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2021年8月10日 (火)

本・国家はなぜ衰退するのか (上) ① 権力・繁栄・貧困の起源(2016/5)・ダロン アセモグル・ジェイムズ A ロビンソン

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繁栄を極めたローマ帝国はなぜ滅びたのか? 
産業革命がイングランドからはじまった理由とは? 
共産主義が行き詰まりソ連が崩壊したのはなぜか?  
韓国と北朝鮮の命運はいつから別れたのか?
近年各国で頻発する民衆デモの背景にあるものとは?  
なぜ世界には豊かな国と貧しい国が生まれるのか――
ノーベル経済学賞にもっとも近いと目される経済学者がこの人類史上最大の謎に挑み、
大論争を巻き起こした新しい国家論。


大変面白い!!! 分かりやすいし、楽しい!!
この世の格差はどうして出来るのか??
アメリカとメキシコのフェンス1枚で隔たれた同じ名前の町がある!!
違いが大きい?? 何故なのか???
世界的な話になる!!
ヨーロッパ、北中米、南米、アフリカ、アジア、中国、中東と世界中の例が記述されている!
結局のところ、これだというものはないのではないか??
中東も世界初の農耕が行われた? が現在は貧しい!
イスラエルは元は中東でも、現在は他から入って来ている!
これは何故なのか?????
8章構成で、① ② 分けてアップする!!
内容は下記の通りである!!


序文
第一章 こんなに近いのに、こんなに違う
第二章 役に立たない理論
第三章 繁栄と貧困の形成過程
第四章 小さな相違と決定的な岐路  歴史の重


第五章 「私は未来を見た。上手くいっている未来を」  収奪的制度のもとでも成長
第六章 乖離
第七章 転換点
第八章 縄張りを守れ  発展の障害
文献の解説と出典
索引


序文
富める北に、貧しき南か???
世界に何故格差があるのか???
アメリカ、イギリス、ドイツなどと、サハラ以南のアフリカ、中央アメリカ、、南アジアと、
収入と生活水準の差は何処にあるか??
エジプトの貧困の理由は???
革命???
エジプトはイギリス支配から逃れたが、その後の指導者は変革をしなかった???
一般市民が、真の政治権力を手に入れて、社会のあり方を変えるのは難しい!
イングランド、合衆国、フランス、日本、ボツワナ、ブラジルでいかにして起こったか見ていく………


第一章 こんなに近いのに、こんなに違う
ソガレスと言う街がある!!  二つある!!
アリゾナ州ソガレスと、メキシコのソガレスがある!
フェンスで分けられている!!

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片や当たり前のサービスを受けられて、寿命も長いし、選挙が行われる………
これが反対側では逆になる???
違いは何か???
北朝鮮と韓国も近い………

スペインの南米侵略がある!! その歴史が語られる………
ブエノスアイレス……… 良い空気?
パラグアイの首都、アスンシオンも侵略者が造った………

メキシコへのスペインの侵略がある!!
ここで確立された方法が南米各地で使われた………
南米各地に侵略する!!
アステカ、マヤ文明は滅ぼされる………
ただ、スペインは金銀をもとめた!!
つまり工夫が必要である!!
砂糖キビからの砂糖の製造にも手がかかる………
採取だけが目的で、住民は奴隷扱いである!!
ここでちゃんと将来のパートナーとしての教育をしておけば世界は違った………

イングランドは南米には行けなかった!!
空いている場所に行く!!
アメリカに行くが、南米とは違う!!!
金銀は無い!!
地についた活動が必要となる!!
農産物の栽培???
職人を移住させる?????
農夫、庭師、漁師、鍛冶屋、石工………

こんなに近いのに、こんなに違う????
アメリカとメキシコである!!
スペインが崩壊し、南米の諸国は独立に向かう!!
それまでスペインの政策しか知らないので変革できないのか??
富の搾取、一部の人間への集中になる!!!

面白い話がある!!
メキシコの企業が、アメリカでメキシコ流で買収するが失敗する!!
「合衆国に来たければ、合衆国のルールに合わせなければならない」
これからやはりメキシコとアメリカの違いがある!!

