本・人類の選択 「ポスト・コロナ」を世界史で解く ①(2020/8)・佐藤優
連帯か孤立か、独裁か民主主義か──人類はコロナ禍を経て、どのような選択をするべきか。
新型コロナウイルスの感染拡大で、世界はいま、さまざまな局面で転換点を迎えている。
本書ではまず、感染症がいかに時代を動かしてきたか、現下状況と類比し、詳細に分析。
その歴史的知見を手掛かりに、この危機は、人類にとって、
リスクなのか、クライシスなのかを正確に見極める。
インテリジェンスに長けた著者ならではの視点で、ポスト・コロナにおける、
アメリカ、中国、ロシア、英国、EU諸国、イスラエルなど大国の生存戦略を展望。
さらに、日本の未来と人間の生き方に確固たる指針を示す!
池上彰、古森義久にもコロナの本がある!
併せて読むと、コロナが良く分かる!
著者はプロテスタントである!
そのせいか、宗教に神がよく登場する!
そうなると分からなくなるが………
内容は下記の通りである!! ① ②と分けて紹介する!
①
序 章 連帯か孤立か、独裁か自由民主主義か
第1章 感染症が国家の秩序を変えた──「ポスト・コロナ」を世界史で解く1
第2章 グローバリゼーションと感染症 ──「ポスト・コロナ」を世界史で解く2
②
第3章 新・帝国主義の再編成 ── 大国の生存戦略をさぐる
第4章 人類の選択 ── 「トッド・モデル」「ハラリ・モデル」から考える
終 章 「選択の時代」の宗教・文学・哲学
引用・参考文献
あとがき
序 章 連帯か孤立か、独裁か自由民主主義か
コロナ後の生き方は変わる!
日韓関係と同じく、元には戻らない!
日本は法律や条例が存在しなくても、
国や都道府県が自粛を呼びかければ、国民は自粛する!
ここが他国との違いで、罰則なしでと批判されていたが………
ただ行政見が立法権と司法権に対しれ優位になる??
ユヴァル・ノア・ハラリは、飢餓、疫病、戦争が克服される未来??
人類の選択は???
第一 全体主義的監視か? 国民の権利拡大か?
第二 ナショナリズムによる孤立か? グロバルナな団結か?
著者のイスラエルとの情報交換!
行政権の拡大? 権力の集中が起こる!
イタリアの感染拡大に各国は協力しなかった??
つまり、「全体主義的監視と、ナショナリズムの組み合わせ」になるのか?
コロナ後の世界は、
「本当の幸せとはないか」
「人間の生死はどう決まるのか」
「人生の意味は何なのか」
宗教、文学、哲学が重要になる??
■ ブックガイド1
ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来
ユヴァル・ノア・ハラリ
第1章 感染症が国家の秩序を変えた──「ポスト・コロナ」を世界史で解く1
世界史の重要な時期には、感染症、疫病の流行がある!
感染症が各国にどのような影響を与えたのか、時代をさかのぼって考察する!
1 疫病が勢力図を塗り替えた ──アテネとスパルタの攻防
ペルシャ戦争ご、アテネが力を付ける!
無産市民も戦争に参加し、発言力が増して、
直接民主制が実現する!
デロス同盟で、スパルタのペロソネス戦争で負ける!
この戦争時も疫病が発症した!
天然痘? 麻疹? 良く分かっていないが、第二派が来る!
ここでアテネは壊滅的被害を受ける!
スパルタには被害はない???
この時に、和平派と抗戦派が対立し、抗戦派が勝つ??
結局負ける!
著者はこれを現在の米中の関係とみる!!
アテネも和平で国力を増して、次に備えると言う選択肢があった!
そうしておれば、地中海の覇権も変わっていた???
どちらがアテネでスパルタか?????
疫病が契機なりそれまでの勢力図が大きく変わる!!
2 指導者の質が歴史を左右する ── 古代ローマの失敗
アウグストゥスより200年は、パックすローマナの時代である!
5賢帝の時代で、人類が最も幸せだった時代と言う!
メソポタミアから疫病を持ち帰る!
この疫病のために帝国内に空白が生まれて、ゲルマン人の侵入を許す!
5賢帝最後のマルクス・アウレリウスは衛生政策を取った!
「映画・グラジエーター」の世界である!
息子に後を継がす! 映画ではそうではないが………
これが間違いだと!!
しかし「塩野七生・ローマ人の物語」によれば、選択肢はなかったと!
