本・米中戦争 「台湾危機」驚愕のシナリオ ①(2021/10)・宮家邦彦
これは対岸の火事ではないー最新地政学で読み解く、米中攻防の行方!
米中の武力衝突のリスクが日に日に高まっている!
台湾有事を契機とする「世界大戦」は決してフィクションではない!
本書は、安全保障学の重鎮である著者が、民兵による攻撃など平時と有事の隙間をつく、
「グレーゾーン事態」と、情報、サイバー、宇宙などの「ハイブリッド戦争」の最前線に迫り、
起こりうるべき現実的なシナリオを精緻に描き、中国の脅威をどう抑止するかについて分析する!
また、米中の間で日本はどう対応すべきか考察する!
二つの大国間で起こりうる軍事対立の見取り図を描く!
「新冷戦」から「熱戦」へと変わりつつある米中対立の行方を、最新地政学を駆使して読み解く!
「トゥキュディスの罠」 古代アテナイ の 歴史家の言葉!
紀元前5世紀、経済大国・アテナイが台頭し、軍事的覇権国・スパルタの間で対立が生じ、
ペロポネソス戦争が勃発した!
「戦争を不可避なものにした原因は、アテネの台頭と、それが引き起こしたスパルタの恐怖心にあった」
従来の 覇権 国家と、台頭する新興国家が、 戦争 が不可避な状態にまで衝突する現象を指す。
現在では、国際社会のトップにいる国はその地位を守るために現状維持を望み、
台頭する国はトップにいる国につぶされることを懸念し、
既存の国際ルールを自分に都合が良いように変えようとするパワー・ゲームの中で、
軍事的な争いに発展しがちな現象を指す!
読んでいてこの言葉を思い出した!!
紀元前5世紀、経済大国・アテナイが台頭し、軍事的覇権国・スパルタの間で対立が生じ、
ペロポネソス戦争が勃発した!
アメリカよ中国そのままではないかと????
著者のファンである!!! 迷惑か???
長い序章である! 著者自らそう言っている!
ここで内容は分かる!
著者お得意の、分析がある!! マトリックス分析???
可能性として、16の状況を解説する!!
それが3つで48の分析で、それが2つで、96ある???
◇ 中国の習近平の意図 ここはほぼ終身制である!
◇ 台湾の国民党か? 民進党か?
◇ どちらも国民の意思がある!
◇ アメリカ、日本が何処まで介入するのか?? 各国は???
◇ 中国には応援団はいない!! (韓国は??)
大変楽しい内容である!!! ① ②と分けて紹介する!!
①
序 文
第一章 国交正常化後の米中関係 過去から将来のマトリックス分析
第二章 中国の発展に関するモデル分析
第三章 「脅威」とはなにか
第四章 「能力」以上に重要な「意図」
第五章 中国の「目的」「動機」を左右する内外情勢
第六章 「グレーゾーン事態」「ハイブリッド戦争」 古くて新しい概念
第七章 「グレーゾーン事態」「ハイブリッド戦争」を如何に抑止するか
②
第八章 米中の軍事対立に関するマトリックス分析
第九章 中台双方の「目的」に関するマトリックス分析
第十章 中台双方の「動機」に関するマトリックス分析
最終章 米中戦争を如何に「抑止」するか
あとがき
序 文
長い序文である………
米中戦争はあるのか??
世界は、今にもありそうなと本気で心配している!
2050年に、アメリカに取って代わろうとする中国の野望は認める??
が、それを前倒ししているのではないかと?
中国は何故台湾にこだわるのか???
「司馬遼太郎 坂に上の雲」
旅順要塞攻撃をロシアは予測される!
参謀に聞くと、
① 記念日である
② 砲弾の補給に1カ月程度かかる
③ 偶数日で割れる? 要塞を割れる??
「兵も死ぬだろう………」
嫌みたっぷりだったが、中国は100周年とか言って侵攻するのか??
この台湾侵攻はリスクである!!
失敗すれば共産党支配が崩れかねない??
中国は、もともと軍人の地位は低い??
なので孫子の兵法、「戦わずして勝つ」が主流になる??
