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2020年11月18日 (水)

本・日英インテリジェンス戦史 チャーチルと太平洋戦争(2019/8)・小谷 賢

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第二次世界大戦を勝利に導いたチャーチル英首相は、
敵国の秘密情報を得ることに執念を燃やした。
米国の協力により日本の外交暗号「パープル」を突破し、
極東情勢の急変を予見。
日本が無謀きわまる太平洋戦争に突入する一方、
米国の参戦によって英国は戦局を打開する―。
新史料から見えた日英の情報戦の実態とは?
インテリジェンス研究の第一人者のデビュー作が、
最新の研究成果をふまえた大幅加筆のうえ改題・文庫化。

「NHK・英雄たちの選択」を最近は良く見ている!!
そのセミ・レギュラーである! よく出ている!!
中西輝政が師であるそうだ!!!
著者の本はよく読んでいる! 大変楽しい!!
内容は下記の通りである!!


まえがき
第一章 インテリジェンスとは何か
第二章 イギリスの対日情報活動
第三章 情報分析から利用までの流れ
第四章 危機の高まり   日本の南進と三国同盟
第五章 危機の頂点   一九四一年二月極東危機
第六章 危機の緩和と英米の齟齬
第七章 対日政策の転換点  日本軍の仏印進駐
第八章 イギリス外交の硬直化と戦争への道
あとがき
文庫版あとがき

人名索引


まえがき
情報活動の重要性を認識しながら、具体的対応を怠って来た!
この米中摩擦、日韓の関係悪化にやはり諜報活動は必要である???
しかしそう言う歴史は無い! 
佐藤優が言うには、戦前の情報力は相当なものだった!
インテリジェンスは国力に比例する!
日露戦争時の明石大佐の活躍もある!!
日本が参考にすべきはイギリスか???
1940年から41年にかけての日英米の関係を、
イギリスのインテリジェンスを通して見る!!

第一章 インテリジェンスとは何か
インフォメーション  情報
インテリジェンス   知性から情報まで幅広い!
   知識、知識を生み出す組織、そのような組織によって行われる活動!!!
政策責任者に、知識、情報を提供するのがインテリジェンスの役割である!
歴史は誤った情報で、判断ミスを招くことは多い!
ミュンヘン協定、フォークランド紛争、イラクの大量破壊兵器、北朝鮮の核疑惑………
人種差別による偏見による間違いもある!
実際に戦っている、クレア・L・シェンノートは日本軍侮りがたいと言っても無視される!

冷戦時、ソ連の脅威をことさら煽って予算獲得に結び付ける!!
これもインテリジェンスか???

譲歩の収集  情報源の確認  どのレブルの人間からの情報か??
分析・評価  どのように分析されて評価されているのか?
情報の利用  情報はどう利用されたか???
臨機応変に対応する!!  硬直化しないことと思うが………

第二章 イギリスの対日情報活動
人的情報  ヒュミント
通信情報  シギント
通信情報と言えば、ドイツの大島大使の暗号電報を思い出す!
本人、日本は解読は去れていないと思ったが、アメリカは解読していた!
ヒトラーらナチスドイツの首脳と会話している、大島大使の情報は貴重だった………
イギリスは極東においては活躍出来ていなかった………
MI6の低調だった!!
が陸軍情報部「MI2」は規模が大きかった??
が報告は偏見に満ちている!
「日本人が、優れた船など作れないし、性能も悪く、
 パイロットの腕も悪いし装備も貧弱で、
 近代戦を戦ったことも無いと、過小評価された」
緒戦のイギリスの敗退は舐めたせいであるのか???
「MID 海軍情報部」 
「AID 空軍情報部」 
「MI5 内務省保安部」 
「GS&CS 政府暗号学校」
 日独伊三国防共協定に対する外交暗号を解読して、日本に対する方針を決めた!
 日本がイギリスとの関係を重視しているとのことで、
 積極的な対日抑止策を取らなかった!!
FECB 極東統合局」 通信傍受専門の組織
日本に対しては、偏見の方が勝っていた?????

第三章 情報分析から利用までの流れ
イギリスのホワイトホールへの情報の流れ?
① 合同情報委員会(JIC)ルート
② 秘密情報部ルート
③ 外務省ルート

① 合同情報委員会(JIC)ルート
 たいがい情報の収集、情報の調整、効果的な運用
② 秘密情報部ルート
 謎が多い!!
③ 外務省ルート
 通信傍受情報を効率よく伝えるのか??