貧しい、裕福かは経済制度が重要な役割を果たす!
どんな制度を持つかは、政治と政治制度だと!!
アリゾナ州ソガレスと、メキシコ州ソガレスの違い!!
アメリカとメキシコの違い???
大小の違いがあっても違いは同じか????


第二章 役に立たない理論
この違いことに対しては早くから理論が言われている!!
表題の役に立たない理論である!!
● 地理説
● 文化説
● 無知説
貧しき地域は何処にある!!
中南米、サハラ以南のアフリカ、南アジア、中東????
北米、中南米の国の格差!
アメリカ・カナダ
チリ、アルゼンチン、ブラジル、メキシコ、ウルグアイ、ベネズエラ
コロンビア、ドミニカ共和国、エクアドル、ペルー
ボリビア、グアテマラ、パラグアイ
だいたい4つに分けられるが、ベネズエラのように豊富な石油資源を持つ国もある!!
南米はマヤ、アステカ文明を持つ国である!!!
中東はサウジ、クウエートがあり、エジプト、シリア、ヨルダンはペルー、グアテマラと変わらない!!

サハラ以南のアフリカ、南米、中東と違い、東アジアが急成長出来た理由は何なのか??
そこから理論が提唱される!!
あくまで富める地方、ヨーロッパから見ての理論である!!

● 地理説
文字通り地理、地域、地帯によって分けられる!
熱帯地方に貧しき国は偏っている!!
特徴は????
農作物の生産性は良くない………
熱帯病の影響があると………

作物、野生の稲、小麦、大麦の分布がある!!

同じく、野生の豚にウマの分布がある!!

これらによって差が説明出来ないようだ!!

南米にはインカ、マヤなどの文明があった!!
中東には、四大文明があった………
エジプトもそうである!!
地理は変わらないのに、ヨーロッパから押し付けられた制度で、
「運命の逆転」が起った??

アリゾナ州ソガレスと、メキシコのソガレス!
韓国と北朝鮮!
西ドイツと東ドイツ!!
これらは隣であり、フェンス、壁、国境により分けられている!!
つまり政治体制の違いか????
地理説では説明できないことも多い!!!

● 文化説
宗教、信念、価値観、倫理観が違う!
これでも説明しきれない!!!

印象的な例がある!  コンゴ王国である!
長期的な生産性を高める投資や、農業生産の向上を図るより、
奴隷を売った方がはるかに儲かると!!
経済政策に失敗!!
これは、ヨーロッパ人の植民地主義、独立後のアフリカ諸国せいである!

中東である!! イスラム教である!
ここはオスマントルコに長く支配されていた!
その後、イギリスとフランスが分割して植民地にした!!
これが中東諸国の可能性を潰したようだ!!

ヨーロッパと非ヨーロッパの関係は?? 宗教もか???
アルゼンチンにウルグアイのヨーロッパ人は、アメリカやカナダより多い!
日本やシンガポールはヨーロッパ人は少ない!
あまり関係がない?????

ラテンアメリカの土着文化の影響は??
これも説明出来ない!!!
           繁栄    先住民
アルゼンチン・チリ  している  いない
ペルー・ボリビア   不十分   多数
コロンビア      不十分   いない
エクアドル・ペルー  不十分   多数

● 無知説
多くの経済成長政策が失敗しても、その克服状況が分からないからだと!!
無知だと言うが、果たしてそうなのか???
アフリカでは経済政策の失敗により多くの国民が貧困にあえいでいる!!
これは指導者がその状態、一部エリート層だけが裕福になればよい!
そう言う考え方である!!
無知説は受け入れやすいという!!
解決策を出し易いからだと!!

間違いを犯すのは、無知や文化とは関係ない!
権力を握っている人が、貧困を生み出す選択をするからだと!!
間違いを犯すのは、誤解や無知のせいではなく、故意だと!!!
しかし国民の事を考えないのは、やはり無知、犯罪なのではないか??