台湾に対して武力解放は可能だと??
この判断を信じたら、侵攻はあり得る??
マトリックス分析
第一章 米中の国際情勢を分析する!
① 相手と協調する
② 緊張関係に入る
③ 敵対、競争関係を覚悟する
第二章 経済面から分析する
民主主義に向かうと言う幻想を期待した結果がこれである
第三章 軍事対立の将来は?
「脅威=能力(手段X機会)X意図(目的X動機)」
政治指導者の判断の優劣は??
① 対外的「機会」 外国からの侵略挑発、死活的利益の圧力の有無
② 国内的「機会」 共産党の「統治の正当性」の欠如の指導力低下
③ 判断・意思決定の「機会」 軍事・政治指導者達の、行動力、忍耐力など
第四章 脅威のうちの意図についての分析
2027年 人民解放軍健軍100周年記念、2050年までに社会主義強国にする??
目的は??
① 国家戦略は何か
② その優先順位は
③ 判断に個人的野心があるかと
動機は??? 最高意思決定者が判断ミスを犯す可能性?
① 対外的「動機」 外国からの侵略挑発、死活的利益に対抗する国民的気概の有無
② 国内的「動機」 「統治の正当性」で指導力低下をそらす、ナショナリズムに訴える
④ 判断・意思決定の「動機」 軍事・政治指導者達の、判断ミスなど
第五章 「動機」を左右する内外情勢の具体例
① 中国の現体制はどの程度国際的に孤立しているか
② 経済制裁はどの程度か
③ 成長率はどの程度で、今後は
④ 政権の統治の正当性、批判、民衆の抗議活動は?
台湾は??
⑤ 民進党か、国民党か
⑥ 政権与党の対中姿勢、有権者の支持は
⑦ 国際支援は期待出来るか
世界はどう反応するのか???
⑧ 各国は国際主義か、孤立主義か
⑨ 政権党の対中政策は、抑止的、関与的、対決的、融和的か??
第六章以降は「米中戦争」の形態は??
「マーティン・ヴァン・クレヴェルト 補給戦 何が勝敗を決定するのか」
著者の本をよく読んでいるが、正規軍同士が宣戦布告して大会戦なんかないのではない??
みんないつも間にか起こっている??
著者の状況による分析がある!! 21世紀の戦争は??
◇ グレーゾーン事態
◇ ハイブリット戦争
◇ 「ラリー・ボンド レッドドラゴン侵攻す」
これは中国のベトナム侵攻から始まるが、駐日フランス大使を呼んで脅す!
ロシア、フランスと味方につける???
フランスならやりかねない???
オスマン・トルコと同盟を結んでいた国である!
◇ 湾岸同盟 中国のサイバー攻撃で新幹線網が破壊される!!
小説は参考になる?? 佐藤優である!!
第七章 米中戦争で グレーゾーン事態、ハイブリット戦争を論じる
台湾に特化する??
抑止を考える!!
第八章 中国の台湾に対する「意図」を単純化する
A 台湾を全面侵攻し占領する
B 金門・馬祖のみの侵攻占領
C 南シナ海の台湾離島のみを侵攻し占領
D 軍事的威嚇のみ
アメリカは??
a 全力で台湾を防衛する
b 可能な限り台湾を防衛する
c 条件付きで中国と妥協する
d 全面対策を回避する
第九章 中台紛争の双方の「目的」のマトリックス分析
A 台湾を全面侵攻し占領する
B 金門・馬祖のみの侵攻占領
C 南シナ海の台湾離島のみを侵攻し占領
D 軍事的威嚇のみ
条件は同じで、台湾側は??
a この機に乗じて独立を果たす
b 全力で戦い現状を維持しようとする
c 日米から支援が得られず中国と妥協する
d 全面譲歩する
第十章 「目的」ではなく「動機」である!
A 軍事的勝利を確信したため
B 党内で指導者権威をさいかくりつするため
C 国内のナショナリズムの高揚に押されて
D 現状のままではジリ損になるため
では台湾側は
a 米軍・自衛隊の支援を確信する
b 米軍のみの支援を期待する
c 米国の支援がなく妥協も辞さない
d 台湾の分裂で絶望感から自暴自棄になる
以上より、「手段」「機会」その「目的」「動機」をいかに抑止するかが重要だと!!