危機に対するリーダーの資質!!
今回の危機で、アメリカ・トランプ大統領、イギリス・ジョンソン首相は、
辞退を軽視した!! どちらも感染した!
ドイツ・メンケル首相に、台湾・蔡英文のリーダーを褒める!
が、今はドイツもひどい状態である!!
3 ペストが開いた中世への扉
ペストと思しき疫病は連想される!
東ローマ帝国、ユスティニアヌス帝!
支配地を確保する!
村松劭推奨の、軍人の鏡の名将ベリサリウスがいる!
しかしペストで衰退がはじまる!
その結果、イスラムが地中海に侵入し、ヨーロッパも北が栄える!
フランク王国に、ローマン・カトリックである!!
4 中央集権化と社会的格差 ──一四世紀、黒死病の猛威
黒死病! 階層によって被害が違う!
新型コロナウイルスが可視化した4つの格差!
① 国ごとに格差
② 社会階層の格差
③ 一国内の地域格差
④ ジェンダーの格差
社会的・経済的弱者が犠牲になりやすい!
フランスでは特に死亡率の高い地域がある!
コロナで不平等が加速する!!
黒死病が収まった時、人口が減少している!
貴族階級も減少している!
が農民などは実質賃金が跳ね上がる!
この時期英仏百年戦争と重なる!
こにより、封建制や農奴制が崩壊し、国王を中心とした国家機能が強化される!
また、ローマ・カトリック教会の権威が低下する!
ルネサンスと宗教改革が始まる………
カトリック教会は黒死病の前では無力だったことが原因か??
5 ホッブズ的国家とロック的国家 ── 近代国家の二つの潮流
ペストはくちばしの様なようなマスクをつける!
「映画・デビルクエスト」で治療にあたる医師がそうだった!
ホッブズ的国家
合意に基づいてみずからの権利を権力者に譲渡することに契約し、
国家が成立される!
ロック的国家
市民的自由を守るための国家!
らい病とペストは対応が違う!
らい病は排除、ペストは隔離???
排除
都市や公共空間の外側に追放する!
隔離
人々を分散させ、分離、個別化し、ひとりづつ監視し、
健康状態を確認し、生きているか死んでいるかを確認する!
今は、ソーシャル・ディスタンスで自主的に隔離行動をとらせて、
相互監視を働かせる!!
自主的な隔離は、差別や格差と結びつく!
効率性と結びついた隔離と言う権力は、差別や格差を引き起こす、
暴力性を秘めている!!!
■ ブックガイド2
ウィリアム・H.マクニール
疫病と世界史(上・下)
第2章 グローバリゼーションと感染症 ──「ポスト・コロナ」を世界史で解く2
ポスト・コロナの国際情勢を展望するための示唆を、
世界史から取り出す!
1 ユーラシアの東西をパンデミックが席巻
8世紀、唐の人口は激減した!
5300万人が、1700万人まで落ちる!
内乱だけではなく、ペストなどの感染症も原因だと!
ペルシャ、アラビアからも商人が来ている!
人が動けば感染症の危険は高まる!!
1206年 モンゴル帝国が成立する!
交通路の安全を重視する!
その為に「駅伝」 宿場を用意する!
食料があり、感染症の温床か??
1331年 ペストが中央アジアから中国に侵入!
1347年 クリミヤに到着し、中東、ヨーロッパに広がる!
14世紀のペストは、寒冷化による飢餓などでモンゴル帝国の命運を奪う!
古代と中世の帝国を窮地に追い込んだ!!
2 感染症と帝国主義
14世紀までは、ユーラシア大陸の東西で起こった!
15世紀には、新大陸に天然痘が運ばれる!
インカ帝国、アステカ帝国など、天然痘、麻疹、
インフルエンザ、チフスで人口が激減する!!
メキシコとローマ帝国の末期は似ている??
人口減になる!
メキシコは集団農場で農奴を使う!
ローマは農場を要塞化し、強制労働が行われる!
同じような感じである!
現在の労働力の分散は、テレワークで始まっている!
働き方改革?
テレワークは、効率的に利潤を追求することになる!
成果主義や、能力主義になるが、身体を張った人間関係が重要になる!
感染症が広がると、抵抗力の弱い先住民族の住む地域は衰退する!!
3 スペイン風邪 ── 顕在した国家間格差
第一次世界大戦で、広まるが、発症はカンザスと言うのが通説である!