様々なルートの情報から判断する!
が大蔵省と外務省の対立がある!!
情報を渡さない場合がある?????

米英の情報のかかわりがある! アメリカの証言である!!
アメリカは自分の手柄を強調する! 我がちに発表する1!
それに対してイギリスは縄張り意識がなく、
情報処理に関してはイギリスの方が上だ!!
日本も縄張り意識が強い!
イギリスは広く配布したが、
日本は情報の秘密菓舗から一部の人間にしか知らせない!!

第四章 危機の高まり   日本の南進と三国同盟
1940年チャーチルが登場する!
この時は、ダンケルク撤退に、バトル・オブ・ブリテンは始まる!!
アメリカも大統領選挙がある!
極東情勢に余裕がない!!
チャーチルが考えた情勢は???
① アメリカがドイツに宣戦し、日本は中立を守る!
② 英米が協力して日独と戦う!
③ 日米がこのまま傍観していること!
④ アメリカが中立を保ったまま、日英戦争が勃発する! 
 最悪のシナリオだと!!

現実的には、③の状態から、②の、
英米が協力して日独と戦うにもっていなければならない!!

陸軍の「英米可分」 
海軍の「英米不可分」のどちらが正しいか??

後世から見れば英米不可分であるが、
実際にこの時期もし日英戦争が勃発してもアメリカは介入しないと言う1
その時、東南アジアのイギリスは崩壊していたと!!
イギリスは武力で対抗できない状態であった!!
外交とインテリジェンスが頼りであるが、そんなにうまく機能していない???

1940年に、1941年ではない、日英戦争が起こっていたどうなっていたか??
ヨーロッパも影響を受ける1!
日中戦争で、英仏は中国に援助している!
イギリスに日本は要求する!
① ビルマ・ルートの封鎖
② 香港国境の閉鎖
③ 上海からの英軍撤退
イギリスは、この時期アメリカ頼りである!
この時期、日本は強硬である!!
イギリスは、バトル・オブ・ブリテン帰趨と
アメリカ大統領選挙まで時間稼ぎをしたい!
参謀本部と外務省の意見が違う!!
そのその極東のイギリス軍を把握出来ていなかった???
劣勢な兵力によるシンガポール・マレーの防衛のためには??
① 華北地方の英軍の撤退
② 仏印・香港防衛の放棄
③ 蘭印との対日戦略協力

日本の北部仏印進駐がある!  実質の戦争の始まりである!
フランスはヴィシー政権である!
日本の要求にフランスは曖昧な態度を取る!
イギリスも介入出来ない!
アメリカも静観である!!
イギリスは秘密協定で認める??  北部仏印進駐である!
イギリスは無力である??
次は南仏進駐である??
三国同盟が結ばれようとしている??
これで日本ははっきりイギリスの敵になる!!
対日政策を検討する極東委員会(FEC)を設立して、本格的に検討する!
1941年9月かを境にして日英は対決の道に突き進む!!!

第五章 危機の頂点   一九四一年二月極東危機
「二月極東危機」
日本軍が仏印に圧力をかける意味で行った軍事的示威行動であり、
イギリスがそれに対して危機感を深め、
新聞紙上で日英戦争の可能性を大々的に報じた!

これはイギリスの策謀と言う説がある!!
この時は、アメリカは東南アジアにおいてイギリス援助は行えないと!!

1941年1月、タイ海軍とフランス海軍の間に海戦が発生する!
それからの日本軍の行動は日英戦争を示唆している???
イギリスの情報収集がある!!
電話の盗聴である! 
誤った認識と、いい加減な情報が引き起こした危機か??
イギリスの日本商船 浅香丸のドイツ人乗客の逮捕もある!

この時期アメリカは、英蘭領が攻撃されても介入しないと!
イギリスは耐え忍ぶしかなかった!
1940年末には、米英協力で暗号解読されている!
それによりイタリアの意図も把握している!!
レーダー提督が大島大使に、
イギリス本土上陸は困難だとの情報も伝わっている!
GS&CSの暗号解読がアメリカと協力して成功し、情報が入って来る!
入ってこないで日本の意図が分からない時代とは違う!
これにより日本の意図が分かる………
一般的にはこの危機は、日本の南進を阻止し、
アメリカを極東問題に介入させるきっかけになった?
イギリスは新聞に情報を流し危機感を煽る!!
インテリジェンスの混乱である!! 
情報収集と分析の混乱から生じている!!
二月危機はインテリジェンスの不手際により引き起こされて、
インテリジェンス活動によって克服された!
イギリスはこの危機を通してアメリカに極東情勢の緊迫化を訴えた1!
狡猾なのか?????