※「三通」 「通商」「通航」「通郵」
第一章 国交正常化後の米中関係 過去から将来のマトリックス分析
米中政治関係の歴史がある!
① 1972~80年 対ソ牽制で、米中良良好
② 1981~84年 台湾武器供与で米中関係悪化
③ 1985~88年 中国の対ソ牽制で、米中関係良好
④ 1989~94年 ソ連崩壊 天安門事件で経済制裁
⑤ 1995~96年 クリントン政権一期目 台湾総統選挙
⑥ 1994~2000年 米中首脳相互訪問 良好
⑦ 2001~10年 対テロ戦争でブッシュ政権が棚上げ
⑧ 2011~16年 オバマ政権二期目で抑止に! 2012年習近平が総書記長に
⑨ 2017~18年 トランプ政権 対中関与
⑩ 2019~20年 米中貿易戦争
⑪ 2021~22年 バイデン政権 トランプ政権以上に激しい姿勢を取る
著者の仮説がある!!
① 1972年から30年間は、相互不信や懸念があったが、基本的には良好である
② 21世紀に入り、中国がアメリカを重要視し亡くなった
③ 習近平の登場で、対立は一線を越え、一層エスカレートする??
◇ 著者の個人的回想である!!
現在の中国は、1930年代の日本に似ていると???
◇ 抑止の教訓その1 中国の「事故主張」を如何に抑止するか
自己主張を何故始めるようになったのか??
習近平の登場からである!
エスカレーション回避には「暗黙の了解」が必要だと!!
第二章 中国の発展に関するモデル分析
4つのモデルを示している!!
◇ 第一類型 経済的に繁栄し、政治的に民主化が進む
西欧が期待したが…… 投資も失敗か??
◇ 第二類型 経済的に繁栄し、政治的に独裁制が進む
繁栄の利益も国防と治安に取られる………
◇ 第三類型 経済的に行き詰まり、政治的に民主化が進む
社会が不安定化する
◇ 第四類型 経済的に行き詰まり、政治的に独裁制が進む
貧富の格段の不満は、軍事力・治安維持の能力で抑え込む
◇ 著者の個人的回想
中国の安全保障上の脅威を最も早い段階で懸念していたのは、
外務省北米局!
中国の潜在的脅威が台湾に及ぶ可能性???
アジア局は相手にしない! 中国重視である??
現在から見ると灌漑深いと!
中国王朝、栄華と衰亡の歴史である!
中国専門家は衰亡の3条件として、
◇ 北方民族
◇ 宗教的反乱
◇ 宦官
大変よく分かる!! 古代史であるが………
著者は?
◇ 飢餓
◇ 疫病
◇ 邪教
現在中国は、強権で抑え込んでいる!!
◇ 人権
◇ 宗教
◇ 疫病
中国は混乱するのではないか???
西側諸国の「デカップリング効果」
「分離」「切り離し」を意味する!
政治・経済の分野 「切っても切れない」ような親密・緊密・密接な関係を、
解消して非連動的なものにする!
デジタルブロック経済か?? 生存圏か??
中国のインターネットのシステムと、アメリカが対立する!
日欧韓は、片方に属するか、難しい選択になると!!
◇ 抑止の教訓その2 経済面・社会面での抑止
経済面 中国に対米優位を思わせないことだと
社会面 経済が直面する現実を一般国民に知らしめる
難しいようだが………
第三章 「脅威」とはなにか
「脅威=能力X意図」
アメリカデービッドソン司令官は、「脅威」が、
「今後6年間で顕在化する」
侵攻があると言ったわけではないと!!
ミリー統合参謀本部議長!
「近い将来、侵攻の起こる可能性は低い」
現時点での侵攻を行う理由は??
習近平の野望と、、国内の不満をそらすためか??
中国自身がそれが分かっていると!!
では何故侵攻が言われているのか??
「脅威=能力(手段X機会)X意図(目的X動機)」
◇ 「能力」を測る要素に一つが兵器などの「手段」
中国の能力は、30年で飛躍している!!