なのにスペイン風邪と言われる!
スペインはえらい迷惑である!
スペイン風邪は3次まであり、2次が死傷者が多かった!
4千万人死んでいるが、その1/3がインドである!
理由はある! 英領インドである!
衛生上の問題もあった!
これはグローバルなパンデミックといえども被害は平等ではない!
国家間格差が顕在化する!!
自由主義国家、アメリカ、イギリスより、
全体主義国家、中国の方が立ち直りは早い!
現実のそういう評価である!
「日本も中国に学べ」
好きなことを言われている!!
人類は、感染症を抑えたと思ったが、そうではない!
2000年代には、鳥インフルエンザ、豚インフルエンザ、
エボラ出血熱が発症している!!
今回のコロナウイルス後の世界は?
グローバリゼーションを徹底する方向なのか?
国家を閉ざす方向に向かうのか???
■ ブックガイド3
ジャレド・ダイアモンド
「銃・病原菌・鉄 一万三千年にわたる人類史の謎」
人類の選択 「ポスト・コロナ」を世界史で解く①・佐藤 優
« あけましておめでとうございます! | トップページ | 本・人類の選択 「ポスト・コロナ」を世界史で解く②(2020/8)・佐藤優 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 本・スポーツ遺伝子は勝者を決めるか? アスリートの科学 ②(2016/7)・デイヴィッド・エプスタイン(2021.02.26)
- 本・スポーツ遺伝子は勝者を決めるか? アスリートの科学 ①(2016/7)・デイヴィッド・エプスタイン(2021.02.25)
- 本・非才! あなたの子どもを勝者にする成功の科学 ②(2010/5)・マシュー サイド(2021.02.24)
- 本・非才! あなたの子どもを勝者にする成功の科学 ①(2010/5)・マシュー サイド(2021.02.23)
- 本・失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織 ②(2016/12)・マシュー・サイド・有枝 春(訳)(2021.02.22)
「 アメリカ (カナダ・メキシコ)」カテゴリの記事
- 本・政治を選ぶ力(2019/6)・橋下徹・三浦瑠麗(2021.01.28)
- 本・崩れゆく韓国 あの国をダメにした五つの大罪(2020/3)・井沢元彦(2021.01.27)
- 本・知らないと恥をかく世界の大問題11 グローバリズムのその先 ②(2020/6)・池上彰(2021.01.26)
- 本・知らないと恥をかく世界の大問題11 グローバリズムのその先 ①(2020/6)・池上彰(2021.01.25)
- 本・あぶない一神教(2015/10)・佐藤 優・橋爪 大三郎(2021.01.18)
「 イタリア」カテゴリの記事
- 本・知らないと恥をかく世界の大問題11 グローバリズムのその先 ②(2020/6)・池上彰(2021.01.26)
- 本・あぶない一神教(2015/10)・佐藤 優・橋爪 大三郎(2021.01.18)
- 本・人類の選択 「ポスト・コロナ」を世界史で解く ①(2020/8)・佐藤優(2021.01.02)
- 本・AFTER SHARP POWER(アフター・シャープパワー) 米中新冷戦の幕開け ② (2019/12)・小原凡司・桒原響子(2021.01.10)
- 本・新型コロナウイルスが世界を滅ぼす ②(2020/5)・古森義久(2020.12.09)
「 イングランド」カテゴリの記事
- 本・知らないと恥をかく世界の大問題11 グローバリズムのその先 ①(2020/6)・池上彰(2021.01.25)
- 本・あぶない一神教(2015/10)・佐藤 優・橋爪 大三郎(2021.01.18)
- 本・人類の選択 「ポスト・コロナ」を世界史で解く②(2020/8)・佐藤優(2021.01.03)
- 本・人類の選択 「ポスト・コロナ」を世界史で解く ①(2020/8)・佐藤優(2021.01.02)
- 本・日英インテリジェンス戦史 チャーチルと太平洋戦争(2019/8)・小谷 賢(2020.11.18)
「 ギリシャ」カテゴリの記事
- 本・知らないと恥をかく世界の大問題11 グローバリズムのその先 ②(2020/6)・池上彰(2021.01.26)
- 本・あぶない一神教(2015/10)・佐藤 優・橋爪 大三郎(2021.01.18)
- 本・人類の選択 「ポスト・コロナ」を世界史で解く ①(2020/8)・佐藤優(2021.01.02)