第三章 繁栄と貧困の形成過程
近くて遠い???
身近な例が朝鮮半島である!!
この解説がある!!
アリゾナ州ソガレスと、メキシコのソガレスはフェンス一枚で差がある!!

朝鮮半島は1945年以前は一つの国であった!
日本の統治下でも一つだった!!
韓国は朴正煕将軍が国家の力を有効に使い、経済成長を後押しした!
日本の補償の話はなかったが………
北朝鮮は、中央計画経済を導入したが、失敗に終わる??
体制の改革、私有財産、市場、私的契約を導入したり、政治・経済の体制を変えるつもりかなかった!!
半世紀の間に10倍の格差を生み出した!!

収奪的な経済制度と包括的な経済制度!!
北朝鮮と韓国の教育、サービス、職業の差がある!!
包括的な経済制度
経済活動、生産性の向上、経済の繁栄!
要は自由に教育が受けれて、職業も選べる!
私有財産もある!
サムスンやヒュンダイを産んだのは韓国で、エジソンはアメリカである!
技術革新を促し、人々に投資し、大勢の個人の才能とスキルを活かす!

収奪的な経済制度
これに対して、北朝鮮、植民地ラテンアメリカは違う!!
これを包括的な経済制度とは逆の収奪的な経済制度と呼ぶ!!

経済政策は社会によってつくられる!
北朝鮮は共産主義!
植民地ラテンアメリカはスペイン人のコンキスタドール

多元的な政治制度だけでなく、十分に中央集権化された強力な国家が必要??
でなければ最小限の法の執行も出来ないと??
十分に中央集権化された多元的な政治制度を包括的な政治制度と呼ぶ!
この条件がそろわなければ、収奪的な政治制度と呼ぶ!

感じたことは、結局一部の支配者、エリートが利益を確保する!!
国民の繁栄は無視である!! そうしなければ自分たちの益が減る!!
工業化が進むと、既成のエリートと貴族たちが政治的廃車となる!!
職人も機会にとってかわられと、工業化に反対した!
機械を破壊したりもした!!
ソマリアの例があるが、 権力が分散されて中央集権化しないようだ………

コンゴの例が再度出て来るが、極端な例である!
要は国王と貴族、少数の大金持ちを産み、贅沢品を輸入し、奴隷と召使に囲まれている!
変革を起こせば自分たちの立場がなくなる!!
いまだに今後は貧しい………
政治制度が経済制度を決める!
コンゴは多くの人を犠牲にして、少数の人間に権力と富をもたらす、
経済制度と絶対主義政治との共生を明らかにしている!!!

収奪的な政治制度のもとでの成長!!
収奪的な政治制度のもとで成長が生じる場合!
① 経済制度が収奪的であっても、エリートが生産性の高い活動に資源を直接配分する!
カリブ諸島が例だと!
② ソ連の例だが、国家権力で農業から工業へ資源を利用した!!
③ 韓国は朴正煕政権では、経済制度が十分包括的になっていて、収奪的な政治制度を擁護する要素が消えた!
収奪的な政治制度から、包括的な政治制度に移行できた!!
珍しい例であると!!!  ソ連ではそれが起らなかったようだ!!
④ サハラ以南のアフリカ、南アジアの国は、中央集権化が長続きしない!
内紛など絶えず争いがある!!

収奪的な政治制度が、包括的な政治制度に移行しない限り、経済的繁栄の土台は揺らぐ!!


第四章 小さな相違と決定的な岐路  歴史の重み
1346年世界的なペストの流行がある!!
この時代は封建的で農奴がいる!!!
しかしペストで人口が減り、農奴も少なくなる!!
農奴、職人たちも自分たちの権利を主張する!!
報酬も手に入れる???
こうなれば、農奴も報酬の高い方に行く?
領主はこれを防止するのに刑罰を使う!!

ヨーロッパも西欧と東欧がある! 農奴の存在である!
農奴がいない  イギリス、フランス、スペイン、北欧、イタリア、オーストリア、オランダ………
農奴がいる   ドイツ プロシアか、ロシア、東欧………

1346年には違いがなかったが、1600年には別世界になっている!
まずイングランドである!
収奪的な制度のサイクルの崩壊を壊す道を開き、より包括的な制度の出現を可能にした!
中央集権国家をはじめとする政治制度!
イングランドの様々な出来事による強力な連合があり、
多元的な政治制度が、経済制度の発展を可能にしたと!!