既成の軍事力に加えて、心理戦、サイバー攻撃、宇宙と加方面にわたる!
こうしたことは、軍事オタクの独壇場である!
どうかなとも思うが………
◇ 「能力」としての「機会」
要は、最適な開戦時期を判断出来るか??
彼我の能力を判断出来るのか???
日米開戦 今しかない!!!
要は指導者の能力か???
① 対外的「機会」
地理的状況??
台湾までの距離は中国からの距離がはるかに近い!
その結果、国民が勝利に沸く!!
② 国内的「機会」
中国共産党の「統治の正当性」が失われる?
腐敗の蔓延、弾圧で指導力が低下する!
その為にナショナリズムに訴えてる!
ただしカリスマ性のある指導者である!
そうでなければ「機会」が減少する??
③ 政策判断・意思決定の「機会」
指導者、習近平のリーダーシップによると!!
要は」、今しかないと!! 彼我の戦力、状況を的確に判断出来れば、
「脳力」としての「機会」は向上する!!
◇ 著者の個人的回想である!!
中国に軍人の地位は低かった!!
「兵隊とはゴロツキ、野良犬の類である」
「戦場での雄叫びは略奪の合図だと」
「軍人は最低の人間がなる」
装備はともかく、軍人の質は向上したのか?
著者は無理があると!!
・政治的中立性の伝統が無い??
・巨大な組織なので、調達だけで莫大な利権は発生する??
大変よく分かる!!
◇ 抑止の教訓その3 「脳力」を如何に抑止するか
中国の兵器はアメリカと対抗する??
安価で、無人で、小型で、精密誘導が可能で、使い捨てで、
移動が敏捷な、無数の兵器群を実践配置している!
米軍は勝てなくなっている!!
中国の尖閣上陸、台湾侵攻にも勝てないと??
攻撃には防御の3倍の兵力が必要である!
損害に耐えれると思うと侵攻がある???
耐えれなければ抑止する???
① 対外的「機会」
台湾までの距離を縮めるためには、アメリカは、
日本、韓国、オーストラリア、フィリピン、東南アジア、
インドなどと連携が必要になる!
中国の「三戦」
輿論戦、心理戦、法律戦を逆手に取ることも必要だと!
ウイグル人の弾圧など、国際法上の違反なども、繰り返すことも効果があると!
② 国内的「機会」
政権の指導力低下は「機会」を「抑止」すると!
ただし「窮鼠猫を噛む」に追い詰めないこと!
③ 政策判断・意思決定の「機会」
リーダーの資質が何より重要になる!
・軍人、政治家、学者に強硬な対外政策がある
・国際情勢を理解しているはずの、中国外交部が「戦狼外交」を実践していると!!
これは日本の過去を見れば効果的でないことは分かるはずだと!!
忖度する外交官が悪いのか?
悪い話を聞かない指導者が悪いのか??
日本はその通りだった????
第四章 「能力」以上に重要な「意図」
中国の最近の主張!!
◇ 核心的利益
◇ 人民解放軍健軍100周年
◇ 2050年までに台湾を統一する
実行可能でも、アメリカと戦争してまでやるのか??
14憶の人口を少しでも減らしたいのか???
意図=目的X動機!
① 国家戦略
国家の安全を保障し、国家政策を最も効率的に、人的物的資源を運用する!
他国の犠牲おいて、「目的」を達成しようとすれば、「脅威」と見なされる!
② 国家戦略の優先順位
優先順位は、
客観的みて、差し迫った危険性が無いのに、
・民族の栄光の復興、旧支配地の奪還の行動を取れば、脅威となる!
・現状の打破で軍事行行動をとる!
この場合、抑止は難しいと!!
④ 政治・軍事指導者の個人的野心
指導者の資質と野心の有無に依存する!
独裁者であれば一層顕著になる!!
「動機」
「動機」の程度は最高意思決定権者が、どう判断するかによると!!
① 対外的「動機」
相手国が「交渉可能により問題解決が可能」と判断すれば、
武力行動の可能性は少ない!
不可となれば「動機」は増大する!!
