
第三章 教典に背く教典
第四章 アメリカ人は象のどこを触ったのか


第Ⅱ部 新戦法論
第五章 戦争ギャンブルの新たな見方
第六章 勝利の方法を見出すーー側面から剣を差す
第七章 すべてはただ一つに帰するーー超限の組み合わせ
第八章 必要な原則
結び
後記
監修者・訳者あとがき


日本語版への序文
予言の書である!
世界貿易センタービル攻撃で、正しいと言われるが、得意満面にはなれない?
当たり前である!
非職業軍人が、非通常兵器を使い、罪のない市民に対して、
非軍事的意義を持つ戦場で、軍事領域の境界や限度を超えた戦いをする!
「超限戦」
伝統的ではない、新しい戦闘の形態だと!!
テロリズム、テロリストも進化する!!
従来の戦争とは違う???

強い集団に押されている弱い集団の絶望的な諦めか??
民族、文化、宗教、価値観により状況は変わる??
グローバル化は進み、列車は進む!
一蓮托生の世界であると!!!


序 文
湾岸戦争で世界は変わった??
旧ソ連、ボスニア、コソボ、クローン、マイクロソフト、
ハッカー、インターネット、アジア金融危機、ユーロ、超大陸アメリカ………
今は、ドローン、IT企業………
軍人の頭脳だけでは解決できない問題!
政治、経済、外交、民族、文化、宗教………

戦争は巨大な能力を持つ!
◇ ジョ-ジ・ソロスの東南アジアへの金融攻撃
◇ ウサマ・ビンラディンのアメリカ大使館への攻撃
◇ 麻原彰晃のサリン攻撃
◇ モーリス・ジュニアによるインターネット攪乱
変化したのは戦争の方針である??
「武力と非武力、軍事と非軍事、殺傷と非殺傷を含む全ての手段を用いて、
自分の利益を敵に強制的に敵に受け入れさせる」


第Ⅰ部 新戦争論
◇ 国はおおきくても、好戦的であれば必ず滅亡する!
天下は安定していても、戦争を忘れると必ず危険が生じる!
◇ 科学とその関連技術の進歩は、一連の革命、大きな発展を通して、
自然界にまったく新しい景観をもたらした!

ロシア製の戦闘機 スホーイ27は戦場で使われていないが、
スホーイ35が登場する!!
そう言う時代になる!!
金がいくらでも出て行く時代であると!!
今後は、新技術の兵器は単独ではなく、多くの兵器と協同しなければならない?
伝統的な戦争の定義とは違う戦争である!!
すべての境界と限度を超えた戦争、超限戦であると!!


第一章 いつも先行するのは兵器革命
◆ いったん技術の進歩が軍事目的に利用できるとなると、
あるいはすでに軍事利用に利用された場合、その技術はただちにほとんど強制的に、
しかも往々にして指揮官の意思に逆らって、戦争様式の変化、ひいては変革を引き起こす!

◆ ハイテク戦争??
兵器は「年々花が咲き、人は変われど」
どの兵器も新から旧へ、ハイからローに変わる!
ITだけが発達するのか?  そんなことはない!1
他の技術との融合であると!!!

◇ 兵器に合わせた戦争  仕方がない?
◇ 戦争に合わせた兵器開発

◆ 兵器も旧式化したと思っても、新しい武器、兵器の組み合わせにより変わる?
A10攻撃機は赤外線ミサイル、攻撃ヘリ、アパッチとの組み合わせにより、
異彩を果たすようになる!!
ハイテク兵器は非正規の軍隊、ローテクの軍隊には対応しにくい??
兵器はますます高価になる!!
通常ではない兵器??
◇ 株価操作
◇ コンピューターへのウイルス
◇ 敵国の為替ルート
◇ スキャンダル、フェイクニュース
新概念の兵器である??

◆ 兵器の慈悲化???
大量破壊兵器ではなく、慈悲化が進む????
兵器の麻痺で、大量殺人は狙っていない??
◇ 相互確証破壊
◇ 精密殺傷兵器
◇ 人間の大量殺傷を行わない!
・インターネットへの攻撃
・電磁波攻撃
・メディア兵器
いずれにせよ、戦争の強制的な本質は変わらない!!


