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2017年5月14日 (日)

本・峠越え(2014/1)・伊東潤

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この世には、凡人にしか越えられない山がある――。 
信長でも秀吉でもなく、家康こそが天下人たりえた理由とは?
幼き頃、師より「凡庸」の烙印を押された男は、
いかにして戦国の世を勝ち抜き、のちに天下を覆すことになったのか。
本能寺の変。信長、死す――。
家康の人生最悪の危機は、最大の転機でもあった。 
大胆不敵の大仕掛け、当代無双の歴史長編!
山岡荘八『徳川家康』、隆慶一郎『影武者徳川家康』、司馬遼太郎『覇王の家』。
名だたる傑作のいずれとも異なる、真実の姿を活写する!

諸作品とは一味違う家康像である。
「凡庸」 それを自覚して忍従して危機に対応する。
桶狭間の合戦!
朝倉攻めからの撤退!
姉川の合戦!
三方ケ原の戦い!
信康の切腹!
長篠の合戦!
武田攻め!
本能寺の変!
伊賀超え!
全て信長が絡んでいる。

一向一揆の話は出て来ない! 信長が絡んでいないからか??
太源雪斎に幼き頃に言われる。 この教えを守る??
「衆に秀た者は己を知ろうとせぬ。それに反して、凡庸な者ほど己を知ろうとする」
「人は、今ある己の有様が当然のことだと思うて生きておる。
 ところが、何か一つ判断を違えておれば、よきにつけ悪しきにつけ、
 全く別の生涯が開けておったやもしれぬのだ」
「人とは、立場によって大きくもなれば小さくもなる」
「戦とは、泰然自若として動かぬ者が、常に主導権を握るのだ」
「己を失った見失った者の先行きは暗い」
「いかに物事がうまく運ぼうが、それを己の力だと思うてはならぬ。
たまたま大運が味方してくれたと思うのだ。己の力など微々たるものだ。
それゆえ天運を逃がさぬよう、
しっかりと捕まえておくことが大切りだ。
己を失った時、天運にも見放される」
物語は伊賀越で終わる。
小牧長久手の戦い、関ケ原、大阪の陣の話はない!!
あくまで信長に従わなければならない家康がいる。
物語の最初の桶狭間の合戦で、家康は信長に通じる。
酒井忠次、石川教正らが策謀する。 
桶狭間の合戦時に、信長に義元の行動を知らせた簗田出羽守に通じる。
これが最初の裏切りになる。

この時に井伊直盛が出て来る。戦死するが………
それ以降は信長に利用される!
朝倉攻めからの撤退では、むりやり殿を努めさされる………
秀吉がしゃしゃり出る!
姉川の合戦では、兵の多い朝倉にぶつけられる。 
三方が原の戦いでは、籠城ではなく戦うように仕向けられる。 
信康の切腹もどうにもならない。 
長篠の合戦に、武田攻めがある。
穴山信君を裏切らせる。
これも信長に利用される。
鳶巣山攻撃が、酒井忠次の検索である話はなかった。
本能寺の変は家康を殺す予定が狂った???
武田が滅んだ後は、家康の存在が必要なのか???
駿河、遠江、三河の三ヶ国が必要なのか??
融通は利かないが、兵は強い!!
いずれ邪魔になる!  『狡兎死して走狗煮らる』
駆け引きに家康は勝った………
本能寺の変が起こった………
しかしその後が大変である。 三河まで帰らなければならない!
伊賀超えになる。
チョット我田引水が強いのではないか???
個人的には、司馬遼太郎『覇王の家』の家康像が強い!!
それ以外にも家康については、やはり司馬遼太郎の影響が強い!!

一風変わった家康像である!!!

 

峠越え・伊東 潤

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