② 国内的「動機」
「統治の正当性」が低下し始め、指導力が失墜しかねない??
この場合国内対策を適正にとり、納得すれば「動機」は高まらない!!
そうでない場合、子組9んの不満をそらすために、
ナショナリズムに訴えて賭けに出る可能性がある!
行き過ぎた民族主義は煽れるが、統制は困難であると!!
◇ 著者の個人的回想である!! エスピオナージを警戒せよ!
中国は、シビリアンコントロール???
元々は人民解放軍が主体である!! 軍人である!!
「好鉄不当釘、好人不当兵」
良い鉄は釘にならない、良い人は兵にならない!!
◇ 抑止の教訓その4 「意図」を如何に抑止するか
・「意図」としての「目的」の抑止
「目的」の抑止は「割に合わない」と相手に自覚させる!
単純な分かり易い話である……
しかしそれでも確信犯的に、意図的に行動する場合がある!!
これは指導者へのピンポイントの説得が必要であると!!
・「意図」としての「動機」の抑止
リスクをとっても、強硬手段を取らなければ、国家の利益を維持出来ないと確信すると??
これも為政者の個人レベルの「動機」を直接砕くことだと!
この場合、第三国の特使の派遣があるが、師pp氏すれば後戻りできないと!
国内的「動機」の「抑止」は功罪相反すると??
抑止により「統治の正当性」が低下すれば、政権崩壊の序曲になる!
下手に抑止の努力をすれば「統治の正当性」の側面援助になる??
要は指導者の資質を正確に理解する必要があると!!!
第五章 中国の「目的」「動機」を左右する内外情勢
「勢いと偶然と判断ミス」により政治的判断を誤る場合は??
中国共産党100周年演説に見る中国の現状認識は??
習近平の長い演説が紹介されている! 疲れる??
著者がまとめてくれている!!
要するに、
◇ 中国を救えるのは共産党だけで、京子の指導は堅持する
◇ 教師面した偉そうな(外国)の説教は拒否する
◇ 国防と軍隊の近代化を加速し、人類運命共同体の構築を推進する
◇ 他人を侵略し、覇権を追及すことは無い???? どの口が言う!!
◇ 暴力を恐れず、外部勢力のいじめ、圧力、奴隷扱を許さない
◇ 台湾問題は共産党の歴的的任務であり、強い、意志、能力を見くびるな!
現在中国の「目的」「動機」を推測する!!
① 国際的に孤立しているか?
自信過剰に見える?? 強硬姿勢?? 現実を直視せよの声は減少する?
間違った、余力のあるうちに行動を起こした方が有利??
② 経済制裁は続くのか??
高関税の関税を支払うのはアメリカ国民で、中国のダメージは限定的だと!
③ 経済成長率の見通しは? 今までのようには行かない!!
④ 統治の正当性は? 批判に民衆の運動は激化するか?
激化すれば「抑止」は困難になる?
⑤ 台湾の政権はどちらか??
台湾独立の民進党、中国寄りの国民党? 相いれない???
⑥ 台湾の対中政策は? 国民党の中国は慣れも進んでいる!
⑦ 台湾に対する国際的支援は?? 日本の本気度は??
⑧ 各国の外交政策は、国際主義か、孤立主義か?
⑨ 各国の対中政策は、抑止的、関与的、対立的、融和的??
⑩ 議会や有権者の対中観は??
バイデン政権後のアメリカが、アメリカ・ファーストに戻りかねない??
◇ 抑止の教訓その5 中国の意図を如何に抑止するか?
具体的ではないが、諦めさせること!
割に合わないと!!
指導者たちを焦らせない、慌てさせないことだと!
台湾侵攻しなくても、共産党の指導、統治の正当性は安定していると!!
非軍事的解決は可能だと!!!
この場合は、「西側は弱腰」だと!!
又は「融和政策」に転じたと、逆に強気に出る可能性がある!
「勢いと偶然と判断ミス」により政治的判断を誤り、
「抑止」可能な状態が、不能となりかねないと!!
第六章 「グレーゾーン事態」「ハイブリッド戦争」 古くて新しい概念
まず思うのは、日本は1945年以来、戦争を経験していない!!