これに対して東欧は??
再販農奴制から収奪的制度の出現を促している!

17世紀のイングランド、フランス、スぺインがある!!
違いが目立つが、100年前にはほとんど違いがなかった………
制度の小さな相違の相互作用がいかに重要だと!!
決定的な岐路では、大事件などの要因で、国家の政治的、経済的権力のバランスが崩れる!

イングランド、フランス、スぺインも当初の小さな相違が、根本的に異なる発展につながる!
しかし西欧と東欧は大きな相違である!! 1346年には違いは小さなものだった!

二つの社会が同じ制度を生み出す事は無い!
慣習、財産権制度、略奪品の分け方、歴史の重み、個人の役割などが違う!
あるいは偶然の要因がある!
徐々に積み重なって変わっていく!

偶発的な歴史の重み!!
例としてスペインの無敵艦隊がイングランドに敗れる!!
これによってイングランドは大西洋にひらけることになる!!
第二次世界大戦後、沢山の国が独立した!!
この決定的な大きな岐路を、収奪的制度から遠ざかるより、向かっていく場合がる!

世界情勢がある!
イングランドに近い制度を発展させたのは、アメリカ、カナダ、オーストラリア!

ラテンアメリカでは、スペインのコンキスタドールの収奪的な政治制度、経済制度が継続している!
アルゼンチンとチリは鉱物資源がほぼ存在せず、先住民も少なかった!
マヤ、インカ、アステカの文明地はスペイン人が押し掛けた!!
どちらが貧困か?????

アフリカである!
産業革命も受け入れなかった?
コンゴの例であるが、奴隷売買の方が儲かると!!
国王とエリートたちの利益が減るのを避けるために、変革を受け入れないと!
例外はボツアナと言う………

インドは!!
厳格なカースト制である!!
カースト制とムガール人の絶対主義が障害になっている!!

中国は!!
植民地にはなっていないが、屈辱的な条約を押し付けられている!
機会をつかみきれなかったようだ………

日本!!
中国とは近いが、制度は異なっている?
黒船により徳川幕府が倒されて、明治維新と言う政治革命を起こした!
これが包括的な政治制度と、経済制度の発展を可能とした!
韓国、台湾、中国が続いたという!!

急成長から突如終わり衰退がはじまる!!  アルゼンチンにソ連である!
包括的制度からの急な離脱は経済の停滞になる可能性がある!!

中東!!
かっては世界の中心か?? ここはオスマントルコが支配した!!
ゆるやかな専制である!
税金の徴収も個人に委託している!
時代が進むと遅れて来る……… 
制度改革は進むが、状況は変わらない!!
第一次世界大戦でオスマントルコは解体するが、支配者がエリートたちに変わった?
が中東は比較的経済の安定した地域だったので、アフリカほど貧しくはない!
が、やはり貧困に属する………

イングランドの名誉革命の際、いかに包括的な政治制度への決定的ステップがとられたのか?
● 大西洋貿易によって生じた決定的な岐路とイングランドの既存制度の本性との相互作用から、
いかにして包括的な制度が現れたのか!
● 一部は好循環、偶発性の幸運のめぐりあわせで、
制度がいかにして持続、確固たるものとして、産業革命の基礎を築いたのか!
● 絶対主義的・収奪的制度を支配する政権は、新しいテクノロジーにいかに断固抵抗したのか!
● ヨーロッパ人は、植民地の経済成長の可能性をいかに潰したか!
● 悪循環や寡頭制は、収奪的な制度をいかにして持続させたのか?
産業革命が広がらなかった地域は比較的貧しいままなのはどうしてか?
● 産業革命やテクノロジーが国家における最低限の中央集権が、
実現できない地域には広がらず、広がりそうにないのはなぜか!


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初めて聞く内容が多くておもしろいです。
続き待ってます!

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