第六章 危機の緩和と英米の齟齬
二月危機後のイギリス外交!!
① 日本の参戦阻止
② 日本に対する妨害工作 外交・ネイ財
③ アメリカ・中国・蘭印との協力
イギリスは英米不可分と、日本に信じ込ませたい!!!
実際はそうではなかったようだ!!
1940年末期から二月危機までは米英可分なのか??

イギリスは極東に関してはアメリカ頼りである!
しかしこの時期アメリカは介入出来ない???
イギリスはアメリカを極東から離れように働きかける1

松岡洋右外相の外遊がある!!  ヨーロッパである!!
ベルリンでヒトラーに会っている!!
ドイツ側から伝えられている!
① イギリスを海上封鎖で上陸がなくとも6ヶ月以内に降伏させる!
② イギリスの残存兵力は数ヶ月で駆逐する!
③ ギリシャに続き、トルコも枢軸側で参戦する!
④ 1941年秋までにバグダッド、エジプトを占領し戦争は終わる!
ベルリンで松岡が決断していればイギリスは崩壊していた???

チャーチルが松岡に手紙を出す!! 内容は下記のような感じである!!

・ドイツは果たしてイギリスの制空権を奪えないで本土侵攻が可能か? 
 この問題が解決するまで待つのが日本にとって有利ではないのか?
・「独伊軍事同盟への日本の加入はアメリカの参戦を容易にしたのか、
 かえって困難にしたのか???
・アメリカがイギリスに味方し、
 日本が独伊枢軸に参加するとして英米の海軍を一国で戦えるのか?
・「イタリアは、ドイツにとって力となるでしょうか、重荷となるでしょうか」
・1941年末にはイギリス空軍が優勢になる事実が検討されているのですか?
・アメリカの鋼鉄の生産高7500万トンになり、イギリスでは1250万トンになり、
 合計しておよそ9000万トンになる!
 日本の生産高700万トンの日本が一体どうやって戦うのか?

まことに正論である!!  一番悪い時に参戦している!!
そう仕向けた米英が凄いのか??
チャーチルは時間稼ぎをした???

1941年4月には日ソ中立協約が締結される!
これにより日本の南進が確実になる???
イギリスの危機である??? 時間稼ぎになる!
アメリカの動向を探る!!!!

アメリカはヨーロッパ優先である!!
4月 ハル四原則がある!
① 全ての国歌の領土保全と主権の尊重
② 他国への内政不干渉
③ 通商の機会均等、平等原則
④ 太平洋の現状維持

これに対して日米諒解案を作成する!
① 日米相互の政治制度の尊重
② 三国同盟の防御的性格
③ アメリカによる満州国の承認と日中和平の斡旋
④ 太平洋の平和維持
⑤ 日米の経済提携の促進とアメリカによる資金提供
⑥ 東南アジアにおける日本の経済活動への支持
⑦ 東南アジアの現状維持

交渉はすれ違っている!!
イギリスは脇役である! 下手に交渉に入れない!!!

松岡外相は、アメリカが欧州戦線に介入したら
日本は対米英戦争に入ると明言する!!
松岡外相の動きが注目される!!
日米交渉にイギリスは介入出来ない???
アメリカと交渉である!
がアメリカは東南アジアに権益がない!
ないものが交渉している! 
権益があるイギリスは見守るのみか??
日本にとっては悲劇であるが、イギリスにとっては悪い話ではない!!
ハルは、イギリスの干渉を嫌うが、イギリスへの配慮は考える!!
イギリスも日本と直接交渉はしない???
出来る力ない????

第七章 対日政策の転換点  日本軍の仏印進駐
1941年2月からは日本の暗号解読で日本の考えを掴んでいる・・
1939年8月の独ソ不可侵条約!
1941年4月の日ソ中立条約!
ヒトラーはソ連を屈服させればイギリスを追い込める!!
ソ連は日本軍の南下を期待している!
日本からシベリア鉄道でドイツへ天然ゴムなどを輸出している!
日米合意が早まれば、日本がソ連を攻撃しかねない!!
独ソ戦で持ちこたえたソ連を援助する??
アメリカは日本を北上も南下もさせたくない!!!