評論家は、戦争体験が無い!!
つまり威勢がいいか、極端に憶病なのか???
ついでに言うと、中国は強いのか???
ベトナムに侵攻し勝ててはいない! 局地戦では負けている???
もっとも「張り子の虎」かどうかの確認はしない方が良いが………
「グレーゾーン事態」「ハイブリッド戦争」が注目されている!!
しかしこれは太古の時代から使われていると!!
著者は現在と比較し、分析が必要だと!!
21世紀、ジョージア、ウクライナ、南シナ海、東シナ海と、
戦争の定義は変わりつつある??
宣戦布告などはもはやない???
これを如何に抑止すべきか???
◇ グレーゾーン事態
純然たる平時でも有事でもない!
明白な武力侵害が困難何な状態!
◇ ハイブリッド戦争
軍事と非軍事の境界を意図的に曖昧にした現状変更の手法??
例えば、国籍を隠した不明部隊による作戦、通信・重要インフラの妨害、
インターネットやメディアと通じた偽情報の流布!!
◇ 著者の個人的回想である!!
戦争「理解」を劇的に変えた「イラン戦争」
著者は、アラビア語研修で、クウエートにいたようだ!
・1980年 イラク・イラン戦争
・1982年 イスラエルのF4ファントム2機がバグダットに来襲する!
これらは、従来型の戦争だったと!
・1983年 イラン諜報機関本部に対する自爆テロで考えが変わり、
・2003年 バグダット陥落 劇的に戦争の概念が変わると!!
ミリシア??
「手製爆弾」と多用する「軍服を着ない」正規軍ではない兵???
正規軍しか持てなかった武器を素人が持ち、アメリカの訓練受けた軍隊を翻弄する?
「グレーゾーン事態」と「ハイブリッド戦争」の具体的な例は??
・2004年 ウクライナ危機のロシアの採用した戦術??
日米欧は、中露が採用していると??
中露は、西欧が仕掛ける調本人だと!!
それに反撃し、自衛しているに過ぎないと!!
カラー革命、アラブの春、各種反政府運動、国内分離主義者への援助は、
米国に仕掛けられていると!!
この先進国、ロシアの例を見る!!
① 経済力の圧力 エネルギー供給制限
② 情報面の圧力 メディア、SNSによる干渉
③ サイバー圧力 DDoS攻撃でのコンピューターの機能停止、電力網の麻痺
④ 電磁波の圧力 GPS攪乱、偽情報、電磁波の攪乱、携帯電話の位置情報など
⑤ ドローン圧力 偵察、情報収集 攻撃ドローンは省く
⑥ 法律面の圧力 潜在的敵対国から「非友好的」以上「武力行使」未満へ
⑦ 精神面の圧力 自国の民族意識、アイデンティティー、民族感情を煽る
⑧ その他の物理的圧力 相手国の工作員の摘発、即応部隊の整備・強化
非国家主体武装勢力、工作員の派遣、民族主義者、
親露団体、現地過激派ならびにロシア系住民を活用する工作活動!
中国の「超限戦」とは???
何でもありである!! 森羅万象の戦域の戦場で戦うと!!!
国家テロ戦、諜報戦、貿易戦、金融戦、生態戦、心理戦、
法律戦、密輸戦、メディア戦、麻薬戦、ハッカー戦、技術戦、
仮想戦、資源戦、経済支援戦、文化戦、国際法戦………
◇ 抑止の教訓その6
ウクライナ危機からの教訓は??
第一 非軍事的手段は機能しなかった
第二 徴兵は、動員力を実証した??
第三 クラウゼヴィッツ的な軍事的闘争手段の優劣が決める
第四 民兵は統制に難がある
最終的に頼りにするのは、正規軍、特殊部隊だと!!
以上から、「グレーゾーン事態」「ハイブリッド戦争」の脅威からの抑止は??