第二章 戦争の顔がぼやけてしまった
◆ 歴史の中で戦争はいつも変化している!

◆ 戦争は何のために起こるのか??
◇ トロイ戦争は??
ヘレナの奪回である! それほど美しいのか??

近代以前は戦争目的も単純だった??
◇ ドイツ民族の生存圏
◇ 大東亜共栄圏
◇ 阿片戦争  国家的犯罪??

今日では??
◇ 革命の輸出
◇ 共産主義封じ込め

誰が敵で味方か、友か??
◇ アメリカのためにイランと戦ったイラクは湾岸戦争で敵になる!
◇ CIAが訓練したアフガニスタンゲリラを、アメリカは攻撃する!
◇ トルコとギリシャはキプロス問題で衝突している??
要は「変わらない友と言うものは無く、変わらない利益があるだけである」

◆ 湾岸戦争は、石油利権のための戦争である!!
◇ アメリカ  世界秩序建設
◇ イギリス  フォークランド紛争の支援の借りを返すため
◇ フランス  中東での権益を確保するために
そんな戦争目的か???

戦場は小さなもの、地域から大きくなる!!
陸上から海上、空へと広がり、兵力も増える!!
ミサイルにロケットも登場し遠方から攻撃出来る!
ヒトラーは、メッサ―シュミット爆撃機を持っていた???
これは勘違いである!! メッサ―シュミットは爆撃機は無かったと思うが………

非自然空間??
インターネット空間??
次はナノ空間か???
流血を伴わない空間である!!

◆ 軍の削減???
つまり、肥大化により思うようにならなかった??
職業軍人だけでなく、軍事という範囲が広がり、
誰でも軍事に参加出来る?? つまりハッカーなどである!!
動員される兵は増えている??

◆ アメリカの未来の戦争の考え方は??
4つの主要作戦パターンは?
⑴ 情報戦
デジタル化部隊!

⑵ 精密交戦  精密交戦の概念は???
・精密誘導兵器
・汎地球測位システム GPS
・C⁴Iシステム
・ステルス機
アメリカ人が「非接触攻撃」
ロシア人が「遠隔戦」と呼ぶ!
隠蔽、迅速、正確、高効率、目標外殺傷の少なさ!

⑶ 統合作戦
伝統的共同作戦、空地一体作戦

⑷ 非戦争の軍事行動
・貿易戦
・金融戦 ジョージ・ソロスである!!
・新テロ戦
オウム真理教のサリン
インターネットテロ
・生態戦  自然、環境破壊!  
人工的に「エルニーニョ」「ラニャーニャ」を作り出す!

「武力と非武力、軍事と非軍事、殺傷と非殺傷を含む全ての手段を用いて、
敵を強制して自分の利益を満たす」

【新旧安全環境の比較】
         従来の安全基準  新しい安全基準
地縁政治環境   二極       多様化
         予見可能     不確定
         共産主義     民族主義と宗教原理主義
         固定した同盟   暫定同盟
アメリカへの脅威 単一 ソ連    多様化
         明確       不明確
         抑止可能     抑止不可能
         戦略核兵器の使用 テロリストの核使用    
軍事力の使用   消耗戦      需要目標への決定的打撃
         代理人戦争    直接増援
         ハイテク     総合的運用
         前方駐留軍    アメリカ本土駐留


第三章 教典に背く教典
◆ 湾岸戦争の特殊な性質が………
「軍事革命」を引き起こしたのかどうか、
これは終始、観点の問題である!

◆ 湾岸戦争は? 大規模な戦争である!!
従来型の戦争とは違い、誤解を与えた??
◇ 6空母機動部隊300隻の軍艦
◇ 4,000機の航空機
◇ 12,000両の戦車、12,000両の装甲車
◇ 30国余りの、200万の兵
◇ 42日の戦闘で、38日空爆で、地上戦は100時間!
◇ 148人の死者

イラクの損害は?
◇ 42個師団壊滅
◇ 30,000人殺傷、80,000人の捕虜
◇ 戦車3,847両の戦車、装甲車1,450両、大砲2,917門

◆ サダムフセインの誤算??
◇ フセインを排除しようとして他国は協力した!
◇ 利益に対する共通の懸念がある!

