本・越中魚津城 「三人の二代目」 堺屋太一
この本では織田信長は避けて通れない。
本能寺の変の時、越中魚津城と備中高松城が落城した。同じ日だったようだ。
運命と言うものを感じる。
両城とも行った事がある。
まず越中魚津城から思う事をアップしたい。
魚津城跡は小学校になっている。石碑があるだけで嬉しそうにしていて奥さんに感心された。
越中魚津城が落城した時、NHK天地人では、上杉は戦線の縮小を考えていた事になっている。
戦線の縮小とはかっこいいが、実際は領土を守れない事だ。
魚津城は捨て城である。
現実には景勝が援軍をひきいて来たが、春日山城を攻められそうになって引き上げた。
つまり風前の灯だったようだ。上杉は滅亡の運命だったようだ。
かわいそうだったのは新発田とか織田と結んだ連中だ。
どちらかと言うと時勢を見る目があったにも関わらず、梯子を外されたようになった。
下駄をはくまで分からないと言う事である。
本能寺の変をプラスに出来たのは景勝・兼読のちからなのか。
迷い込んだ運はつかまなければならない。
名門ほど秀吉の傘下になるのはプライドが許さないだろう。
司馬遼太郎の小説の中で、謙信の古戦場を見た秀吉が、「田舎大名」と言った話があった。
要は現場の投機者だと・・・・・
戦いと言う物は戦場に出る前に決していなければならない。
戦略家と戦術家の違いを言っているようだ!
謙信は戦術家として日本でも最高と言えるほど戦いには強い!
NHK天地人の魚津城落城シーンはよかった。
織田信長が死ななければ、越後は柴田勝家のものになったのだろうか?
「大河ドラマ『天地人』の舞台、越中魚津城」 奥さんのブログ記事
「三人の二代目」・堺屋太一
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