① 経済力の圧力 経済的自立、エネルギー依存からの脱却
② 情報面の圧力 メディア、SNSによるカウンター情報能力の取得と強化
③ サイバー圧力 カウンター・サイバー攻撃能力の取得と強化 防御と攻撃
④ 電磁波の圧力 カウンター電磁波攻撃能力、 防御と攻撃
⑤ ドローン圧力 ドローン撃墜能力の取得と強化攻撃
⑥ 法律面の圧力 自衛権の発動の緩和」国際法解釈の再検討、国内法の制定・強化
⑦ 精神面の圧力 自国の民族意識、アイデンティティーの強化、民族対立感情の克服
⑧ その他の物理的圧力 相手国の工作員の摘発、即応部隊の整備・強化
第七章 「グレーゾーン事態」「ハイブリッド戦争」を如何に抑止するか
米中戦争のシナリオは???
◇ 203X年Y月
◇ 中国の内外状況 ここでは悪い?
習近平、後継者の国際的孤立が続き、経済制裁は続く!
経済成長は鈍化し、政権の正当性は低下する!
批判が高まり、民衆の抗議活動も激化する
◇ 台湾の内外情勢
民進党がスキャンダルで自滅するも、中国は不信感を抱く
◇ アメリカの内外情勢
トランプ主義者が大統領で、新孤立主義者だが、
政権には伝統的国際主義者も少なくない!
◇ あり得るべき中国の戦争目的の例
・台湾統一
・台湾離島の奪取
・尖閣諸島の奪取
・南シナ海での勢力拡大
・対印軍事力の誇示
・対台湾軍事力の誇示
戦争は宣戦布告で始まらない!!
中国ははじめから非正規軍、正規軍を投入する………
白黒はっきりしない、グレーゾーンで始まる!
中国が言う、超限戦である!!
シナリオは???
「台湾の軍事侵攻」
「台湾離島の奪取」
中国の「グレーゾーン事態」「ハイブリッド戦争」の手法・戦術とその抑止方法!
① 経済力の圧力
レアアースなどの貿易制限、両岸経済関係の凍結、人的交流の凍結!
これは抑止は難しい!
② 情報面の圧力
日米台のは不利である! なんでもござれの中国とは違う!
③ サイバー圧力
逆に中国へのサイバー攻撃も必要だと!
④ 電磁波の圧力
この防御は難しく、攻撃能力が必要だと!!
⑤ ドローン圧力
中国が有利で、大量に使用する! 撃墜能力の強化が必要
⑥ 法律面の圧力
・アメリカの台湾関係法
・日本の自衛権発動
⑦ 精神面の圧力
国民党と民進党 この対立は深くない??
この面での抑止は容易だと!!
⑧ その他の物理的圧力
工作員の上陸などがあるが、やはり海は障害になる!
海は抑止に繋がると!!
米台が、抑止に失敗すれば戦争の危機は高まると!!
逆に、最大限の抑止を行えば、抑止できる?・
アメリカの台湾防衛の意志の明確化が重要だと!!
◇ 抑止の教訓その7 抑止力としてのアメリカの台湾防衛の明確化
曖昧戦略???
これで中台の関係を保ってきたが、中国が明確化し始める??
・2020年 リチャード・ハース元米外交評議会会長の論文!
「曖昧戦略」を明確化すべきだと!!
・曖昧戦略では中国を抑止できない
・台湾防衛の明確化は、「一つの中国政策」の中で可能だと
・むしろ米中関係を強化する
・中国の軍事的優位は明らかなので、中国の行動を待つのは遅すぎる
・台湾を守らなければ、日韓が離反する
これに対する反論は???
・1972年の米中正常化を否定する? それなりに機能している!
・台湾防衛をしなければ、同盟国の信頼が失われるが、同盟国も防衛の義務は負っていない
・米中戦争は誰も望んではいない! アメリカは実行不可能なワナに落ちるだけだと!
この台湾関係は、中国の主張は分かったと!!
ただし承認、指示したわけではないと!!!
アメリカも「アクノレッジ」 事実があることは認めるが、
主張そのものは認めていない????
つまり曖昧である!!!!!
現状は認めるが、武力による統一は認めないと!!
話し合いによる統一は、関与しないと????
ちょっとずるいと思うが………
米中戦争 「台湾危機」驚愕のシナリオ ①・宮家邦彦
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