イデオロギーの同盟は終わり、利益のための同盟になる!

◆ 1986年 国防総省改組法!
統合作戦時における、各軍種の統一指揮の問題を一挙に解決する!
空地一体戦は、ヨーロッパの平原を進軍して来る、
ワルシャワ機構軍に対処する戦術であった??
が、不幸にもそれを試す機会は無かった!!
次いで、「前次元作戦」が有効になる??
その入り口が、「空中任務司令」だと!!

◆ 山本五十六は当時、最も想像力に富んだ軍事異才だった!
がそこで止まってしまった???
アメリカも、戦闘ヘリを使いイラク機甲軍を壊滅させた!
しかし、終われば湾岸戦争前に戻っていると!
戦車と攻撃ヘリは互角以上にヘリが有利である???
ヘリコプターが新しい概念になると!!

◆ 戦争はメディアと協働する???
戦争を同時映像する!!
これはもろ刃の刃とも言う??
しかし戦争遂行にはメディアの協力が必要であると!!

◆ 湾岸戦争は多くの教訓を与えている!
先端でない兵器が他の兵器との組み合わせで驚くべき戦果を挙げる!
A10型攻撃機と、アパッチ戦闘ヘリの組み合わせであると!
最初にハイテク兵器をを集中的に使い、軍事革命を引き起こした実験場である!


第四章 アメリカ人は象のどこを触ったのか
◆ 空中作戦はイラクとの戦争に勝利した決定的な要素であった………
ハイテク兵器の有効な使用は、空中部隊と地上部隊が戦争で出色のはたらきをした原因でもあり、
また多国籍軍が死傷者を最低限に抑えることができた肝心な要因であった!

南北戦争からアメリカ陸軍と海軍の間に根を張った垣根は、
空軍が誕生してからますます大きくなる!!
アメリカも三軍の意見調整は上手く行っているのか??
湾岸戦争で空軍の大活躍で陸軍の影が薄くなった???
38日間の空爆に対して、4日のアッと言う間の地上戦である!!
空軍優位の戦略になる???

◆ 贅沢病と死傷者ゼロ
アメリカの得意技!!
◇ 高価な兵器
◇ 目標の達成と死傷者数の減少
これらに金は惜しまないのがアメリカである!!
したがって無駄も多い??
戦争が無ければ経済が回らない??
無駄になるモノも多い!!

アメリカの贅沢な戦争様式を作り出す!
◇ ステルス機
◇ 精確な爆弾
◇ 新型戦車
◇ ヘリコプター
◇ 超視界攻撃
◇ 絨毯式爆撃

アメリカの兵器の技術的高さに比べると、戦術は遅れている???
兵器はますます贅沢になる!!

◆ 21世紀のアメリカ陸軍は??
師団派VS旅団派!!

◇ 師団派  現状維持??
◇ 旅団派  改革
「精鋭師団」「モジュール師団」「旅団ベース師団」

陸海空軍とも試行錯誤する!!
テストを行い、有効性を確認する??
地上、空中、海上の遠征軍を一体化した「統合特殊派遣部隊」
その試みに着手している!!

◆ 統合戦役から全次元作戦へ
◇ 統合戦役  批判も多い!!
⑴ 統一された指揮
⑵ 軍種の平等
⑶ 全面的な統合
⑷ 全縦深同時作戦

◇ 全次元作戦  これは放棄された!
⑴ 全縦深
⑵ 全高度
⑶ 全正面
⑷ 全時間
⑸ 全頻度
⑹ 多手段

◆ アメリカは軍事思想革命に近づくが、そこで止まる!!
◇ 非戦争の軍事行動
◇ 全次元作戦

 

超限戦 21世紀の「新しい戦争」 ①・喬良・王湘穂

 

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