- 本・AFTER SHARP POWER(アフター・シャープパワー) 米中新冷戦の幕開け ② (2019/12)・小原凡司・桒原響子(2021.01.10)
- 本・感染症対人類の世界史(2020/5)・池上彰・増田ユリア(2020.11.28)
「 スペイン」カテゴリの記事
- 本・知らないと恥をかく世界の大問題11 グローバリズムのその先 ②(2020/6)・池上彰(2021.01.26)
- 本・人類の選択 「ポスト・コロナ」を世界史で解く ①(2020/8)・佐藤優(2021.01.02)
- 本・感染症対人類の世界史(2020/5)・池上彰・増田ユリア(2020.11.28)
- 本・イギリスの失敗 「合意なき離脱」のリスク(2019/8)・岡部 伸(2020.09.23)
- 本・ウイルスと内向の時代 コロナ後の大転換を国家と個人はどう生き残るか ①(2020/7)・佐藤優(2020.09.24)
「 中国 (モンゴル)」カテゴリの記事
- 本・危機の正体 コロナ時代を生き抜く技法(2020/8)・佐藤優(2021.02.10)
- 本・史談・信長に仕える苦労 歴史の交差点(2002/4)・中村彰彦(2021.02.01)
- 本・政治を選ぶ力(2019/6)・橋下徹・三浦瑠麗(2021.01.28)
- 本・崩れゆく韓国 あの国をダメにした五つの大罪(2020/3)・井沢元彦(2021.01.27)
- 本・知らないと恥をかく世界の大問題11 グローバリズムのその先 ②(2020/6)・池上彰(2021.01.26)
「時事」カテゴリの記事
- 辻元清美会長?? 世の中は正義感の集まりか???(2021.02.13)
- 森元総理の失言? 問題発言?? 他人を批判する時、人はみな道徳家にある!(2021.02.12)
- 本・危機の正体 コロナ時代を生き抜く技法(2020/8)・佐藤優(2021.02.10)
- 人は他人を批判する時、みな道徳家になる!! 司馬遼太郎!! 政治家への批判は情けない!!(2021.02.05)
- 王子動物園は先見性に動物愛護の精神がある……… (2021.02.04)
「科学」カテゴリの記事
- 本・スポーツ遺伝子は勝者を決めるか? アスリートの科学 ②(2016/7)・デイヴィッド・エプスタイン(2021.02.26)
- 本・スポーツ遺伝子は勝者を決めるか? アスリートの科学 ①(2016/7)・デイヴィッド・エプスタイン(2021.02.25)
- 本・非才! あなたの子どもを勝者にする成功の科学 ②(2010/5)・マシュー サイド(2021.02.24)
- 本・非才! あなたの子どもを勝者にする成功の科学 ①(2010/5)・マシュー サイド(2021.02.23)
- 本・失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織 ②(2016/12)・マシュー・サイド・有枝 春(訳)(2021.02.22)
「 アジア (インド・東南アジア)」カテゴリの記事
- 本・政治を選ぶ力(2019/6)・橋下徹・三浦瑠麗(2021.01.28)
- 本・知らないと恥をかく世界の大問題11 グローバリズムのその先 ②(2020/6)・池上彰(2021.01.26)
- 本・知らないと恥をかく世界の大問題11 グローバリズムのその先 ①(2020/6)・池上彰(2021.01.25)
- 本・菅政権と米中危機-「大中華圏」と「日米豪印同盟」のはざまで ②(2020/12/8)・手嶋龍一・佐藤優(2021.01.07)
- 本・菅政権と米中危機-「大中華圏」と「日米豪印同盟」のはざまで ①(2020/12/8)・手嶋龍一・佐藤優(2021.01.06)
「政治・政局」カテゴリの記事
- 本・検閲帝国ハプスブルク(2013/4)・菊池 良生(2021.02.14)
- 森元総理の失言? 問題発言?? 他人を批判する時、人はみな道徳家にある!(2021.02.12)
- 本・危機の正体 コロナ時代を生き抜く技法(2020/8)・佐藤優(2021.02.10)
- 人は他人を批判する時、みな道徳家になる!! 司馬遼太郎!! 政治家への批判は情けない!!(2021.02.05)
- 本・政治を選ぶ力(2019/6)・橋下徹・三浦瑠麗(2021.01.28)
« あけましておめでとうございます! | トップページ | 本・人類の選択 「ポスト・コロナ」を世界史で解く②(2020/8)・佐藤優 »
コメント