南部仏印進駐である!!
日本の北上か、南下が問題になる!!
イギリスは南下を恐れる!!
イギリスはこの時期極東で事を起こしたくない!!
その為の苦労があるが、日本は手のひらで踊っている??
日本の南下と経済制裁の議論になる!!

イギリスの極東委員会の対日政策!
① マレー沿岸における日本商船運航の制限
② オーストラリア兵の蘭印への移動
③ 仏印における仏籍船舶の撤収
④ 在シンガポール日本総領事館の閉鎖
⑤ 日系企業に対する締め付け
⑥ アメリカに日本資産の凍結を要請
⑦ 対日輸入制限

南仏進駐により、日本の動向が分かる!!
南仏進駐を諦めると、日本はソ連攻撃に走る………
次期が問題になる??
日米交渉の黒幕か??  いや灰幕か???

1941年、イギリスは日本との戦争を避けたい! 
その力がない??
アメリカ頼りになる! その為にはアメリカを怒らせない!!!
二月危機では戦争を覚悟した!
7月の南仏進駐時は、アメリカとの意見調整に力を注ぐ!!
イギリスが、1940年は対日戦争を恐れる………
1941年になってアメリカと協力できるようになる!
二月は危機で、七月は転機と言う!!
読んでいて思うが、
1940年にイギリスに宣戦布告していれば、
どうなっていたか???

イギリスもアメリカを引き込むために苦労している??
歴史のあるインテリジェンスである!!

第八章 イギリス外交の硬直化と戦争への道
イギリスはアメリカの協力を得るためには、アメリカと行動を共にする!!
イギリスの対日政策は、日英関係を決定的に悪化させる!
ルーズベルト大統領は、最初は穏やかな禁輸を考えた!
明確に禁止されているものは輸入禁止で、それ以外は輸出出来た!!
ところがグレイゾーンが、明確に輸出出来るもの以外は輸出禁止になる!!
対日政策、資産凍結と禁輸処置は日本との戦争を招く! 
そう言う認識はある!!

タイに圧力がかかる………
日本の進出が現実味を帯びる………
ルーズベルト大統領とチャーチル首相の大西洋会談が、8月に行われる!
日英とも、アメリカの態度に一喜一憂か???

この時期、日本の外交は分り難い! 陸軍、海軍、外務省の妥協の産物である!!
イギリスの影響力を日本に示すために、
プリンス・オブ・ウエールズとレパルスをアジアに派遣する??
大西洋に戦艦は要らなかったのか??

日本の穏健派が主導権を握るとは考えにくい!!
イギリスはアメリカの意向に従っている??
そして独ソ戦の動向を見据えている!!
イギリスは対日戦の準備にかかっている??

日米交渉では、ハルが暫定協定案を出している!
① 太平洋の平和維持
② アジア・太平洋地域の軍事的進出の禁止
③ 南部仏印駐屯部隊の削減
④ 対日経済政策の緩和
時間稼ぎである!
しかし蒋介石からの抗議もある!!
ハルは暫定協定案の提出を止める!!
その代わり、ハルノートを出す!! 対日戦を決意する!!
中国・仏印からの完全撤退が書かれている!
チャーチルは思う!!
「恐怖は行動を抑止するのではなく、
 むしろ行動を促すことになるかも知れない」
「英米VS日独」の対決になる! 
アメリカ抜きで、日本との戦争の恐怖から解放されている??
チャーチルの希望通りである!!

イギリスの日本の情勢判断??
① 日本は拡大志向である!
② 日本のターゲットは、中国南部、タイ、最終的には蘭印、マレー!
③ 日本軍は実質的にはたいしたことはない!
たいしたことのない日本軍に、プリンス・オブ・ウエールズ、レパルスを撃沈される!
そしてシンガポールを占領される!!!

イギリスのインテリジェンスが極東情勢を分析し政策に生かし、
アメリカを連合国側で参加させた!
しかし日本軍を過小評価した!
1940年後半は、日本の暗号に対応出来ず、1941年の二月危機にある!!
それ以降は安定してくる!!
イギリスは日米対決が、合理的な選択である!
これは英米の計算された対日強硬的態度と、日本の情勢判断の失敗が浮かび上がる………
半年前に対英戦争に踏み切れば、
イギリスは崩壊していたかもしれない???

インテリジェンスと外交の巧みさがそれを防いだ………
チャーチルの思い通りになったのか???

 

日英インテリジェンス戦史 チャーチルと太平洋戦争・小谷賢

 

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